08/10/22 10:39:17
ソースは朝日新聞社
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家や車のローンの毎月の返済額が急に倍になる--。悪夢みたいな話が
アイスランドでは現実になっていた。
レイキャビクの高校教師、アウスディスさん(47)は2年前にアパートを買った。子供が
5人なので広めの約200平方メートル。そのローン返済額が今年初めは月11万4千クローナ
だったのに今は22万クローナなのだ。
実は資金を「日本円」で借りた。それがつまずきのもとだった。
バブル経済で同国通貨クローナは金利が高いうえ、返済額が物価の上昇率に応じて変わる独特の
制度もある。それに比べ円はずっと低金利だし、この国のインフレにも振り回されない。
返済は円での定額を毎月のレートでクローナに替えて払う。「為替の変動が多少あっても割安」
になるはずだった。
ところが、この春ごろから下落気味だったクローナは金融危機で暴落。ついに1クローナが
約1円と年初のほぼ半分の価値に落ちてしまった。
手取りで26万クローナの月給のほとんどがローン返済に消えるはめになった。生活は大工の
棟梁(とうりょう)である夫の収入頼み。
「通勤は車から燃料代のかからない自転車にかえました。休暇の家族旅行も当分中止」と
ため息をつく。
レイキャビク郊外の高級車販売店。経営するルナール・オラフソンさん(36)によると、
ここ4、5年は客の9割以上が円などの外貨ローンを利用していた。客が購入を決めると一緒に
コンピューターの前に座り、銀行系ローン会社のサイトにアクセスする。
提供される各種ローンの中から選んでもらいクリック。
「人気が高いのは円だった。クローナの金利は2けた台。それが円だと4%ちょっと。
ほとんどの客が円を選んでいたよ。だれも日本のお札なんて見たことないけどね。
これからは僕も落ち目だな」
と彼もため息。
-続きます-