08/10/21 00:24:44
>>1の続き
外資系金融のいわゆるフロント業務(営業、運用など)は、ベースの基本給プラスボーナス制がほとんど。
「35歳で年収2000万円。ボーナスを入れると5000万や1億、2億円はザラ」(前出・山崎氏)といい、
白金や麻布に住んで高級外車を乗り回すハイソな暮らし……のはずがサブプライムで一変した。
ここ3か月間就職活動を続けているAさん(33歳・独身)は、東大卒業後に日系証券会社を経て大手外資系証券会社に転職。
年収は3000万円を超えていた。
「春に行なわれた査定で『年俸に見合うだけの成果が出ていない』と厳重注意され、
精一杯やりましたが、サブプライム問題が大きく実績がついてこなかった」(Aさん)
結局、契約更改の席で「キミとは契約しない」とあっさり言われた。
あらゆるツテをたどっても、再就職先が見つからない。
「ITバブル崩壊時のリストラでは日系金融機関が受け皿になりましたが、
今回は日系はここ数年の大量採用で人員が足りており、再就職は厳しい状況です」(前出・神川社長)
Aさんは困った挙げ句、プライドを捨ててハローワーク通いを始めた。
「外資系はこりごり、と思ってもいたので、外資以外で探しています。
いくつか候補はあるけど、条件面で折り合わない。
前の年収の半分以下になることも覚悟しないといけないのかな……」(Aさん)
リストラされる前に投資のつもりで約4000万円の単身者向けマンションを購入。
まだそのローンが残っている。
「頭金をそれなりに払っているので、きちんとした仕事さえ見つかれば十分返せると思います」とAさんは言うが、
再就職先が見つかっていない今、貯蓄を切り崩して月々の返済にあてている。
前出の山崎氏はこう指摘する。
「外資系金融マンには、ボーナスを不動産投資に回す人が結構います。
しかし、いまのような状況だと、自分の職も危うくなり、不動産バブルもはじけて資産価値が下落、
というダブルショックで苦労している人も多い」
>>3に続く