08/10/12 07:27:47 QIjTEEMY
>>造船技術ってのは建造能力ってこと
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違いますよ。建造ドックなんて安い土地に広大な穴を掘ってクレーンをかければ終わり。
周辺の建屋をいくつか作らないといけないがそんなもの製鉄所を作るのに比べたらた
いしたことない。現代や大宇、三星の巨大ドックは80年初めにはすでに稼動していた。
しかし、あの頃彼らが提出する図面はまるで製図経験のない大学生が書いたようなお
粗末なものだった。誤作の塊で随分大損をこいただろう。なるほど、10年もしたら幼稚
園のような誤作は減ったかもしれない。しかし当時で日本の五分の一とか言われてい
た生産性はなかなか解決しなかっただろう。今でも日本より生産は悪いはずだが。。
彼らは日本の造船所の図面をどうやってか知らないが当たり前のように入手しては真
似ていた。前にも書いたように造船技術の秘匿は難しい。
>(客船の)内装部隊を抱えてるところがないから(経験がないからだけど)
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揚げ足を取るわけではないけど客船の内装(設計)はデパートがやるんだよ。名前は
忘れたけど西田哲学で有名な西田幾太郎のお兄さんはこの分野で有名な人だった。
今韓国でも日本でも韓国の造船技術は内外装機関を除けばもう日本に追いついたと
いう風に思っている人が多いだろうけど数十年前から両国の設計図面を見ているもの
にとっては「まだまだそんなことはないよ」というのが実感。
具体例を挙げれば肘板(ブラケット)の形状なんて見ればすぐに分かるんだろうけど
欧州と日本の造船所の形状はほぼ同じだけど韓国の造船所は明らかに違う。間違っ
ているんだけどね。。簡単な理屈で、いくら説明しても彼らは変えないね。
もうお前たちから習うものはないという態度だね。
>高付加価値船も韓国に対してコストの面で競争が厳しいので
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これも違うね。韓国が日本の造船所より低コストで船を作れるわけがない。初めてLNG
を建造したときは材料代も出ないといわれるコストで受注したんだ。何故、そんなことを
し続けてやっていけたのか?一般には知られていないが韓国人なら誰でも知っているが
韓国には私債が横行していて家を借りても月々の家賃は払わない。チョンセと呼ば
れる敷金を一括して払うだけ。家主はそのお金を私債として運用して利息を稼ぐのが
普通のやり方だ。
もうお分かりだろうか?船の建造費は契約時、進水時、引渡し時にまとめて支払われる
ことが多い。契約時に支払われた建造代金をこの私債で運用すれば結構な稼ぎになる。
中小企業はなかなか韓国の銀行からお金を借りることはできない。造船所を始めとする
国策企業は優先的に借りられる。銀行の金利は横行している私債よりとうぜん低い。韓
国の本当の金利はこの私債の金利なのだ。銀行金利と私債金利の差は造船所に対
する「国家助成金」なのだ。
いま現代重工の平均賃金は年収で500万以上だ。日本の多くの造船所よりはるかに高
額だ。そうして設計人員は日本の十倍以上いる。韓国の造船所の建造コストが日本より
安いなんて昔も今もありえない。
そうして船首にオファーを出すときは三菱が100といえば現代は90といい大宇は80と
いった按配で彼らには原価課はいらないと思われたものだった。それとキーセン接待。
今でもやっているかは知らないが80年代は盛んだった。