08/10/08 15:10:19
8日の外国為替市場で円が急上昇し、午後2時過ぎに対ドルで1ドル=99円台に突入した。
1ドル=100円の節目を突破するのは4月1日以来、半年ぶり。
米欧の金融不安を背景に世界で同時に急激な株安が進行。
市場参加者がリスク回避姿勢を強め、海外のファンド勢などが株取引の損失を穴埋めなどの目的でこれまで売っていた円を買い戻した。
円はユーロや英ポンドなどあらゆる通貨に対して買われた。
通貨オプション取引などで自動的に円の買い戻しを執行させられる動きも出たもようで、円高が円買いを呼ぶ展開となった。
国内の個人投資家の一部も円買いに追随した。
こうした急激な円高は、今年3月に米証券ベアー・スターンズの救済などを巡り米国の金融不安が強まり、12年ぶりに100円を突破した以来のことだ。
大手の金融機関が相次いで経営危機に陥っている欧米と比べ日本は不安が少なく、金融市場も相対的に落ち着いている。
このため投資家の一部には資金の逃避先として円資産に振り向ける動きもあるという。
ソース:NIKKEI NET
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