第67期名人戦 Part38at BGAME
第67期名人戦 Part38 - 暇つぶし2ch124:名無し名人
09/06/15 20:32:16 oD8G/G93
名人戦第6局は予想通り矢倉でしたね
羽生名人、郷田九段ともに得意戦法となされていますし、ここ一番での採用率は高いのでほとんどの方が予想されていたことかと思います
ただ、後手の郷田九段が「陽動振り飛車」に構えたのは少し予想外だったかと思います。
とはいえ、郷田九段は陽動振り飛車の経験も多く、これもあるかな。と思います

「陽動振り飛車」とはその名の通り、初めは矢倉に構えるように見せて一転して振り飛車にする戦法です。
この戦法の名付け親は故加藤治郎名誉九段。創案したのは升田幸三実力制第4代名人だったような気がしますが、ちょっとわかりません。
後手の△8四歩は銀冠にしない限り甘くなるのですが、先手の▲6六歩と▲6八銀、▲7八金も対振り飛車では甘く、そのまま矢倉囲いにすると振り飛車には相性が良くない。そこを突きに行った戦法です。
本譜は向飛車ですが、以前からよく指されている三間飛車や四間飛車もあり、定跡の整備が難しく手将棋になりやすい印象です
タイトル戦では第17期竜王戦第5局▲渡辺ー△森内戦や、第10期竜王戦第1局▲真田ー△谷川戦(ゴールドコーストにて指された対局です)等で指された将棋が有名です。

確かに、矢倉に振り飛車は△8五桂が銀に当たり、△4五歩から角筋が玉に直射する。という理由でよくないのですが、
近年では先手が玉を固くする手法が整備され、後手の陽動振り飛車は少々辛いというのが現状です。
一例をあげますと
・矢倉→穴熊にする(第19回JT杯将棋日本シリーズ。▲羽生ー△中原戦、先手勝ち)
・ミレニアム(第21期竜王戦決勝トーナメント。▲木村ー△郷田戦、先手勝ち)
・▲7七銀・▲7八金型を生かした松尾流穴熊(第67期順位戦B級2組▲飯塚ー△中川戦。先手勝ち)
等です。このように玉を固くする手に対し、郷田九段がどういう構想を用意されているかが注目されます


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