10/01/22 19:05:03 F5k4DIPH
>>912
いや、インターネット時代(高度情報化時代)になって、むしろ大学の役割は大きくなってきてるよ。
ゴミみたいな情報がどんどん増えてきて、それをどうやって正しく取捨選択し読み解くか、
相当基礎知識を得た上でトレーニングしないとできない。そのための場が大学。
例えば、新型インフルエンザの話を聞いたとして、ネットで引いてでてくるのはよくて新聞サイトか
個人のブログ。NIHや厚労省の一次情報にたどり着いて中身を読む人は0.1%いるかどうか。
ほとんどの人は誰かの解釈(マスコミや個人のブログや2ちゃんねる)を口移しで鵜呑みにするだけ(汚い!)。
論文も大量にウェブにあるけど、そういうのがきちんと読める人はまずいないし、論文をあさろうなんて
夢にも思わない。論文にも一部の玉と大量の石があるわけだからそれを取捨選択できないといけない。
結局そういうことをマンツーマンでトレーニングする場が必要。それが大学。
それが証拠に、Webを発明した素粒子物理業界は、論文やデータを1991年から全部無料!
でWeb上に載せてて誰でも見られる状態になってる。素粒子物理学理論は紙と鉛筆さえあれば
誰でもできるし、下のサイトは素粒子物理学者全員が見てるにもかかわらず査読なしで無料で
論文を発表できる(全くおかしいかどうかのチェックはある)。
にもかかわらず、大学に関連してない人がノーベル賞級どころか今の素粒子物理学の知見に
少し付け足す程度の論文を発表したという話もない。
URLリンク(jp.arxiv.org)
(これだけ言っても、このサイトの論文を見てみようと思う人はいないだろう)
この教訓で言えることは、インターネットは情報の3次・4次消費者とその暇つぶし場所を
大量に生み出したけど、文化的に創造性のある活動をやってる人を生み出したりはしていない。
大学に所属して創造的活動をしてる人が利用して初めて意味をなすものだということがわかる。