10/05/20 17:55:21 JURxRvzA
ユルゲン・トールヴァルトの『幻影』(フジ出版)は
絶版なのが惜しい良書。
独ソ戦初年度のソ連兵捕虜虐待のくだりは
「まさかそんなに大量の投降者が出た後も
まだソ連との戦争が続いてるとは予期しなかった」
ドイツ軍の管理面の不手際で、収容所のソ連兵捕虜が
家畜並みの劣悪な環境下に置かれて
病気などでバタバタ死ぬ様子が描かれている。
現場レベルで対処できないほどの根本的な不手際。
あれ見ると「捕虜の死者」=「管理者(現場)の意図的な虐待」とは
短絡的に捉えられない、という気がした。
無論ドイツ国防軍擁護の文脈じゃなく
時代や国、民族区分を超えた
普遍的な「戦争捕虜の扱い」全般についての話だけど。