南雲忠一中将を再評価するスレ(奴)at ARMY
南雲忠一中将を再評価するスレ(奴) - 暇つぶし2ch1:GF長官
10/04/15 22:59:28
南雲長官はもっと評価されるべき(11代目)

(初代)南雲忠一中将を再評価するスレ(改)
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(2代)南雲忠一中将を再評価するスレ(伊)
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(3代)南雲忠一中将を再評価するスレ(呂)
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(4代)南雲忠一中将を再評価するスレ(波)
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(5代)南雲忠一中将を再評価するスレ(仁)
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(6代)南雲忠一中将を再評価するスレ(保)
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(8代)南雲忠一中将を再評価するスレ(止)
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(9代)南雲忠一中将を再評価するスレ(千)
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(10代)南雲忠一中将を再評価するスレ(利)
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2:名無し三等兵
10/04/15 23:01:48
へたれ


3:名無し三等兵
10/04/15 23:04:41
とりあえず>>1


最近空母スレ共々被弾しやすいスレだが。

4:GF長官
10/04/16 19:17:34
[支隊スレ]
南雲忠一中将を再評価するスレ(仁)(5代目とは同名別スレ)
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【長官は】本日の南雲部隊司令部 1AF【無能だよ】
スレリンク(army板)


5:GF長官
10/04/16 19:19:11
初めての方へ

ここは赤城作戦室、南雲長官に具申する作戦案を考察するスレです。

本編(発言者:GF長官)の構成は、

(改)スレの>>1~   真珠湾攻撃編
       >>478~  印度洋機動作戦編
(伊)スレの>>109~  コロンボ攻撃の章
       >>497~  兵装転換の章
(呂)スレの>>90~  仮想戦記の章
       >>528~  ツリンコマリ攻撃の章
       >>780~  艦隊防空の章
(波)スレの>>358~  人事考察の章
       >>588~  珊瑚海海戦編
(仁)スレの>>53~  MO作戦発動の章
       >>355~  祥鳳沈没の章
       >>726~  第五空襲部隊の章
(保)スレの>>172~  夜間攻撃隊の章
       >>445~  索敵考察の章
       >>709~  空母決戦の章
(部)スレの>>397~  筑摩一号機検証の章
       >>653~  零戦最強伝説の章
(止)スレの>>157~  サッチウィーブ誕生の章
       >>350~  帰って来た!空母決戦の章


6:GF長官
10/04/16 19:20:23
(千)スレの>>205~  敵情不明の章
       >>613~  翔鶴被弾の章
(利)スレの>>92~  <回想>印度洋機動作戦の章
       >>464~  長波輻射の章

戦史検証が中心なので、雑談は支隊スレへどうぞ。


7:GF長官
10/04/16 19:24:04
[MI作戦の作戦目的]

「機密聨合艦隊命令作第一二号」の作戦要領
「機動部隊ヲ以ツテ上陸前ミッドウェー島ヲ空襲、兵力ト防禦施設ヲ壊滅サセ
攻略部隊ヲ以テ一挙ニ攻略スルトトモニ、出撃シ来ル敵艦隊ヲ捕捉撃滅スル」

第一機動部隊の任務は「ミッドウェー島航空兵力の無力化」と「米空母部隊の捕捉撃滅」です。


8:GF長官
10/04/16 19:26:34
[MI作戦の作戦日程]

6月4日(N-3日)第二機動部隊、ダッチハーバー空襲
            ミッドウェー島攻略部隊、敵哨戒圏(600浬)内に突入
6月5日(N-2日)第一機動部隊、ミッドウェー島空襲
6月6日(N-1日)第一機動部隊、情勢に変化なければ敵艦隊出撃に備えつつ、
            ミッドウェー島攻撃を続行
6月7日(N日)   ミッドウェー島攻略部隊上陸
            第一機動部隊、上陸支援

(註)第一機動部隊のミッドウェー島空襲は、当初N-3日の予定だったが、出撃が遅れたためN-2日となった。


9:GF長官
10/04/16 19:30:09
[ミッドウェー海戦戦闘経過](6月5日三空母被弾まで)日本時間
(日出0152時・日没1543時)

0130 第一次攻撃隊発艦(指揮:友永丈市大尉)零戦36・艦爆36・艦攻36(計108機)
     上空警戒機・索敵機も発進(利根四号機は遅延し、0200発進)
0220「敵情特ニ変化ナケレバ第二次攻撃隊ハ第四編成(指揮官加賀飛行隊長)ヲ以テ本日実施ノ予定」
     (南雲長官・第二次攻撃隊のミッドウェー再空襲を予令)
0234 PBY、南雲機動部隊を発見、触接開始
0334 第一次攻撃隊、ミッドウェー島攻撃開始
0400 「第二次攻撃ノ要アリ」(友永隊長、再攻撃要請)
0405 ミッドウェー島基地からの敵機第一波来襲(TBF6機・B-26 4機) 0415に終了
0415「第二次攻撃隊本日実施、待機攻撃機爆装ニ換ヘ」(南雲長官・雷装から爆装への兵装転換を下令)
0440「敵ラシキモノ一○隻見ユ」(利根四号機から0428時の報告・敵艦隊発見)
0445「敵艦隊攻撃準備、攻撃機雷装其ノ儘(ソノママ)」(南雲長官・雷装復旧を命令)
0453 ミッドウェー基地からの敵機第二波来襲 (SBD16機・B-17 15機・SB2U11機)0540に終了
0506 第一次攻撃隊帰投開始(対空戦闘中のため上空待機)
0509「敵ノ兵力ハ巡洋艦五隻・駆逐艦五隻ナリ」(利根機・続報)
0520「敵ハソノ後方ニ空母ラシキモノ一隻ヲ伴ウ」(利根機・敵空母発見)


10:GF長官
10/04/16 19:31:57
0530「直チニ発進ノ要アリト認ム」(山口少将・即時発進の意見具申)
0537 第一次攻撃隊収容開始(0617終了)
0555「収容終ワラバ一旦北ニ向ヒ、敵機動部隊ヲ捕捉撃滅セントス」
    (南雲長官、第二次攻撃隊をもって敵空母を攻撃することを明示)
0618 敵空母から敵機来襲(ホーネット第8雷撃中隊 TBD15機)0637終了
0640 同(エンタープライズ第6雷撃中隊 TBD14機)0700終了
0713 同(ヨークタウン第3雷撃中隊 TBD12機)
0722 同(エンタープライズ第6爆撃中隊 SBD31機)
0723 加賀被弾
0724 赤城被弾
0725 同(ヨークタウン第3爆撃中隊 SBD15機)
     蒼龍被弾


11:GF長官
10/04/16 19:34:51
Q1.事前の索敵計画(七線一段索敵)は、索敵軽視ではないのか(その1)
A1.当時の日本海軍では、重視でも軽視でもなく、標準である。

(註)「当時の聨合艦隊戦策では、索敵は一段索敵とすることが定められており、二段索敵を実施することに
   改められたのは、昭和18年5月のことである」    (『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』)

Q2.事前の索敵計画は、索敵軽視ではないのか(その2)
A2.真珠湾でもインド洋でも珊瑚海でも、二段索敵は実施されていない。
   そもそも、二段索敵そのものがミッドウェー海戦の戦訓から生まれたものである。

(註)二段(多段)索敵という方法自体は、開戦前から考えられていた。
  「偵察が大事であるということは私自身もこれを痛感し、昭和2,3年ころ、初めて航空界に身を投じた時、
  第一に選んだ研究課題が"航空機による敵情偵知"であって、各種索敵法というものを考え出した元祖が
  私であったといっても過言ではないと思う」                  (『聨合艦隊』草鹿龍之介/著)


12:GF長官
10/04/16 19:36:50
Q3.事前の索敵計画は、索敵軽視ではないのか(その3)
A3.索敵機の数を増やすことは万能の解決策ではない(収容の手間)

(註1)艦上機(九七艦攻・二式艦偵等)の場合、収容の際、風上に立たなければならない。
    珊瑚海海戦一日目(昭和17年5月7日)、艦隊針路と風向が逆だったために、攻撃隊収容時に
    反転しなければならず、 その結果敵空母との距離を詰められず、薄暮攻撃になってしまった。

(註2)水上機(九四水偵・零式水偵等)の場合、着水した機体を揚収しなければならない。
    艦隊の行動が止まってしまい、敵潜水艦の格好の標的となる。

(註3)母艦が対空戦闘中の場合、帰艦した索敵機は上空待機を強いられる。
    ミッドウェー海戦では、利根四号機が0730頃に自艦上空に帰投したが、防空戦闘及び三空母
    被弾の混乱から、収容したのは0847時になった。

(註4)索敵機の中には、機位を失い不時着する機体が出るおそれもある。
   「インド洋作戦で起きたある不運な出来事のため、偵察に必要最小限度以上の兵力を割くことを、
   南雲およびその幕僚はためらうようになっていた。索敵機が機位を失し、そのために母艦が無線
   封止を破って電波を出し、艦隊の位置を敵に暴露することになったからである」 
                           (『ミッドウェーの奇跡』GordonPrange/著・千早正隆/訳)


13:GF長官
10/04/16 19:38:21
Q4.事前の索敵計画は、索敵軽視ではないのか(その4)
A4.索敵機の数を増やすことは万能の解決策ではない(誤報の増加)
   索敵機を増やせば、敵情報告も増加するが、同時に誤報が含まれる恐れも大きくなる。

(註)珊瑚海海戦一日目(昭和17年5月7日)では、20機以上の索敵機を出したが、最初に
   入ったのが誤報(油槽船を空母と誤認)だったため、攻撃隊が空振りに終わった。
   同海戦二日目では、わずか7機の索敵機だったのにも関わらず、正確な敵情報告のため、
   攻撃隊は会敵に成功した。


14:GF長官
10/04/16 19:39:21
Q5.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その1)
A5.0400時、友永大尉より「第二次攻撃ノ要アリ」と要請があった。第一次攻撃隊長が「効果不十分」
   と判断したのだから、再攻撃が必要なのは当然である。

(参考)「日本海軍には、第一線下級指揮官の判断を尊重する伝統があった」
                                 (『太平洋戦争航空史話』秦郁彦/著)

Q6.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その2)
A6.0405時から、南雲機動部隊はミッドウェー基地航空隊の攻撃を受けている。同島航空兵力は未だ
   健在であり、速やかにこれを壊滅させなければならない。

(註)「この攻撃によって、ミッドウェーに対する第二次攻撃の必要性についてのすべての疑問が解消した。
   いったいこれらの飛行機はどこから飛来したのか。南雲にとっては、もはや確認する必要はなかった。
   ミッドウェーから来たことは明らかだった」             (『逆転』WalterLord/著・実松譲/訳)


15:GF長官
10/04/16 19:41:16
Q7.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その3)
A7.味方攻略部隊は、すでに前日からミッドウェー島の敵哨戒圏(600浬)内を進撃中である。
   輸送船団に損害が生じては作戦全体に大きな支障をきたす。敵基地制圧が急務である。

 (註)「聨合艦隊命令は敵艦隊撃滅を第一順位としていたが、同命令はまた機動部隊によるミッドウェー空襲を
    6月5日と特に指令していた。もし我が機動部隊が計画通りミッドウェーの航空兵力を無力化しなかった場合
    には、空襲の二日後に予定されている上陸作戦は猛反撃を受け、全攻略作戦は重大な支障を受けるであろう」                         
                                            (第一航空艦隊先任参謀・大石保中佐)


16:GF長官
10/04/16 19:42:56
Q8.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その4)
A8.0130時から発進した索敵機(巡航速度120節・進出距離300浬)は、2時間半あれば索敵線先端に到達する。
   (最も遅い利根四号機でも0430頃)
   0415の時点で報告がないということは、南雲機動部隊の半径300浬内に敵艦隊は存在しない可能性が高い。
   よって、ミッドウェー島再空襲を優先すべきである。

(参考1)昭和19年6月19日マリアナ沖海戦1日目について。
「0730第一段索敵機、概ネ端末ニ達シタル時機、攻撃距離内ニ他ノ母艦群ヲ 認メザリシヲ以テ、
一航戦第一次攻撃隊ヲ発進セリ」               (『戦史叢書(12)マリアナ沖海戦』)

小沢長官もまた、索敵機が索敵線先端に到達した時点をもって、「他に敵空母群は居ない」と判断している。
南雲長官の兵装転換下令は、決して「航空戦の素人」だからではない。

(参考2)昭和17年5月8日珊瑚海海戦2日目について。
索敵機が米機動部隊発見を報告したのは、側程に入ってから約20分経過した時点に相当。
よって、南雲長官の決断は「時期尚早」という評価も成立する。


17:GF長官
10/04/16 19:44:49
[補足1]兵装転換評(国内)

(1)『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』(防衛庁防衛研修所戦史室)

「第一機動部隊は0405ころから防空戦闘を開始した。この戦闘中南雲長官はミッドウェー島再攻撃を決意し、
艦内で雷装して待機していた艦攻の兵装を爆装に換えるよう命じた。
ところが敵水上部隊発見に伴い、南雲長官はこれが攻撃を企図し、0445『敵艦隊攻撃準備、攻撃機雷装其ノ儘』
と下令した。

この命令に『其ノ儘』(そのまま)という字句を使っているところでも判るとおり、同長官は兵装転換に長時間を要する
ことや、30分前兵装転換を下令してから防空戦闘が続いたことなどから、爆装への転換作業はほとんど進んでおらず、
簡単に雷装に復旧できると判断したのである」


18:GF長官
10/04/16 19:45:45
(2)『ミッドウェー』(淵田美津雄・奥宮正武/共著)

「第二次攻撃隊をミッドウェー基地に向けるって、もう命令が出たのか?」
「イヤ、いま司令部で話し合っているのを艦橋で聞いてきました」
「だって、またインド洋のときみたいに、出たあとで偵察機から"敵艦見ユ"と来るかも知れんぜ」
「イヤ、しかし偵察機は、もう全部、とうに索敵線の前端まで行きついた時刻なのに、報告がありませんから、
 攻撃圏内には敵艦隊はおらんと判断されていますよ」
「そうか、しかし魚雷を抱いているんじゃないか?基地攻撃はちょっと困るね」
「ええ、それでいまから、陸用爆弾に積みかえろって命令が出るんですよ」
「いやあ、それは大変な騒ぎだ。それに、もうそろそろ敵の陸上機が来るころだぜ」
このとき司令部はすでに、第二次攻撃隊をミッドウェー攻撃に振り向けることに一決していた。


19:GF長官
10/04/16 19:46:44
(3)『写真太平洋戦争』(第3巻) (光人社NF文庫)

「南雲長官は、最初に兵装転換を下令してからまだ30分しか経っていないので、艦攻の大部分はまだ雷装のまま
だろうと考えた。しかし兵装転換というのは、外すのは簡単なもので、たちまちカタンと外してしまう。問題は装着に
時間がかかるのだ。したがって全機の魚雷がすでに外されて、格納庫内で爆装作業が始まっていた」


20:GF長官
10/04/16 19:47:38
(4)『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』(学研)

「第一機動部隊司令部にとっては、これはミッドウェー島の航空戦闘能力は未だ健在で、今なお脅威となり得ることを
示しており、15分前に友永大尉機から送られてきた報告が正しいことを裏付けるものとなった。

この時点では、敵艦隊出現の兆候は聨合艦隊及び軍令部の対敵情報でももたらされていない。
また、発進させた索敵機はまもなく索敵線の先端にたどり着く頃だが、いまだに敵発見の情報がないということは、
敵空母の攻撃圏内に第一機動部隊が存在しないことを示してもいた」


21:GF長官
10/04/16 19:49:19
[補足2]兵装転換評(海外)

(1)『ニミッツの太平洋海戦史』(ChesterWilliamNimiz/著・実松譲 冨永謙吾/共訳)

「この時機(米空母の攻撃隊発進)までの南雲提督の作戦は、見事な慎重さで実施された。
彼の得た敵情報告からは、海上兵力による抵抗は予期されなかったが、ミッドウェー攻撃には使用可能な飛行機の
半分だけを発進させ、その残りは魚雷を装備、万一米艦隊が出現した場合の戦闘に備え、飛行甲板上に待機させて
いた。

午前7時、ミッドウェー攻撃から帰艦した攻撃隊指揮官は、ミッドウェーに対し第二次攻撃の要ありと進言した。
その直後に行われたミッドウェー基地機による雷撃は、この意見具申を裏書きするように思われた。
このときまでに、南雲部隊の巡洋艦搭載機はすでに二時間から二時間半の索敵を続けており、少なくとも200浬の
索敵線に達しているように考えられた。いまや米艦体に対する警戒を緩めても、安全であるように見えた。
いずれにせよ、ミッドウェー攻撃隊は間もなく帰投し、補給を必要とするであろう」

(註)「午前7時」は、日本時間0400時。
「ミッドウェー攻撃から帰艦した攻撃隊指揮官」は、友永大尉の無電を指す(戦闘経過参照)


22:GF長官
10/04/16 19:51:02
(2)『太平洋戦争アメリカ海軍作戦史』(SammuelEliotMorison/著・中野五郎/訳)

午前7時(0400時)、彼(南雲長官)はミッドウェー島空襲を終わったばかりの攻撃機隊指揮官友永大尉から
「ミッドウェー島に対しては第二次攻撃の要あり」という電報を受け取った。
その十分後に、ミッドウェー島から出たアメリカ軍爆撃機の来襲があったが、これは友永海軍大尉の具申した
意見を裏書きするものであった。

これに基づいて日本機動部隊指揮官南雲海軍中将は、7時15分(0415時)に彼にとって致命的となった決定をした。
すなわち彼は敵軍の水上部隊に対して即時待機の姿勢にあった攻撃機隊93機の「準備を解いた」のである。

すると7時28分(0428時)に至り、遅れて発進した巡洋艦利根の飛行機から電報が受領され、これで情勢は忽ち
一変した。この電報を受けた当初、南雲海軍中将はこの敵艦隊を処理しなければならぬと考えた。しかしこの報告は、
敵の航空母艦に関して何らの暗示もない漠然としたものであったから、同中将は彼の麾下の攻撃飛行隊の急速兵装
転換を取り消すことを至当とは考えなかった。

15分間熟慮して7時45分(0445時)決心を変えた。すなわち彼は直率部隊に対して、
「敵の艦隊に対する攻撃実施を準備せよ。爆弾装備に変更未済の攻撃機に搭載の魚雷はそのままに残せ」と信号した。
恐らくは当時、彼は珊瑚海海戦における原忠一海軍少将の大失策、すなわち航空攻撃隊の大部分を油槽艦に向けて
無駄に費やしたことを想起したのであろう。
そのため2分後に、利根機に対して「艦種知らせ。触接を持続せよ」と無電で指令した。

利根機の操縦士は、8時20分(0520時)に「敵ハ航空母艦ラシキモノ一隻ヲ伴フ」と報告した。
彼の計画していた攻撃隊はすでに編成を解かれていたし、その麾下の各航空母艦の飛行甲板は、ミッドウェー島から
刻々帰還してくる飛行機のために取り片付けておかねばならなかった。
彼は航空母艦間の戦闘において達成すべきものを、与える側ではなく、受ける側に立たねばならなかったのである。
これは何たる重大な運命の破局であったろう!

(註)( )内は日本時間。戦闘経過参照。


23:GF長官
10/04/16 19:52:43
(3)『空母ヨークタウン』(PatFrank/著・谷浦英男/訳)

「多くの著述家が、これ(兵装転換)を取り返しのつかない大失策であり、 おそらく日本に敗戦をもたらした
大錯誤だったと強調している。
そういうことにつながるとしても、その時点においては、これは妥当な決断 だったと言える。

ミッドウェーを再攻撃しなければならないのは明白だった。
現にたった今、 ミッドウェーからやってきた飛行機隊が、南雲自身の乗艦を攻撃したばかりである。
一方、索敵機が付近の海域に敵水上艦隊を発見したという徴候は全くない。

南雲長官は、正当な決断である、と判断した。
ミッドウェーに第二次攻撃をかけることは決して賭けではない。
第一波は間もなく帰投して、発進して行く飛行機と交替する。 第一波は着艦するやいなや爆弾と魚雷を
搭載して、 索敵機が敵の艦隊を 発見したなら、いつでも発進できるように待機するだろう。
客観的に見れば、これは論理的な決断だったと言える」


24:GF長官
10/04/16 19:53:59
(4)『ミッドウェーの奇跡』(GordonPrange/著・千早正隆/訳)

「南雲のこの決定は、その後に激しい批判の的となった。高い外野席からの結果論からみれば、南雲のこの決定は
重大なミステークであったと思う読者は、きわめて多いかもしれない。が、著者は草鹿や源田と同じく、当時の情況
からして南雲の決定は妥当なものであったと信ずる者である。

ミッドウェーを攻撃した友永が再攻撃の必要があると意見を具申したこと、
ミッドウェー基地の航空部隊がまだ攻撃を続けていること、
彼がもっとも信頼している源田が同意したこと、
南雲は彼自身の常識に基づいて決定を下したからである。
しかも、その前日に東京から『わが企図が敵に察知された兆候全くなし』という電報を受信していたのである

南雲のこの重大な決定の是非を判断するには、彼が赤城の艦橋でその決定をした当時の状況を見なければならない。
その決定は少なくとも、敵艦隊の配備および能力を知ることなくして為されたものであった。とすれば、それは指揮上の
失策ではなく、情報上の失策と看なすべきであった。
『知っていれば怪我はない』との古諺とは逆に、南雲は知らなかったために大怪我をした、と言ってよいであろう」


25:GF長官
10/04/16 19:55:46
Q9.0530時、南雲長官が山口少将の意見具申を採用しなかったのは何故か(その1)
A9.0530頃B-17が二航戦を撮影した写真がある。それによれば甲板上には攻撃隊は整列していない。
   この状態から発艦準備を完了させるには40分は必要。現実的に即時発進は不可能である。

 (註1)写真については、『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』(学研)p64、p136 
                『写真太平洋戦争第3巻』(光人社NF文庫)p190を参照のこと。
 (註2)よく見ると、蒼龍飛行甲板艦尾付近に1機・飛龍飛行甲板中央付近に1機確認できる。
     おそらく直衛の零戦と思われる。
 (註3)「攻撃機などの兵装が完備していても、これを格納庫から飛行甲板に揚げ、攻撃隊の発進準備を完成する
     のにはまず40分は必要であろう」                    (『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』)

蒼龍(0521~0524時におけるB-17の攻撃。艦尾に1機確認できる)
URLリンク(ja.wikipedia.org)

飛龍(後部甲板に「ヒ」の識別記号。飛行甲板中央に1機確認できる)
URLリンク(ja.wikipedia.org)


26:GF長官
10/04/16 19:57:40
Q10.0530時、南雲長官が山口少将の意見具申を採用しなかったのは何故か(その2)
A10.第二次攻撃隊の制空隊(零戦)のほとんどは、母艦直衛に上がって対空戦闘中である。
    護衛なしの艦爆隊で敵空母を攻撃しても、戦果は期待できない。

(参考1)珊瑚海海戦一日目には、護衛なしの薄暮攻撃を実施した。(編成は艦爆12・艦攻15の計27機)
     しかし、米戦闘機の奇襲に遭い、未帰還機9(艦爆1・艦攻8)の損害を出した。
     薄暮ですら、この大損害なのだから、昼間攻撃では到底有効な打撃は与えられないだろう。

During these battles, it became clear that attacks without fighter escort amounted to suicide.
これらの戦闘(珊瑚海海戦)を通して、護衛なしの攻撃隊は結局自殺行為になることが明らかになった。
                                        (『Grumman F4F Wildcat』Coral Sea)
URLリンク(users.skynet.be)
米側の認識も同じである。

(参考2)ミッドウェー海戦において、単独で南雲機動部隊に攻撃してきた米空母雷撃隊は壊滅した。
     護衛なしの攻撃に躊躇したのは、間違ってはいない。
 (註)VT-8(ホーネット)    15機中全機撃墜
    VT-6(エンタープライズ)14機中10機撃墜
    VT-3(ヨークタウン)   12機中10機撃墜(2機未帰還)
    計41機中35機撃墜。

(参考3)0530時点での米空母情報は、利根四号機の「ミッドウェーヨリノ方位10度・240浬」(0428時発信)のみ
     であり、 実際の位置より北へ100浬近くずれている。よって、即時発進しても会敵できない恐れが大である。


27:GF長官
10/04/16 19:59:17
[補足3]第二次攻撃隊の兵装状態(推定)作業はすべて格納庫内

      一航戦(艦攻隊) 二航戦(艦爆隊)        備考
0130      雷装        空装?      第一次攻撃隊発進
0415   転換作業開始    爆装開始     兵装転換命令(一航戦は雷装から爆装へ)
                                        (二航戦は陸用爆弾装備開始)
0445   復旧作業開始   転換作業開始   一航戦は未換装機の爆装作業中止
                               爆装転換済みの機体は雷装復旧開始
                               二航戦は陸用爆弾を通常爆弾へ換装開始
0530   復旧作業途中   転換作業途中?  二航戦は陸用爆弾と通常爆弾の混載状態?
                               山口少将、即時発進の意見具申
0723   復旧作業途中   転換作業完了   三空母被弾


28:GF長官
10/04/16 20:00:12
(1)「空装」とは、魚雷も爆弾も装備していない状態。

(2)一航戦が雷装待機なのは、事前のGFの指示によるもの([補足4]参照)

(3)二航戦が空装なのは、インド洋作戦時の戦訓によるもの。

「(第二次攻撃隊の)二航戦の艦爆は、一航戦同様に対艦装備で待機していたとも言われているが、最近の米側の
研究では爆装がなされていない状態で格納庫内にあったともされる。これはインド洋で攻撃準備中に敵艦隊を発見
して雷爆換装に追われた戦訓を踏まえて、状況を見極めた上で敵情がはっきりするまでは、あえて艦爆隊の準備を
しなかったのではないかと考えられる」                 (『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』)


29:GF長官
10/04/16 20:01:19
Q11.第一次攻撃隊収容より、第二次攻撃隊発進を優先させるべきだったのでは(その1)
A11.第一次攻撃隊は0500時過ぎから帰投を始めていたが、母艦が対空戦闘中であったため、上空待機を
    強いられていた。速やかに収容しなければ、燃料切れで不時着する機体が生じる恐れがあった。

Q12.第一次攻撃隊収容より、第二次攻撃隊発進を優先させるべきだったのでは(その2)
A12.第一機動部隊の任務は「ミッドウェー島航空兵力の無力化」である。
    この後のミッドウェー島再空襲、及び攻略部隊の上陸支援のためにも、母艦兵力を減少させる
    わけにはいかない。


30:GF長官
10/04/16 20:02:55
Q13.第一次攻撃隊収容より、第二次攻撃隊発進を優先させるべきだったのでは(その3)
A13.第一機動部隊の任務は「米空母部隊の捕捉撃滅」である。
    0530時点で、発見した敵空母は一隻のみ。新たな空母が別の場所で発見された場合、第三次攻撃隊を
    編成する上でも、母艦兵力を少しでも確保しておきたい。

(参考)海外の評価
「南雲としてはそのような意見具申(山口少将の即時発進)を必要としていなかった。真珠湾の勝利者である彼(南雲)
以上に航空攻撃の奇襲性と迅速性の価値を認識している者はなかったと言ってよい。が、彼は山本に対し、天皇に対し、
更に祖先の神霊に対して責任を負っている幾千の将兵の生命をその手中に預かっていた」

「南雲は理論的には、非難の余地のない作戦決定をしたのであったが、それが皮肉なことに裏目に出たのであった。
南雲は彼が戦闘の主導権を失っていたことに気づかなかったが、彼が入手していた情報を見る限り、彼がそのことに
気が付かなかったことを非難する理由は見出し難い。
だからこそ、彼にはパニックに陥り、中途半端の兵力で敵艦隊の攻撃に向かわす必要性がなかったのであった」
                                                       (『ミッドウェーの奇跡』)


31:GF長官
10/04/16 20:05:20
Q14.南雲長官は米空母が付近に居る可能性を考えていなかったのか。油断し過ぎではないか。
A14.考えてはいたが、A7の理由から、敵空母所在の「確証」がない限り動けない事情があった。
    敵空母所在の「兆候」のみでは、ミッドウェー島再空襲の方を優先したいという考えだった。

「このとき南雲長官は大した逡巡もなく(ミッドウェー島再空襲の)決断を下している。
が、ここで読者諸氏は疑問を浮かべられるであろう。米空母部隊の所在に、ここまできても気を遣わなかったのか
という当然の疑問である。

敵機動部隊に対する配慮は、当たり前のことながらあった。ただ何度も書くように
『味方の輸送船団は休むことなく前進を続け、ミッドウェー島に近づいているであろう』
という焦慮が、絶えず南雲長官以下各幕僚の頭から離れず、思考の弾力を奪っていた。
草鹿参謀長の言う『二兎を追うわずらわしさ』である。

もし、それなりの処置をとって敵空母部隊に出合えばよい。が、遭遇することなく無駄な時間と兵力を費やし、
空からの援護なしに味方輸送船団を裸でミッドウェー島に近づけ、作戦を根底から崩してしまうようなことが
あってはならない。
そういう思いが片時も離れない。責任の重圧から来るその感情は、恐怖にさえ似ていた」
                                      (『ミッドウェー戦記』亀井宏/著)


32:GF長官
10/04/16 20:07:01
Q15.山本GF長官は敵空母撃滅優先を指示していたはずだが、南雲長官に伝わってなかったのか。
   (その1)
A15.南雲長官は、GFの作戦方針を正しく理解していたと思われる。
    現に、0520時の敵空母発見の報告を受けて、0530時には敵艦隊に対する第二波準備を下令し、
    0555時には「敵機動部隊ヲ捕捉撃滅セントス」と敵空母撃滅を優先することを明示している。

(参考)
(1)珊瑚海海戦1日目には、索敵機が油槽船を空母と誤認し、攻撃隊が空振りに終わり、その後の作戦に
   大きな支障をきたした。
(2)珊瑚海海戦では、敵空母2隻を撃沈破したにも関わらず、MO作戦は失敗に終わった。
  「敵空母を全滅させても、味方攻略部隊が上陸できなければ、作戦は失敗である」
(3)0530の発令とは、
   「発:機動部隊指揮官」「宛:機動部隊」「本文:艦爆隊二次攻撃準備 二五○粁爆弾揚弾」
   収容した友永隊(第一次攻撃隊)の艦爆隊(一航戦)に対艦装備を施し、第二次攻撃隊発進後、
   すぐさま第二波として敵空母に向かわせることを企図したもの。


33:GF長官
10/04/16 20:09:15
Q16.山本GF長官は敵空母撃滅優先を指示していたはずだが、南雲長官に伝わってなかったのか。(その2)
A16.雷装待機中の第二次攻撃隊は「最強編成」である(板谷制空隊・江草艦爆隊・村田雷撃隊)
    新任の友永大尉に基地制圧を任せ、真珠湾以来の熟練指揮官を敵空母撃滅用に残していたというところから、
    南雲長官が米空母撃滅の方を重視していたことがうかがえる。

(註)板谷茂少佐(赤城)真珠湾攻撃では第一次攻撃隊制空隊長。
   江草隆繁少佐(蒼龍)真珠湾攻撃では第二次攻撃隊艦爆隊長。「艦爆の神様」インド洋作戦で8割超の命中率。
   村田重治少佐(赤城)真珠湾攻撃では第一次攻撃隊雷撃隊長。「雷撃の神様」

「まことにこの三人の指揮官は、この舞台ではベストワンのトリオである。そして彼らに続く
搭乗員は、すべて一騎当千の精鋭で、かけ値なしに当時日本海軍のベストワンの編成である。
もしこれでスポーツのように国際競技が行われるものとしたら、金メダルは確実である。
南雲中将は、米空母群は近くに居ないと一応は判断しているが、それでも万一に備えて、このように
敵空母群攻撃の最良編成で待機させたのである」      (『ミッドウェー』淵田・奥宮/共著)

「(第二次攻撃隊の)パイロットたちはぶらぶら歩きながらくつろぎ、待機していた。こんなに数多くの
優秀なパイロットをこのように待機させておくのは、なんだか無駄遣いのように見えた。
しかし、南雲は艦隊の安全を希望していた。
誰でも動かない島を攻撃できるが、動きまわる艦船を攻撃するには伎倆が必要である。だが、見込み
がなくても米艦隊の出現の恐れがある限り、南雲は使用できる優秀な搭乗員を待機させておきたかったのだ」
                                         (『逆転』WalterLord/著・実松譲/訳)


34:GF長官
10/04/16 20:12:02
[補足4]第二次攻撃隊雷装待機について

(1)雷装待機は事前にGFより厳命されていた。
「ミッドウェー攻撃ノ間、母艦搭載機ノ半数ハ、敵艦隊ノ出現ニ備ヘテ艦上待機ヲ行フ
 対敵艦隊攻撃待機ハ、第一編成(指揮官 赤城飛行隊長)トスル」(『戦史叢書』MI作戦要領)

(2)雷装待機に対する反論(『ミッドウェーの奇跡』より)
「山本長官が兵力の半数を、敵の空母部隊に備えるよう望んでおられることは、南雲長官もその幕僚も
よく承知していた。事実、情況の許す限りそうしていた。
が、敵のミッドウェー基地の航空兵力が我々に対して攻撃を開始し、敵の空母部隊がまだ発見されない
情況では、居るのか居ないのか分からない敵に対して、その兵力の半数を無期限に放置しておくのは、
前線の指揮官としてほとんど耐えられないことであった」       (草鹿龍之介少将・一航艦参謀長)

「そのような考えにこだわると、適当な敵が発見されない限り、攻撃兵力の半数が有効に使われないこと
になる。情況によって決定はなされなければならない」         (源田実中佐・一航艦航空甲参謀)


35:GF長官
10/04/16 20:13:41
Q17.『第一航空艦隊戦闘詳報』の「経過概要」では、0428時送信の利根機敵艦隊発見電は
    0500時受信となっているが、戦闘経過では0440時受信としているのは何故か。
A17.0445時の換装中止命令と矛盾するから。
    0500時受信の場合、情勢に何の変化もないのに、いきなり換装中止命令を出したことになる。
    兵装転換の中止を命ずる限りは、その前に何らかの敵情の変化が入ったはず。
    0445時の発令自体が虚偽とする説もあるが、0447時の無電を米側が傍受した記録が残されている。
                                               (『歴史群像ミッドウェー』より)

(註1)『戦闘詳報』の出典は、『記録ミッドウェー海戦』(澤地久枝/著)
    または、「国立公文書館 アジア歴史資料センター」のホームページより
    URLリンク(www.jacar.go.jp)
    【レファレンスコード】C08030023900(11/54)
(註2)0447時の無電とは、
   「発:機動部隊指揮官」
   「宛:利根四号機」
   「本文:タナ一、艦種確メ触接セヨ」
   つまり、南雲長官が利根四号機に「艦種を確認せよ」と命ずる以上、0447時以前に利根機からの
   敵艦隊情報を赤城が受信していたことになる。


36:GF長官
10/04/16 20:18:12
以降は珊瑚海海戦編テンプレ

[珊瑚海海戦要図] 日出は0420時、日没は1614時(日本時間)

      □■ラバウル
     □□□
□□□□□□□     □□      ソロモン諸島
             □□  □□
□□□□              □□   □□
□□■ラエ                   □□   □□   □□
□□□□□                         □□   ■ツラギ
□□□□□□□   ジョマード水道                □□□ガダルカナル島
□□□■□□□□    ↓  ルイジアード諸島
 ポート □□□□■ □ □■ □ ■ロッセル島          □
 モレスビー  サマライ  デボイネ




□□               珊 瑚 海
□□
□□■クックタウン
豪□□
州□□                                ニューカレドニア
□□□■タウンスビル                          □□
□□□□                                   □■ヌーメア
□□□□□□


37:GF長官
10/04/16 20:20:44
[MO作戦日本側編成]

<南洋部隊>第四艦隊司令長官・井上成美中将

(1)MO機動部隊(第五戦隊司令官・高木武雄中将)
[主隊](高木中将直率)
 第五戦隊   重巡「妙高」「羽黒」
 第七駆逐隊  駆逐艦「曙」「潮」
[航空部隊](第五航空戦隊司令官・原忠一少将)
 第五航空戦隊 空母「瑞鶴」「翔鶴」
 第二十七駆逐隊  駆逐艦「有明」「夕暮」「白露」「時雨」
[補給隊]     給油艦「東邦丸」


38:GF長官
10/04/16 20:22:34
(2)MO攻略部隊(第六戦隊・五藤存知少将)
[MO主隊](五藤少将直率)
 第六戦隊 重巡「青葉」「衣笠」「加古」「古鷹」
        空母「祥鳳」
        駆逐艦「漣」
[ポートモレスビー攻略部隊](第六水雷戦隊司令官・梶岡定道少将)
 第六水雷戦隊 軽巡「夕張」
           駆逐艦「追風」「朝風」「睦月」「望月」「弥生」「卯月」
           敷設艦「津軽」
           掃海艇「第二○号」
           輸送船12隻
[掩護部隊](第十八戦隊司令官・丸茂邦則少将)
 第十八戦隊 軽巡「天龍」「龍田」
         水上機母艦「神川丸」「聖川丸」
         特設砲艦「日海丸」「京城丸」「勝泳丸」
         特設掃海艇2隻

(3)ツラギ攻略部隊(第十九戦隊司令官・志摩清英少将)
 第十九戦隊 敷設艦「沖島」
         駆逐艦「菊月」「夕月」
         特設掃海艇2隻
         特設特務艇2隻
         特設駆潜艇2隻
         輸送船2隻


39:GF長官
10/04/16 20:23:18
[珊瑚海海戦米側編成]

第17任務部隊(フランク・フレッチャー少将)

[第2群]攻撃隊(トーマス・キンケード少将)
 重巡「ミネアポリス」「ニューオリンズ」「アストリア」「チェスター」「ポートランド」
 駆逐艦「フェルプス」「デューイ」「ファラガット」「エールウィン」「モナガン」

[第3群]支援隊(ジョン・クレース英少将)
 重巡「オーストラリア」(豪)「シカゴ」
 軽巡「ホバート」
 駆逐艦「パーキンス」「ウォーク」

[第5群]航空部隊(オーブレイ・フィッチ少将)
 空母「ヨークタウン」「レキシントン」
 駆逐艦「モリス」「アンダーソン」「ハマン」「ラッセル」

[第6群]補給隊(ジョン・フィリップス大佐)
 油槽船「ネオショー」「ティッペカヌー」
 駆逐艦「シムス」「ウォーデン」

[第9群]索敵隊(ジョージ・デーボン中佐)
 水上機母艦「タンジール」(PBY12機)

(註)フレッチャー少将はヨークタウン坐乗、フィッチ少将はレキシントン坐乗
   この他に、ポートモレスビー及び豪州の陸軍航空隊が加わる。


40:GF長官
10/04/16 20:29:26
こちらは士官用テンプレ。過去スレの内容をまとめたものです。

<索敵>
Q18.ミッドウェー海戦における第五索敵線(77度)の筑摩一号機の行動について、
   (甲)米機動部隊の航路上を通過しながら、雲上飛行だったため発見出来なかった。
   (乙)途中で米艦爆(SBD)と遭遇し、交戦しがら報告しなかった。
A18.筑摩一号機(機長・都間信大尉・筑摩飛行長)の行動は謎が多く、断定は出来ないが、  
(甲)について、
索敵計画線を見れば、筑摩一号機は米機動部隊(TF16)航路上を通過している。
スレリンク(army板:437番)
雲上飛行は、都間大尉自らが認めている。
スレリンク(army板:398番)
予定通りに飛行していれば、同機は0320頃、左手方向・約23浬に米空母を発見できたはず。
スレリンク(army板:437-439番)
米側の記録によれば、当時米空母上空の天候は良かった。
スレリンク(army板:454番)
この状況で索敵機から視認できないのは不自然と思われる。

仮に雲上飛行をして、雲下の米艦隊を発見できなかったとしても、米海軍のレーダーが筑摩一号機
を捕捉するはず。史実でもエンタープライズのレーダーが利根四号機を発見している。
スレリンク(army板:534番)
米戦史にその記録が見られないことからも、筑摩一号機は規定の索敵線を外れて飛行していたのでは
ないかとも考えられる。


41:GF長官
10/04/16 20:30:28
(乙)について、
日米双方の公刊戦史に該当の記録は見られない。
スレリンク(army板:456-457番)
日本側では『実録太平洋戦争』(秦郁彦/著)に、
スレリンク(army板:400番)
米側では『空母ヨークタウン』(PatFrank/著・谷浦英男/訳)に見られる。
スレリンク(army板:458番)
秦氏の著述は『空母ヨークタウン』を出典としているのだろう。
しかし同書の記述だけでは、筑摩一号機と交戦したとは断定できない。
スレリンク(army板:459番)
更にヨークタウンSBDの索敵圏から考えると、仮に筑摩一号機と接触したとしても、
それは復路(0430時以降)になり、0415時の兵装転換下令には影響しない。
スレリンク(army板:466-468番)
また、筑摩四号機(第六索敵線・54度)と遭遇した可能性もある。
スレリンク(army板:469番)
よって、都間大尉の責任にすることは過早であると考えられる。


42:GF長官
10/04/16 20:31:44
テンプレ終了。

従来のテンプレ(Q1~Q17)を「初年兵用テンプレ」と呼称します。
士官用テンプレ(Q18)追加しました。
とりあえずはお試し版です。
内容は要点のみを記述し、詳しくは過去スレのリンクを参照という形式にしました。
(全文転載すると、長文になってしまうため)

自由な議論の妨げとならないよう、本職の考えは控えめにして客観的事実を中心に構成しました。
次スレより順次追加していきたいと考えています。
初年兵テンプレと同じく、これらは確定事項ではありません。
ご意見があれば何なりと。


43:ガンジー・変人参謀
10/04/16 20:47:41
テンプレ>>7 に補足ねw

山本長官、5/25の打ち合わせで以下の通り、南雲たちに訓示したという。

「実際に不意に横槍を突っ込まれた場合にはどう応じるか、十分に研究しておかなくてはならぬ。
この作戦は、ミッドウェーを叩くのが主目的でなく、
そこを衝かれて顔を出した敵空母を潰すのが目的なのだ。
よいか、決して本末を誤らぬように。 …だから攻撃機の半分に魚雷をつけて待機させるように…」
(半藤一利「山本五十六」p277)


【不意に横槍】の意味は、「雷装待機」にもあるように、不意に敵空母に(急降下)爆撃を受け、
日本空母大破・撃沈喰らうという、宇垣図演の再現のことを指すことは言うまでもない。

冷静に>>7を読み返すと、「出撃シ来ル敵艦隊」に関しては、
「ミッドウェー島ヲ空襲後ニ」など、出撃してくるだろう時間について、特に言及されていないところに注意。

44:名無し三等兵
10/04/16 20:53:38
先任参謀!着任お疲れ様です!

お手柔らかにw

45:GF長官
10/04/16 21:05:37
スレリンク(army板:753番)の続き

>実は大した脅威でないから、ストップをかけなかったのではないですか?
それが”甘い”のですよん。
すでに「何度も」指摘されていますが、インド洋の戦訓をもう忘れましたか?
スレリンク(army板:780番)
赤城は水柱が立つまで、爆撃されたことすら気が付かなかった。
高高度水平爆撃の脅威には、隠密性の一面もあるのです。
特にレーダーを持たず、目視便りの日本海軍にとっては尚更。

>さて、この引用は、舵角30度の動く艦艇に対する水平爆撃は(言うほどの)脅威ではない、有力な傍証ではないですか?
演習と実戦の違いが分かりますか?
「爆撃機が飛来した」
「爆撃進路に入った」
「爆弾倉を開いた」
「爆弾を投下した」
船側は全部”見ていた”。その上で回避運動に入ったんでしょ?

実戦でこれらの条件が”完全に”満たされるのなら、その主張も成り立つでしょうが。


46:GF長官
10/04/16 21:06:54
>>45の続き

色々と出典を探すのはご苦労さまですが、それは単に「成功例を集めてきた」に過ぎない。
「この前もうまくいったよ。あの時も成功したし、今度も大丈夫だよね?よね?」
なんか緒戦の連戦連勝で慢心して自滅した、どこかの機動部隊を思い出しますよねぇ。
>「索敵には慎重を求めるのに、自隊や船団の安全には全く無頓着」
ほんと論理一貫してないな。

極端な話、新米の輸送船船長でも確実に回避できる保証がなければ、「脅威でない」とは言えない。
索敵により敵空母が居ないのを”完全に”確認することが不可能なのと同じく、万が一にでも被弾する
可能性が残る限り、水平爆撃は脅威であり続けるのです。
故に、「輸送船団を無視するなんて有り得ない」、「水平爆撃が脅威でないという論理も有り得ない」。

いまさら手遅れかもしれませんが、先任参謀殿が「基本、趣旨は了解」され、最後に「そこだけが不満」
との話なので、老婆心ながら申し上げた次第です。


47:GF長官
10/04/16 21:21:35
スレリンク(army板:737番)
>ところで第2次攻撃を空装待機してた山口は、命令違反じゃないんだろうか?
あ・・・言われてみれば。
ま、空装説は大塚氏によるものなので、なんとも言えませんが、そもそもテンプレ(>>34
に出て来る「第一編成」に兵装は含まれないんですよね?
参考までに、
第二次攻撃隊(雷装待機)→第一編成
インド洋での江草艦爆隊→第三編成(艦爆隊のみ)
第二次攻撃隊(ミッドウェー再空襲)→第四編成
第一次攻撃隊(友永隊)→第五編成
詳しい方(支隊長官?)違いをご教示下さいませ。

スレリンク(army板:738番)
そうですね。テンプレにもありますし(>>23
>以後の敵には、0500頃帰投するであろう友永隊に雷装待機させれば対処可能と計算できないだろうか。
個人的には、利根機の報告時間が微妙(兵装転換下令から30分以内)だったと思うんですよね。
もっと後なら爆装のままミッドウェーに向けて発進し、友永隊に雷装を施して空母に向かわせる
とも考えられただろうに。30分程度ならすぐに復旧できるだろうと思うよなぁ。

スレリンク(army板:740番)
みたいな対応とかも含めて。
と思ったら、以下の通りか。
スレリンク(army板:750番)


48:GF長官
10/04/16 21:28:01
前スレ埋まりました。

毎度テンプレだけで50レス近くを埋めてしまうのは無駄なような気もしますが、
これが重要なんですよ!

本職だって、しがないサラリーマンだもの。
倦怠期に陥る時もあるのですが、そういう時にテンプレを読み返すと、
「やっぱ南雲長官は間違ってなかったよ!」と勇気づけられるのです。

前記の通り、確定事項ではありませんので議論の材料として頂ければ幸いです。

それでは開幕~


49:ガンジー・変人参謀
10/04/16 22:03:27
>>45-46
 
>実戦でこれらの条件が”完全に”満たされるのなら、その主張も成り立つでしょうが。

マリアナ沖海戦以降、そういう条件で急降下爆撃すら回避した例が、
複数ありますが、何か?
伊勢艦長・中瀬さんは、艦長としては「新米」でありながら、
ハルゼーに「老練なる艦長の回避運動により」と誤解されるような見事な回避をエンガノ沖で行ってる。
教科書は「爆撃回避術」だったそうですがw

更に言えば、「極めて精練な爆撃手と操縦員とでコンビを組んだ」を軽視または無視しましたねw
どちらかが精練では、高精度の水平爆撃は無理なんですよ。
精練な爆撃手が照準中、方向を微調整する際に、横すべりをおこすのは、
投下弾がその方向に流れるため禁物であり、
「髪の毛一スジ右」という細かい要望を、横すべり無しで操縦する、腕達者の操縦員が必要なんです。

そういうスペシャリスト爆撃手と操縦員10組、猛特訓を行って、「動かぬ」真珠湾の戦艦に水平爆撃を行って、
高度3000mで公算誤差遠近左右30mという神業(補足率80%相当と推定)を持っていながら、
49発投下して、たった13発しか確実命中(26%)しないのが水平爆撃なんです。
艦隊戦技における日本海軍の水平爆撃のスコアは、
高度3000mで14ノット航行中の主力艦(一杯舵30度ができる艦でしょうw)に対し、命中率10%なんです。
ワシントン条約で、月月火水木金金の特訓で、錬度を高めた日本軍が10%だとして、
米軍がそれ以上の的中率だ、と推定していたとは、自分には思えない。
「最大で」2コ中隊18機×10発×(10%×26%)=5~6発ぐらいの命中はありえそう、として、
演習と実戦は違って、命中させづらい(真珠湾の事例が好例)とすれば、1~2発命中すればオンの字、
という知見が当時の日本海軍にあっても不思議はないでしょう。
この数字、本当に脅威ですか? >GF長官

だから、ミッドウェーでB-17×15の水平爆撃を南雲艦隊が喰らっても、
敵空母攻撃隊の発進準備が出来たぐらい、飛行甲板を含め、被害が無かったのではないですか?
ノルデン式爆撃照準機によって正確な投弾が可能という話も、“正確な投弾”は理論上の話であり、
実際は補正外の風や敵の投弾妨害によってあまり命中精度は良くなかったとも言われている、ようですし。

50:名無し三等兵
10/04/16 22:03:54 AhkPP8l+
スレリンク(army板:752番)
前スレ長官宛

ご期待頂けるほどのものになるかはわかりませんが、途中経過の成果物をひとつ。
URLリンク(www.uploda.tv)
0120から0840まで間、上空にいたであろう艦戦の数を10分毎にプロットしたものです。
自爆機・修理不能機なども含めてあります。

0500~0600に数が増えているのは、第一次攻撃隊についていった制空隊が直衛戦闘に参加したためですね。
改めて図にしてみると、第二次攻撃隊につける艦戦が0ではないにしろ、ほとんど残っていないのが再認識できます。

51:ガンジー・変人参謀
10/04/16 22:23:00
>>49を一部訂正
【誤】 「最大で」2コ中隊18機×10発×(10%×26%)=5~6発ぐらいの命中
【正】 18機×10発(250kg級爆弾)×10%×(26%÷80%)=5~6発ぐらいの命中【動かぬ目標の場合】

意味
一航艦の「戦闘詳報 ミッドウェー作戦」に記載された、敵機推定1コ中隊が倍増された仮定で18機。
陸軍機が最悪の仮定でB-17だとして、2,722 kgの爆弾を搭載した、という仮定で10発程度。
米軍の水平爆撃命中率が日本海軍と同様、と見込んで10%。
実戦での命中率がどこまで低下するかを、真珠湾の事例(補足率80%→命中確実26%)から引用。

アメリカ軍の力量が日本よりも低い、と推定したいなら、
動く目標に対して、演習→実戦のスコアはもっと低下する、と主張したいなら、
命中弾はせいぜい1~2コがいいところ、という数字は、より確からしくなる。

52:GF長官
10/04/16 22:45:32
>>50 こ、これは・・・!なんという仕事の速さ。最大級の讃辞で感謝します!
ところで、永久保存するにはどうすれば良いんでしょうか。
URLリンク(www.uploda.tv)
このアドレスは一定時間後に消えてしまうなんてことは?

>改めて図にしてみると、第二次攻撃隊につける艦戦が0ではないにしろ、ほとんど残っていないのが再認識できます。
この事実が確認できただけでも十分です。有難うございました。


53:名無し三等兵
10/04/16 22:48:59
>>51
つまり、
1~2発くらいの命中しか期待できないのに何を怖がる必要あるの?
と言いたいということか?

54:名無し三等兵
10/04/16 22:56:12
苗字が珍しい
南雲なんて奴にあったことない

55:名無し三等兵
10/04/16 23:06:30 lPBIpsn0
あはは

56:ガンジー・変人参謀
10/04/17 00:15:58
>>53 そういうこと。


6月6日の深夜に攻略部隊上陸、という想定だと、
N-2日(6/5)の0130頃だと、11ノット×24時間≒250浬圏内にいる計算だから、
ミ島基地からの直線距離では、1AFと似たりよったりの距離か。
0100にミ島基地から索敵機が飛んで(400km以上、東に位置するミ島は、日本軍よりも20~30分ほど日の出早い)
0230~0300あたりに輸送船団発見の打電がされ、
ミ島基地から0300頃に爆撃隊が発進すれば、空襲は対1AF同様、最速0400頃あたりからか?
爆撃に30分、基地に帰還に1時間、燃料と爆弾の補給で30分ぐらい見込んで。
反復攻撃の第二波は0700とか0800あたり、になる計算か?

近藤部隊には、水上機母艦千歳・神川丸、空母瑞鳳には九六艦戦が搭載されていたんだっけ?
ゼロ戦でB-17を撃墜したケースは、昭和16年12月10日のクラークフィールド上空、17年1月25日にバリクパパン上空、
と、ミッドウェー前にも記録がある。
ゼロ戦が配備されていれば、数機の撃墜まで持ち込めるかもしれないが、
九六艦戦でも、正確な照準をさせように、適宜投弾妨害をするだけで、水平爆撃の精度は落ちるだろうね。

57:名無し三等兵
10/04/17 00:30:45
>>53
>0100にミ島基地から索敵機が飛んで(400km以上、東に位置するミ島は、日本軍よりも20~30分ほど日の出早い)
いまさらですが、なにを根拠にそんな出鱈目を?
N-2日(6/5)のミ島の日の出時間は米軍の記録でも0152(日本時間)ですぜ。

58:ガンジー・変人参謀
10/04/17 00:49:02
>>43 でも引用した半藤一利「山本五十六」p512に、こんな一節が記載されている。

「発見されたのは、ミッドウェー占領のための陸軍兵5000名を乗せた輸送船団であったのである。
南雲機動部隊は、しかし、味方輸送船団が発見されたことも知らなかった、という。」

この本を書くにあたっての参考文献として、
戦藻録@宇垣、連合艦隊@草鹿、機動部隊・ミッドウェー@淵田・奥宮、戦史叢書、他多数が挙げられており、
信頼度が低いと笑い飛ばすわけにもいかないだろう、と思う。


>>57 「ミ島」の日の出時間は米軍の記録で0152でしょ?
ミ島の北西250海里にいる「1AFの位置における」日の出時間が、0152であるハズがない。
ミ島よりも経度で西にいるわけだから、その分だけ日の出時間は遅い。
東京と大阪で、日の出の時間が違うのと同じ理屈。アタマ悪いね、あなたw

59:名無し三等兵
10/04/17 01:54:17
>>58
そうですね、機動部隊がいたミ島の北西210浬(計画では250海里だけど)の地点の日の出が0152のわけないですね。
じゃあ、一体何時でしょうか?

機動部隊の位置は概ね北緯30度41分東経179度44分、対するミッドウェーの位置は北緯28度13分西経177度22分。
下記のサイトで海戦当日の日付と上記の緯度経度の数字を入れると、両者の数値がわかります。
URLリンク(star.gs)

是非、ご自分の目でご確認ください。
そして結果がどうであったか、ご報告くださいな。

まあ緯度経度の差からすると、冬であれば仰るとおりだったんですが。

60:ガンジー・変人参謀
10/04/17 02:20:44
>>59
ミ島 JST0152
1AF JST0158

ミ島の方が6分日の出が早い結果だね。
「日本軍よりも20~30分ほど日の出早い」というのは、14~24分ほど出鱈目だったね。
訂正しましょう。

それ以外で >>49,51,56の記載に突っ込みを入れたい箇所はありますか?
日の出時間は、B-17 2コ中隊が水平爆撃した際の、命中想定数のロジックとは
直接は関係しないネタでありましたが。

61:名無し三等兵
10/04/17 02:26:39
>>60
じゃあ遠慮なく。

>>49>>51
ささいなことですが、一航艦の敵情判断の大本となってる軍令部の出してたミ島航空戦力見積もりは、
各機種12機(=1個中隊)なんですが、いつの間に9機=1個中隊になってるので?

>高度3000mで公算誤差遠近左右30mという神業(補足率80%相当と推定)を持っていながら、
>49発投下して、たった13発しか確実命中(26%)しないのが水平爆撃なんです。
マレー沖で日本海軍は高速で回避を行う動目標に対して、水平爆撃を実施し39発投弾して25番の命中3発(命中率7.7%)と判定。
ラバウル沖での敵機動部隊攻撃では18機出撃で、命中弾数不明ながら適巡洋艦乃至駆逐艦1隻撃沈、空母1隻が大火災と判定。
スラバヤ沖でドルーマン部隊に対して27機が投弾して25番が命中6発(11%)と判定。
ラングレー攻撃でも16機で25番が3発(9%)と6番が3発命中と判定。
珊瑚海においてもクレース支隊相手に19機が攻撃して1隻に対して2~3発(5.2~7.9%)が命中したと判定。

つまり、実際の命中率はともかく、実戦において水平爆撃は演習より悪条件でありながら、
演習より若干低い程度の戦果を上げえていると日本軍は判断できる材料を得ている訳で。

>演習と実戦は違って、命中させづらい(真珠湾の事例が好例)とすれば、1~2発命中すればオンの字、
>という知見が当時の日本海軍にあっても不思議はないでしょう
なんて知見を得るどころか、米軍の技量を日本軍以下と見なしていたとしても、
1/3の命中率なら高速回避している軍艦相手に2~3%、1/6の命中率でも1~2%は見込めてしまいます。
それが軍艦に対して速度でも運動性でも劣る輸送船が相手となれば、その数倍の命中率を見込む必要がでてきますね。

1個中隊12機のB-17が水平爆撃しかけてくるなら投弾されるのは25番で120発、2個中隊なら240発です。
米軍の命中率を日本軍の1/6と最低限の割合で見積もって、輸送船相手と言うことで軍艦相手の倍の命中と補正を書けた場合、
水平爆撃の命中率は2~4%となり、B-171個中隊で命中弾は2.4~4.8発、2個中隊なら4.8~9.6発はありうる計算に。

62:名無し三等兵
10/04/17 03:04:21
>>56
>>1~2発くらいの命中しか期待できないのに何を怖がる必要あるの?
>そういうこと。

1~2発でも甲板に命中したら大事じゃないのか。
一発でも当たり所によれば下手すると発艦不能、もしかしたら発艦能力の低下程度で済むかもしんない。
また飛行艇の任務の一つに対艦攻撃があるわけで、カタリナの空襲も十分考えられる。
来るかもしれない米空母との戦闘を前に一部の戦闘力を損失しちゃいました、は中々愉快だな。

敵機の多い少ないはどうでもいいけど、夜明けと共に敵飛行場を空襲することで敵航空兵力の撃滅はそんなにおかしいのかね。

63:名無し三等兵
10/04/17 03:23:53
前スレから散々反論や質問してるのに、全部スルーされとるな。
もう諦めたら?
>>43
拘束力のない単なる「訓示」と違って、正式な命令である大海令第18号や、大海指第94号についてはどう思ってんの?
>>51
戦艦の主砲命中率は1%とかだけど、10%で脅威じゃないなら、1%なんて些細なもんだよね。
日本海軍は何で米戦艦を恐れたのかな。
>>56
上陸日は6/7、当日の満潮時刻から夜8時頃の予定でしょ。
6/4正午に600浬圏、6/7の2000まで80時間。
つまり船団速度は7.5kt程度でないのか。
護衛の第16掃海隊(徴用捕鯨船)他の速度から見ても。
それと支援の第7戦隊とはぐれ、瑞鳳他近藤艦隊は輸送船団の150浬後方にいる。


64:名無し三等兵
10/04/17 03:41:31
>>63
そうだね。
艦砲は結構当たってないもんだし、当たっている場合はその分ベラボウに外れとるしな。
それに、駆逐艦エドソルや第二十三日東丸のように回避、逃走を図る艦艇だと結構当たらない。

だから艦砲射撃は回避を取れば結構当たらない、だから爆撃も艦砲射撃も脅威じゃない(キリ

65:名無し三等兵
10/04/17 05:10:01
因みに>>63の計算から見て、6/5の0130時点で輸送船団はミ島から500浬の位置。
B17やカタリナは届くけど単発機は届かない距離で、南雲艦隊は単発機も空襲できる距離にいた。
南雲艦隊は哨戒圏700浬から、空襲位置につく250浬圏まで実に450浬もの間敵索敵機に発見されていない。
基地航空隊の脅威度に関係なく、本来なら南雲艦隊が先に発見される予定だった。
基地航空隊が脅威でないと必死で証明したかったみたいだけど、前提がことごとく間違ってる。

66:65
10/04/17 05:31:13
おおっと、現地時間と日本時間が混同されちまったぜ。
日本が想定してたカタリナの哨戒圏は600浬だが、実際は700浬圏を哨戒している。
輸送船団は正午で600浬、現地時間0430なら480浬あたりか。
あんま変わらんけど。

67:名無し三等兵
10/04/17 05:38:19
>>63>>65
>上陸日は6/7、当日の満潮時刻から夜8時頃の予定でしょ。
占領予定日たるN日は確かに6/7なんですが、上陸予定日はN-1日の20:00なんですわ。

>護衛の第16掃海隊(徴用捕鯨船)他の速度から見ても。
低速の輸送船や駆潜隊、掃海隊は船団本隊と先行・別行動させられてるんで、
船団本隊は計画速力12.5.ノット、実測11ノットで航行です。

なので、N-3日の正午前後にミ島から600浬圏にいるなら、上陸予定時刻までの残り56時間。
予定の11ノットで走れば600浬強進めますから、多少の余裕を持って計画通りにミ島に着けるかと。

68:65
10/04/17 05:50:57
>>67
オーマイガッ!
前日から上陸するのか。
て事は明け方の輸送船団は400浬あたりか。

69:名無し三等兵
10/04/17 07:09:43
>>58
経度15度で時差1時間て習わなかった?
発見と空襲は違うよね?

70:名無し三等兵
10/04/17 10:24:39
>>47
詳しくないのでスルーしようと思ったけど、編制で指揮官が変わるはず。
第一編制=赤城飛行隊長
第三編制=蒼龍飛行隊長
第四編制=加賀飛行隊長と。
第二次攻撃隊は単に病床の淵田と指揮官を代えて第四編制なんだと思うが。
編制によって誰の機が出撃するかっていう基準でないかと思う。
第五編制だと飛龍飛行隊長指揮になるのかね。


71:ガンジー・変人参謀
10/04/17 14:59:44
>>61

> ささいなことですが、一航艦の敵情判断の大本となってる軍令部の出してたミ島航空戦力見積もりは、
> 各機種12機(=1個中隊)なんですが、いつの間に9機=1個中隊になってるので?
常用9機、予備3機ぐらいの運用だと、稼働する1コ中隊は9機のつもりで書いたんだけどね。

> ラバウル沖での敵機動部隊攻撃では18機出撃で、命中弾数不明ながら適巡洋艦乃至駆逐艦1隻撃沈、空母1隻が大火災と判定。
命中弾数不明のモノを、例に取るのはやめません? 他の例については、書いてくれてありがとう。

> 実際の命中率はともかく、実戦において水平爆撃は演習より悪条件でありながら、
> 演習より若干低い程度の戦果を上げえていると日本軍は判断できる材料を得ている訳で。
ここの部分に関しては、貴信了解。

> 米軍の技量を日本軍以下と見なしていたとしても、
> 1/3の命中率なら高速回避している軍艦相手に2~3%、1/6の命中率でも1~2%は見込めてしまいます。
> それが軍艦に対して速度でも運動性でも劣る輸送船が相手となれば、その数倍の命中率を見込む必要がでてきますね。

12ノットで、15度舵をとって、回頭開始まで100秒という運動性が悪い大和の例を挙げました。
「速度でも運動性でも劣る輸送船」と決め付けていますが、輸送船の一杯舵は15度以下なのでしょうか?
舵を切って75秒以内で回頭開始できる運動性があれば、4000mからの水平爆撃は回避できる可能性大です。
「数倍の命中率を見込む」ためには運動性の具体的証明が必要です。


>>62
>夜明けと共に敵飛行場を空襲することで敵航空兵力の撃滅はそんなにおかしいのかね。
「夜明けと共に敵飛行場を空襲」ではなくて、「夜明けと共に敵飛行場【に向けて出発】」ですからね。
奇襲が成立するなら、夜明けと共に出発でもいいんですが、
前夜に利根が敵機に発砲、「敵機ノ発見ニ関シテハ【多少ノ】疑問アリ」と、
意図秘匿の維持・奇襲成立が怪しい状態ですからね。

72:ガンジー・変人参謀
10/04/17 15:14:02
>>63

> >>43
> 拘束力のない単なる「訓示」と違って、正式な命令である大海令第18号や、大海指第94号についてはどう思ってんの?
訓示だから、半数雷装待機に関しても拘束力がない、という主張でよろしいですか?

: 大海令第18号
: 大海指第94号
: 昭和17年5月5日  機密聯合艦隊命令
: 作第12号 「聯合艦隊第二段作戦計画」
: 
: 一般方針
: 作戦方針はミッドウエー方面とアリューシャン群島とに二分するが、両者は一体の作戦とし
: 要地攻略も重要な作戦目的であるが、
: この攻略作戦を契機として反撃が予想される敵艦隊を補足撃滅することを目的とする。
: 
: ミッドウエー作戦要領
: 機動部隊を以って上陸前ミ島を空襲、兵力と防御施設を壊滅し、攻略部隊を以って一挙に攻略するとともに
: 出撃し来る敵艦隊を補足撃滅する。

「訓示」と、上記の「一般方針」の中身は一致してるし、更に発令者は同一です。


> >>51
> 戦艦の主砲命中率は1%とかだけど、10%で脅威じゃないなら、1%なんて些細なもんだよね。
> 日本海軍は何で米戦艦を恐れたのかな。

戦艦主砲の携行弾数まで思いが及べば、理解できませんか?

73:ガンジー・変人参謀
10/04/17 15:25:35
>>69

> 発見と空襲は違うよね?

「南雲機動部隊は、しかし、味方輸送船団が発見されたことも知らなかった」の部分ですね。
空襲されたことを知ってたが、発見されたことは知らなかった、って、どういうことですか?

「発見されたこと【も】知らなかった」とは、空襲されたことすら知らなかった、と自分は解釈しましたが。

74:ガンジー・変人参謀
10/04/17 15:38:44
>GF長官
テンプレ >>8は、>>67の指摘に基づいて訂正だね

6月6日(N-1日)第一機動部隊、情勢に変化なければ敵艦隊出撃に備えつつ、ミッドウェー島攻撃を続行
            ミッドウェー島攻略部隊上陸予定(2000)
6月7日(N日)   ミッドウェー島占領予定日


テンプレ >>7 の
>第一機動部隊の任務は「ミッドウェー島航空兵力の無力化」と「米空母部隊の捕捉撃滅」
は言葉足らず。

機密聯合艦隊命令作第12号の一般方針を加味すると、
第一機動部隊の任務の目的は「米空母部隊の捕捉撃滅」である。
「ミッドウェー島航空兵力の無力化」は重要な作戦目的であったが、任務の目的(戦略目標)ではない。

75:GF長官
10/04/17 18:58:24
>>49 ・・・まぁいいでしょう。以下は最後通牒と心得て下さい。
>>45では「B-17の接近に気づかないまま投弾されたら、回避運動すら行えないが、
それでも脅威でないと言えるのか」と尋ねました。
全く答えられていません。

>マリアナ沖海戦以降、そういう条件で急降下爆撃すら回避した例が、複数ありますが、何か?
何ですかこれは?「そういう条件」が満たされない場合のことを聞いているんですが。
「急降下爆撃すらかわせたのだから、水平爆撃なんてチョロイ」?
それを「成功例を集めたに過ぎない」と言ったのですよ。
それとも、輸送船の船長(と見張)に軍艦と同じ伎倆を求めるの?
非現実的ですね。

そもそも先任参謀の主張は、「黎明に友永隊を発進させると直衛戦闘機が不足するから、
敵空母攻撃隊が発進できなくなる」
貴官の言う通り、「一コ中隊のB-17が脅威でない」のなら、防空は当初の零戦12機だけで
十分ですよね。つまり黎明に友永隊を発進させても何の問題もない。
自ら墓穴を掘っているのに、まだ気が付かないのですか?

これらの矛盾点は、本職が記すまでもなく、これまでに何度も指摘されている。
それら一切を無視しながら、
>更に言えば、「極めて精練な爆撃手と操縦員とでコンビを組んだ」を軽視または無視しましたねw
よくもこんな台詞が吐けるもんですな。

今後もその人をなめきった態度を改めないようなら、本職もまた貴官の発言を無視する
ことを予め宣告しておきます。
あとは先任参謀次第ということで。良いお返事をお待ちしております。


76:GF長官
10/04/17 19:01:34
>>70 有難うございます。そういうことだったんですね。
>編制で指揮官が変わるはず。
第二編成が気になる・・・

>>74 仮想戦記はこちらへ→>>4


77:<回想>印度洋機動作戦
10/04/17 19:15:09
スレリンク(army板:719番)の続き

その後の二重巡発見については本編の通り。
索敵機発進→敵艦隊発見→触接交代機発進
空母戦における基本的な手順をふんでいる。
ミッドウェーではここに「基地隊の空襲」が加わったため、思い通りにはいきませんでしたが。

更に兵装転換の混乱の中、準備の出来た艦爆隊のみを先発させている。
スレリンク(army板:566番)
何度読んでも、適確な分析ですよねぇ。

またこんな挿話もあったようで、

「この日本軍攻撃隊(江草艦爆隊)は、セイロン島を目指していたソマービル大将の
空母フォーミタブルのRDFに捉えられていたのだが、英重巡隊は日本艦隊に発見
されるのを怖れて無線封止を実施しており、大将もまた重巡隊がどこに居るかを
把握していなかった。
ソマービル大将は日本軍攻撃隊が自隊に向かっていないことから、救援の戦闘機を
差し向けることも、重巡隊に警告を与えることも出来なかった」

無線封止を守るのも長短があるということですなぁ。


78:名無し三等兵
10/04/17 19:19:43
>>76
「編成」じゃなくて「編制」ですね。編制というのは各母艦がどの機種を何機出すかを決めた
ものですから、編制が決まれば必然的に指揮官も決まります。

79:GF長官
10/04/17 19:29:09
スレリンク(army板:725番)の続き

攻撃を終えたバーチ隊は避退行動に移る。

「バーチ隊に続いて1000ポンド爆弾を投下した、二番機のヨーゲンソン少尉は
降下中に対空砲火で左翼のエルロンを吹き飛ばされた。ついで安部小隊二機の
追撃を受け、おびただしい機銃弾を射ち込まれた。
”機銃弾は風防を粉々に撃ち砕き、計器類のほとんどを破壊し尽くしてしまった”

だが、SBD搭乗員の背後を取り囲んでいる厚い防禦鋼板が彼らの生命を護る
ことになった。かえって攻撃に向かった安部機の方が後部機銃の集中射撃を受け、
油圧系統に被弾、のちに不時着水を余儀なくされている」    (『暁の珊瑚海』)

坂井三郎氏の被弾を思い出しますね。
これだけ銃撃されても墜ちないどころか火も噴かないとは!

米海軍史における記念すべき初正規空母攻撃の先陣を務めたバーチ隊ですが、
結局、その被害は7機中、わずか1機が不時着したにとどまった。
零戦の攻撃や対空砲火が集中する先頭集団に居たという不利な条件を考え合わ
せれば、その強靭さがよく知らされますね。


80:GF長官
10/04/17 19:32:03
>>78 あ・・・、テンプレも間違ってますね。次スレから直しておきます。
有難うございました。


81:GF長官
10/04/17 19:39:03
>>79の続き

バーチ隊に続いて、ショート隊が急降下に入る。

[ショート隊による翔鶴攻撃図]

     ←┐
       △バーチ隊(SBD・7機)避退
       └─┐


             ┗┓
               ┗┓
                 ┗┓
                   ┗┓
                     ■翔鶴
                     ┃
                   ┏┛ ←┐ショート隊(SBD・17機)
                 ┏┛     └△┐
               ┏┛          └┐
               ↓             │


82:GF長官
10/04/17 19:49:19
>>81の続き

スレリンク(army板:694番)の通り、
バーチ隊による攻撃を取り舵一杯で回避した翔鶴ですが、今度はショート隊が
艦首左舷前方から急降下に入ったため、面舵一杯でかわそうとした。

ちょうど『写真太平洋戦争第3巻』(p88-89)に、回避運動中の翔鶴があります。
これがどの時点での写真なのかは注釈がないので明言できませんが、上図の通り
大きく蛇行している。
実際は図示したよりもっと激しく転舵しており、ちょうど鈴鹿サーキットのS字カーブ
のような航跡を描いています(分かりにくくてごめんなさい)

さぁ今度は第一波の倍以上(17機)のSBDによる急降下爆撃です。
塚本航海長、かわしきることは出来るのか?


83:70
10/04/17 20:01:33
>>78
>編制というのは各母艦がどの機種を何機出すかを決めたものですから、編制が決まれば必然的に指揮官も決まります。
戦鳥のQ&A覗いた時もそう書いてあったけど。
それだと機種や機数の組み合わせで、編制パターンがいくつもできてしまう、と疑問だった。
例えば護衛の戦闘機が12機だったり、36機だったりするパターンもあるでしょ?
艦爆のみで艦攻が参加しない場合もあるだろうし。
もっと単純化されたものなんじゃないかね。せいぜい分隊の組み合わせ程度で。


84:GF長官
10/04/17 20:03:43
>>74 追加ね。
>6月6日(N-1日)第一機動部隊、情勢に変化なければ敵艦隊出撃に備えつつ、ミッドウェー島攻撃を続行
            ミッドウェー島攻略部隊上陸予定(2000)
正しくは、6月6日2000時から上陸部隊の運搬船移乗が始まるという日程です。
そこからミッドウェー島周囲の環礁内に進入し、実際に上陸作戦が開始されるのは
真夜中の日付が替わる頃から黎明にかけて。

何のために、N日が下弦の月(月齢22.9)の日に選ばれたのかをご存知で?
下弦の月は真夜中に月が出て、真昼に月が沈む。
上陸部隊にとっては、運搬船に移乗してから環礁内に進入するまで(日没から真夜中)は
敵に見つかっては困るから、月が出てない方が望ましい。
実際に上陸する真夜中から黎明にかけては、同士討ちを避けるためにもある程度明るい
方が望ましい。だからN日は6月7日なのです。

「ミッドウェー上陸作戦は、月出が現地時間午前零時頃の7日が最適である。
すなわちミッドウェーは環礁を越え礁湖を渡って上陸するので、前夜半月がないことが
絶対必要である」                             (『戦史叢書』)

簡単には、作戦延期出来ない理由が分かりましたか。


85:名無し三等兵
10/04/17 20:24:36
>>83
戦いが始まる前に予め決められた編制は、まさにおっしゃるとおり分隊の組み合わせ
ぐらいのものだと思いますが、出撃→帰還→再出撃といったケースになると損害も出て
いるでしょうから、出撃が可能な機数も変わりますよね。そこらへんのところを含めて、
「何機出す」と書いた次第です。

86:ガンジー・変人参謀
10/04/17 21:34:28
>>75

> >>45では「B-17の接近に気づかないまま投弾されたら、回避運動すら行えないが、
> それでも脅威でないと言えるのか」と尋ねました。

「B-17の接近に気づかないまま投弾」とは、零戦の直掩体制に不備があるときに
生じるわけですよね?
敢て「ミ島攻撃隊発進は早い」という部分だけは書き込み控えていますが、
小職は「敵空母がこの海域にいるかいないかの確認をまずは優先すべき、
その間は直掩体制を強化し、ミ島なり敵空母なりに先制されるリスクを小さくすべく運用すべき」を主張します。

> それとも、輸送船の船長(と見張)に軍艦と同じ伎倆を求めるの?
> 非現実的ですね。

早く、輸送船は(一杯舵で15度が出来ず)80秒以内に回頭不可能、であり、
輸送船の船長なり見張りなりの伎倆では無理、という具体的な根拠を示してください。
「非現実的」と主張するなら、その根拠はお持ちなんですよね。だから議論が噛み合わないんです。

> そもそも先任参謀の主張は、「黎明に友永隊を発進させると直衛戦闘機が不足するから、
> 敵空母攻撃隊が発進できなくなる」
> 貴官の言う通り、「一コ中隊のB-17が脅威でない」のなら、防空は当初の零戦12機だけで
> 十分ですよね。つまり黎明に友永隊を発進させても何の問題もない。

「不意に横槍を突っ込まれた場合にはどう応じるか、十分に研究」しましょうよ、GF長官どの。
友永隊に36機の直掩を用意する前提で、黎明に発進させるのですか?
ミ島基地のB-17に対して、12機用意して、
敵空母攻撃隊直掩用に待機させる零戦の数は何機のつもりですか? 10数機で足りますか?
更に敵空母からの攻撃隊を迎撃する直掩機は、何機のつもりで書き込みしてるのですか?

>>74 機密聯合艦隊命令作第12号の一般方針は、ここの記載を参考としました。
URLリンク(yokohama.cool.ne.jp)
架空戦記系の記載ではないので、念のため。

87:名無し三等兵
10/04/17 21:36:18
>>72
●大東亜戦争第二段作戦 帝国海軍作戦計画
第3章 作戦方針
 (三) 東正面に対しては左に依り作戦す
  (イ) 主として敵の奇襲作戦を困難ならしむる目的を以て「ミッドウェー」を攻略す

●大海令第18号
 昭和17年5月5日
                                   奉勅 軍令部総長 永野修身
 山本聯合艦隊司令長官に命令
一 聯合艦隊司令長官は陸軍と協力し「AF」及「AO」西部要地を攻略すべし
二 細項に関しては軍令部総長をして指示さしむ

●大海指第94号
 昭和17年5月5日
                                       軍令部総長 永野修身
 山本聯合艦隊司令長官に指示
 大海令第18号に依る作戦は別冊「AF」作戦に関する陸海軍中央協定に準拠すべし

別冊 「ミッドウェー」島作戦に関する陸海軍中央協定
一 作戦目的
 「ミッドウェー」島を攻略し 同方面よりする敵国艦隊の機動を封止し 兼ねて我が作戦基地を推進するに在り
二 作戦方針
 陸海軍協同して「ミッドウェー」島を攻略し 海軍は急速同島の防備を強化すると共に 航空、潜水艦基地を整備す
三 作戦要領
 1 海軍航空部隊は上陸数日前より「ミッドウェー」島を攻撃制圧す
 2 陸軍は「イースタン」島、海軍は「サンド」島攻略に任じ 別に海軍単独で「キュア」島を攻略す
 3 攻略完了後概ね一週間以内に 陸軍部隊は海軍部隊擁護の下に「イースタン」島を撤収し 同島の守備は海軍に任ず
 4 海軍は有力なる部隊を以て攻略作戦を支援擁護すると共に 反撃の為出撃し来ることあるべき敵艦隊を捕捉撃滅す 

88:名無し三等兵
10/04/17 21:37:59
>>87つづき
●機密聯合艦隊命令作第12号
 ミッドウェー攻略要領
  まず空母基幹部隊(主力空母6隻基幹)をもって同地の奇襲を行ない、同島の航空戦力を撃滅し基地の使用を一時不可能とする。
  その後攻略船団は、同島の飛行哨戒圏と見なされる600浬圏内に突入する。

  その後空母基幹部隊は、同島北方海面に進出して同島の航空兵力の制圧と防御施設の破壊に努め、
  上陸部隊の上陸戦闘に協力しながら、敵艦隊の出現に備える。

 敵艦隊捕捉撃滅要領
  基地航空兵力のミ島進出を急ぎ、その飛行哨戒とハワイ、ミッドウェー間に散開配備させている潜水艦をもって、
  早期に来航する敵艦隊を発見捕捉するように努める。
 
  空母部隊や攻略部隊の決戦兵力は、ミッドウェー付近海面にあって待機し、敵艦隊出現せば急速南下して、
  基地航空兵力の傘の下で艦隊決戦を行う。

●聯合艦隊機密第29番電(MI作戦兵力部署の第一次改定、攻略部隊並びに機動部隊関連)
  主目的 
   一 ミッドウェー方面攻略
   二 敵艦隊撃滅

  作戦要領
   N-3日以降「ミッドウェー」を空襲し同島攻略を支援し爾後(N+7日頃迄)「ハワイ」群島方面に機宜 行動、
   敵艦隊の捕捉撃滅に任じたる後「トラック」に回航第3機作戦準備を行う

指示されている命令は、まずミッドウェーを攻略し、その次に敵艦隊の撃滅。

89:ガンジー・変人参謀
10/04/17 21:56:55
>>84 月だけの問題なら、
1AFの出発1日遅延にあわせて、6月7日2000頃に運搬船移乗開始、した場合、
月齢が1コ進むことがビハインドになる理屈の提示がほしいところですね。
月だけが理由なら、一日程度なら、簡単に作戦延期できそうに考えられますし。

URLリンク(star.gs)のサイトで、
ミッドウェーの位置(北緯28度13分西経177度22分)を入力して、
月の運行をJSTで確認すると。
6月6日 出21:38 没8:48 月齢 21.9
6月7日 出22:15 没9:45 月齢 22.9

戦史叢書にそう記載あるのは理解しました。
例えば、6月7日は最適ではないが、順当、と解釈できますね。
1週間単位での延期する場合は、1ヶ月順延が必要となり、
この後に控えたFS攻略や10月予定のハワイ攻略のタイムスケジュール調整問題が浮上する。
月だけに拘らない方がいいでしょう。

90:ガンジー・変人参謀
10/04/17 22:15:01
>>88 自分が引用した資料には、
機密聯合艦隊命令作第12号で、「ミッドウェー攻略要領」の前に「一般方針」の記載があるのだが、
その記載がないのが、>>88
そりゃ、意見が噛み合うハズがないな。資料精査から始めないとね。

機密聯合艦隊命令作第12号に、「一般方針」の記載の有無に関しては、両論あるようだから、
一旦判断保留(資料精査)とするとして、
5月25日の山本長官の訓示は、単なる口頭による訓示だから無視して構わない、という立場?
それとも、そんな訓示はない、という主張?

91:主計科三水
10/04/17 22:18:45
恐れながらGF長官に申し上げます。

これまでの再三にわたる長官の譲歩も、残念ながら実を結ぶ事なく議論は平行線のままとなっております。
事ここに至っては、もはや先任参謀殿との議論は無意味なスレの浪費でしかありません。

ここに、「先任参謀を相手にせず」との声明をお出しになるべきかと考えます。

でないと、本編がさっぱり進みません。
米攻撃隊は翔鶴上空で何日旋回しなければならないのでしょうか?
ショート隊、そのうち燃料切れで墜落しちゃいます。史実が…w

92:名無し三等兵
10/04/18 00:51:15
山本長官もいい出したら聞かないとこがあったけど
ここの長官もいい出したら聞かないからな
話を聞いているようで、結局持論を押し付けるだけだから
時間の無駄レスの無駄
長文転記の垂れ流し専用スレにしたらどうよ?

93:ガンジー・変人参謀
10/04/18 02:31:52
メモ
■昭和17年3月1日~昭和17年5月31日 第1水雷戦隊戦時日誌
・5月30日2210 発通信部隊指揮官 宛GF長官、GF各司令官、呉鎮XX
 「30日午後ニ於ケル通信諜報ニ依ル敵情 …」

・5月31日1020 発通信部隊指揮官 宛GF各司令長官、G各司令官
 「敵は最近北方方面…」

6月の1水戦戦時日誌がアップされてないが、5/30~31、東京から連日敵情を送ってたところまでは
確実か。


■昭和17年3月1日~昭和17年11月30日 第11航空艦隊戦時日誌(C08030024700)
・41pに記載ある、5/20以降の6ABの主要任務
一 本邦東方海域哨戒、ニ 敵機動艦隊捕捉撃滅、三 敵艦隊邀撃撃滅、四 MI作戦協力、五 AH?方面哨戒

MI作戦協力よりも、敵機動艦隊や敵艦隊の方が順位が上。


■昭和17年6月1日~昭和17年6月30日 ミッドウエー海戦 戦時日誌戦闘詳報 C08030040400
・18pの赤城「戦闘前ノ敵情一般」の(三)、宇垣とほぼ同じ情報(5/31軍令部所報)は赤城も受信。
宇垣は意図がバレたか、と心配したが、さて赤城艦上の面々は…、と。

94:名無し三等兵
10/04/18 04:23:50
メモ
■昭和17年5月29日~昭和17年7月31日 第1水雷戦隊戦時日誌戦闘詳報 (C08030081000)
・28pに記載ある、6月2日1400「発 軍令部第一部長 宛GF各参謀長」電
「通信諜報其ノ他ヲ総合セル敵情判断概ネ左ノ如シ …」

・30pに記載ある、6月4日2040「発 通信部隊指揮官 宛GF各司令官・各参謀長」電
「4日2000ニ於ケル通信諜報ニ拠ル敵情 …」

一水戦だから、ミッドウェー方面の記載は略されての記載だが、東京の情報は各部隊に伝達されていますな。


■昭和17年5月1日~昭和17年8月7日 第2水雷戦隊戦時日誌戦闘詳報 (C08030094900)
どう通信するか、の資料、あるねぇ…
p40には輸送船団の基準舵角として、「各分隊一番艦ノ15度」という記載まで出てきたw

■昭和17年5月1日~昭和19年9月30日 特設船あるぜんちな丸戦時日誌戦闘詳報 (C08030680800)
p35が6月4日におけるカタリナ機の触接、p36-37がB-17爆撃回避
「1338 全速(二文字読めず)節面舵一杯 次デ射撃開始ヲ下令シ…」

95:名無し三等兵
10/04/18 06:47:53
>>58
ひとつの間違いもなく、完全に信用できる戦史とかあったら楽なんだけどね。
現場にいた人間でさえ、魔の5分間とか言って否定されたり、公刊戦史でさえ間違いはある。
まして経験者でもないのに、又聞きや資料を参考に自分なりの解釈を交えて歴史をまとめていく。
誰の証言なのか、その証言者の記憶に間違いはないのか、資料で裏をとったのか。
疑えばキリがない。
山本の訓示にしろ、当時本人が言った内容そのままなのか、著者が意訳してないか等。
中には自説証明の為に都合のいい資料だけつまみ食いしたり。
そうでなくても先入観や勘違いで間違って解釈したりする。
せめて他の資料にも同様の記述があるか、挙げられた参考文献で裏をとるとか、チェックが必要。

96:名無し三等兵
10/04/18 07:27:51
山本の訓示が天皇からの勅命たる大海令や、大海指(軍令部から「山本への」指示)に優先されるのか。
機密聯合艦隊命令作の作戦要領より優先されるのか。
輸送船団で零戦の手厚い直衛が得られるのか。
作戦を1日ずらすと全軍のスケジュールが狂うが、その修正や調整は可能なのか。
もう一度自分の中でよく考え直しなさい。
直衛確保の為に友永隊発進延期の主張にこだわらないなら、水平爆撃の命中率やら回避やらの問題はどうでもいいでしょ。
敵の不意をつかれた場合にも、後顧の憂いを断って敵艦隊に専念する為に、早期に基地を無力化しておきたいし。

97:名無し三等兵
10/04/18 08:07:02
>>88
なるほど、ミッドウェー島に進出して米空母捜索か。
六空36機(33機?)の他に陸攻10機と大艇6機が同島に進出予定らしいのだがその航空隊名知らん?

98:名無し三等兵
10/04/18 09:18:18
>>97
三沢空(陸攻)と14空(大艇)じゃないか?
三沢空はミッドウェー作戦時に、先遣隊9機をウェークに派遣してる。
飛行艇は開戦時に横浜空と東港空の2つしかなかったが、ショートランドやチモールに進出した。
その為内南洋には両航空隊から大艇を抽出して、新編された14空(後の802空)しか残ってない。


99:名無し三等兵
10/04/18 10:37:10
>>86>>94
『グアム島玉砕戦記』光人社文庫には船団の運動に関して以下の描写がある

高速貨物船「崎戸丸」にて
・之字運動の転舵角を指令していた(略)「おもかーじ十五どォ、針路二十どォ」

・五時四十五分に、船団は面舵三十度で針路百七十度をとっており

100:名無し三等兵
10/04/18 12:23:03
>>98
成る程、三沢空と12空か。
すぐに進出つもりだろうからウェーク島あたりに待機はしていそうとは思っていたがやっぱりか。
情報サンクス。

101:ガンジー・変人参謀
10/04/18 16:45:43
>>95 公刊戦史も、戦史叢書も2次資料だからね…
昨晩、詳細に記録残している部隊の戦時日誌・戦闘詳報に、
「機密聯合艦隊命令作第12号」の「受信原文」が記載されていたかどうか、アジ歴で探してたんだけど、
記載されていないものだねぇ、というべきか。
昭和17年5-6月の記録に関しては、命令がどうであったか省略記載されてる方が多いというか。

アジ歴が「機密聯合艦隊命令作第12号」の原文をネットで公開してくれれば、
一般方針の有無の件に関しては、一発で解決する話なのだが。


>>99 サンキュー。昭和19年段階の輸送船団、とはいえ、「面舵三十度」が実施できる運動性を有している、
という有力な傍証だね。

この傍証により、12ノットで航行可能な輸送船団、面舵30度が可能となると、
4000mからの水平爆撃を交すことは不可能ではない。
勿論、見張り員が、投爆寸前、を見極められるかどうか、は重要なカギ。
(史実では、6/4にあるぜんちな丸を襲ったB-17に関し、水平爆撃で命中ゼロ)

102:ガンジー・変人参謀
10/04/18 17:02:35
>>96 まずは山本長官の訓示関係から。

「機密聯合艦隊命令作第12号」には一般方針の記載がない、という前提ですね?
形式論では、大海指は永野→山本への指示であり、永野→南雲への指示ではないんです。
南雲への指示は、「機密聯合艦隊命令作」、つまりは山本→南雲、という命令系統。
その山本から、命令作の解釈基準といえる訓示があった場合、無視する方が命令系統から見ておかしい。
だから南雲司令部は、同時に出された半数雷装待機を遵守したんじゃないですか?
そこを踏まえ、南雲たちは半数雷装待機すら遵守する必要がない、という主張ですか?

「命令策第12号に一般方針の記載がある」方が事実だった場合、
南雲司令部の命令解釈は正しくなかった、で確定したいところ。


>輸送船団で零戦の手厚い直衛が得られるのか。
 得られないですね。
 ただ>>99,101にあるように、輸送船団は水平爆撃を交すための運動性は有してる模様(S19年段階)。


>作戦を1日ずらすと全軍のスケジュールが狂うが、その修正や調整は可能なのか
 これは南雲司令部の問題ではなく、GFの問題ですね。
 誤解を受けないよう、自分の主張を書くなら、
 「輸送船団の安全性確保を最優先させる場合、黒島を初めとするGFは、
 空母部隊の出発1日遅れとなった時点で、アリューシャン方面を含めて、N日を1日順延し、
 ミッドウェー空襲日(6/5)に敵哨戒圏(500浬)に突入させるように調整すべきであった。」
 そうしなかったのは、水平爆撃の精度から見て、被弾1~2弾程度なら、面倒な調整を行わなくてもいい、
 とGF側(特に黒島)が思ったほど、
 この当時の水平爆撃は、12ノットで一杯舵30度が可能な艦船に対しては、有効な攻撃方法でない、
 というコンセンサスがあったのではないか、と自分は考えたし、そのための傍証を挙げた次第。

 ミ島上陸作戦のみ1日遅らせたとき、一番やっかいなのは、アリューシャン陽動から間隔が開くのを、
 黒島が嫌ったから、と自分は見てますが。それは月齢の問題ではない。

103:名無し三等兵
10/04/18 17:04:01 Y/y4YEl4
一式陸攻ならウェークから偵察できたと思うが


104:名無し三等兵
10/04/18 17:07:31
>>101
>この傍証により、12ノットで航行可能な輸送船団、面舵30度が可能となると、
4000mからの水平爆撃を交すことは不可能ではない。

先任参謀殿、その一事に固執するのは短慮ではないでしょうかね?
荒れる前にご指摘しますが、MI作戦二ヶ月後のソロモン戦以降では、
B-17の水平爆撃により輸送船、駆逐艦への命中、撃沈事例が頻発してますよ。

105:名無し三等兵
10/04/18 17:14:01
戦うどころか船倉から出る事もできず藻屑となる陸兵さんカワイソス。

先任参謀黒島はクズだな。
味方への配慮を「せん」任参謀め!

106:名無し三等兵
10/04/18 17:26:13
>この当時の水平爆撃は、12ノットで一杯舵30度が可能な艦船に対しては、有効な攻撃方法でない、

その理屈なら、水雷艦艇からの雷撃も怖くないのだろうな。
雷撃投下時の運動を見極めれて舵を切れば間に合いそうだ。
航空雷撃も投下距離と舵効きの速さ次第では脅威とは呼べる攻撃では無さそうだ。

107:名無し三等兵
10/04/18 17:58:53
そうなると、脅威と言えるのは急降下爆撃のみとなるな。
つまり、雷爆兵装転換云々以前に零戦を上空に配置して急降下爆撃にそなえなかった南雲はやはり無能だったという結論となる。

これにて先任参謀の論戦勝利が確定しますた

108:ガンジー・変人参謀
10/04/18 18:06:41
>>103 ウェーキ⇔ミッドウェーが片道1200浬だし、往復4320kmだから、
偵察時の航続距離5,882km(G4M1)なら十分偵察可能だね。

ただ、敵空母の偵察、という観点から言うと、
ワンショットライターだと昼間の偵察はかなり厳しいだろうね…
月夜の明かりで夜カラス偵察員の活躍を念頭におきたいね。

6月3日に、第六艦隊の司令部特務班は、ウォッゼ・ヤルート・ウェーキ基地の特務班の協力を得て、
ニ群の米空母と哨戒機との交信と思われる電波の位置の特定(ミッドウェー島北北東170浬付近)に成功した、
という説がある。(高橋勝一氏: ただし緊急電報は現存せず、とか)

このときのウェーキ基地、水上機隊や飛行艇の基地を整備されてたから、
九七大艇があるようであれば、ミッドウェー島北北東170浬付近への夜間索敵は、
実施しようと誰かが意図すれば可能だったね。

109:名無し三等兵
10/04/18 18:14:39
>>108
九七艦攻や零式水偵と一式陸攻で偵察する違いがわからないな。
速度の面で一式陸攻の方が有利に見えるがな。

110:ガンジー・変人参謀
10/04/18 18:22:36
>>106,107
雷撃については、雷撃手法によっては「怖くはない」とは言えない、と思う。

単機雷撃だったら回避する手法はあるだろう。
ただ、編隊で雷撃された場合、どの方向に一杯舵切っても、編隊が発射した複数の魚雷の1コは必中する、
という事例はあるだろうから。

急降下爆撃は、晴天下の場合、急降下体制に入ると下から見ると、太陽の反射でキラキラする、とか。
急降下爆撃を回避した艦長談話には、この話が良く出てくる。
スコール雲の下に入れば安全だろうから、「曇天時において一番怖い」のが急降下爆撃、となるのだろう。

111:名無し三等兵
10/04/18 18:43:33
>>110
>ただ、編隊で雷撃された場合、どの方向に一杯舵切っても、編隊が発射した複数の魚雷の1コは必中する、という事例はあるだろうから。
じゃあ、水平爆撃も編隊で爆撃してきたらどうなるのっと。

112:名無し三等兵
10/04/18 18:45:55 Y/y4YEl4
>>108
そうだよね
今までハワイの偵察がK作戦中止で云々の議論はあったが
ミッドウェーの事前偵察については史実でも検討されていたのかな
ミッドウェー基地の増強ぶりを知る為にも
危険を冒してもやる価値はあったと思う

113:ガンジー・変人参謀
10/04/18 19:04:48
>>109 九七艦攻ではなくて、九七式飛行艇(九七大艇)。

ミッドウェー島往復が2400浬のウェーキ島から、、ミッドウェー島北北東170浬地点を索敵するとなると、
2800浬(約5000km)ぐらいは飛行するだろうから、零式水偵の最大航続距離 3,326 kmでは無理。

ウェーキ島に一式陸攻が17年6月4日に存在した、という情報を探しきれなかったし、
飛行艇の基地は整備されていたのなら、九七大艇はいそうだな、と推定して、
「九七大艇があるようであれば」という書き方をした次第。
一式陸攻が17年6月4日に存在してたのなら、一式陸攻の夜間偵察でもOKだと思う。

>>111 B-17が「横一列」で編隊飛行してきました。
全幅は31.6 mですが、翼端と翼端とをぴったり重ね合う飛行は、
よっぽど技量が優れたパイロットのみで編成した飛行隊でない限りは不可能です。
てなわけで、爆弾幕の間隔は50~100mぐらいになるんじゃないですか?

一杯舵を切ったら、切りっぱなしにするのでなく、更に反対に一杯舵を切って、ジグザグ航行すれば
爆弾幕の狭間に回避できそうなものです。1機10発ぐらいしか搭載していないのだし。
九死に一生を得るような、そんなに危険で危険でしょうがない、というモノではない。

114:99
10/04/18 19:20:07
その「崎戸丸」は敵潜の雷撃で沈没したんだがもう少し補足しておく

以下抜粋
・そのとき、突如として見張り員が大声をあげた。
「雷跡ッ!左舷後方四十度、距離千五百、本船に向かうッ!雷跡は三本!」
とっさに隅田三運士は、
「面舵一杯、全速前進、急げッ!」
と怒鳴ると長声一発の汽笛を鳴らして船団に敵潜襲撃の合図を送った。とある。

この回避運動で扇形に発射された魚雷を二本かわしたが最後の一本は回避できなかった
一般の船舶は三十度で舵が振り切れる。「面舵」は舵角十五度「面舵一杯」は舵角三十度。
日本海軍の「面舵一杯」舵角三十五度 。

以上のことから一般の輸送船でも舵角三十度切れるのは間違いない。

ブリッジの描写は生き延びた隅田三運士の証言を元にしているから信憑性は高い。
注目度がないからか徴用船に関しての書物は驚くほど少ない。
徴用船の乗組員の船を守るための努力、技量は決して軍人に劣るものではない
ということを知ってもらいたいと思う。


115:名無し三等兵
10/04/18 19:32:54
>>112
ミッドウェー事前偵察は、3/10の二式大艇は撃墜されて失敗。
5/31からの一空による偵察も失敗してるはずだ。
成功したのは直前の伊168だけだろう。
そうなると事前の戦力見積もりは、どんな根拠でしたのかと。
>>113
編隊による水平爆撃は横一線じゃない。
小隊3機が三角形に編隊を組み、艦砲の公算射撃みたいに中隊で一斉に投弾する。
百発百中を狙うのでなく、中隊のうちどれか当たればいい、という方法。
雷撃も複数を扇型に発射して、回避してもどれか当たるように発射するもんだ。

116:115
10/04/18 19:48:45
いや一空の偵察成否は不明と訂正しておく。

117:名無し三等兵
10/04/18 19:57:14
>>113
>ウェーキ島に一式陸攻が17年6月4日に存在した、という情報を探しきれなかったし、
飛行艇の基地は整備されていたのなら、九七大艇はいそうだな、と推定して、

……先任参謀殿、MI作戦計画を本当に読んでますか?
読んでますよね?
嘘だと言ってよバーニィ!

閑話休題
>>108
>6月3日に、第六艦隊の司令部特務班は、ウォッゼ・ヤルート・ウェーキ基地の特務班の協力を得て、

これが事実なら、4Fに何らかの記録がある可能性が高いんですがね。
さらに11AFとかも関係(協力)している可能性もありますが。

118:名無し三等兵
10/04/18 20:02:23
GF長官並びに>>ALL、お疲れ様っす

前スレで、戦力不足を唱え、参謀長?に一参謀の分際で!と一括され(笑)、GF長官にも戦力は充足してるよと作戦延期を否定された者です。

ここ数日の変人参謀のレスは全般的にウザく(許せ!)感じておりますが、幾つかのレスにはハッとさせられます。

特にミッドウェーの直前偵察が航空偵察により可能なようなんです。確かに誰も言い出さなかったのは大きな疑問です。

MI作戦の前提は1AFのミッドウェー攻撃後に米機動部隊が動くとのことですよね。つまりミッドウェーハワイ間の近さを意識してる証拠ですよね。

ならば…

誰もミッドウェーの戦力補充は比較的簡単であると想定しなかったのか?
もし想定した者がいたら、その想定を無視した根拠は?


本当に、不思議だ…



119:ガンジー・変人参謀
10/04/18 20:02:36
>>99,114 貴重な情報提供、重ね重ねサンキューです。
「徴用船の乗組員の船を守るための努力、技量は決して軍人に劣る」というのは、
【単なる思い込みだ】という有力な傍証となりました。

120:名無し三等兵
10/04/18 20:25:48
第二十三日東丸も敵発見と同時に自らは助かる見込みは全くなくなったのに
粘りに粘って打電を続けたからなあ
本当に頭が下がる

121:ガンジー・変人参謀
10/04/18 20:31:20
>>117

> ……先任参謀殿、MI作戦計画を本当に読んでますか?
> 読んでますよね?
> 嘘だと言ってよバーニィ!

我が家には、MI作戦計画の原文が記載された資料はない(苦笑)


> これが事実なら、4Fに何らかの記録がある可能性が高いんですがね。
> さらに11AFとかも関係(協力)している可能性もありますが。

昨晩アジ歴で、5月下旬から6月にかけての通信資料の記載がロクにない、1AFの資料ではなく、
MI作戦に参加している、水戦、11AF、2F、6F、潜水戦隊の戦時日誌・戦闘詳報の記録の中から、
探したかったモノは
■機密聯合艦隊命令作第12号における、一般方針の記載の有無
■6F通信参謀が発進したと回想した敵艦隊位置の緊急電を受信した記録があるかどうか?
■日本出発から、東京通信隊から発信されたであろう敵情情報(特にミ島方面)はいつか? どんなものか?

メモに残した程度の資料はあったが、肝心要の部分は、記載ないんだよなぁ…

>史料の大半は終戦時に焼却され、あるいは戦後の混乱により散逸してしまいました。
>焼却をまぬがれたものは米軍に押収され、米国国務省公文書部の保管するところとなりましたが、
>長い外交交渉の末、昭和33年4月にようやく我が国に返還され、
>その大部分が防衛研究所に所蔵されています。

史料の大半は焼却のかなた。当事者の回想、という一次資料を重要視したいわね。
関係各位からすれば、都合が悪い部分は「記憶にない」で逃げられるしね、正式記録が焼却されてるなら。

122:名無し三等兵
10/04/18 22:22:28
>>86 専任参謀さん、素人ですが質問させて下さい。 
>「不意に横槍を突っ込まれた場合にはどう応じるか、十分に研究」しましょうよ、GF長官どの。
前スレで敵索機が側程まで行ったら空母はいないと言ってましたよね。それで友永隊を出して復路に空母がいたら「不意に横槍を突っ込まれ」ることにならないですか?
素朴な疑問ですみません。


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