南雲忠一中将を再評価するスレ(利)at ARMY
南雲忠一中将を再評価するスレ(利) - 暇つぶし2ch473:GF長官
10/04/05 23:12:18
>>457 そうですね。そのために散開線を設けたわけですし。

>>458 以前にも繰り返したと思いますが、
>本当に熟練だとすれば、仮に敵機(艦爆)を逃れるために雲中を一時的に飛行するにせよ、
>敵機遭遇を母艦に打電する発想がまるでないのが、非常に気にかかる。3人乗りにも関わらず。
スレリンク(army板:51番)
日米双方の公刊戦史に出てこない話なんですが、一冊の戦記の記述だけで
叩かれるなんて、都間大尉もお気の毒・・・

それから、ベテランベテランと出てきますけれど、「ベテラン」の条件は何ですか?
水偵乗りとしての経験年数ですか。それとも偵察任務の経験年数ですか。
そして、それらの条件を満たすベテランはどれくらい居たのですか。
珊瑚海の菅野飛曹長はそのベテランとやらに入るのですか。

いつぞやの夜烏商売と同じで、定数を満たせない人たちの話をしても、仮想戦記
にしかなりませんよね。
「当時の利根・筑摩にはベテランが多数所属していたが、米空母は出て来るまい
となめ切っていたので、ベテランを温存し、訓練も兼ねて新人だけを索敵に出した」
という話なら分かりますが。

もしかして、「水偵乗りのベテランを揃える前に開戦した海軍は無能」ですか?
そりゃスレ違いですなぁ。


474:GF長官
10/04/05 23:14:09
>>459 南雲機動部隊は速力20節でミッドウェー島に向けて進撃中。
>敵艦隊が、例えば復路の170~200浬あたりにいたら、完全にブラインドとなり、致命的になったであろうぐらい
>ボロボロの索敵体制だと思う。
3時間も航行すれば、200浬圏外になりますよん。

>二式艦偵を第六索敵線復路に向けて飛ばすぐらいの慎重さが欲しいところで、それがない。
2機しか搭載してないのに、そんなところに使って良いのですか・・・

>アナばかり目立つ「惨い」索敵「実施」計画を建てたな、と思うわけであり。
筑摩四号機の中途帰還は、索敵計画と関係ないのでは?

>>460 マリアナ沖海戦のことはあまり知らないので、詳しい方よろしく。

>>461 後知恵なら何とでも言えるでしょうねぇ。
レーダーや無線を揃えた米空母ですらあれほど苦労したというのに・・・


475:440
10/04/05 23:17:37
>>463

>彼我の距離は300浬程度になるはず。
>故に、南雲司令部が利根四号機の発進遅延を知っていたか否かに関係なく、
>情勢判断には影響しない。

判断に影響出ると思うんだよね、空母攻撃隊を即時発進できない状態の時間だからこそ。

>>467-470
>「長波輻射で分かるのは方位だけで、(正確な)距離は測定できない」

ただし、方位が20度ズレている情報があれば、利根4号機の報告位置がぁゃιぃと判断できる。
だから、利根4号機の索敵線と再度照らし合わせるなどのチェックが働き易い。

仮に長官の仮定計算を踏まえ、0500頃、利根4号機から長波輻射の結果、
「利根4号機報告位置-73浬」が200浬を切ってる可能性がある、と判断できたとすると、
南雲司令部が、果たして北に向かって敵艦隊の距離を詰める決断をしたかどうかは、かなり怪しくなる。

直掩機不足状態であるが故に、ミ島攻撃隊直掩のゼロ戦の帰還を待ちたいところだろうし、
その時間稼ぎのために南下を決断しても全く不思議はない。

マクラスキー隊は、南雲艦隊東進の前提で出撃し、恐らく西を索敵した際に後続駆逐艦の航跡を見て、
ギリギリの燃料で北上したのだろうが、南雲司令部が全速南下を下令していたとすれば、
仮に後続駆逐艦の航跡を見て、燃料不足状態で南下を決断できるかどうか…
ビッグEに帰れないまでも、ミ島基地まで帰れる燃料があるのかどうかで違うだろうが。

たかが長波輻射、されど運命の別れ道としては非常にでかい、長波輻射命令と無視した利根4号機である。

476:440
10/04/05 23:27:43
>>474

もう一度読み返してください。
敵艦隊が、例えば復路方向の、母艦位置から170~200浬にいたら、
索敵線6番だけがカバーしてる位置となるし(索敵線7番は150浬だから)、
この位置に敵艦隊が出没していたと仮定して、6番の索敵機が往路でリターンしたら、
誰が敵艦隊を発見するのですか?

無理をして高度100mでもいいから索敵続行を命令するか、
じゃなければ、急ぐのであれば高速の二式艦偵、さもなければ予備の水偵を即座に6番復路に飛ばさないと、
ボロが出るでしょう?
200浬は敵空母の攻撃半径内ですよね?

確かに九七艦攻だと、雲の下を高度100m以下で飛び続けるのは、ヒヤヒヤものなのかもしれない。
しかし下駄履き機だったら、海の上に着水することも、再び離水することもできる機体なのだから、
雲の下を飛ぶリスクは結構低い、とも思えるのだけれどもねぇ…

477:名無し三等兵
10/04/06 00:20:09
>>476
>雲の下を高度100m以下で飛び続けるのは、ヒヤヒヤもの

低空では視程も減るし、効率が悪いですよ。
それに上空からある程度の規模の敵が見えないような雲量では、
雲低が何フィートか分からないし、時化ている場合が多い
現在のPS1でも危険な作戦です。バーディゴに陥って墜落する可能性もある。

当時のどこの軍隊でも、そんな偵察、索敵はやらないでしょう。
そこに、必ず敵や救難者がいると分かってるのならともかく。

478:名無し三等兵
10/04/06 00:38:43 nCTZ8RI0
索敵線7本の1段索敵とは、やる気無さ過ぎる。

479:名無し三等兵
10/04/06 17:59:56
小沢「タダチニ コドモテアテホウアン カケツノ ヨウアリト ミトム」



480:名無し三等兵
10/04/06 21:08:49
>>477

> そこに、必ず敵や救難者がいると分かってるのならともかく。

そこ(第六索敵線復路、母艦からの距離150~200浬)に敵がいた場合、必ず多大なるリスクがある、
と分かっている場合だったらどう?
危険でも、低空からの索敵で効率悪いの、など目を瞑って、実施させる価値は十分あるかと思うが。

第六索敵線に「結果的に」敵艦隊がいなかったから、この問題は不問とされているが、
索敵の不備、という観点では、非常に重要な事象だと思う。

481:GF長官
10/04/06 21:48:24
>>475 これは「彼我の距離が300浬程度」という判断に影響しないという意味ですね。
>判断に影響出ると思うんだよね、空母攻撃隊を即時発進できない状態の時間だからこそ。
仮に利根機が長波輻射を実施し、司令部がその報告艦位に疑いを抱いた時、発進遅延を
知っていれば、「予定の経路を飛んでないかも」という判断につながったかもしれません。

>ただし、方位が20度ズレている情報があれば、利根4号機の報告位置がぁゃιぃと判断できる。
まぁ、これは何とも言えないところですなぁ。
あの後、色々と調べてみましたが、長波輻射の話はほとんで出てこないんですよね。
偵察員の手記として、本職が重宝している『彩雲のかなたへ』では、

「味方の攻撃隊を有利に導くため、敵の艦種・隻数・陣形・行動・天候・上空直衛機の配置等を
詳細に通報する必要があるのだ。その間、敵の目から逃れるためには、飛行高度を変えたり、
雲や太陽を利用し、隠密裡に接近・離脱を繰り返さねばならない」


482:GF長官
10/04/06 21:49:53
>>481の続き

「推測航法による機位は、あくまでも推測の位置であって、機位だけを求める手段として地文・
天文・電波等の補助航法手段がある。しかし、洋上でしかも戦時ではこれらの補助手段を利用
できることは稀で、つねに推測航法が主流である」等々
(註)地文とは、地形や地上物を目標にして行う航法。
   天文とは、天体の高度を六分儀等を用いて測定し、現在位置を求める航法。

長波輻射が補助手段であることは間違いないですが、それでも有効だと思われるのだったら、
440様の仰る通りもっと利用すれば良かったのにとは思いますね。
何か運用上、都合の悪いことがあったのかもしれないが・・・

この件は、まだまだ検討の余地がありそうです。


483:GF長官
10/04/06 21:51:08
>>482の続き

それと著者の田中三也上飛曹は、ミッドウェー海戦後に利根乗組みとなっていますが、
そこには甘利洋司一飛曹(利根四号機の機長)も居た。
ところが、意外と?彼の印象は良いんですよね。

「教育期間(偵察特練)中に利根の搭乗員だった甘利飛曹長に偶然出会い、私の
退艦後の様子を知った。艦隊一年以上の者は転勤になり、夜間戦闘機にも4名
行ったとのことだった」

他にも、”頼れる先輩”を感じさせる箇所がいくつか出てきます。


484:GF長官
10/04/06 21:52:00
>>483の続き

>>473でも触れましたが、「都間機がSBDと遭遇したのに報告しなかった」と書いて
彼を不当に貶めた?『実録・太平洋戦争』ですが、

「甘利一飛曹は長野市の出身で、甲種飛行予科練習生を志望し、1940年5月に
第二期偵察練習生の課程を修了した中堅偵察員であった。
俊敏快活な性格の持ち主で、利根下士官搭乗員の中心的存在であったことは、
同僚が等しく認めているところである」

我々は頭から甘利機長を「未熟な搭乗員」と決めてかかっていますが、これも
後知恵視点なのかもしれない。


485:GF長官
10/04/06 21:53:12
>>484の続き

ちなみに同書では、利根四号機は「長波輻射命令」に対して、「直ちに了解電を
送った」と記述しています。叢書もまた「同機はどうも長波を輻射しなかったよう
である」と推測にとどめている。

「戦闘は過失の連続であると言われる。6月5日の歴史的大海戦で、米側の索敵機も
南雲機動部隊発見の第一報と、飛龍発見時の二回にわたり、いずれも約40浬誤った
位置を報告している。

しかし戦運に恵まれた米側は、この戦術的錯誤を戦略的成功でカバーすることが出来た。
ミッドウェーの勝敗は、まさにニミッツ提督が断定したように、索敵を含めた広い意味での
”情報”の水準によって定まったのである」

まだまだミッドウェーの論点は尽きないようですね。


486:GF長官
10/04/06 21:54:35
>>476、480 もう一度読み返してくださいw
>母艦位置から170~200浬にいたら、
これは索敵機発進時(0130時)の母艦位置からの距離ですよね。
南雲機動部隊は南東に20節で進んでいるので、時間と共に該当海域からは
遠ざかります。

もちろん、敵艦隊が南雲部隊の方へ航行していれば「200浬圏内」は
維持されますが、そうなると各索敵線(復路)にひっかかるでしょうね。


487:GF長官
10/04/06 21:55:56
>>486の続き

>しかし下駄履き機だったら、海の上に着水することも、再び離水することもできる機体なのだから、
これは危険ですよ~(>>477) 同じく、『彩雲のかなたへ』から。

「海面は飛沫で覆われ視界は悪く、着水を危ぶむほどの波だ。”飛行機揚収第二法”
信号マストに旗旒が上がった。着水の方法は風の強さで決まる。
揚収第一法は波の静かな場合で、飛行機が艦の近くに着水して揚収する。
第二法は艦が旋回して波を消し、そこへ着水して艦に近づき揚収する。
第三法は着水までは第ニ法と同じだが、艦が飛行機に近づき揚収する」

(註)第二法について、母艦が円を描いて旋回すると、円内の波が静かになる。
そこで水上機はその円内に着水し揚収する。外洋では波が穏やかなことは稀
なので、第二法が主流になる。

荒天下の海面に単機で着水なんかしたら、大破は間違いないでしょう。


488:GF長官
10/04/06 21:56:08
>>478 テンプレも読まないなんて(しかも一番上なのにw)やる気無さ過ぎる。

>>479 そっちの小沢かよw ムリダナ(・x・)


489:<回想>印度洋機動作戦
10/04/06 22:18:25
>>451の続き

続いては、R級戦艦4隻。
ロイヤルソブリン級は、ウォースパイト他のクイーンエリザベス級と、”ビックセブン”
として名高いネルソン級の間。
日本で言えば、扶桑・伊勢型に相当する「超弩級戦艦」です。

QE級が重油専焼缶を採用して、25ノットの高速を実現したのに対し、R級では再び
混焼缶に戻している。石炭ならば国内のみで自給できるから。
島国ならではのお国事情は、日本と似ているかも。

しかし竣工直後、”高速史上主義”のフィッシャー第一海軍卿の提言で専焼缶に換装。
ただバルジが装備された関係で結局は22ノットどまり。
ちなみに、最初にバルジが装着された戦艦がR級らしい。


490:<回想>印度洋機動作戦
10/04/06 22:19:15
>>489の続き

金剛型の30ノットとの差は歴然ですが、砲門で比較するならば、
14インチ(36センチ)砲×8門の金剛型に対し、R級は15インチ(38センチ砲)×8門
砲戦になれば侮れないかもよ?

同級のロイヤルオークは、スカパフローに潜入したあのプリーン大尉のU-47に
沈められており、英国戦艦初の喪失として歴史に名を刻んでいる。
ウォースパイトと比べると、やっぱり影が薄いなぁ・・・

他にも、日本側に知られていないアッズ環礁の存在、暗号解読、基地航空兵力・・・
南雲機動部隊もあんまりなめ切ってると、痛い目を見そうな予感。


491:GF長官
10/04/06 22:33:36
>>453の続き

予め余裕をもって敵編隊を発見していれば、「零戦虎徹」に死角はない。
優位優速から、お得意の”一撃離脱戦法”が炸裂する!
今宵の虎徹は血に飢えておるぞ・・・

「優位の高度から、急降下に入ろうとするSBDに対する20ミリの近接射撃は、
こころよい手ごたえがあった。一連射で一番機はパッと火を噴き、煙の尾を
引きながら爆弾を抱いたまま急角度で下方に落ちて行った」(『零戦撃墜王』)

列機も続いて、バーチ・ショート隊に襲いかかる。

「バーチ隊はさんざんだった。日本戦闘機隊は蜂のようにたかって来た。
ジョーゼンスン少尉は着艦装置をひどくやられて不時着している。バーチ隊
7機のうち、5機が燃料タンクに命中弾を受けた。タンクの自動消化装置が、
やられた全機を救った。
7機すべてが翼と胴体に機銃の命中弾を受けていた」(『空母ヨークタウン』)

う~む、グラマン鉄工所に限らず、”頑丈さ”は米軍機の共有する長所と言えそうだ。


492:GF長官
10/04/06 22:35:24
>>491の続き

とはいえ、両隊合わせて24機のSBDの突入を完全に阻止することは、現実問題
として不可能といえる。

「しかし一機当千の搭乗員でも、次々に来襲する敵機の数には勝てない。
我々の攻撃の間をぬって、急降下に入る敵機がある。もちろん我が空母も
対空砲火で懸命に応戦するが、全部には手が回らない」
(註)一機当千は誤字じゃありません!

零戦隊の直衛網をかろうじて突破したバーチ隊長を先頭に、次々と各機が
急降下に入る。

直衛機の追撃をかわしたら、次に待ち構えるのは対空砲火と相場が決まっ
ている。ところが・・・


493:名無し三等兵
10/04/06 22:36:30
フィリピンの戦いを語る2より、こんなレスを発見。

> 545 名前:名無し三等兵[] 投稿日:2010/03/29(月) 01:18:19 ID:/SNJvOXH
(途中略)
> 「戦闘詳報には無数の電文の中からいくつかを選んで載せるため、 <=★★★
> 当時重要ではないと判断されたものは載せられないのが通例だった。」 <=★★★
> 「そのことからもたまたま「ヤキ1カ」電文が今になって注目されるようになったが
> 当時は重要だと考えられず戦闘詳報に載せられなかった。」と書かれています。
> また記憶にはそのような電文があったかもしれないが、
> 半世紀以上前のことなので確かなものだとは言い切れないとおっしゃっていました。

これ、4F電報とかが、中佐・大佐クラスの記憶に残っていても、少将クラスになると覚えていない、とか、
記録に残っていない事象に対する、有力な傍証だったりするのかも?
公式記録一辺倒だと、歴史の解釈を誤る可能性がある、ってことだな。

494:名無し三等兵
10/04/07 07:08:43
>>480
477ですが、まあ一般論的なものを書いたまでです。

>敵がいた場合、必ず多大なるリスクがある、と分かっている場合
そういう場合だからこそ索敵を出してるんでしょうけどね。けど、敵の電波等をその辺りから受信してでもいない限りは理想論でしょう。
指揮官として、10機中9機が未帰還になるかも知れない(航空機にとっては、その位危険な飛行)
命令は、特攻のような十死零生では無いにせよ、そうそう下せないと思います。
(その十死零生命令を後ににっちもさっちもいかなくなって、したと噂される指揮官がそこにいたのはともかくw)
どこの国の指揮官でも無理でしょう。航空に造詣が深いほど。
現場の搭乗員の判断で、危険を冒して「ヒーロー」になった人は、たとえ記録に残って無くてもいるのでしょうが、
あの雲塊の下に敵がいるかも知れない、あの雲塊の下にも、あの雲塊の下にも、あのスコール雲の下にも・・・・・
と、危険を冒しつつどんどん索敵線から外れていっても良いものなんでしょうか。

>第六索敵線に「結果的に」敵艦隊がいなかったから、この問題は不問とされているが、
>索敵の不備、という観点では、非常に重要な事象だと思う。
気球の実用化以降、航空偵察は非常に有効な手段として、各国に認識されましたが、
同時に天候に大きく左右される弱点も最初からよく理解されてました。欧米でも、もちろん日本でも「非常に重要な事象」だと認識していたはずです。
そこで、全天候型の機材や、危険を冒せる無人偵察機等が開発されて現在に至るのですが、
当時、そのような機体はまだ存在してないし、全天候下の飛行訓練も夜間飛行を除いてはその危険性から殆ど行われていなかったと思います。

航空偵察に対する常識が、現在とは違ったはずなので、数十年後の人間から、
雲下を偵察しなかった事を索敵の不備と言われては、当時の指揮官も現場の搭乗員もお手上げだと思うのですが。
「結果的に」敵艦隊がいたとしても、対洋上レーダー等が無い当時としてはこれは不可抗力でしょう。
「命が惜しいか?」だけでは、勝てない事も証明されてますし。

495:GF長官
10/04/07 20:59:48
>>493 有難うございます。
>公式記録一辺倒だと、歴史の解釈を誤る可能性がある、ってことだな。
それを言い始めるとキリがありませんからねぇ。
例えば、電報綴りと戦闘詳報を比較しながら検証を進めていくという話なら、
興味深いですが、そこまでやるつもりは無いんでしょう?
まぁ、アジ歴の充実を気長に待ちましょう。

>>494 そうですよねぇ。
計画の不備といったら、そもそも西半分は索敵してないわけだし。


496:<回想>印度洋機動作戦
10/04/07 21:18:03
>>490の続き

そんなことは露知らず、南雲機動部隊は3月26日にスターリング湾を出撃、
スマトラ島西岸沖を抜けて、勇進インド洋へ出た。

英側は暗号解読により、セイロン空襲が4月1日になると承知していたので、
それに合わせて、3月29日に低速部隊が、翌日には高速部隊がアッズ環礁
を出撃、セイロン島南西海域に集結した。

ここで疑問に思われる方があるかもしれません。
「あれ、艦隊保全策を採用したんじゃなかったの?」(>>268
兵力を温存するのが方針ならば、出撃したら駄目じゃないのかと。


497:<回想>印度洋機動作戦
10/04/07 21:19:29
>>496の続き

矛盾するようにも思えますが、

「この出撃は艦隊保全策を無視しているかに思えるが、実は戦力温存を採用
したからこその出撃であった。
艦隊保全策を採用したからといって、逃げ隠れてばかりを続けるのは”最低の
下策”であり、逆に機会をみて局所的に積極的な攻勢を見せる必要があるのだ。

特に緒戦期にこそ、それを実施すべきであり、消極策のみを続けると、攻撃側は
伏兵や反撃等への警戒や対処に回す兵力を著しく減じることが可能となり、
結果的に攻撃の自由を得て、より強烈な攻撃力を発揮するからである」。

つまり防御側が消極策しか採らないと、攻撃側は本来なら警戒・哨戒・防空に
充当すべき戦力まで攻撃兵力に回してしまえるので、より強力な打撃力を発揮
されてしまうからなのです。


498:GF長官
10/04/07 21:37:37
>>492の続き

もう一度、MO機動部隊の陣形図(>>211)を思い出してみましょう。

五戦隊と瑞鶴ははるか前方、六戦隊ははるか後方。直衛はわずかに駆逐艦2隻。
緒戦における駆逐艦の対空兵装なんて、25ミリ機銃が数挺程度。
実際は翔鶴単身で自らを護っているようなものです。

その対空兵装は、
連装12.7センチ高角砲×8基(16門)
三連装25ミリ機銃×12基(36門)

米海軍輪型陣の「スダレを展張したような弾幕」とは程遠いものだったでしょう。
スレリンク(army板:536-537番)


499:GF長官
10/04/07 21:39:14
>>498の続き

バーチ少佐の回想にも、

「バーチ少佐は日本空母が彼らの常識となっていた輪型陣を組まず、駆逐艦を
直衛に配しただけの、ほとんど裸同然で航行していることに奇異の念を抱いていた。
7日朝、祥鳳攻撃の際苦しめられた直衛重巡部隊の正確な対空砲火が、今日は
皆無である」                             (『暁の珊瑚海』)

しかしバーチ隊は、またしてもこの好機を活かせなかった。
降下中に照準器の曇りが発生してしまったのです。
スレリンク(army板:201番)

同隊はこれが原因で?5月4日のツラギ空襲の際も28発全弾外している。
スレリンク(army板:209番)
なんとまぁ、つくづく”ついてない”というか、乗機を替えた方が良いのでは。
もしかして、汗っかきなのかな?


500:名無し三等兵
10/04/08 10:55:13
南雲艦隊てインド洋作戦では索敵機何機飛ばしたんだ?


501:名無し三等兵
10/04/08 12:36:40 XW2SAeJX
>>491 零戦に一撃離脱攻撃は不可能
400kmを超えると舵が効かない零戦に
何を期待しているのだ
しかも20mmは60発しか弾が無いと言うのに

502:名無し三等兵
10/04/08 12:51:30
え?
岩本徹三や坂井三郎は一撃離脱を平気で実施していますが?
格闘戦より戦果が上だとかなんとか
お前はいったい何を言っているんだ?

400kmを超えると舵が効きにくくなるからって一撃離脱が不可能なわけではないのでは?
あと20mmはあたらないから戦闘機との戦闘ではあんまり使わなかったとか

503:名無し三等兵
10/04/08 17:39:17
一撃離脱とは、文字通り一撃して離脱する事。
相手との速度差が大きいほど離脱し易いので、速度性能が良いに越した事はないのですが、
本質的には、絶対速度とは関係がありません。
その辺を誤解してる人は多いようですね。

504:名無し三等兵
10/04/08 18:10:19
物理的に一撃離脱戦法を取れたとしても、絶対速度が大きい方がやりやすいことは言うまでもない。

505:名無し三等兵
10/04/08 18:27:04 XW2SAeJX
>>502 米軍の一撃離脱と日本軍の一撃離脱は違う

日本軍の場合は一撃必中

506:GF長官
10/04/09 23:14:52
>>500 すみません。それがよく分からないんですよねぇ。
叢書にも記述がないし、行動調書を見る限り艦攻は出していなかったようです。
4月5日に英重巡を発見したのが阿武隈水偵、9日にハーミスを発見したのが榛名水偵と
なっているので、水偵主体の索敵計画だったのかもしれません。

>>501 おや?岩本徹三の「一撃離脱」は、坂井三郎の「左ひねりこみ」と同じくらい
”超有名”だと思っていましたが・・・>>502
とりあえず、こちらをご参考あれ。

激闘 珊瑚海海戦
URLリンク(www.youtube.com)
[3:56]に「岩本得意の一撃離脱戦法」と出てきます。

>>503- まぁ、米海軍のそれとは少し定義が違うようにも思いますけど。


507:<回想>印度洋機動作戦
10/04/09 23:37:00
>>497の続き

例えば、末期の特攻作戦について、
「米機動部隊のピケット網に捕捉され、その大部分が突入前に撃墜されてしまう
のだから無駄だった」という評価が一般的ですが、必ずしもそうとは言い切れない。

もしこれを実施しなかったならば、本来は防空任務に就くべき戦闘機や水上艦艇を
攻撃兵力に加えることが出来るため、本土はより深刻な打撃を受けることになる。
たとえ少数であっても、散発的であっても、極言するなら”赤トンボ”であったとしても、
特攻作戦を続ける限り、米側は警戒を緩めることが出来ない。

「艦隊防空の章」でも確認した通り、直衛機と対空砲火で敵の航空攻撃を”完封”する
のは至難であり、レイテのプリンストンの例を挙げるまでもなく、空母はたった一発の
爆弾でも命中すれば沈没につながるほど、脆弱な艦なであることは言うまでもない。

それ故、何重もの防空網を構築しなければならない。その分だけ攻撃兵力が削減
されるのです。


508:<回想>印度洋機動作戦
10/04/09 23:39:24
>>507の続き

誤解を恐れずに申し上げるならば、特攻が「統率の外道」であることは言を待たない。
しかし、如何なる形であれ国のために散華された先人には最大限の敬意を表すべきである。
「特攻隊員は犬死なんかではなかった」。胸を張って言って良いと思っています。

「特攻作戦生みの親、大西瀧治郎中将は特攻隊員宛の遺書を残して自刃を遂げた。
我らは命じられるままに、ただ祖国を護るため青春をかけて戦い、究極は惨敗を免れ
なかったが、個々の戦闘においては米艦船に痛撃を与えた。空母艦爆隊の一撃必中
急降下爆撃は、悲惨の中にも唯一つ、無限の慰めとなるであろう」 (『空母艦爆隊』)

前スレにて、本職が「輸送船団のことを忘れないでやって下さい」としつこくしつこく
繰り返したのも同じ理由から。
わずかでも可能性のある話なら、護衛を無視するわけにはいかない。その分戦力は
割かねばならないのです。


509:名無し三等兵
10/04/09 23:40:26
坂井三郎も一撃離脱を主張していたぞ。
そのための見張り重視。
先に見つけて、優位な位置から一撃離脱。
このセオリーはだれでもそうは変わらんでしょ。

捻りこみは、米軍が圧倒的に優位になったときに、逃げ回るのに非常に便利なテクニック。

510:名無し三等兵
10/04/09 23:56:16
>「米機動部隊のピケット網に捕捉され、その大部分が突入前に撃墜されてしまう
のだから無駄だった」という評価

そういう話をする人がいると、
「じゃあ、通常攻撃であっても大部分が投弾前に撃墜されるから無駄なんですね。特攻関係なさそうですね。」
と言いたいなるな。
面倒になりそうだから実際は言わないけど。

511:GF長官
10/04/10 00:13:18
誰も気づいてない?ようなので、本職の方から言っちゃいますよん。

先に利根四号機と南雲司令部のやりとりを確認しました(>>464-465)が、
以下の一行に注目して下さい。

>0555「敵攻撃機10機、貴方ニ向フ」(発:利根四号機、宛:機動部隊指揮官)

触接中の利根機が見たのならば、それは基地航空隊ではなく、間違いなく空母機。
敵艦載機編隊が発進しているということは・・・もうお分かりですよね。
米空母は200浬以内に居るのです!

敵情(報告艦位と針路・速度)から算出すれば、0600頃の彼我の距離は約220浬。
スレリンク(army板:546番)
本当に報告が正しければ、「敵攻撃機10機、貴方ニ向フ」は、まず考えられない。


512:GF長官
10/04/10 00:15:08
>>511の続き

つまり長波輻射等の遠回りな手段を用いずとも、史実の報告だけで利根機の誤報を
見抜けたはず。しかも、「すでに自隊が米空母の攻撃圏内に入っている」ことまで、
少なくとも、被弾の一時間半前に知ることが出来たのです。

「甘利機は”敵雷撃機10機貴方へ向かう”と報じたが、この警報は重大な意味を
持っていた。日本機動部隊はこの時、第一次攻撃隊収容の最中であったが、
ミッドウェーの陸上機に加え、一時間以内のうちに米艦載機群の攻撃にさらされる
であろうことが明らかになったからである」          (『実録太平洋戦争』)

(註)利根機が報告した「敵攻撃機10機」とは、ウォルドロン少佐指揮のホーネット
第八雷撃隊だと思われる。

「午前9時頃(日本時間0600時)、ウォルドロンは無線電話で、敵機が隊に触接
していることを注意した。ゲイが上方をのぞいた時、一機の日本軍水上機が遠く
から触接していることが分かった。
この水上機はついに触接をやめたが、第八雷撃機中隊はこの敵機の報告に
よって敵のとる対応策のことを案じながら飛行を続けた」       (『逆転』)


513:GF長官
10/04/10 00:16:12
>>512の続き

利根四号機の誤報(艦位)は極めて重大な失策ではありますが、同時にそれを
修正する”きっかけ”も届けている。それを受け取りながら気付かなかった?
(気付いても有効な対策をとらなかった?)南雲長官の責任はやはり致命的と
言わざるを得ませんね。

友永隊収容後に南下、もしくは西進していれば、悪夢の被弾を避けられたかも
しれない。
スレリンク(army板:222番)
決して仮想戦記ではなく、十分に可能性のある話だったと言えないでしょうか。


514:GF長官
10/04/10 00:49:10
>>499の続き

この経過を鑑みるに、もう少し早く敵編隊を発見して、直衛機をうまく集中し、
より遠距離から攻撃を開始していれば、もっと”漸減”出来たはず・・・とは
思いますよね。
せっかく敵がわざわざ”分散進撃”してやって来たのだから、各個撃破する
好機だったのに・・・

>>430にて「翔鶴4D(安部小隊)がいつ発進したか」を話題に出しましたが、
『戦史叢書』の中に見つけました。

「八日ノ海戦ニ於テハ、味方触接機ヨリノ通報ニ依リ、凡ソ敵機来襲時刻予知
セラレタルニモ拘ラズ、翔鶴瑞鶴共、敵機来襲ヲ発見シテ後、急速発艦セシメ
タルモノ数機アリ」                      (『珊瑚海海戦戦訓』)

「翔鶴瑞鶴共」とあるので、これが翔鶴4D(安部小隊)と瑞鶴1D(岡嶋小隊)を
指すものでしょう。(>>386
行動調書とは少し記述が異なりますが、いずれにせよ、

「八日ノ戦闘ニ於テハ、上空直衛機ハ何レモ至近距離ニ敵ヲ発見シ、之ガ攻撃ニ
殆(ほとん)ド余裕ナカリシ如キ状態ナリ」は、間違いないでしょうね。


515:GF長官
10/04/10 00:50:44
>>514の続き

この戦訓を読むと、電探と無線を持たない日本空母の苦悩が実によく表れており、

「上空直衛機ノ発進ハ、機ヲ失セザルコト特ニ肝要ナリ

母艦ニ於テハ、陸上基地ト異ナリ、過早ニ上空直衛機ヲ上空ニ配備スルハ、
発着艦頻繁トナリ、或ハ重要時機ニ齟齬ヲ生ズル虞(おそれ)ナキニシモ
非ザルヲ以テ、上空直衛機ノ発進時機ニ関シテハ、極メテ慎重ヲ要スルモノ
アリト雖モ、

敵機ノ来襲時刻ヲ予想シ得ル場合ニ於テハ、充分ナ余裕ヲ以テ、其ノ全力ヲ
上空ニ配備シ置クヲ要ス」

実にまわりくどい言い方で、一度読んだだけでは分からないと思いますが、

①空母戦において、上空直衛機の発進時機は極めて重要である。
②しかし過早に上げると、発着艦が増え、敵機来襲と重なることも考えられるので、
 慎重に見極めねばならない。
③ただ、予め来襲時刻が分かっている時には、余裕をもって早めに配備すべきだ。

結局どっちなんだよw って感じですよねぇ。


516:GF長官
10/04/10 00:51:36
>>515の続き

ミッドウェーでは、PBY触接開始から第一波来襲まで、南雲長官は過剰なまでに?
直衛増強に気を配っているが(>>306)、このあたりの戦訓が頭にあったのかも。

それと>>454関連で、
「尚本戦闘ニ於テ、上空直衛機ニシテ、味方重巡ノ発砲ニ依リ、敵襲ヲ発見セル
モノ多シ」とあります。

これはミッドウェー以降も、有効な手段として受け継がれていますね。


517:GF長官
10/04/10 00:52:32
明日は飲み会のため、お休みとさせて頂きます。
夜桜見物と洒落こもうかな。
それでは、また来週。


518:名無し三等兵
10/04/10 01:28:32
テスト

519:名無し三等兵
10/04/10 01:48:56 91ZPZKRC
んね

520:名無し三等兵
10/04/10 02:23:56
このスレのまとめがほしい

521:名無し三等兵
10/04/10 02:59:47
「我、三ヶ月ニ及ブ携帯規制突破ニ成功セリ。コレヨリ原隊ニ復帰ス」
すっかり時期を逸してしまいましたので、『草鹿参謀長回想の索敵機は5機』ネタ&オチの続きは、無しにしようかな……(汗)

長官、お久しぶりです。
ちと苦しいですが、私が南雲長官を弁護してみます(苦笑)
>>511
>0555「敵攻撃機10機、貴方ニ向フ」(発:利根四号機、宛:機動部隊指揮官)
>敵艦載機編隊が発進しているということは・・・もうお分かりですよね。
米空母は200浬以内に居るのです!

この10機以外に敵機の続報が無い場合、第一機動部隊司令部は“索敵機発進”と考えた可能性はありませんかね?
まあ、「敵攻撃機」→艦攻→雷撃機(TBD)と認識するのが普通かと思いますが…。

ところで長波輻射命令についてですが、
>0554「方位測定用電波輻射セヨ」(発:機動部隊指揮官、宛:利根四号機)
これは、
>0534「タナ九、我今ヨリ帰途ニ就ク」(発:利根四号機、宛:機動部隊指揮官)
に対する、念のための“担保”ではないかと私は考えます。
この時点で利根四号機が撤収してしまうと、交代触接機の到着まで空白が発生しますから。

522:名無し三等兵
10/04/10 03:50:53
>>504
ミッドウェーでのヨークタウンアクションレポートにも
日本戦闘機は対戦闘機戦闘において高速にて後上方から攻撃を行い、垂直上昇でリカバーする。
若干の速度低下にて旋回を完了し射程外に逃れつつ次の攻撃のための占位を終了している。
それは優れた上昇力と運動性のアドバンテージを活用している。
との記述がある。
>>511
日本海軍は米攻撃隊の正確な行動半径を把握してたんだろうか?
ちょうどその電報があった0555に南雲は
「収容オワラバ一旦北ニ向カヒ敵機動部隊ヲ捕促撃滅セントス」
とやってるが。
彼我の距離200浬を報告したのは情報参謀の小野寛治郎少佐みたいだが。
長官という立場は、そういう細かい計算や位置関係は参謀に任せて、いちいち自分で計算し直したりせんだろうし。
細かいチェックはキリがないというか、参謀を信用してない様に見えるから。

523:名無し三等兵
10/04/10 06:01:45
>>522
>日本海軍は米攻撃隊の正確な行動半径を把握してたんだろうか?
ドゥーリトル空襲の時で米空母の攻撃圏内を何気に250浬と見積もってますな。
珊瑚海だと第5空襲部隊は、米空母部隊の飛行機発進は200浬以内と推定し、
ミッドウェーでは源田が210浬なら敵の艦爆や艦攻は届くが艦戦は届かないから、
艦戦の護衛がない攻撃隊なら我が直援機だけで対処できると判断してるようで。

524:名無し三等兵
10/04/10 09:44:50
ミッドウェイの南西方向から攻めてたら、米艦載機の発進は遅れてたかな。
北西方向から接近する事までバレてたの?
米艦隊の待ち伏せ位置が神すぐる
URLリンク(yokohama.cool.ne.jp)

525:主計科三水
10/04/10 10:35:33
ワレ オナジク ケイタイキセイヲ ゲキメツセリ
コレヨリ ニギリメシ ニギラントス
ホンジツ テンキセイロウ ナレド メシ ヤワシ

526:名無し三等兵
10/04/10 10:37:23
>>524
B17が攻略部隊を主力と誤解して果敢に攻撃するのに対して
ニミッツは主力空母は北西から来るから、16・17任務部隊は北西の空母発見まで攻撃を自重するように、と警告を出してる。
南西から攻めても同様に事前に知られたと思うが、下手すりゃ攻略部隊より先に前日夜に発見される。

527:440
10/04/10 12:48:07
>>472

> 無線封止を破ってまで確認しろと?
> そんなに上級司令部が信用できないんですか?

敵索敵機に触敵され、1AFの位置がバレている以上、
この時点で「1AFに限定して」無線封止を積極的に続ける意味はない。
一方、主力部隊は300浬後方で、まだ位置を知られていないから無線封止を続ける意味がある。

ミ島攻撃隊を出撃させ、更に敵索敵機に触敵された以上、1AF直掩ゼロ戦を上空に出したら、
敵空母攻撃隊を直掩させるゼロ戦が十分にないから、発見直後に敵空母攻撃隊を発進させづらい。
だったら「0300敵機ニ触接サレル 我ガ通信設備貧弱ノタメ、敵艦隊情報ノ打電ヲ求ム」と打電して
徹底的に確認しても、全く不思議ないし、それが慎重な司令部のあるべき姿だろうと思う。


> 例えば真珠湾で同じことを主張します?
真珠湾では1AFの位置がバレていないから、無線封止を積極的に続ける意味がある。

528:440
10/04/10 13:10:21
>>473

> それから、ベテランベテランと出てきますけれど、「ベテラン」の条件は何ですか?
> 水偵乗りとしての経験年数ですか。それとも偵察任務の経験年数ですか。

詳細を調査中だけど、wikipediaにはこんな記載がある
>ミッドウェー海戦では高速を誇る名機「彗星」を「蒼龍」に2機搭載したといわれるが、
>偵察を重視した江草の意に反し、南雲司令部は偵察を軽視し「彗星」出撃命令は降りなかった。
>経験の浅い他の偵察機が敵空母の位置を大きく見誤り、日本艦隊は米軍機の猛攻撃を受けた。

偵察を重視した江草は、ミッドウェーの索敵に関して何か意見を持っていそう、なんだよね。
もしかしたら、索敵機のスタッフの力量について、の意見かもしれない。

529:名無し三等兵
10/04/10 15:14:11
>>527
何か敵空母に待ち伏せされてる、しかもGFが情報を掴んでるという史実を知ってるから、後世の視点で言ってるだけにしか見えないんだが。
普通何のキッカケもなく、基地攻撃前に敵空母が都合よく戦場付近にいるのは不自然だろうに。
しかも南雲艦隊では索敵機を出して、付近に敵がいれば無線封止破らなくても発見の可能性がある。
なのにそれを待たず、赤城は傍受できない情報を大和ではきっと掴んでるはずだ。
無線封止破っても聞いてみるべしなんて思わない。
しかも出撃前に傍受の際には知らせてくれるよう頼んだのに、大和は何らかの事情で知らせてこない。
だからこちらから聞くべきだ、てどう考えても不自然な発想。
んで
>主力部隊はまだ位置を知られていないから無線封止を続ける意味がある。
と自分で書いといて、相手が無線封止破って返事してくるよう求める訳?
それが慎重な指揮官の行動?

530:名無し三等兵
10/04/10 15:17:11
>>528
それでその二式艦偵や他の水偵の偵察員は、甘利機長より確実にベテランだった訳?

531:名無し三等兵
10/04/10 16:35:28
話が全然飛ぶんだが、火力重視の日本の集中運用は壊滅戦的で、タイミング重視のアメリカの
分散進撃は機略戦的(少なくともブローニング個人は機略戦的)に思えるんだが、機略戦が概念
として出現するまでには、ここから数十年かかるんだよな。
頭の良い悪いの問題じゃなく、ブローニングはなんでこんな考えもったんだ?

頭の良い悪いじゃなくって言うのは、これが本当に抜群の頭から生まれてたらベトナム戦争くらい
までの米軍って何? って事になるし、だからといってただのブルと言い切る根拠もないってことね。

532:名無し三等兵
10/04/10 17:00:27 0S0T96UB
日本に取ってブローニングって名前は鬼門だな

533:名無し三等兵
10/04/10 17:11:03
>>531
日本が火力重視・米が機略重視って、ブローニングは当初搭載機全機発進・全機で攻撃の予定だが。
日本のが数でも技量でも勝るから、まともに戦えば勝てない。
先に攻撃されたら防ぎきれずに発着艦も反撃もできなくなる。
基地航空隊が空襲に向かってるから、そちらに気をとられてる隙を狙うって事でしょ。
基地航空隊による空襲から間を置いたら、日本側に態勢を立て直す時間を与えてしまうと。
真珠湾時の日本もそうだけど、ある意味弱者の発想で弱者は奇襲を好む。

534:名無し三等兵
10/04/10 17:15:03
でも、まともな状態で会敵出来ない戦法でしょ? 普通に考えて。
それなのにそれでも会敵できればなんとかなると考えて、薄く広く展開したのが凄く不思議。

535:名無し三等兵
10/04/10 17:21:26
生真面目な日本人には分からない、
狩猟民族の勘じゃない?

536:名無し三等兵
10/04/10 17:26:26
>>534
マリアナでの小澤も似たようなもん。
練度低いけど、先に敵を発見し先に攻撃隊を出した時点で「勝った」と考えた。
実際は返り討ちされて攻撃隊は壊滅し、惨敗したけど。


537:名無し三等兵
10/04/10 17:40:24
>>536
空母戦の基本は先制攻撃。
敵空母から攻撃隊が発進する前に敵空母を潰す事を理想。
マリアナ沖の錬度が本当に低い事かは別として、先に敵を発見して先に攻撃隊を出すのは空母戦における理想なんだよ。

後手に回って勝てるには、敵攻撃隊を防げるだけの戦闘機数と運用と運が必要になるという話。

538:主計科三水
10/04/10 17:56:21
本日のスレ内配食は

つ ブローニング丼
に決まりですな。
F4F、SBD、TBDの天麩羅に蜂蜜のソースでバージニア風に仕上げました。

539:名無し三等兵
10/04/10 18:44:14
技量に差はあるか?
飛龍の攻撃隊は直援機も付けたのに直援機も含めて被害は甚大だったけど
多聞は被害の大きさに相当ショックでやむを得ず薄暮攻撃を選択したと言われるし

540:名無し三等兵
10/04/10 19:01:57
とりあえず技量のABCDがどれだけ居たのか見てみたいものだな。
開戦時の母艦搭乗員が神業熟練パイロットというのなら、大半がAで占めているのだろう。
どっかにそういう記録は無いものなんだろうか。

541:名無し三等兵
10/04/10 19:41:06
戦史叢書のミッドウェーではミッドウェー時点で錬度が下がって半分が未熟練者になったとあったな。
戦史叢書のハワイ作戦の方は忘れたが、あったような気もする。

542:名無し三等兵
10/04/10 19:44:41
マリアナのときは、潜水艦恐くて、空母が外洋に出れず練習できない期間が1月以上。
これで、勘が鈍ったということらしい。
プロスポーツ選手でも、試合しないでいると、試合勘が鈍るという話はあるし。

543:名無し三等兵
10/04/10 19:52:23
>>541
ミッドウェー前に人事異動で相当数の搭乗員が入れ替わっていたからね

>>542
ついでに長い間動かなかったので搭載機の状態まで悪化したな

544:名無し三等兵
10/04/10 20:00:14
所詮はお役所仕事

545:440
10/04/10 21:36:29
>>529

草鹿サン、無線封止破って返事してくるよう依頼して、事前に了承得てるわけでしょ?
何を躊躇する必要がある?
---------------

さて、山本長官、5/25の打ち合わせで以下の通り、南雲たちに訓示したという。
「実際に不意に横槍を突っ込まれた場合にはどう応じるか、【十分に研究】しておかなくてはならぬ。
この作戦は、ミッドウェーを叩くのが主目的でなく、
そこを衝かれて顔を出した敵空母を潰すのが目的なのだ。
よいか、決して本末を誤らぬように。 …だから攻撃機の半分に魚雷をつけて待機させるように…」
(半藤一利氏「山本五十六」p277)

ここまで念を押されたにも関わらず。
ミ島攻撃隊を発進させたら、1AF直掩ゼロ戦を残した状態では、敵空母攻撃隊への直掩機はゼロとなる。

この前提で、索敵と同時にミ島攻撃隊を発進させるのはいかがなものか?
 (上記の山本五十六長官の訓示に違反していることと同義)
輸送船団がどうのこうの、というのは、いかがなものか?
利根4号機の30分遅延を知っていて、索敵線先端到達の15分前に雷爆転装命令を出すのはいかがなものか?
敵艦隊の位置情報が届いた際に、ロクに精査していないのはいかがなものか?
 ・0555「敵攻撃機10機、貴方ニ向フ」を無視
 ・0554「方位測定用電波輻射セヨ」が遅すぎる(1時間30分早く実施することは可能)
 ・索敵線と敵艦隊の位置を全くチェックしていない

「敵空母を潰すのが目的」という訓示が守られなかったことが、こんなボロ負けの根本にあるんだな・・・

546:名無し三等兵
10/04/10 21:45:12
これまでの議論を無視して自説だけを頑なに主張したいのなら他所に行けば?

547:名無し三等兵
10/04/10 21:47:51
>…だから攻撃機の半分に魚雷をつけて待機させるように…

つまり、五十六が敗因を作ったと。

548:名無し三等兵
10/04/10 21:52:07
だったら上陸の下ごしらえなんてさせないでくれ。

549:名無し三等兵
10/04/10 22:04:51
>>545
長波を出すのはかなり危険なんだよ
至近距離にいる米艦隊には簡単に探知されて撃墜される
「艦種知ラセ」と「長波輻射」はまず両立できない

550:440
10/04/10 22:13:03
昭和34年、事実関係がハッキリしていた時期、黒島はこのように主張していた、とも言う。

「ミッドウェー作戦は少しも間違っていなかった。
機動部隊指揮官の南雲が、あらゆる機会を捉えて、米空母部隊を攻撃するように、
という自分の下した命令を正しく実行していたら、
この海戦は日本海軍が勝利を収めたことだろう」

黒島の作戦構想、特にアリューシャン陽動、とか、
潜水艦の配備が遅れてもN日を変更しないとか、
南雲に打電しなかったことなど、間違ってることは多々あるけれど、
それでも黒島の主張、理解できる部分もソコソコある。

551:名無し三等兵
10/04/10 22:23:36
>>550
じゃあ、南雲っちはどんな判断をすれば日本海軍勝利を収めることができたのか教えてくれないか。
ついでに、日本海軍の勝利とはどんな情景を描いていると思うのかも頼む。

552:名無し三等兵
10/04/10 23:31:11 0S0T96UB
南雲養護厨は養護に不利な書き込みが増えてくると切れるね

553:名無し三等兵
10/04/10 23:41:32
擁護に不利いうか、山本の言う事さえ聞いていれば……的な一回の攻撃で潰しきれない
基地と来るか分らない米空母と何故か4隻しかない日本空母なんかを全く考慮しない
のが続くとキレる。

山本の言動に確たる根拠があれば、南雲だって従うよ。
ないだろ? 当時の情報で雷装待機が絶対だった理由。

554:440
10/04/11 00:03:36
>>550

「この作戦は、ミッドウェーを叩くのが主目的でなく、
そこを衝かれて顔を出した敵空母を潰すのが目的なのだ。
よいか、決して本末を誤らぬように。 …だから攻撃機の半分に魚雷をつけて待機させるように…」
と訓示され、「それを受け入れた」のだったら、
まずは「輸送船団が攻撃されたらどうしよ」なんて考えたらイカンのだよ。
上官から、敵空母>ミ島基地、と方針示され、それに同意したんでしょ?

ミッドウェー強襲隊を発進させたら、敵空母攻撃隊を直掩ゼロ戦無しで発進させないといけないのだから、
索敵を完璧を行い、周辺海域に敵空母がいないと完全に確認してから強襲隊を発進させないと。

0430の利根4号機の先端到達や更に側程飛行を待って雷爆転装出すなら間違いは何もないが、
見切りで強行したら、そこに敵艦隊がいたりするし。
敵艦隊の位置に関するチェックが甘いし、0555の北進にも疑問がつくし。


>>553
山本の言動が間違っている(=敵空母が周辺海域にいない)、と断言するための
確たる根拠がない(≒索敵が中途半端)、と考えることは出来ないか?

555:名無し三等兵
10/04/11 00:13:59
>>554
つまり、インド洋作戦においても、
ミッドウェー強襲隊を発進させたら、敵空母攻撃隊を直掩ゼロ戦無しで発進させないといけないのだから、
索敵を完璧を行い、周辺海域に敵空母がいないと完全に確認してから強襲隊を発進させないと。
と言うという事か。当然だな。


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