南雲忠一中将を再評価するスレ(利)at ARMY
南雲忠一中将を再評価するスレ(利) - 暇つぶし2ch10:GF長官
10/03/15 20:50:14
Q1.事前の索敵計画(七線一段索敵)は、索敵軽視ではないのか(その1)
A1.当時の日本海軍では、重視でも軽視でもなく、標準である。

(註)「当時の聨合艦隊戦策では、索敵は一段索敵とすることが定められており、二段索敵を実施することに
   改められたのは、昭和18年5月のことである」    (『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』)

Q2.事前の索敵計画は、索敵軽視ではないのか(その2)
A2.真珠湾でもインド洋でも珊瑚海でも、二段索敵は実施されていない。
   そもそも、二段索敵そのものがミッドウェー海戦の戦訓から生まれたものである。

(註)二段(多段)索敵という方法自体は、開戦前から考えられていた。
  「偵察が大事であるということは私自身もこれを痛感し、昭和2,3年ころ、初めて航空界に身を投じた時、
  第一に選んだ研究課題が"航空機による敵情偵知"であって、各種索敵法というものを考え出した元祖が
  私であったといっても過言ではないと思う」                  (『聨合艦隊』草鹿龍之介/著)


11:GF長官
10/03/15 20:51:13
Q3.事前の索敵計画は、索敵軽視ではないのか(その3)
A3.索敵機の数を増やすことは万能の解決策ではない(収容の手間)

(註1)艦上機(九七艦攻・二式艦偵等)の場合、収容の際、風上に立たなければならない。
    珊瑚海海戦一日目(昭和17年5月7日)、艦隊針路と風向が逆だったために、攻撃隊収容時に
    反転しなければならず、 その結果敵空母との距離を詰められず、薄暮攻撃になってしまった。

(註2)水上機(九四水偵・零式水偵等)の場合、着水した機体を揚収しなければならない。
    艦隊の行動が止まってしまい、敵潜水艦の格好の標的となる。

(註3)母艦が対空戦闘中の場合、帰艦した索敵機は上空待機を強いられる。
    ミッドウェー海戦では、利根四号機が0730頃に自艦上空に帰投したが、防空戦闘及び三空母
    被弾の混乱から、収容したのは0847時になった。

(註4)索敵機の中には、機位を失い不時着する機体が出るおそれもある。
   「インド洋作戦で起きたある不運な出来事のため、偵察に必要最小限度以上の兵力を割くことを、
   南雲およびその幕僚はためらうようになっていた。索敵機が機位を失し、そのために母艦が無線
   封止を破って電波を出し、艦隊の位置を敵に暴露することになったからである」 
                           (『ミッドウェーの奇跡』GordonPrange/著・千早正隆/訳)


12:GF長官
10/03/15 20:51:43
Q4.事前の索敵計画は、索敵軽視ではないのか(その4)
A4.索敵機の数を増やすことは万能の解決策ではない(誤報の増加)
   索敵機を増やせば、敵情報告も増加するが、同時に誤報が含まれる恐れも大きくなる。

(註)珊瑚海海戦一日目(昭和17年5月7日)では、20機以上の索敵機を出したが、最初に
   入ったのが誤報(油槽船を空母と誤認)だったため、攻撃隊が空振りに終わった。
   同海戦二日目では、わずか7機の索敵機だったのにも関わらず、正確な敵情報告のため、
   攻撃隊は会敵に成功した。


13:GF長官
10/03/15 20:52:32
Q5.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その1)
A5.0400時、友永大尉より「第二次攻撃ノ要アリ」と要請があった。第一次攻撃隊長が「効果不十分」
   と判断したのだから、再攻撃が必要なのは当然である。

(参考)「日本海軍には、第一線下級指揮官の判断を尊重する伝統があった」
                                 (『太平洋戦争航空史話』秦郁彦/著)

Q6.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その2)
A6.0405時から、南雲機動部隊はミッドウェー基地航空隊の攻撃を受けている。同島航空兵力は未だ
   健在であり、速やかにこれを壊滅させなければならない。

(註)「この攻撃によって、ミッドウェーに対する第二次攻撃の必要性についてのすべての疑問が解消した。
   いったいこれらの飛行機はどこから飛来したのか。南雲にとっては、もはや確認する必要はなかった。
   ミッドウェーから来たことは明らかだった」             (『逆転』WalterLord/著・実松譲/訳)


14:GF長官
10/03/15 20:53:06
Q7.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その3)
A7.味方攻略部隊は、すでに前日からミッドウェー島の敵哨戒圏(600浬)内を進撃中である。
   輸送船団に損害が生じては作戦全体に大きな支障をきたす。敵基地制圧が急務である。

 (註)「聨合艦隊命令は敵艦隊撃滅を第一順位としていたが、同命令はまた機動部隊によるミッドウェー空襲を
    6月5日と特に指令していた。もし我が機動部隊が計画通りミッドウェーの航空兵力を無力化しなかった場合
    には、空襲の二日後に予定されている上陸作戦は猛反撃を受け、全攻略作戦は重大な支障を受けるであろう」                         
                                             (第一航空艦隊先任参謀・大石保中佐)


15:GF長官
10/03/15 20:53:51
Q8.0415時、南雲長官が兵装転換を命じたのは何故か(その4)
A8.0130時から発進した索敵機(巡航速度120節・進出距離300浬)は、2時間半あれば索敵線先端に到達する。
   (最も遅い利根四号機でも0430頃)
   0415の時点で報告がないということは、南雲機動部隊の半径300浬内に敵艦隊は存在しない可能性が高い。
   よって、ミッドウェー島再空襲を優先すべきである。

(参考1)昭和19年6月19日マリアナ沖海戦1日目について。
「0730第一段索敵機、概ネ端末ニ達シタル時機、攻撃距離内ニ他ノ母艦群ヲ 認メザリシヲ以テ、
一航戦第一次攻撃隊ヲ発進セリ」               (『戦史叢書(12)マリアナ沖海戦』)

小沢長官もまた、索敵機が索敵線先端に到達した時点をもって、「他に敵空母群は居ない」と判断している。
南雲長官の兵装転換下令は、決して「航空戦の素人」だからではない。

(参考2)昭和17年5月8日珊瑚海海戦2日目について。
索敵機が米機動部隊発見を報告したのは、側程に入ってから約20分経過した時点に相当。
よって、南雲長官の決断は「時期尚早」という評価も成立する。


16:GF長官
10/03/15 20:54:41
[補足1]兵装転換評(国内)

(1)『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』(防衛庁防衛研修所戦史室)

「第一機動部隊は0405ころから防空戦闘を開始した。この戦闘中南雲長官はミッドウェー島再攻撃を決意し、
艦内で雷装して待機していた艦攻の兵装を爆装に換えるよう命じた。
ところが敵水上部隊発見に伴い、南雲長官はこれが攻撃を企図し、0445『敵艦隊攻撃準備、攻撃機雷装其ノ儘』
と下令した。

この命令に『其ノ儘』(そのまま)という字句を使っているところでも判るとおり、同長官は兵装転換に長時間を要する
ことや、30分前兵装転換を下令してから防空戦闘が続いたことなどから、爆装への転換作業はほとんど進んでおらず、
簡単に雷装に復旧できると判断したのである」


17:GF長官
10/03/15 20:55:08
(2)『ミッドウェー』(淵田美津雄・奥宮正武/共著)

「第二次攻撃隊をミッドウェー基地に向けるって、もう命令が出たのか?」
「イヤ、いま司令部で話し合っているのを艦橋で聞いてきました」
「だって、またインド洋のときみたいに、出たあとで偵察機から"敵艦見ユ"と来るかも知れんぜ」
「イヤ、しかし偵察機は、もう全部、とうに索敵線の前端まで行きついた時刻なのに、報告がありませんから、
 攻撃圏内には敵艦隊はおらんと判断されていますよ」
「そうか、しかし魚雷を抱いているんじゃないか?基地攻撃はちょっと困るね」
「ええ、それでいまから、陸用爆弾に積みかえろって命令が出るんですよ」
「いやあ、それは大変な騒ぎだ。それに、もうそろそろ敵の陸上機が来るころだぜ」
このとき司令部はすでに、第二次攻撃隊をミッドウェー攻撃に振り向けることに一決していた。


18:GF長官
10/03/15 20:55:34
(3)『写真太平洋戦争』(第3巻) (光人社NF文庫)

「南雲長官は、最初に兵装転換を下令してからまだ30分しか経っていないので、艦攻の大部分はまだ雷装のまま
だろうと考えた。しかし兵装転換というのは、外すのは簡単なもので、たちまちカタンと外してしまう。問題は装着に
時間がかかるのだ。したがって全機の魚雷がすでに外されて、格納庫内で爆装作業が始まっていた」


19:GF長官
10/03/15 20:56:02
(4)『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』(学研)

「第一機動部隊司令部にとっては、これはミッドウェー島の航空戦闘能力は未だ健在で、今なお脅威となり得ることを
示しており、15分前に友永大尉機から送られてきた報告が正しいことを裏付けるものとなった。

この時点では、敵艦隊出現の兆候は聨合艦隊及び軍令部の対敵情報でももたらされていない。
また、発進させた索敵機はまもなく索敵線の先端にたどり着く頃だが、いまだに敵発見の情報がないということは、
敵空母の攻撃圏内に第一機動部隊が存在しないことを示してもいた」


20:GF長官
10/03/15 20:56:30
[補足2]兵装転換評(海外)

(1)『ニミッツの太平洋海戦史』(ChesterWilliamNimiz/著・実松譲 冨永謙吾/共訳)

「この時機(米空母の攻撃隊発進)までの南雲提督の作戦は、見事な慎重さで実施された。
彼の得た敵情報告からは、海上兵力による抵抗は予期されなかったが、ミッドウェー攻撃には使用可能な飛行機の
半分だけを発進させ、その残りは魚雷を装備、万一米艦隊が出現した場合の戦闘に備え、飛行甲板上に待機させて
いた。

午前7時、ミッドウェー攻撃から帰艦した攻撃隊指揮官は、ミッドウェーに対し第二次攻撃の要ありと進言した。
その直後に行われたミッドウェー基地機による雷撃は、この意見具申を裏書きするように思われた。
このときまでに、南雲部隊の巡洋艦搭載機はすでに二時間から二時間半の索敵を続けており、少なくとも200浬の
索敵線に達しているように考えられた。いまや米艦体に対する警戒を緩めても、安全であるように見えた。
いずれにせよ、ミッドウェー攻撃隊は間もなく帰投し、補給を必要とするであろう」

(註)「午前7時」は、日本時間0400時。
「ミッドウェー攻撃から帰艦した攻撃隊指揮官」は、友永大尉の無電を指す(戦闘経過参照)


21:GF長官
10/03/15 20:57:01
(2)『太平洋戦争アメリカ海軍作戦史』(SammuelEliotMorison/著・中野五郎/訳)

午前7時(0400時)、彼(南雲長官)はミッドウェー島空襲を終わったばかりの攻撃機隊指揮官友永大尉から
「ミッドウェー島に対しては第二次攻撃の要あり」という電報を受け取った。
その十分後に、ミッドウェー島から出たアメリカ軍爆撃機の来襲があったが、これは友永海軍大尉の具申した
意見を裏書きするものであった。

これに基づいて日本機動部隊指揮官南雲海軍中将は、7時15分(0415時)に彼にとって致命的となった決定をした。
すなわち彼は敵軍の水上部隊に対して即時待機の姿勢にあった攻撃機隊93機の「準備を解いた」のである。

すると7時28分(0428時)に至り、遅れて発進した巡洋艦利根の飛行機から電報が受領され、これで情勢は忽ち
一変した。この電報を受けた当初、南雲海軍中将はこの敵艦隊を処理しなければならぬと考えた。しかしこの報告は、
敵の航空母艦に関して何らの暗示もない漠然としたものであったから、同中将は彼の麾下の攻撃飛行隊の急速兵装
転換を取り消すことを至当とは考えなかった。

15分間熟慮して7時45分(0445時)決心を変えた。すなわち彼は直率部隊に対して、
「敵の艦隊に対する攻撃実施を準備せよ。爆弾装備に変更未済の攻撃機に搭載の魚雷はそのままに残せ」と信号した。
恐らくは当時、彼は珊瑚海海戦における原忠一海軍少将の大失策、すなわち航空攻撃隊の大部分を油槽艦に向けて
無駄に費やしたことを想起したのであろう。
そのため2分後に、利根機に対して「艦種知らせ。触接を持続せよ」と無電で指令した。

利根機の操縦士は、8時20分(0520時)に「敵ハ航空母艦ラシキモノ一隻ヲ伴フ」と報告した。
彼の計画していた攻撃隊はすでに編成を解かれていたし、その麾下の各航空母艦の飛行甲板は、ミッドウェー島から
刻々帰還してくる飛行機のために取り片付けておかねばならなかった。
彼は航空母艦間の戦闘において達成すべきものを、与える側ではなく、受ける側に立たねばならなかったのである。
これは何たる重大な運命の破局であったろう!

(註)( )内は日本時間。戦闘経過参照。


22:GF長官
10/03/15 20:57:31
(3)『空母ヨークタウン』(PatFrank/著・谷浦英男/訳)

「多くの著述家が、これ(兵装転換)を取り返しのつかない大失策であり、 おそらく日本に敗戦をもたらした
大錯誤だったと強調している。
そういうことにつながるとしても、その時点においては、これは妥当な決断 だったと言える。

ミッドウェーを再攻撃しなければならないのは明白だった。
現にたった今、 ミッドウェーからやってきた飛行機隊が、南雲自身の乗艦を攻撃したばかりである。
一方、索敵機が付近の海域に敵水上艦隊を発見したという徴候は全くない。

南雲長官は、正当な決断である、と判断した。
ミッドウェーに第二次攻撃をかけることは決して賭けではない。
第一波は間もなく帰投して、発進して行く飛行機と交替する。 第一波は着艦するやいなや爆弾と魚雷を
搭載して、 索敵機が敵の艦隊を 発見したなら、いつでも発進できるように待機するだろう。
客観的に見れば、これは論理的な決断だったと言える」


23:GF長官
10/03/15 20:58:03
(4)『ミッドウェーの奇跡』(GordonPrange/著・千早正隆/訳)

「南雲のこの決定は、その後に激しい批判の的となった。高い外野席からの結果論からみれば、南雲のこの決定は
重大なミステークであったと思う読者は、きわめて多いかもしれない。が、著者は草鹿や源田と同じく、当時の情況
からして南雲の決定は妥当なものであったと信ずる者である。

ミッドウェーを攻撃した友永が再攻撃の必要があると意見を具申したこと、
ミッドウェー基地の航空部隊がまだ攻撃を続けていること、
彼がもっとも信頼している源田が同意したこと、
南雲は彼自身の常識に基づいて決定を下したからである。
しかも、その前日に東京から『わが企図が敵に察知された兆候全くなし』という電報を受信していたのである

南雲のこの重大な決定の是非を判断するには、彼が赤城の艦橋でその決定をした当時の状況を見なければならない。
その決定は少なくとも、敵艦隊の配備および能力を知ることなくして為されたものであった。とすれば、それは指揮上の
失策ではなく、情報上の失策と看なすべきであった。
『知っていれば怪我はない』との古諺とは逆に、南雲は知らなかったために大怪我をした、と言ってよいであろう」


24:GF長官
10/03/15 21:00:02
Q9.0530時、南雲長官が山口少将の意見具申を採用しなかったのは何故か(その1)
A9.0530頃B-17が二航戦を撮影した写真がある。それによれば甲板上には攻撃隊は整列していない。
   この状態から発艦準備を完了させるには40分は必要。現実的に即時発進は不可能である。

 (註1)写真については、『歴史群像ミッドウェー』(学研)p64、p136 
                『写真太平洋戦争第3巻』(光人社NF文庫)p190を参照のこと。
 (註2)よく見ると、蒼龍飛行甲板艦尾付近に1機・飛龍飛行甲板中央付近に1機確認できる。
     おそらく直衛の零戦と思われる。
 (註3)「攻撃機などの兵装が完備していても、これを格納庫から飛行甲板に揚げ、攻撃隊の発進準備を完成する
     のにはまず40分は必要であろう」                    (『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』)

蒼龍(0521~0524時におけるB-17の攻撃。艦尾に1機確認できる)
URLリンク(ja.wikipedia.org)

飛龍(後部甲板に「ヒ」の識別記号。飛行甲板中央に1機確認できる)
URLリンク(ja.wikipedia.org)


25:GF長官
10/03/15 21:00:58
Q10.0530時、南雲長官が山口少将の意見具申を採用しなかったのは何故か(その2)
A10.第二次攻撃隊の制空隊(零戦)のほとんどは、母艦直衛に上がって対空戦闘中である。
    護衛なしの艦爆隊で敵空母を攻撃しても、戦果は期待できない。

(参考1)珊瑚海海戦一日目には、護衛なしの薄暮攻撃を実施した。(編成は艦爆12・艦攻15の計27機)
     しかし、米戦闘機の奇襲に遭い、未帰還機9(艦爆1・艦攻8)の損害を出した。
     薄暮ですら、この大損害なのだから、昼間攻撃では到底有効な打撃は与えられないだろう。

During these battles, it became clear that attacks without fighter escort amounted to suicide.
これらの戦闘(珊瑚海海戦)を通して、護衛なしの攻撃隊は結局自殺行為になることが明らかになった。
                                        (『Grumman F4F Wildcat』Coral Sea)
URLリンク(users.skynet.be)
米側の認識も同じである。

(参考2)ミッドウェー海戦において、単独で南雲機動部隊に攻撃してきた米空母雷撃隊は壊滅した。
     護衛なしの攻撃に躊躇したのは、間違ってはいない。
 (註)VT-8(ホーネット)   15機中全機撃墜
    VT-6(エンタープライズ)14機中10機撃墜
    VT-3(ヨークタウン)  12機中10機撃墜(2機未帰還)
    計41機中35機撃墜。

(参考3)0530時点での米空母情報は、利根四号機の「ミッドウェーヨリノ方位10度・240浬」(0428時発信)のみ
     であり、 実際の位置より北へ100浬近くずれている。よって、即時発進しても会敵できない恐れが大である。


26:GF長官
10/03/15 21:04:16
[補足3]第二次攻撃隊の兵装状態(推定)作業はすべて格納庫内

      一航戦(艦攻隊) 二航戦(艦爆隊)        備考
0130      雷装        空装       第一次攻撃隊発進
0415   転換作業開始    爆装開始     兵装転換命令(一航戦は雷装から爆装へ)
                                        (二航戦は陸用爆弾装備開始)
0445   復旧作業開始   転換作業開始   一航戦は未換装機の爆装作業中止
                               爆装転換済みの機体は雷装復旧開始
                               二航戦は陸用爆弾を通常爆弾へ換装開始
0530   復旧作業途中   転換作業途中?  二航戦は陸用爆弾と通常爆弾の混載状態?
                               山口少将、即時発進の意見具申
0723   復旧作業途中   転換作業完了   三空母被弾
                  

27:GF長官
10/03/15 21:05:48
(1)「空装」とは、魚雷も爆弾も装備していない状態。

(2)一航戦が雷装待機なのは、事前のGFの指示によるもの([補足4]参照)

(3)二航戦が空装なのは、インド洋作戦時の戦訓によるもの。

「(第二次攻撃隊の)二航戦の艦爆は、一航戦同様に対艦装備で待機していたとも言われているが、最近の米側の
研究では爆装がなされていない状態で格納庫内にあったともされる。これはインド洋で攻撃準備中に敵艦隊を発見
して雷爆換装に追われた戦訓を踏まえて、状況を見極めた上で敵情がはっきりするまでは、あえて艦爆隊の準備を
しなかったのではないかと考えられる」                 (『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』)


28:GF長官
10/03/15 21:06:51
Q12.第一次攻撃隊収容より、第二次攻撃隊発進を優先させるべきだったのでは(その1)
A12.第一次攻撃隊は0500時過ぎから帰投を始めていたが、母艦が対空戦闘中であったため、上空待機を
    強いられていた。速やかに収容しなければ、燃料切れで不時着する機体が生じる恐れがあった。

Q13.第一次攻撃隊収容より、第二次攻撃隊発進を優先させるべきだったのでは(その2)
A13.第一機動部隊の任務は「ミッドウェー島航空兵力の無力化」である。
    この後のミッドウェー島再空襲、及び攻略部隊の上陸支援のためにも、母艦兵力を減少させる
    わけにはいかない。


29:GF長官
10/03/15 21:07:29
Q14.第一次攻撃隊収容より、第二次攻撃隊発進を優先させるべきだったのでは(その3)
A14.第一機動部隊の任務は「米空母部隊の捕捉撃滅」である。
    0530時点で、発見した敵空母は一隻のみ。新たな空母が別の場所で発見された場合、第三次攻撃隊を
    編成する上でも、母艦兵力を少しでも確保しておきたい。

(参考)海外の評価
「南雲としてはそのような意見具申(山口少将の即時発進)を必要としていなかった。真珠湾の勝利者である彼(南雲)
以上に航空攻撃の奇襲性と迅速性の価値を認識している者はなかったと言ってよい。が、彼は山本に対し、天皇に対し、
更に祖先の神霊に対して責任を負っている幾千の将兵の生命をその手中に預かっていた」

「南雲は理論的には、非難の余地のない作戦決定をしたのであったが、それが皮肉なことに裏目に出たのであった。
南雲は彼が戦闘の主導権を失っていたことに気づかなかったが、彼が入手していた情報を見る限り、彼がそのことに
気が付かなかったことを非難する理由は見出し難い。
だからこそ、彼にはパニックに陥り、中途半端の兵力で敵艦隊の攻撃に向かわす必要性がなかったのであった」
                                                       (『ミッドウェーの奇跡』)


30:GF長官
10/03/15 21:09:34
Q14.南雲長官は米空母が付近に居る可能性を考えていなかったのか。油断し過ぎではないか。
A14.考えてはいたが、A3の理由から、敵空母所在の「確証」がない限り動けない事情があった。
    敵空母所在の「兆候」のみでは、ミッドウェー島再空襲の方を優先したいという考えだった。

「このとき南雲長官は大した逡巡もなく(ミッドウェー島再空襲の)決断を下している。
が、ここで読者諸氏は疑問を浮かべられるであろう。米空母部隊の所在に、ここまできても気を遣わなかったのか
という当然の疑問である。

敵機動部隊に対する配慮は、当たり前のことながらあった。ただ何度も書くように
『味方の輸送船団は休むことなく前進を続け、ミッドウェー島に近づいているであろう』
という焦慮が、絶えず南雲長官以下各幕僚の頭から離れず、思考の弾力を奪っていた。
草鹿参謀長の言う『二兎を追うわずらわしさ』である。

もし、それなりの処置をとって敵空母部隊に出合えばよい。が、遭遇することなく無駄な時間と兵力を費やし、
空からの援護なしに味方輸送船団を裸でミッドウェー島に近づけ、作戦を根底から崩してしまうようなことが
あってはならない。
そういう思いが片時も離れない。責任の重圧から来るその感情は、恐怖にさえ似ていた」
                                      (『ミッドウェー戦記』亀井宏/著)


31:GF長官
10/03/15 21:14:30
Q15.山本GF長官は敵空母撃滅優先を指示していたはずだが、南雲長官に伝わってなかったのか。
   (その1)
A15.南雲長官は、GFの作戦方針を正しく理解していたと思われる。
    現に、0520時の敵空母発見の報告を受けて、0530時には敵艦隊に対する第二波準備を下令し、
    0555時には「敵機動部隊ヲ捕捉撃滅セントス」と敵空母撃滅を優先することを明示している。

(参考)
(1)珊瑚海海戦1日目には、索敵機が油槽船を空母と誤認し、攻撃隊が空振りに終わり、その後の作戦に
   大きな支障をきたした。
(2)珊瑚海海戦では、敵空母2隻を撃沈破したにも関わらず、MO作戦は失敗に終わった。
  「敵空母を全滅させても、味方攻略部隊が上陸できなければ、作戦は失敗である」
(3)0530の発令とは、
   「発:機動部隊指揮官」「宛:機動部隊」「本文:艦爆隊二次攻撃準備 二五○粁爆弾揚弾」
   収容した友永隊(第一次攻撃隊)の艦爆隊(一航戦)に対艦装備を施し、第二次攻撃隊発進後、
   すぐさま第二波として敵空母に向かわせることを企図したもの。


32:GF長官
10/03/15 21:16:05
Q16.山本GF長官は敵空母撃滅優先を指示していたはずだが、南雲長官に伝わってなかったのか。(その2)
A16.雷装待機中の第二次攻撃隊は「最強編成」である(板谷制空隊・江草艦爆隊・村田雷撃隊)
    新任の友永大尉に基地制圧を任せ、真珠湾以来の熟練指揮官を敵空母撃滅用に残していたというところから、
    南雲長官が米空母撃滅の方を重視していたことがうかがえる。

(註)板谷茂少佐(赤城)真珠湾攻撃では一波制空隊長。
   江草隆繁少佐(蒼龍)真珠湾攻撃では二波艦爆隊長。「艦爆の神様」インド洋作戦で8割超の命中率。
   村田重治少佐(赤城)真珠湾攻撃では一波雷撃隊長。「雷撃の神様」

「まことにこの三人の指揮官は、この舞台ではベストワンのトリオである。そして彼らに続く
搭乗員は、すべて一騎当千の精鋭で、かけ値なしに当時日本海軍のベストワンの編成である。
もしこれでスポーツのように国際競技が行われるものとしたら、金メダルは確実である。
南雲中将は、米空母群は近くに居ないと一応は判断しているが、それでも万一に備えて、このように
敵空母群攻撃の最良編成で待機させたのである」      (『ミッドウェー』淵田・奥宮/共著)

「(第二次攻撃隊の)パイロットたちはぶらぶら歩きながらくつろぎ、待機していた。こんなに数多くの
優秀なパイロットをこのように待機させておくのは、なんだか無駄遣いのように見えた。
しかし、南雲は艦隊の安全を希望していた。
誰でも動かない島を攻撃できるが、動きまわる艦船を攻撃するには伎倆が必要である。だが、見込み
がなくても米艦隊の出現の恐れがある限り、南雲は使用できる優秀な搭乗員を待機させておきたかったのだ」
                                         (『逆転』WalterLord/著・実松譲/訳)


33:GF長官
10/03/15 21:16:46
補足4]第二次攻撃隊雷装待機について

(1)雷装待機は事前にGFより厳命されていた。
「ミッドウェー攻撃ノ間、母艦搭載機ノ半数ハ、敵艦隊ノ出現ニ備ヘテ艦上待機ヲ行フ
 対敵艦隊攻撃待機ハ、第一編成(指揮官 赤城飛行隊長)トスル」(『戦史叢書』MI作戦要領)

(2)雷装待機に対する反論(『ミッドウェーの奇跡』より)
「山本長官が兵力の半数を、敵の空母部隊に備えるよう望んでおられることは、南雲長官もその幕僚も
よく承知していた。事実、情況の許す限りそうしていた。
が、敵のミッドウェー基地の航空兵力が我々に対して攻撃を開始し、敵の空母部隊がまだ発見されない
情況では、居るのか居ないのか分からない敵に対して、その兵力の半数を無期限に放置しておくのは、
前線の指揮官としてほとんど耐えられないことであった」       (草鹿龍之介少将・一航艦参謀長)

「そのような考えにこだわると、適当な敵が発見されない限り、攻撃兵力の半数が有効に使われないこと
になる。情況によって決定はなされなければならない」         (源田実中佐・一航艦航空甲参謀)


34:GF長官
10/03/15 21:19:01
Q17.『第一航空艦隊戦闘詳報』の「経過概要」では、0428時送信の利根機敵艦隊発見電は
    0500時受信となっているが、戦闘経過(>>6)では0440時受信としているのは何故か。
A17.0445時の換装中止命令と矛盾するから。
    0500時受信の場合、情勢に何の変化もないのに、いきなり換装中止命令を出したことになる。
    兵装転換の中止を命ずる限りは、その前に何らかの敵情の変化が入ったはず。
    0445時の発令自体が虚偽とする説もあるが、0447時の無電を米側が傍受した記録が残されている。
                                               (『歴史群像ミッドウェー』より)

(註1)『戦闘詳報』の出典は、『記録ミッドウェー海戦』(澤地久枝/著)
    または、「国立公文書館 アジア歴史資料センター」のホームページより
    URLリンク(www.jacar.go.jp)
    【レファレンスコード】C08030023900(11/54)
(註2)0447時の無電とは、
   「発:機動部隊指揮官」
   「宛:利根四号機」
   「本文:タナ一、艦種確メ触接セヨ」
   つまり、南雲長官が利根四号機に「艦種を確認せよ」と命ずる以上、0447時以前に利根機からの
   敵艦隊情報を赤城が受信していたことになる。


35:GF長官
10/03/15 21:19:38
以降は珊瑚海海戦編テンプレ

[珊瑚海海戦要図] 日出は0420時、日没は1614時(日本時間)

      □■ラバウル
     □□□
□□□□□□□     □□      ソロモン諸島
             □□  □□
□□□□              □□   □□
□□■ラエ                   □□   □□   □□
□□□□□                         □□   ■ツラギ
□□□□□□□   ジョマード水道                □□□ガダルカナル島
□□□■□□□□    ↓  ルイジアード諸島
 ポート □□□□■ □ □■ □ ■ロッセル島          □
 モレスビー  サマライ  デボイネ




□□               珊 瑚 海
□□
□□■クックタウン
豪□□
州□□                                ニューカレドニア
□□□■タウンスビル                          □□
□□□□                                   □■ヌーメア
□□□□□□


36:GF長官
10/03/15 21:20:40
[MO作戦日本側編成]

<南洋部隊>第四艦隊司令長官・井上成美中将

(1)MO機動部隊(第五戦隊司令官・高木武雄中将)
[主隊](高木中将直率)
 第五戦隊   重巡「妙高」「羽黒」
 第七駆逐隊  駆逐艦「曙」「潮」
[航空部隊](第五航空戦隊司令官・原忠一少将)
 第五航空戦隊 空母「瑞鶴」「翔鶴」
 第二十七駆逐隊  駆逐艦「有明」「夕暮」「白露」「時雨」
[補給隊]     給油艦「東邦丸」


37:GF長官
10/03/15 21:21:12
(2)MO攻略部隊(第六戦隊・五藤存知少将)
[MO主隊](五藤少将直率)
 第六戦隊 重巡「青葉」「衣笠」「加古」「古鷹」
        空母「祥鳳」
        駆逐艦「漣」
[ポートモレスビー攻略部隊](第六水雷戦隊司令官・梶岡定道少将)
 第六水雷戦隊 軽巡「夕張」
           駆逐艦「追風」「朝風」「睦月」「望月」「弥生」「卯月」
           敷設艦「津軽」
           掃海艇「第二○号」
           輸送船12隻
[掩護部隊](第十八戦隊司令官・丸茂邦則少将)
 第十八戦隊 軽巡「天龍」「龍田」
         水上機母艦「神川丸」「聖川丸」
         特設砲艦「日海丸」「京城丸」「勝泳丸」
         特設掃海艇2隻

(3)ツラギ攻略部隊(第十九戦隊司令官・志摩清英少将)
 第十九戦隊 敷設艦「沖島」
         駆逐艦「菊月」「夕月」
         特設掃海艇2隻
         特設特務艇2隻
         特設駆潜艇2隻
         輸送船2隻


38:GF長官
10/03/15 21:21:41
[珊瑚海海戦米側編成]

第17任務部隊(フランク・フレッチャー少将)

[第2群]攻撃隊(トーマス・キンケード少将)
 重巡「ミネアポリス」「ニューオリンズ」「アストリア」「チェスター」「ポートランド」
 駆逐艦「フェルプス」「デューイ」「ファラガット」「エールウィン」「モナガン」

[第3群]支援隊(ジョン・クレース英少将)
 重巡「オーストラリア」(豪)「シカゴ」
 軽巡「ホバート」
 駆逐艦「パーキンス」「ウォーク」

[第5群]航空部隊(オーブレイ・フィッチ少将)
 空母「ヨークタウン」「レキシントン」
 駆逐艦「モリス」「アンダーソン」「ハマン」「ラッセル」

[第6群]補給隊(ジョン・フィリップス大佐)
 油槽船「ネオショー」「ティッペカヌー」
 駆逐艦「シムス」「ウォーデン」

[第9群]索敵隊(ジョージ・デーボン中佐)
 水上機母艦「タンジール」(PBY12機)

(註)フレッチャー少将はヨークタウン坐乗、フィッチ少将はレキシントン坐乗
   この他に、ポートモレスビー及び豪州の陸軍航空隊が加わる。


39:GF長官
10/03/15 21:23:03
>>28訂正 Q12→Q11、Q13→Q12
>>29訂正 Q14→Q13


40:GF長官
10/03/15 21:24:07
テンプレ終了。

前スレの以下を削除しました。
スレリンク(army板:24番)
スレリンク(army板:29番)
スレリンク(army板:37番)

[ミッドウェー海戦戦闘経過]変更しました。
[補足3]変更しました。
Q15訂正しました。
Q17(註1)追加しました。

前スレでの指摘により、「意見具申は一航戦宛」説、及び「空装」説は撤回させて頂きます。
スレリンク(army板:470番)
ご了承下さい。


41:名無し三等兵
10/03/15 22:27:23
一言で済ませると空母指揮官の成功失敗の
鍵は唯々索敵に尽きる。nothing butであると。ということ。


42:名無し三等兵
10/03/15 23:03:48
南雲と言えば小沢だ。

小沢と言っても環境大臣のアレと、か民主党のドンのアレのことじゃ
無くて小沢治三郎。

何かと南雲と比較されるが、同郷のよしみで応援したい反面、
南雲しのぶが大好きだったりする。

俺はどうすれば..?!

43:名無し三等兵
10/03/15 23:13:02 4y/oRg1f
南雲と小沢が、機動部隊司令官の任期が逆であれば、もっと上手く戦えた気がする。

44:名無し三等兵
10/03/15 23:25:56
>>42
おまいさんはこのスレにも挨拶してきなされw
スレリンク(cchara板)l50

45:名無し三等兵
10/03/15 23:42:18 xWRnL0Oz
アホでもわかること

索敵機(情報)>>>>>>>>>護衛戦闘機>攻撃機、爆撃機>機体スペック




46:名無し三等兵
10/03/16 00:49:43
0520に「敵空母らしきもの発見」から0618に敵空母からの雷撃
まで58分ある。その間に第一次攻撃隊の収容を優先せずに
雷装した機から逐次発艦しとけば・・
第一次攻撃隊の戦闘機は味方のミ島からの攻撃の防空戦を空中待機で見ていただけ
なのか?
だいたい4漕も空母出しておいて同じ行動とるのがおかしい。
いろんなケースを想定しろよ。戦艦なにしにきたの?
俺に言わせれば南雲は切腹もんだ。


47:名無し三等兵
10/03/16 06:28:08
誰が司令官でも同じような気がする。

48:GF長官
10/03/16 21:41:23
スレリンク(army板:762番)
次は索敵の話かな。楽しみにしております。

スレリンク(army板:763番)
・・・な、何を言ってるのカナ。さ、さっぱり分からないんダナ。

スレリンク(army板:764番)
また戦犯探しですか。

スレリンク(army板:765番)
そうですよね。当時最も空母戦を理解していのが、南雲司令部だと思いますけど。

スレリンク(army板:766番)
「硬直した思考回路」から、敵本拠地奇襲に空母を集中投入なんて奇策が出てきますかねぇ。

スレリンク(army板:767番)
有難うございます。皆様がそれぞれ「南雲長官になりきって」みれば、色んな視点が加えられると思います。

スレリンク(army板:768番)
それはまた次編にて。南雲長官とは直接関係ないですしね。
米戦艦の投入は可能だったが、ニミッツ長官が採用しなかったからかな。


49:GF長官
10/03/16 21:45:32
スレリンク(army板:770番)
返信感謝します。本職の主張を再度確認しますと、
>「ミッドウェー基地航空隊が、全力で南雲機動部隊を攻撃する」という想定で
>話を進めているのが、気になります。
スレリンク(army板:754番)

貴官の主張を否定するものではありませんが、これは見込みであって、確信ではありませんよね?
だから、本職も「かもしれない」と書いたはずです。
スレリンク(army板:755番)

敵空母の出現に対して、あれほど慎重に備えている貴官が、
どうして「輸送船団は(反復)攻撃を受けない」と安心して行動できるのか、不思議に思います。


50:GF長官
10/03/16 21:48:14
>>49の続き

例えば珊瑚海海戦では、フレッチャー少将の支援要請にもかかわらず、マッカーサー司令官は、
豪州基地隊を日本軍輸送船団「のみ」に投入している。
スレリンク(army板:291番)

テンプレ(>>31)の通り、南雲機動部隊が無傷でも、輸送船団が全滅すれば作戦は失敗。
「劣勢の基地兵力では、南雲艦隊相手に勝ち目はない。それよりも確実に戦果が期待できる
輸送船団を攻撃しよう」と考える"かも"しれませんよ。

モリソン博士が指摘するように、
「珊瑚海海戦は戦術的には敗北したが、日本軍のポートモレスビー攻略を断念させたという
意味で、戦略的には勝利である」。これがアメリカ人の平均的思考では?

船団には見向きもせずに、とにかく敵艦撃沈史上主義!では、「硬直した思考回路」(>>48
しか持たない、どこかの海軍の潜水艦運用みたいじゃありませんかw


51:GF長官
10/03/16 21:50:13
>>50の続き

冗談はさておき、
南雲司令部は、「おそらく米空母は出てこないだろう」と判断していた。
しかし、「絶対に出てこない」との確信は持てなかった。
だから、「七線一段索敵」と「雷装待機」を実施した。

それですら「甘い」(索敵機帰投まで基地空襲は見合わせるべき)が貴官の主張
のようですから、輸送船団の方も、また同様であって然るべきかと。
すなわち「輸送船団は(反復)攻撃を受けない」との確信が持てない限り、
その備えを怠るべきではないのでは?
そうでないと筋が通らないでしょう。

故に「輸送船団のことも忘れないでやって下さい(涙) 」と繰り返しているのです。
再度、作戦目的(>>4)を確認して頂きたく思います。
「米空母撃滅」のみが、作戦目的ではありませんよ。


52:GF長官
10/03/16 21:51:23
>>51の続き

>カタリナに触敵されたであろう、日本時間0200~0300以降に関しては、
>輸送船団への攻撃なんて南雲司令部の面々が心配する必要が事実上なくなった、と判断すべきなのではないか?

このように、前日に「確信」できるのですか?
前日に決めるべき空襲(索敵)計画と、当日の状況判断が入り混じっているように感じます。
両者は明確に区別されるべきでは?後知恵なら何とでも言えますしね。


53:GF長官
10/03/16 21:56:20
>>41 えーと、辞書辞書っと。

>>42 一般人にとって、南雲と聞けばそっちですかねぇ。

>>43 ん?南雲しのぶが民主党の幹事長に就任したら・・・という話?

>>45 アホでもわかることを、わざわざ書くなんて恥ずかしいわ、ねぇ南雲の奥様?

>>46 前スレへどうぞ。

>>47 じゃあ、辻ーんにでも任せるか、辻機動部隊・・・ゴロが悪いな。やはり牟田口機動部隊だなw


54:名無し三等兵
10/03/16 21:57:24
二兎追う者は一兎をも得ず

55:GF長官
10/03/16 22:00:24
>>51訂正 失礼しました。
再度、作戦目的(>>4)を確認して頂きたく思います。
→再度、作戦目的(>>5)を確認して頂きたく思います。


56:名無し三等兵
10/03/16 22:03:52
敵を知り己を知らば百戦危うからず

敵を知らないので一戦も危うい


57:GF長官
10/03/16 22:51:41
前スレ埋まりました。

・・・誰も祝ってくれないので、勝手に祝賀会。
祝!10スレ目!! どどーん(祝砲) ぱぱーん(花火)

スレ立て当初を思い返すと夢のようですね。これ偏に、本職の血と汗と涙の結晶
・・・じゃなかった、皆様のあたたかい励ましあったなればこそであります。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

しかし、二桁突入できたのも驚きだが、一向に「ミッドウェー海戦編」の気配すら
ただよってこないのが、更に驚きだ。
イロハ・・・ときているので47スレ目までは大丈夫だが、それまでに終わるかな?


58:GF長官
10/03/16 22:53:36
>>57の続き

では気を取り直しまして、初心不忘。
「今更、南雲長官の何を評価するのか」と問われるならば、答えは一言で可能。
「太平洋戦争で最も多くの連合国軍艦艇を沈めた指揮官が、南雲提督だから」

この客観的事実を否定できる人はいないでしょうが、同時に素直に受け入れられる人も
少ないでしょう。曰くー

「小沢ならもっと戦果を重ねられたはずだ」
「多聞ならミッドウェーで全滅することはなかった」
「当時の搭乗員の練度から考えれば、あれくらいは当然の戦果だ」

誰が指揮しても真珠湾やインド洋の戦果を挙げるのは”当たり前”なのでしょうか。


59:GF長官
10/03/16 22:55:47
>>58の続き

毎度F1の話になって恐縮ですが、開幕記念も兼ねて。

F1GPの世界では、
「どんな才能あるドライバーも、速いマシンに乗らなければチャンピオンにはなれない」
と共に、
「速いマシンに乗ったからといって、誰でもチャンピオンになれるわけではない」
と言われます。

至極当然のことですが、個人的には「人間と機械の共同作業」という点で、海軍と
似ているのではないかなと思っています。

さて本題ですが、本職の好きなドライバーに、デイモン・ヒルという英国人が居ます。
1994年に年間タイトルを獲得したミハエル・シューマッハー(ベネトン・フォード)と
最後までチャンピオンを争い、わずか1ポイント差で逃したのが、このデイモン・ヒル
(ウイリアムズ・ルノー)でした。

1994年といえば、アイルトン・セナが事故死した年として我々には忘れられない年
なのですが、セナのチームメイトとして戦ったのがヒルであります。
本来ならばセナ王者獲得の「補佐役」だったはずが、彼の死によりいきなり表舞台へ
踊り出たわけです。


60:名無し三等兵
10/03/16 22:57:32
>>50

> 南雲機動部隊が無傷でも、輸送船団が全滅すれば作戦は失敗。

輸送船団全滅と引き換えに、敵空母全滅、または稼働空母ゼロの戦果を挙げれば、
更に南雲機動部隊が無傷だったら、戦略的勝利は日本、と考えられるが。
ミ島を占領することは、敵空母をこの海域に誘き寄せるための手段、というのが、
五十六長官の判断だったわけだし。
5/26に、長官直々に、主目的は敵空母粉砕、と口頭通達があった、ハズだが・・・


輸送船団全滅したら、7月のソロモン方面作戦や、8月のFS攻撃破壊に関し、
リスケが入るだろうから、いろいろと問題は出てくることには同意するけれども。
とはいえ、米軍の稼働空母ゼロに追い込んで、暫く空母決戦が発生しない状態になるなら、
数ヶ月ソロモン方面の作戦を遅らせるだけの価値はありそう。

61:GF長官
10/03/16 22:58:16
>>59の続き

もともとヒルは、グラハム・ヒルという有名なドライバー(2度の年間王者獲得)の二世
であり、またバイクレース出身で実績もなかったため、「血統でウイリアムズのシート
を得た」と皮肉られるくらい、その才能は評価されていなかった。

実際セナ他界の後は、新たに僚友として加入した新人のデイビット・クルサードにも
おびやかされるほどパッとせず、スペインと地元英国のわずか2勝のみ。
(シューマッハーはこの時点で6勝)

転機が訪れたのは、第11戦ベルギーGP
優勝したのはシューマッハーでしたが、レース後の車検でマシンの規則違反が発見
され失格、さらに「2戦出場停止」の厳しい処分が言い渡された。

この時点でシューマッハーとヒルのポイント差は31。
周囲が「これはシューマッハーの独走を阻止するための”いじめ”じゃないのか」と騒ぐ中、
ヒルはベルギー、イタリア、ポルトガルと3連勝。なんとポイント差を1点にまで縮めたのです。
(ベルギーはシューマッハー失格のため、2位のヒルが繰り上げ優勝)


62:GF長官
10/03/16 23:00:48
>>61の続き

これは快挙であったのにもかかわらず、周囲の反応は冷やかで、
「シューマッハーが居ないのだから、勝って当たり前だろ」が大半だった。
事実、シューマッハー復帰戦のヨーロッパGPでは、あっさり敗れてしまった。

しかし、この時ウイリアムズのマシンに乗っていれば、誰でも3連勝できたのか。
本職はそうは思いません。
確かに「才能」という点では見劣りするが、勝つべき時に勝ったからこそ、
ヒルはシューマッハーとタイトルを争う資格があったと確信しています。

特に印象に残っているのは、第15戦日本GP
この時は大雨で、レースが途中で中断され、このまま中止かとあやぶまれる中、
彼だけはコクピットから出ようとせず、じっとレース再開を待ち続けていた。
再スタート後は、前半と後半の合計タイムで決勝結果を出すという形式だったため、
みかけの順位と実際の順位が異なるという状況で、ヒルはタイム差という”見えない敵”
との戦いに勝ち抜き、勝利をもぎとったのです。

再び1点差で迎えた最終戦オーストラリアGP。
シューマッハーの撃墜?により、ヒルのタイトルへの夢は費えてしまいましたが、
レース後の両者の表情からも、シューマッハーにとって”唯一”のライバルがヒル
であったことは誰の目にも明らかだったと感じました。


63:GF長官
10/03/16 23:01:35
>>62の続き

レースと海戦を比べるのは、いささか乱暴なのは承知の上で、
共に相手のいることで、「強い者が勝つ」と断言できるものではない。
常に勝負は水ものなのです。

南雲長官もデイモン・ヒルも環境に恵まれていたことは間違いない。
しかし、それを活かせるかどうかは、やはり本人の素質であり、選ばれた者にしか
出来ないことでしょう。

当たり前のことを当たり前のようにやってのけることは、実は当たり前ではない。
先の五輪を振り返るまでもなく明らかなこと。

南雲長官はもっと評価されるべき、なのです☆


64:名無し三等兵
10/03/16 23:16:15
>>57
では遅ればせながら、10スレ到達おめでとうございます。
まあ「ミッドウェー海戦編」でやるべきことをかなりの分量で挟みながら「珊瑚海海戦編」が進行しているような情況ですから、
「ミッドウェー海戦編」は意外にさくっと終わるかもしれませんよ?

>>60
ご自分でも書いてるじゃないですか
>ミ島を占領することは、敵空母をこの海域に誘き寄せるための手段、というのが、
>五十六長官の判断だったわけだし。
と。

ミ島を攻略・占領して敵空母をおびき出す作戦なのに、ミ島攻略後ならともかく、
ミ島攻略前に輸送船団が全滅していては、敵空母をおびき出せませんがな。

元々MI作戦は、ミ島という動かない目標を占領し撒き餌とすることで、敵空母を誘き出す作戦であって、
ミ島を機動部隊で攻撃して敵空母を誘き出す作戦じゃないんですから、攻略前に輸送船団が全滅していては、作戦が成り立ちませんぜ。

65:GF長官
10/03/16 23:16:48
>>60 何度も繰り返しますが、>>50を再度ご確認下さい。

本職は、日本側が「南雲機動部隊が無傷でも、輸送船団が全滅すれば作戦は失敗」
と思っていたと主張しているのではありません。

米側が「南雲機動部隊が無傷でも、輸送船団が全滅すれば作戦は失敗」と考えて、
基地隊を南雲機動部隊ではなく、輸送船団に向ける可能性を考えないのか?
と問うているのです。

これを否定することが出来ないのならば、輸送船団被攻撃に対する備えを怠るべき
ではないのではないか。
前スレ588,591様の計画(索敵機収容までミッドウェー空襲は行わない)では、それが
なされていないですよね。

だから、「輸送船団のことも忘れないでやって下さい(涙) 」と繰り返しているのです。

>5/26に、長官直々に、主目的は敵空母粉砕、と口頭通達があった、ハズだが・・・
こんなこと米側が知る由もありませんよね?

出来れば前後の文脈をふまえた上で、レスを下さると助かります。


66:名無し三等兵
10/03/16 23:19:01
>>60
主目的を南雲は理解していなかったんだよな

米は損害を恐れない、ハルゼーが指揮を執る限り
3空母損失でも、サラトガ・ワスプでウォッチタワー
 作戦やるだろ、それに米空母を3隻沈めるには
 日本側の損害も馬鹿にならない
 特に搭乗員の損失は史実以上になる

67:名無し三等兵
10/03/16 23:33:19
>>65

> 米側が「南雲機動部隊が無傷でも、輸送船団が全滅すれば作戦は失敗」と考えて、
> 基地隊を南雲機動部隊ではなく、輸送船団に向ける可能性を考えないのか?
> と問うているのです。

「長官」がミ基地航空隊司令だとして、この海域に空母3隻が来ることを知っていて、
絶対的な数の優位がない(せいぜい「やや優位」程度)なか、
基地航空隊を日本機動部隊じゃなくて、輸送船団に向けるの?
理解できないな、そのセンス。

数を集めて集中攻撃(=空母と連携攻撃)して、機動部隊と輸送船団を個別撃破するのが王道でしょ?
輸送船団の撃破の優先順位は、機動部隊より後、なんじゃないの?
日本の機動部隊が全く発見されてないならまだしも。

開戦当日(特にマレー方面)を除いて、日本軍が数千人単位で上陸する際、エアカバーなしって、あったっけ?
日本の輸送船団を発見した、ということは、米軍にしてみれば、暗号解析をしないまでも、
この周辺海域に日本に機動部隊がいる、ということと同義でしょ?
フィリピン上陸の際には台湾という、ゼロ戦が往復可能な基地があったけど、
ミ島周辺にそんな日本の基地はないのだから。

68:名無し三等兵
10/03/16 23:47:12
策敵しくじって南雲機動部隊未発見、攻略部隊発見という状況か
はたまた、攻略部隊が接近しすぎていて叩かないと俺達やべー、という状況以外なら攻略部隊を叩こうとはしないだろうな。

日本側としては攻略部隊及び南雲機動部隊そのものの安全を確保するためにの第一手とてミッドウェー島空襲は外せないだろうな。
策敵機飛ばされて触接され続けるだけでもかなり不味いし。

69:名無し三等兵
10/03/17 01:10:58
暗号筒抜けだったんだろう。これ
第一次攻撃隊の友永だっけ失敗したよな。
空襲しに行ったら飛行機いなかったんだろミ島に。
そのシミュレーションは南雲はしなかったのか?
他のスレにも書いたが、戦艦でミ島艦砲射撃何故しない?
もちろん筒抜けを計算の上3日前とかいきなり。
戦艦が囮になればなったでがら空きの敵空母は無防備のはず。




70:名無し三等兵
10/03/17 01:47:22 zRLPc5kT
空母4対3の対決、しかも機数はほぼ変わらず。地の利がある米。攻者3倍の原則を完全に無視。日本必敗は当然。

71:名無し三等兵
10/03/17 01:57:35
>戦艦でミ島艦砲射撃何故しない?

この時点で日本戦艦は艦砲射撃のノウハウを全く持っていない。
後のガ島ヘンダーソン基地砲撃の際の試行錯誤ぶりを見ればよくわかる。
また日本軍はミ島基地を占領して、その後は航空作戦能力を一日も早く復旧しなければ
ならない立場である事を見逃してはならない。
手加減のできない「はじめてのかんぽうしゃげき」で基地を穴だらけのクレーターに変えたら
何より自分たちが困るのだ。

72:名無し三等兵
10/03/17 03:06:28
>>70
搭乗員の練度は、日本が圧倒的に上なんだがな。
だが、アメリカには不沈空母ミ島がある上、
日本は攻撃目標がミ島と機動部隊両方ってのが不利。

日本必敗とまでは言わないが、お互い戦術上のミスがなければ
よくて相打ちだったと思う。

73:名無し三等兵
10/03/17 03:11:46
>>72
>搭乗員の練度は、日本が圧倒的に上なんだがな。
これってよく言われることなんだが本当なのかな。
錬度の高い日本パイロットは半ば常識と化しているけどそれは何を根拠にしているのだろうな。

74:名無し三等兵
10/03/17 07:39:02
実戦経験の差だろう
戦前から中国戦線で戦ってきたし

75:名無し三等兵
10/03/17 07:48:15
実戦経験ねぇ?
でもスペイン、フィンランド、ポーランド、ノモンハンと独ソ戦前から各所で実戦を重ねていた
ソ連空軍の錬度を賞賛する意見は滅多に聞かねぇぜ?


76:名無し三等兵
10/03/17 08:09:15 zRLPc5kT
一つの仮定を設定しよう。腕は立つが防御の無い戦闘機と、腕はイマイチだが防御力のある戦闘機、互いがドッグファイトするなら、君ならどちらになりたい?

77:名無し三等兵
10/03/17 08:09:55
ソ連は大粛清の影響で全体の錬度がガタガタになっただろ
基地に帰ってくることすら覚束ない状態で少々実戦やらせたところで

78:名無し三等兵
10/03/17 10:34:01
そもそも母艦搭乗員は支那事変でどれだけ戦っていたのかね。
支那事変で空母はそれほど動いてないわけで、実戦経験の差というがあまり実戦やってなくね?

79:名無し三等兵
10/03/17 10:49:38
戦略爆撃調査団によれば、陸軍なら50%だけど、海軍の基地航空隊で実戦経験者は10%だって
母艦航空隊に関してはしらん

80:名無し三等兵
10/03/17 11:12:26
陸攻部隊なら中国奥地への戦略爆撃任務で盛んに出動していたがなぁ

81:名無し三等兵
10/03/17 12:02:03
直接実戦を経験した搭乗員は少なくても海軍航空隊全体としての実戦データの積み重ねは無視できない差じゃないだろうか

82:名無し三等兵
10/03/17 12:18:37
>>81
まあそうなんだろうけど、「開戦時の母艦航空隊は実戦経験豊富なベテランパイロット」という図式はどんどん怪しい方向になるわな。

83:名無し三等兵
10/03/17 12:21:55
>>80
爆撃の規模的には大したこと無いから
それに航空隊の規模が急拡大してる時期だから、それに合わせて実戦経験のない搭乗員の方が多いんだなこれが

84:名無し三等兵
10/03/17 13:37:21
>錬度
そんなの海戦の結果、もしくは空戦の結果で判断するしかないだろう
南太平洋海戦までをみるとアメリカの戦闘機がF4Fになるとほぼ互角だし
急降下爆撃はことによるとアメリカのほうが上かも知れぬ
雷撃は日本が上で間違いないと思うが

まあチャンコロ空軍相手じゃね

85:名無し三等兵
10/03/17 16:09:05
飛行時間や飛行年数、甲乙丙やABCDが何人いたか分かればある程度判断できるのだろうけどな。
どうやって調べたらよいものか。

86:名無し三等兵
10/03/17 16:09:55
日本はよくやったほうだと思うよ
アメリカ相手に3年半も。
仮に各海戦勝ったって所詮時間稼ぎに過ぎない中。
アホは間違いないけど。開戦自体がはなから破綻
してる方針なのにな。w



87:GF長官
10/03/17 21:09:12
>>54 一挙両得

>>56 故に善く敵を動かす者は、これに形すれば、敵必ずこれに従い、
これを予うれば、敵必ずこれを取る。
利をもってこれを動かし、卒をもってこれを待つ。

>>64 有難うございます。
>「ミッドウェー海戦編」は意外にさくっと終わるかもしれませんよ?
そうだと良いんですがねぇ。

>>66 そうですね。3隻沈めても米国が講和に応じるとは思えないし。


88:GF長官
10/03/17 21:10:47
>>67 ご意見感謝します。本職も基本的には同意ですが、
それが「船団は攻撃されない」という保証になりますか?
「見込み」で作戦が立てられるのなら、苦労はないですからねぇ。
あくまで可能性の話なので、「かもしれない」と繰り返したはずですが・・・

まぁ、スレも新しくなったので、論点を整理しておきましょう。
まず発端はこちらから、前スレ588様の索敵(空襲)計画です。
>索敵機が完全に索敵線先端に到達した後(0430)、「万全を期すなら」一航艦に着艦し(ダブルチェックする航路だから)
>敵空母群がいないことを認識するまでは、ミ島攻撃隊の発進は待たないといけない。
スレリンク(army板:618番)

そして前日(6月4日)の状況はこちら。
>①「6月4日1330 輸送船団被攻撃」が南雲司令部に届いた。
>②既定のミッドウェー空襲計画では、制圧できない恐れが出てきた(>>275
>③友永隊発進が半日後に迫る状況で、南雲司令部は計画変更すべきだったか。

>「すでに南雲機動部隊が発見されているかも不明」
>「翌朝敵哨戒機に発見されるかも不明」
>「ミッドウェー基地隊が全て南雲艦隊の方へ来るかも不明」
>「米空母が出てくるかも不明」


89:GF長官
10/03/17 21:12:41
>>88の続き

以上を鑑みた上で、南雲司令部が、
「明日の午前中は索敵のみを実施する。索敵機の帰投までは基地空襲は行わない」
と決定したら、>>67様は納得できますか? 本職は出来ません。
なぜなら、輸送船団被攻撃に対する備えが全くなされていないからです。

本職が司令部要員の一人なら、「輸送船団のことも忘れないでやって下さい(涙) 」
と涙ながらに訴えるでしょう。それに対して、
>数を集めて集中攻撃(=空母と連携攻撃)して、機動部隊と輸送船団を個別撃破するのが王道でしょ?
>輸送船団の撃破の優先順位は、機動部隊より後、なんじゃないの?
と説得されたら、引き下がりますか? 本職はなおも食い下がります。

6月4日夜の時点で、南雲機動部隊がすでに発見されたかどうかは確定事項ではない。
翌日基地哨戒網にひっかかるであろうことは予想できるが、それが何時になるかも
分からない段階で、「ミッドウェー基地航空隊が、全力で南雲機動部隊を攻撃する」
と判断し、「輸送船団は放っておく」のは危険だと考えるからです。


90:GF長官
10/03/17 21:13:43
>>89の続き

確かに、基地隊の出撃を阻止することは困難でしょう。しかし、それが南雲艦隊と
輸送船団のどちらに向かうにせよ、再出撃を阻止することは速やかに行うべきでは?
それは船団のみならず、南雲機動部隊自身の安全のためにもです(>>68
ならば、基地制圧は早ければ早いほど良いですよね。

故に、計画通り友永隊を発進させた南雲司令部の判断は、「問題あり」ではあるが、
「破綻している」とは言えない。
これが本職の結論です。

それでは改めまして議論再開、どうぞ→


91:GF長官
10/03/17 21:14:32
>>69 おおっと、ニュータイプの方がいらっしゃるようですね。
>他のスレにも書いたが、戦艦でミ島艦砲射撃何故しない?
前スレにも書いたが、射点に入る前に発見されると何故考えない?

それから照準は・・・あ、昼間だからいいのかw

>>70 そうそうやはり対米7割は必要ですよねー

>>71 「はじめてのかんぽうしゃげき」とはw
南雲機動部隊も「はじめて」づくしでしたねぇ。

>>72 日本側も無傷というわけにはいきませんよね。

>>73 当時の証言からです。日米共通の認識ではないかと。
スレリンク(army板:220番)

>>74 ここからはいいかな。雑談は支隊スレでどぞ(>>2


92:<回想>印度洋機動作戦
10/03/17 21:20:04
>>63の続き

やはりF1と海戦を結びつけるのは強引だったかなと反省することしきり。
というわけで、ここからが本題です。

真珠湾やインド洋の戦果は、本当に”当たり前”なのか。
真珠湾はこれまで何度かとりあげたので、今回は印度洋機動作戦について。

先に紹介した『NAVY YARD』の特集が、よくまとまっているので、それを基に
ふりかえりたいと思います。
スレリンク(army板:565番)

本編とは直接関係ないので、タイトルを区別しました。
続きは次回より。


93:名無し三等兵
10/03/17 21:33:51
>>90
正しくは、友永隊の安易な発艦で破綻に導く役割を
南雲は立派に果たした

さらには全索敵機が索敵線を折り返す前に兵装転換を
命じ、作戦を破綻させた

94:GF長官
10/03/17 21:54:19
スレリンク(army板:760番)の続き

以前にも確認しましたが、
スレリンク(army板:905番)
直衛戦闘機の発着艦は機動部隊指揮官の管轄であり、各空母艦長の仕事ではない。
ミッドウェーなら南雲長官、珊瑚海なら高木中将(実際は原少将に一任か?)

0700時、高橋隊の発進に先駆けて直衛零戦隊が上がっている。
その数は、瑞鶴3機・翔鶴6機の計9機。

これは真珠湾やインド洋でも行われたお馴染みの運用ですね。
スレリンク(army板:866番)
当然、ミッドウェーも同じ。


95:GF長官
10/03/17 21:55:56
>>94の続き

各『戦闘機隊戦闘行動調書』によると、

[瑞鶴]
0700 fc×3(3D)発進、上空警戒
(註)fcは艦上戦闘機のこと。3Dとは3小隊(岩本小隊)

[翔鶴]
0755 1、2、4D発艦、上空警戒
(註)1D=1小隊(岡部小隊)、2D=2小隊(南小隊)、4D=4小隊(安部小隊)
スレリンク(army板:759番)

艦上待機は、瑞鶴1・2小隊(7機)と翔鶴3小隊(3機)の計10機
すなわち、総数19機のうち半分は甲板にとどめていたのです。


96:GF長官
10/03/17 21:56:45
>>95の続き

なぜ全機を上げてしまわないのか?
一つは、交代補給時期が重なって防空網に穴が出来るのを防ぐためでしょう。
もう一つは、やはり無線の問題でしょうね。
スレリンク(army板:893番)

つまり上空警戒機が空戦に入ってから、別の敵編隊を発見した場合、上空の
零戦隊にそれを伝達することは、ほぼ不可能。

空戦に入る前ならば、煙幕展張や警告発砲等の手段も使えるが、
スレリンク(army板:59-60番)
空戦中は、いくら熟練搭乗員とはいえそこまで気を配る余裕はないかと。


97:GF長官
10/03/17 21:57:39
>>96の続き

それが如実に現出したのがミッドウェーでの防空戦闘。例えば直衛全機が
低空の雷撃隊阻止に集中している状況で、見張が高空のSBD隊を発見した
としても、それを正確に、迅速に、全機に伝える手段がない。

無線電話が使えれば、高空へ戻るよう指示できたかもしれない。
これは実に頭の痛い問題であり、常に最低限の戦力は甲板上に残しておか
なければならないという、まことに効率の悪い運用になってしまう。

う~ん、なんとかならなかったもんだろうか・・・


98:GF長官
10/03/17 22:01:17
>>93 やれやれ、最後のあがきとは見苦しいものだ。
軍人なら潔く散ってもらいたいもんですな。

もうネタが尽きたのなら、ここで終わっても構いませんが、それで良いのかな?
またスレが過疎ってきたら、支援を宜しくお願い致します。


99:GF長官
10/03/17 22:42:29
明日より帝都へ行って参ります。
恒例の靖国参りであります。
次回は土曜日ということで。

それでは、帽振れ~ノシ


100:67
10/03/17 23:11:23
>>88-89

> ①「6月4日1330 輸送船団被攻撃」が南雲司令部に届いた
この時点で、日本軍がエアカバーなしに数千人単位の上陸作戦を実施していない以上、
ミ島周辺海域のどこかに1AFがいる、と米軍に察知された、と判断すべき。>>67の最終段落で主張した通り。

> ②既定のミッドウェー空襲計画では、制圧できない恐れが出てきた
くどいようだけど、米軍索敵機を阻止するには、0100頃、
索敵機からの連絡を受けた攻撃隊を阻止するためには、0200頃にミ基地空襲が必要となり、
日本時間2300とか0000に攻撃隊を出発させられないなら、制圧不可能、と判断可能。

> ③友永隊発進が半日後に迫る状況で、南雲司令部は計画変更すべきだったか。
ミ島攻撃隊直掩、1AF直掩、米空母攻撃隊直掩の3任務を同時にこなせるゼロ戦の数がない。
だから、日本の貴重な航空戦力の保全を図るためにも、計画は変更すべき。

> 「すでに南雲機動部隊が発見されているかも不明」
明朝の敵の索敵で、発見される可能性大、と判断すべき。

>「翌朝敵哨戒機に発見されるかも不明」
可能性はゼロではないが、宇垣図演で空母ボカスカにされた以上、発見されるリスクに備えるでしょう、普通?

>「ミッドウェー基地隊が全て南雲艦隊の方へ来るかも不明」
来ない可能性はゼロではないが、来る方の可能性とリスクは大。


> 「明日の午前中は索敵のみを実施する。索敵機の帰投までは基地空襲は行わない」
> と決定したら、>>67様は納得できますか? 本職は出来ません。
自分は上記の通り考えるから納得できる。
更に言えば、「敵空母からの日本航空兵力の保全」と「輸送船団の保全」の究極の選択(二者択一)を迫られたら、
輸送船団を見殺しにする判断を行うだろうね。
「本職は出来ません」だから、南雲を擁護するのだろうし、自分は出来るから南雲・草鹿・源田を批判するんだろうけど。

101:名無し三等兵
10/03/18 00:41:29
>>99
どうせ 名無し三等兵で書き込むんだろ?
ばればれだよ

102:名無し三等兵
10/03/18 02:12:18
3月17日って硫黄島玉砕の日でなかったか?
黙祷

103:名無し三等兵
10/03/18 18:27:01 d2DmnUpt
>>99
就遊館にも行ったか?
ゼロがお出迎えしとるの。


104:名無し三等兵
10/03/18 21:51:42
米は最初からミ島攻撃隊を空母が収用する
その瞬間を狙っていた
また、日本も山口中将は利根4号機からの
無電があり攻撃のチャンスを逃した時に
危険を予知していた
南雲は勝利のワンチャンスを逃し
山口はその後やってくる最大の危機を予感し
飛龍を回避運動の名目で本体より離れた位置に
この判断が功を奏し飛龍は生き延び
ヨークタウンに一矢を報いるのであった

105:名無し三等兵
10/03/18 21:54:21
また定期便が飛んできたな

106:名無し三等兵
10/03/18 22:03:01
東京エクスプレスならぬage厨エクスプレスだね


107:名無し三等兵
10/03/18 22:23:13 r3MPigbN
二式艦偵、これをちゃんと整備しておけよボケ。大作戦なんだから、十数機整備して2段索敵出来る位の態勢を取って置けば。情報が漏れていようが、攻撃圏内に入らなければお互い手は出せないのだからな。

108:名無し三等兵
10/03/18 23:07:05
>>107
 そんなことはMI作戦の失態の中では小さなこと
 それより、主力部隊から米空母が近くにいることを
 機動部隊に打電すればそれでかなり戦局は変化する
 前日に攻略部隊が攻撃され無線封鎖も一時的に解除
 されているのだから


109:名無し三等兵
10/03/18 23:12:57
当時の二式艦偵は試作品(うち1機は配備後に事故で墜落)であることも忘れたようでw

110:名無し三等兵
10/03/19 00:21:37 bYo4cm08
大体、艦隊の命運を担う偵察任務に鈍速水偵を使ってる時点でおかしいだろ。水偵は、砲撃戦の弾着観測か防空警戒でレーダーみたいに艦隊周辺を周回させる。艦攻使うのも攻撃力低下を招き間違い。高速偵察機の早期実用化、これを怠ったのが大きな敗因の一つ。

111:名無し三等兵
10/03/19 01:30:20
>>110
零式水偵と九七艦攻、SBDの最高速度と巡航速度は鈍足というほどの差異でもあるのか?
高速偵察機の実用化どころか開発すら怠ったのが米軍なんだが。

>艦攻使うのも攻撃力低下を招き間違い。高速偵察機の早期実用化、
高速偵察機という単能機を搭載することはその分艦攻なり艦戦の搭載数が減り攻撃力低下を招きますが何か?

112:名無し三等兵
10/03/19 03:54:07 bYo4cm08
正規空であれば2~3機の余剰機を積む位訳無い。史実、定数以下の飛行機しか積んで無いし補用機分のスペースもある。陸軍は100偵で高速偵を実用化済み。米は各方向2機単位。単機で、報告する前に捕捉撃墜されたら一貫の終わり。彩雲が実用化されたのは、かなり後の話し。

113:名無し三等兵
10/03/19 07:29:11
>正規空であれば2~3機の余剰機を積む位訳無い
>定数以下の飛行機しか積んで無い
いや、積める余裕があるなら定数割れしないのでは?

>報告する前に捕捉撃墜されたら一貫の終わり
補足撃墜「されたら」な。
例えば、南太平洋海戦で策敵・触発の艦攻は敵空母発見を報告しているけど全機帰還しているし、被弾もゼロですぜ?
敵空母発見して報告する前に補足撃墜というのは大戦後期以前ならそう起こるものじゃないんだな。
まあ「されたら」言い出したらキリ無いけどな。

114:名無し三等兵
10/03/19 07:52:26
零戦を複座化して偵察に使えば良かったんじゃないだろうか
武装外せば速度もそんなに落ちないだろう

115:名無し三等兵
10/03/19 08:33:44
>>111
>高速偵察機の実用化どころか開発すら怠ったのが米軍なんだが。
怠ったというより既存機の転用で十分と見切っていたんだろ
日本は彩雲なんかにリソースを注ぐくらいなら天山をたくさん造ったほうがよかった

116:名無し三等兵
10/03/19 08:44:55
>>110には高速偵察機開発を怠った日本はおかしいと言われ、
>>115には彩雲の開発せずに艦攻だけに絞った方がマシだったと言われる。

まいったね。
とりあえず俺じゃなく>>112と話し合ってくれ。

117:名無し三等兵
10/03/19 08:56:10
>>100
>輸送船団を見殺しにする判断を行うだろうね。

米空母発見後はそれに近いことはやったじゃない。

118:名無し三等兵
10/03/19 10:21:11
機動部隊が敵艦隊に攻撃にむかったとき、攻略部隊はどうしたの?
そのまま進撃を続けたの?

119:名無し三等兵
10/03/19 17:29:44
0723 TBD迎撃中にSBDの奇襲を受け、三空母被弾炎上。

誰かが英断?を下して、その前に敵空母攻撃隊を全機発進させたとしても
この状況は、偶然だろうが何だろうが発生したのが史実なのだから、

南雲が指揮を執ろうが、
多門だろうが、五十六だろうが、ハルゼー、マッカーサー、ロンメル、
東郷、スプルーアンス、ネルソン、ナポレオン、信長・・・

誰が赤城の艦橋にいても、三空母は被害を受けて戦闘力を失ったはず。
ここ、0723だけは、勝負は水物の世界だと思う。


120:名無し三等兵
10/03/19 21:07:09 bYo4cm08
そうだね。でもその必然の事実を人それぞれ、どういう切り口でイフを語るかってのが面白い訳で。それと現代社会に照らし合わせて見ても戦史から学べる事って結構多いと思うので。

121:名無し三等兵
10/03/19 21:30:51
南雲、草鹿、大石のコンビが赤城艦橋にいなければ
違う結果があったかも
山口であれば索敵機が折り返すのを待ったかもしれないし
予想より速い米索敵機の出現と尋常でない索敵機の数に
米が待ち伏せている可能性を疑ったかもしれない

122:名無し三等兵
10/03/19 21:39:52
空母4漕も沈没させやがって。
税金返せや。誰の金使ってねん。


123:名無し三等兵
10/03/19 22:28:59
連日2100~2200前後に襲来する定説俗説電波キタコレ

124:名無し三等兵
10/03/19 23:43:22
>>123

長官ですかぁ?

125:67
10/03/20 00:26:35
>>119

> 0723 TBD迎撃中にSBDの奇襲を受け、三空母被弾炎上。
>
> 誰かが英断?を下して、その前に敵空母攻撃隊を全機発進させたとしても
> この状況は、偶然だろうが何だろうが発生したのが史実なのだから、

敵空母攻撃隊を全機発進したとして、(可能性があるなら、0540から飛行甲板に上げ、0610~20に発進か?)
敵機とすれ違ったことを母艦に打電できた場合、
急降下爆撃を回避できる可能性が(僅かに)出てくる。

敵空母攻撃隊「急降下爆撃隊」と認識できた場合、
更に日本の無線機が壊れていない場合、
更に、1AFの幹部が、直掩ゼロ戦に急降下爆撃隊が接近してることを意思疎通できた場合、
と厳しい3条件が満たされた場合になるけれども・・・

126:名無し三等兵
10/03/20 04:32:52
>>125
加賀に初弾を与えたマクラスキー隊は、
最初、1AFよりもかなり南の方に向かって飛んでいて、
燃料不足で引き返すぎりぎりの所で、
あてずっぽ(マクラスキー自身は理由を述べてるが)で北へ向かったら
偶然、日本艦隊を発見している。
だから、日本の攻撃隊とすれ違う可能性は、少ないんじゃないかと思う。


127:名無し三等兵
10/03/20 10:39:46
その偶然も用意周到な準備があったからこそ

勝利の女神はいつも勝つために努力を惜しまない

方に微笑む

128:名無し三等兵
10/03/20 15:54:38
いっそのこと零戦全機直掩に上げて防空に専念してれば勝てたんじゃないの?
戦闘機の性能差と錬度の差に加えて数的優位があれば空母を守りきれたはず。
被弾に備えて艦攻と艦爆は爆弾積まずに燃料も抜いておく。
航空隊の大半を失えば米軍は諦めて撤退するだろうし余裕があれば追撃もできる。

129:名無し三等兵
10/03/20 16:17:51
守りきれる保障はどこにもないし、被弾して甲板壊れたら航空機はもう発進できなくなるかもしれない。
史実の防空戦で零戦はかなりの機数上げているわけで、防空に専念といっても果たしてアレ以上機数を増やせるかぶっちゃけ疑問。

130:名無し三等兵
10/03/20 16:30:40
4隻のうち1隻や2隻なら飛行甲板に被弾してもまだ戦える
爆弾が誘爆したりして沈まなければそれでいい
後方には攻略部隊もいるし

131:名無し三等兵
10/03/20 17:40:42
>一つは、交代補給時期が重なって防空網に穴が出来るのを防ぐためでしょう。
確かに、
上空直援全機出撃→敵機やってきませんでした→全機着艦→敵機キター(゚∀゚)
じゃ洒落にならんわな。
それに艦上待機といっても敵機襲撃の報を受けてほぼ全機発進しているわけだからまあ普通じゃね?

132:名無し三等兵
10/03/20 19:07:40
春休みらしいレスが目立ってきたな

133:名無し三等兵
10/03/20 19:30:40
>>128
肉眼頼みの対空警戒
艦と戦闘機との間に迅速な連絡手段が無い
戦闘機の数が増えるほどに横の連携が杜撰になってゆく

機数の問題じゃあないよ
技術とシステムの問題

134:名無し三等兵
10/03/20 20:52:03 yOzmBCN0
確かに、質は量を凌駕する。だからこそ日本は、量が望めぬ分、質を維持し向上させねば為らなかった。

135:GF長官
10/03/20 21:10:57
>>100 お待たせしました。
>「本職は出来ません」だから、南雲を擁護するのだろうし、自分は出来るから南雲・草鹿・源田を批判するんだろうけど。
その>>67様が「納得できる」と言われる根拠を、>>89でお尋ねしたつもりなんですが・・・

本職が前スレ588案を「納得出来ない」のは、「輸送船団被攻撃に対する備えが全くなされていないから」(>>89
なぜ輸送船団が重要なのか。MI作戦が攻略作戦だから(>>5)。当然ですよね?

それに対して、>>67様が「納得できる」のは何故ですか?
もしかして「輸送船団は見殺しにしても構わないから」ですか?
ちょっと目まいを起こしそうです。

直衛の零戦が足りないという理屈はよく分かります。
「だから友永隊の制空隊を減らして、直衛に回せ」なら筋は通りますが、
「だから船団の安全は無視しても良い」では、極端過ぎるのではないですか。


136:GF長官
10/03/20 21:13:10
>>135の続き

お答え頂いた部分は、概ね同意です。すでに指摘済みのことですよね。
もうお気づきだとは思いますが、いずれも「船団の安全を考慮しなくて良い」の
根拠にはならない。すなわち「答えになっていない」。

確かに6月5日の海戦当日には、南雲司令部は「米空母撃滅」と「基地再空襲」との
二者択一を迫られ、「米空母撃滅」を優先した(>>31
これは「船団を見殺しにした」と同義だと解釈します。

しかし、今は前日の話をしているのですよ(>>88
6月4日夜の段階で、南雲長官は二者択一を迫られるほど、追い詰められていたのですか?


137:GF長官
10/03/20 21:14:34
>>136の続き

>更に言えば、「敵空母からの日本航空兵力の保全」と「輸送船団の保全」の究極の選択(二者択一)を迫られたら、
>輸送船団を見殺しにする判断を行うだろうね。
なぜ前日の段階で、「敵空母から攻撃される」ことが確定しているのでしょうか。

>>52でも指摘しましたが、
>前日に決めるべき空襲(索敵)計画と、当日の状況判断が入り混じっているように感じます。
>両者は明確に区別されるべきでは?後知恵なら何とでも言えますしね。

何度でも繰り返します。
「米空母発見後」に船団のことを後回しにするのであれば、納得できます(>>117
しかし、前日の「米空母所在不明」の段階から船団の安全を無視するのは無理がありませんか?


138:GF長官
10/03/20 21:15:53
>>137の続き

さて>>67様、お互い主張も出尽くしたようですし、ここらで幕引きとしませんか。
これ以上は堂々巡りで、双方にとって有益でないと考えます。

ひょっとして、前スレの指摘(反論されるとだんまり)を気にされているのでしょうか。
スレリンク(army板:170番)
本職は全く気にしていませんので、どうぞお気遣いなく。

以前にも少し触れましたが、スレ内で議論を戦わせて、
「勝った」「どうだ、恐れ入ったか」「わっはっは!」といった狭量な考えを、
本職は持ち合わせておりません(・・・いや、少しはあるかな・・・すみません)

繰り返しになりますが、当スレの目的は、
「ミッドウェー敗戦の全責任は南雲長官にある」
「しかし南雲長官が判断を誤ったのは、航空戦の素人だからではない」
を立証するためです。

そのためには様々な視点からの検証が必要なので、ご意見大歓迎なのです。


139:GF長官
10/03/20 21:17:26
>>138の続き

正直なところ、最初に588案(索敵機を収容してから基地空襲)を拝見た時は、
「何を馬鹿なw」と思いました。ごめんなさい。
しかしよくよく詳細を伺ってみると、問題はそう単純ではない。

588様が指摘しているのは、「直衛零戦が足りない」こと。
スレリンク(army板:618番)

零戦搭載数は各艦18機(六空除く)。その内訳は
「第一次攻撃隊9機」「第二次攻撃隊6機」「機動部隊直衛3機」
明らかに、直衛零戦の数が少ない。

叢書が記述しているように、「奇襲が成立する」という見込みの上に成り立つもの
スレリンク(army板:225番)
だが、前日に輸送船団が発見された時点で、この見込みは「破綻」している。

その対策として「直衛戦力を集中する」の意味では、588案は非常に理に適っている。
(しかし船団の安全を無視するという考えには賛同できません。上述の通り)


140:GF長官
10/03/20 21:19:47
>>139の続き

特に注目したのは、以下の箇所。
>この意味で、山本長官が厳命した、戦力の半数を敵空母攻撃用に温存せよ、という命令違反を行っている

即時発進を却下した主因が「護衛戦闘機の不足」ならば、第二次攻撃隊用の零戦を
直衛に挙げた時点で、”雷装待機は解かれた”と解釈できるのです。

すなわちGFの厳命を破ったのは、0415時の兵装転換下令ではなく、0215時の直衛増強
(飛龍零戦3機発進)だった。PBY触接開始(0234時)よりも前に、すでに南雲機動部隊は、
(仮に米空母発見の報が入っても)それに即応できる態勢ではなくなっていた。
(あくまで厳密に言えば、の話です)

もちろんこの時点では兵装転換もしておらず、基地隊の空襲も受けていないので、
直衛を急速収容すれば「即時発進」は可能ですが、これは大変斬新な視点であり、
本職も感銘を受けた次第です。故に588様には感謝しております。


141:GF長官
10/03/20 21:21:07
>>140の続き

今回の件を通して明らかになったと思いますが、実際の作戦では、
「○○をすれば万事解決」といった”魔法の杖”は存在しない。
常に「あちらを立てれば、こちらが立たず」の妥協折衷案の積み重ね。

「兵装転換した南雲は無能」
「多聞の具申を聞いていれば全滅はなかった」
これらの単純な構図が、いかに的外れなものであるかに気付いて頂ければ、
スレ立て趣旨にかなうものを思います。

今後とも支援を賜れば幸いです。良いご縁を有難うございました。


142:名無し三等兵
10/03/20 21:25:10
二次大戦の海戦なんて経緯と結果ぐらいしか知らないんだけど
セイロン沖海戦、第二次ソロモン海戦はどうだったの?

143:名無し三等兵
10/03/20 21:28:38
なぐもんは参謀の言うとおりやってただけだよ。

144:名無し三等兵
10/03/20 21:28:51
ってなんだ、時系列順に考察していってるのね
こりゃ失礼

145:GF長官
10/03/20 21:59:48
>>101 ・・・と名無し三等兵がつぶやく。ああ愉快なり、愉快なり♪

>>102 そうでした。、真ニ鬼神ヲ哭シムル敢闘でしたね。黙祷

>>103 それは愚問と言うものです。もう5回以上は行ってますから、館内の配置まで
頭に入ってますよ!いつもはバス出発までの時間調整に利用しています。
桜はまだつぼみでしたね。聞いた話ですが、
「靖国神社の桜の下で”同期の桜”を歌おうの会」というものがあるらしい。
ちょっと興味あるなぁ。

>>104 ここにもニュータイプが居たか、便利なもんだな。

>>107 おっと今度は二式艦偵までが攻撃対象に。お気の毒ですな。
蒼龍に搭載されたのは試作3号機と4号機ですし(>>109
艦偵は雷撃も水平爆撃も出来ませんよ(>>111


146:GF長官
10/03/20 22:00:22
>>108 「打電すれば」、戦局は変わっていたでしょうねぇ。

>>118 そのまま進撃しています。こちらをどうぞ。
スレリンク(army板:479番)

>>119 そこが難しいところだと思います。考えるのは楽しいですが(>>120

>>121 まぁ、”かもしれない”ですからねぇ。

>>122 そういうのはちゃんと税金を払っている人が言うべきでして・・・

>>123,124 そうか。確か要人警護の基本は、移動の際に同一ルート・同一時間にしない
だったかな。本職もたまには黎明奇襲発言をやってみるか。


147:GF長官
10/03/20 22:01:02
>>127 そうですよねぇ。けどこの女神様が気まぐれなんで困ったもんだ。

>>131 その「洒落にならない」に近いことを、米側がやってますから。
スレリンク(army板:402番)

>>142 新人さん、いらっしゃ~い。
セイロン沖海戦は、「印度洋機動作戦編」(>>3)をどうぞ。
第二次ソロモン海戦は・・・えーと、wikipedeiaを見てね!

>>143 そうなんだよ。みんなげんだがわるいんだ。


148:<回想>印度洋機動作戦
10/03/20 22:11:13
>>92の続き

我々はマレー沖海戦の結果や江草艦爆隊の活躍が頭にあるため、英国海軍と聞くと
軽く侮りがちですが、本当にソマービル大将麾下の英東洋艦隊は、南雲機動部隊に
とって、鎧袖一触の楽勝な相手だったのか。

その前に本作戦の目的を確認しておくと、
スレリンク(army板:478番)

①英国東洋艦隊を撃滅し、インド洋の制海(空)権を確保
②インド洋における英国通商網の破壊
③陸軍のビルマ攻略側方支援

淵田中佐を始めとして、インド洋作戦は”牛刀で鶏肉を裂く”余計な回り道だった
との主張がありますが、本当にそうだったのか。


149:前スレ588
10/03/20 22:27:39
>>139

> (しかし船団の安全を無視するという考えには賛同できません。上述の通り)

最後に1つだけ。
前日に近藤艦隊を爆撃したのはB-17であり、水平爆撃である。至近弾はあったらしいが命中はゼロ。
セイロン沖で、南雲艦隊は、英軍から水平爆撃を受けるけれど、命中はゼロ。
運動する艦隊に対して、水平爆弾の命中率はよろしくないが故に、
急降下爆撃機の行動半径にない限りは、輸送部隊の安全は「事実上」ソコソコ担保されてるのでは?

日本軍の水平爆撃の精度、確か10%前後じゃなかったかな? うろ覚えだけど。

150:名無し三等兵
10/03/20 22:36:28
>>命中はゼロ
それは回避運動+対空射撃のおかげでねーか
セイロン沖じゃ英軍機は挟叉してるし、敵の攻撃圏に留まる時間=被弾する可能性
なのは変わらないかと。

あと回避運動を繰り返すと船団がばらばらになって大変ってのもある<副次的だけど

151:GF長官
10/03/20 22:39:01
まずは帰還報告を。
今回の上京の目的は、「国会図書館憲政資料室」でした。
南雲忠一関係文書を閲覧してきた次第であります。

「憲政資料室 南雲忠一関係文書」で検索すると目録を見ることが出来ます。

まずは<書簡の部>
南雲提督の肉筆に触れられたのは感激でしたが、達筆すぎて?解読不能・・・orz
ところどころ、読み取れるくらいでした。例えば、

>3.兄部 勇次 1通

日付は不明ですが、
「御直率の御麾下に在りし日の御指導に対し、乗員一同を代表し深く御礼申上候
 (略)                            長門船長 海軍大佐 兄部勇次
南雲忠一中将閣下」

とあったので、南雲中将が1F長官から、中部太平洋方面艦隊司令長官に任じられた
昭和19年3月頃ではないかと思います。


152:GF長官
10/03/20 22:40:51
>>151の続き

続いては<書類の部>
>16.勤務録 明治41年~明治43年 1冊

海兵を卒業してから、「宗谷」「日進」「浅間」乗組みだった頃。
手紙とはうって変わって、几帳面な小さな字でびっしりと書き込まれている。
難しい数式が並んでいて、まるで大学の講義録のようだった。
海軍の司令官には、理系の人間じゃないとなれないことが良く分かりましたよ。

ひょっとしたら落書きとかあるかも・・・と探してみましたがなかったです。


153:GF長官
10/03/20 22:42:06
>>152の続き

>18.日記 昭和11年 1冊

他人の日記をのぞき見るなんて、ドキドキしますよねぇ。
こちらも手紙と一緒で、かなり解読不能。
市販の日記帳に書き込まれたもので、内容はほとんど勤務内容ばかり。

面白かったのは、末尾の方に「年賀状宛先一覧」があった。
その数ざっと約240名。
やはり海軍提督ともなると、これくらいは必要なのかな。

[急募]
誰でもできる簡単なお仕事です。
○内容:年賀状の宛名書き
○時給:3円~
○勤務時間:委細面談
明るいスタッフがお待ちしています。詳しくは一航艦司令部まで!


154:GF長官
10/03/20 22:42:47
>>153の続き

・・・おっと、有名どころを拾ってみると、
猪口敏平・小沢治三郎・加来止男・塚原二四三・片桐英吉・栗田健男・野元為輝・・・
意外な交友関係?

小沢長官のところだけ、V印がついてなかったんだけど、これって
こっちから出したけど、向こうからは来なかったってことかw

とにかく、半日やそこらで全部閲覧できる量ではありませんでした。
また通いたいと思っています。


155:名無し三等兵
10/03/20 22:45:11
>>149
あけぼの丸が4日の2354に、ミ島から400浬強の地点でカタリナからの雷撃を喰らって、そちらはものの見事に命中してますがな。

156:GF長官
10/03/20 23:20:45
ようやく本編だよ。
最近「ワシントン条約」がニュースでよく出てきますよねぇ。
つい反応してしまうんだよなぁ。

>>97の続き

続いて、『翔鶴飛行機隊戦闘行動調書』によると、

「0820 3D発艦、4D収容待機」
(註)3Dは3小隊(宮沢小隊3機)、4Dは4小隊(安部小隊2機)
スレリンク(army板:759番)

「触接機ノ報告ニ依リ、敵攻撃機隊ノ来襲ヲ予知シ4D発進、全機直衛ニ任ズ」

>>95の状態から、翔鶴4小隊を収容し、3小隊が交代で発進。
さらに被攻撃直前には4小隊も上げ、これで翔鶴隊9機は全機直衛に就いたことになる。


157:GF長官
10/03/20 23:22:28
>>156の続き

この間、瑞鶴隊の方の動きは、行動調書にもないので不明。
岩本氏の手記によると、「被攻撃20分前に発艦した」となっているので、
スレリンク(army板:877番)
一度収容されたのかもしれません。

『戦史叢書』にも、
「発進したばかりの上空警戒機を0815~0827の間に収容した」とある。

「なぜ事前に菅野機からの報告を受けながら、上空直衛機の発艦が遅れたのか。
それについて戦史叢書は、”当時の天候、無線電話の不良等から、艦上で待機
させるのを有利と判断したためであろう”と説明している」   (『暁の珊瑚海』)


158:GF長官
10/03/20 23:23:17
>>157の続き

「菅野機からの報告」というのは、
「タナ八 0740 敵飛行機群、味方主力ニ向フ、30機」
スレリンク(army板:63番)

彼我の距離が約180浬
スレリンク(army板:259番)
巡航速度が約130節(SBDの巡航速度)とすれば、
約1時間20分で、我が機動部隊上空へ到達する。

すなわち0740時の1時間20分後、0900頃と算出できる。ならばそれに
合わせて発艦させれば良かったじゃないか、とは誰でも考えること。

ここにも「無線の不良」が関係してそうですね。


159:GF長官
10/03/20 23:25:27
>>158の続き

「0750 右ノ報告ニ依リ、直チニ艦上待機ノ全戦闘機ヲ発艦スルト共ニ、
     5S/1D・6S/2D・27dgヲ夫々瑞鶴・翔鶴ニ配シ、母艦掩護シ、
     隊形ヲ制形、邀撃準備ヲ完了ス」  (『MO機動部隊戦闘詳報』)

(註)「右ノ報告」とは、菅野機の
「タナ九 0750更ニ敵飛行機群、味方主力ニ向フ、高度2000米、敵ハ直衛ヲ配ス」
5S/1Dは五戦隊一小隊(妙高・羽黒)
6S/2Dは六戦隊ニ小隊(衣笠・古鷹)
27dgは二十七駆逐隊(夕暮・白露・時雨)

・・・となってますが、本当に大丈夫なのか?
翔鶴零戦は全機上がっていますが、瑞鶴の方は岩本小隊(3機)のみで、
残り7機は依然甲板待機のままです(被攻撃直前まで)


160:名無し三等兵
10/03/21 00:58:02
日本はゼロ戦しか艦隊直衛機に使えなかったが
米はSBDも使っている
99艦爆や97艦攻には十分だろうな

161:名無し三等兵
10/03/21 04:39:32 zlXVy5mx
そこが、低出力エンジンの悲しさなんだな。日本は、機体設計が優れていたと言うけれども単に軽量化に努めただけに過ぎないんだよね。

162:名無し三等兵
10/03/21 04:47:37
>>149
>急降下爆撃機の行動半径にない限りは、輸送部隊の安全は「事実上」ソコソコ担保されてるのでは?
されてないされてない。

163:名無し三等兵
10/03/21 04:59:54
九九艦爆はSBD同様に空戦能力を求められて開発されているわけだから、機体性能的にはSBDと似たような空戦はできるだろうな。
使えないというか、まずもって艦戦の発艦が優先されるから使う余裕が無かったんだろ。

164:名無し三等兵
10/03/21 07:10:10 zlXVy5mx
ただあの固定脚は、空戦に取っては抵抗になる。デバスデーターには勝ててもアベンジャー、SBDに勝てたかどうか疑問だ。99艦爆が戦闘機仕様なら、ミッドの展開で考えた時、艦爆も空戦に動員して、まず敵機の漸減を図り、自陣空母の安全をより強固なものにすべきだった。

165:名無し三等兵
10/03/21 08:07:49
固定脚がそんなに駄目だというなら九六戦や零観はどうなる。
もっとも「勝つ」とはどういう意味なのかで変わるだろうけど。

それにしても敵機の撃滅は飛行場潰し、空母潰しによって果たす事を目指していたのが当時の日本やアメリカなんだが。
敵機の撃滅は艦隊防空によって果たせるとは凄いな。当時の日米軍人達とは真逆の考えだな。

166:名無し三等兵
10/03/21 09:05:13
レーダーや無線等で防空体制がシステム化されていない限り
例え100機直掩に上げていたところで、安心できるわけがないんだがな

167:名無し三等兵
10/03/21 09:18:05
最大の評価項目である戦果において、これほど酷い結果をだした提督はいないだろう。
因って、他にどれほど成果を上げていようが、落ち度がなかろうが、南雲忠一中将はDQN提督でOK。


168:名無し三等兵
10/03/21 09:31:34
>>166
それでも「安心」はできない。
艦隊防空の能力が向上した以上の意味は無いよ。

169:名無し三等兵
10/03/21 09:40:41
トッチー動画の対空機銃日本の情けないよなぁ。
弾幕があまりにも違いすぎる。
しかも99や97は簡単に火吹くのにSBDはピンピンしてるんだろ。
日本機アホすぎ。
作ったやつ、防弾考慮しないで作らした奴死んでください。
なんなんだよ60機出撃して帰還10機ちょっととか。
もし米軍が日本みたいに一括して同時攻撃してきたら珊瑚海もボロ負けしてただろ。
しかも脱落機相当でててあの苦戦。
戦術的には日本の勝利なんてよく言えたもんだ。
死者も損失数も日本のほうが上じゃねーか。

170:名無し三等兵
10/03/21 11:02:29 zlXVy5mx
零戦の被撃墜率を見ても、優勢と言われたワイルドキャットでさえ3対1、ヘルキャットで11対1。SBDやSB2Cには、やや勝る程度。坂井もSBDに撃たれ瀕死の重傷を負っている。零戦は、新米が乗ると防御の無い撃墜されやすい機体であったと指摘する声が多い。

171:名無し三等兵
10/03/21 11:12:58 PaoDbVbp
米は近代総力戦においてどのような兵器が必要なのか
分かっていたかのような合理的な兵器を装備したよな
航空機は生産が容易、機体が頑丈、武装の統一化
戦場に応じて航空機を使いわけ整備性や訓練の効率化をはかってた
資源の無い日本がやらないといけないことを米がやったって感じだな

172:名無し三等兵
10/03/21 11:38:51 zlXVy5mx
零戦の20ミリ機銃を取って見ても、初期は携行弾数60発、後期でも120発程度。弾道の直進性も短く、坂井三郎も7.7ミリの方を良く使ったという。対する米機は、12.7ミリ4~6丁、携行弾数一門400発以上。弾道の直進性も長く沢山撃てるので、威力もでかい。

173:名無し三等兵
10/03/21 11:46:14
米軍は何で空母ごとに別々に出撃すんだろうね。
戦力分散は孫子の頃から下策って言われてるのに。
2ちゃんじゃ日本のまずい点ばかり馬鹿にされてるけど米軍も間抜けなことやってるよね。

174:名無し三等兵
10/03/21 11:59:25
>173
米軍が兵力を分散→リスクを軽減させることができる。危機管理を優れていて合理的だ。
日本軍が兵力を分散→駆逐投入するとは馬鹿のすること。日本軍は非合理的だ。
米軍が兵力集中→兵力を集中させることで攻撃力・防御力を高めるとはなんて合理的だろう。
日本軍が兵力集中→やられる時は一気にやられるから兵力は分散させるべき。日本軍は非合理的だ。

こういう論調で解説すれば全く問題なんだろさ、どうせ。

175:名無し三等兵
10/03/21 12:35:45
>>168
問題を矮小化するのは良くないな
もしあの時日本側に対空レーダーがあり、
戦闘機と艦艇が無線によって迅速な連携が取れていれば
SBDに3空母を1度に燃やされるなんて無様を晒す事は無かった訳で
その後の飛龍の被弾についても同様(零戦はSBDに気が付いていたが
飛龍へそれを迅速に伝える術が無かった)

176:名無し三等兵
10/03/21 12:40:24 zlXVy5mx
要は、兵力を分散させる事での弊害、集中させる事での弊害を、米は克服出来、日本はそれが出来なかったという事に尽きる。どんなに想像力が豊かでも、国力というハードウェアの中でしか力を発揮出来ない。

177:名無し三等兵
10/03/21 12:51:55
>>174
後のマリアナ沖じゃ、当の米軍が空母3~4隻単位で輪形陣組んでるんだもんねえw

178:名無し三等兵
10/03/21 12:58:10
>>175
レーダーと無線がある→SBDに3空母を1度に燃やされるなんて無様を晒す事は無かった

どうしてそう言い切れるんだ?
それがわからない。
都合よく「~~だったら~~になってた」と考えるのは良くないと思うんだ。

179:名無し三等兵
10/03/21 13:08:45
南雲機動部隊は真珠湾やラバウル攻撃、インド洋などなどを攻撃する時、空母を2隻程度ずつの艦隊を2つ作って攻撃すべきだった。

という話は聞かないな。
ミッドウェーでは一航戦と二航戦を分けるべきだったという話は聞くのに。

180:名無し三等兵
10/03/21 13:32:18 zlXVy5mx
ハワイ作戦立案時、GF司令部は一応ハワイ在泊艦艇3分2を撃沈出来るが、我が方も半分の母艦を失う覚悟はしてるんだよね。半分失っても見合う戦果だとして。ミッドの時は、とても損失を勘案した作戦内容とは思えない。

181:名無し三等兵
10/03/21 13:35:01
>>178
レーダーがありゃSBDの接近を探知して、最低でも回避運動と対空砲火ができるだろ
ちゃんとした無線と指揮系統が確立されてりゃ、最初に見つけた敵に皆で群がる
無様なワーワーサッカー状態も抑止できて、迎撃と見張りの能力も圧倒的に向上する
発見と対応が致命的に遅れたから、僅か2分間の間に3空母がいっぺんに被弾するだなんて
空母戦史上後にも先にも無い、稀に見る惨事になったわけでな

182:名無し三等兵
10/03/21 14:02:56
母艦と直掩ゼロ戦との意思疎通のインフラ(無線電話)が弱い、というが、
珊瑚海海戦で、岩本徹三氏と、母艦や僚機と無線電話を使ったらしい意思疎通がキチンとできている。
零戦撃墜王(光人社NF文庫)から引用。

■例
「母艦より、敵は高度5000mないし6000mで来襲する公算大なりとの報告である」(p101)
「母艦から、とくに低高度で接近してくる雷撃機の攻撃を警戒するよう注意してくる」(p107)
「母艦から敵らしき大群が見えたと、その方向もあわせて知らせてきた」(p107)
「母艦からは、燃料がある限り直衛を続行せよ、とのことで」(p111)
「列機に燃料残量を調べさせたところ、いずれも2~30リットルしかなく」(p111~112)


上記にあるように、五航戦は、それなりの無線と指揮系統が確立されていそうだが、
1AF(一航戦、二航戦)はどうしてワーワーサッカー状態だったのか?
その(現場)責任者は誰なのか? 最高責任者は南雲だとしても、やはり源田か?

183:名無し三等兵
10/03/21 14:24:46
インド洋作戦から帰ってすぐに行われた人事異動。
搭乗員個々の技量はともかく、初顔どうし本来行われるべき編隊訓練をまともにやらずに
慌しくミッドウェー海戦へと突き進んでるから、戦闘機間で横の連携gdgdになるのも無理は無い。


184:名無し三等兵
10/03/21 14:35:27 R8uCF3HU
源田が珊瑚海にいたらワーワーサッカーになって全機TBDに夢中になってSBDにやられたかもな。
ほんとこいつ害虫。おつむが小学生。
こんなやつが虎の子の空母意のままに操ってたなんてゾッとする。

185:名無し三等兵
10/03/21 14:50:00
トッチーの珊瑚海ムービー先にレキシントン隊来てSBDばっかで
TBDが攻撃してないけど間違いじゃないのかアレ。
TBDが先に攻撃したんじゃないのか。

186:名無し三等兵
10/03/21 21:41:38
>>173
まず大編隊が組めない、編隊を組み技量が足りない
 ミ島攻撃隊(友永隊)を収容するところを狙っていた為
 急いで発艦させた

 戦力の分散と防御の為の艦隊編成をごちゃ混ぜにして
 孫子も糞もあったもんじゃねーよ

187:名無し三等兵
10/03/21 21:46:23 Z12Wiwf8
いろんなスレ読んでると南雲ってやつのせいで海軍ぼろぼろになったように思えるんだが。

188:名無し三等兵
10/03/21 22:42:15
>>187
戦犯は大事だというのがよくわかるだろ。
「悪いのは全てはこいつのせい」にできるのだからな。

189:名無し三等兵
10/03/21 22:48:57
馬鹿どもにはいい目晦ましだ

190:名無し三等兵
10/03/21 22:52:22
>>182
珊瑚海海戦においてなら逆の証言もあるよ。
無線電話は使えず、高角砲の射撃で敵機の位置を知らせたとかね。

191:名無し三等兵
10/03/21 22:52:32
連日の独善的俗説爆撃乙

192:名無し三等兵
10/03/21 23:43:42
ミッドウェーに岩本さんがいれば全機が低空にいるのは危険だって高度5000ぐらいに留まってくれたかもしれないのに
つくづくいなかったのが悔やまれる。
アホだろ全機TBDに当たるなんて。


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