10/03/17 14:23:30
自殺した人では身近に自殺を図った人がいたり、幼い時に両親から暴力を
受けたりした割合が高い傾向にあることが16日、厚生労働省の研究班の
調査結果でわかった。自殺者の遺族らから聞き取り調査し、分析した。
研究班は、遺族らの相談支援体制の充実や幼少期の被害体験への
対策の大切さを指摘している。
調査は、国立精神・神経センター精神保健研究所などが中心となり、
2007年度から3年間実施された。76人の自殺者のケースを分析。
このうち成人の49人のケースでは性別や年齢層などが一致する一般の人を
別に選び、自殺者との違いを比較した。
それによると、自殺者の71.1%は家族や友人ら身近な人が、
未遂も含めて自殺を図っており、一般の人(21.1%)の3倍以上だった。
また、自殺者の18.6%(一般は4.7%)が幼い時に両親から暴力を受けたり、
無視されたりしていたという。
自殺者の直前の状況を見ると、身だしなみを気にしなくなったり、
死について口にしたりする割合が高くなっており、こうした兆候に事前に
気づくことの大切さも示されている。
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