10/02/20 08:37:47 /+hrPFAB
亡命先確保記念2
3:名無し三等兵
10/02/20 10:24:24
DATクレクレ
4:名無し三等兵
10/02/20 15:17:34
>>1
乙です。
マルサッカの苦悩は続く・・・
5:名無し三等兵
10/02/20 22:00:35 8pc6ma/i
前スレの977まで、チェックしてたんだが、その後、進んでた?
6:名無し三等兵
10/02/20 22:01:31
sage忘れたorz
7:名無し三等兵
10/02/20 22:06:07
>>5
982まではいってたがほぼ雑談
8:名無し三等兵
10/02/20 22:10:15
第9軍
第47軍団:第122狙撃師団
第163狙撃師団
独立軍団:第54狙撃師団
第44自動車化狙撃師団
独立第173狙撃連隊
第97戦車大隊
第14軍
第14狙撃師団
第52狙撃師団
第104山岳師団
第8軍の北には、第9軍が配置されていた。この地域の道路整備は
貧弱であり、部隊は3手に分けられた。
第54狙撃師団はクフモ、第163及び第44自動車化狙撃師団は、
スオムッサルミ、第122狙撃師団はサッラを目標としていた。
この方面はフィン・ソ国境とボスニア湾との距離が最短な箇所であり、
ひとたび内陸部に入れば、そのままボスニア湾に向かって進撃する
ことにより、フィンランドを南北に分断することが出来た。
極北の第14軍はペツアモからフィンランド内陸部に進撃し、サッラの
部隊を連絡することになっている。
新スレの用意ありがとうです。
9:名無し三等兵
10/02/21 00:02:17
哀れな44自動車化師団の登場ですか・・・
10:名無し三等兵
10/02/21 13:45:03
>>7
980過ぎたら急いで埋めないとそらdat落ちするわ
11:名無し三等兵
10/02/21 19:18:59
赤軍第9軍に所属する第163狙撃師団司令部では、偵察結果を元に
何度も打ち合わせが行われていた。フィンランド北部国境地帯の道路
整備状態は劣悪であり、大部隊の移動は困難が予想された。そこで、
部隊は分割されることとなった。1個工兵中隊で増強された偵察大隊の
先導により、1個連隊がラーテ林道を進み、師団主力はジュスントゥランタから
パロヴァーラ交差点を経て、スオムッサルミ村に進むこととなった。
カレリア地峡の第50軍団司令部では、途切れる事無く電話が鳴り響き、
将校や伝令が慌しく出入りしていた。従卒と共に出頭したチフトス少尉は、
会議室の前で待たされている間に高級将校達の会話を耳にした。
「ドイツ軍は15日でポーランドを占領した。我々は12日でフィンランドを
片付けよう。」
12:名無し三等兵
10/02/21 19:29:38
こいつら死亡フラグたてるのが上手いなw
13:名無し三等兵
10/02/24 19:00:49
これまでの死亡フラグ集
> 「フィンランド軍は国境に軍隊を集結させ、フィンランド兵1人はロシア兵10人に匹敵するなどという馬鹿げた宣伝をしている。」
> 「同志、敵を過大評価しておられますな。国境の向こう側にいるのは、近代的
装備を欠いた田舎者の集まりですぞ。」
> 「2,3ヶ月のうちに作戦が完了すれば、成功だと思料します。」一同は大笑いした。クリークはしかめっ面を作った。「駄目だ。12日で総てを終わらせるのだ。」
14:名無し三等兵
10/02/25 00:03:56
12日どころか、7日や5日で十分だとも考えてましたね。
ろくに補給も考えてないし・・・
15:名無し三等兵
10/02/27 10:06:10
牟田口廉也「呼んだ?」
16:名無し三等兵
10/02/27 19:13:36
11月27日月曜日の朝刊の1面には、「赤軍の演習で事故発生か」という
見出しが踊っていた。ソ連は、マイニラ付近の砲撃で4名の死者と9名の
負傷者が出た事を発表していた。タス通信は26日15時45分にフィンランド
から7発の発砲があったと報じている。
フィンランド軍スポークスマンは、直ちに26日の日曜日には、国境付近で
活動する砲兵部隊は無かった事を発表した。さらにフィンランド政府は、
国境に配置された部隊を20km程度後退させる用意がある事を、ソ連に
伝えた。
17:名無し三等兵
10/02/28 17:50:05
ほら、来た・・・
18:名無し三等兵
10/02/28 18:53:54
今さら20km後退って……w
19:名無し三等兵
10/02/28 19:24:19
包囲殲滅の予備運動に決まっとろうが
両翼の後退は何故か遅れてますぅ♪
20:名無し三等兵
10/02/28 20:04:35
マンエルヘイムは険しい表情でカッリオ大統領と向き合っていた。
「首相は、市民に日常業務への復帰を呼びかけている。教育省の
役人は12月1日から学校を再開させると通告してきた。軍に国防の
義務があるならば、彼らは国民に教育を与える義務があると言う
のだ。」カッリオは表情を曇らせた。「この状況では私は、国民を
守る軍隊の指揮を執ることは出来ない。政府の信任がない
司令官は辞任すべきと考える。」マンネルヘイムは、カッリオに
辞表を手渡した。
28日、ソ連は1932年に締結された不可侵条約の48時間以内の
失効を通告した。
21:名無し三等兵
10/02/28 23:48:36
この期に及んで何を言っておるのだ・・・教育相の役人は。
22:名無し三等兵
10/03/01 01:16:54
まさにフロントがアホやから、選手に野球をやらせへん状態
23:名無し三等兵
10/03/04 15:01:38
やっと復活
24:名無し三等兵
10/03/06 12:06:47
フィンランド全軍で将兵の休暇が取り消しとなった。
フィンランド第34連隊2大隊長のカール・フォン・ハートマン少佐には覚悟は出来ていた。
彼は風変わりな経歴を持っている。栄えあるウーシマー竜騎兵連隊の一員として内戦に
参加し、俳優としてサイレント期のフィンランド映画界で活躍した。その後ハリウッドの
映画界で軍事アドバイザーとして働き、後に映画監督もしている。スペイン内戦が始まると、
フランコ軍の外人部隊で戦った。
ハートマンは、連隊本部から戻ると慌しく配下の中隊長達を招集した。「ソ連は外交関係の
断絶も通告している。」ハートマンが告げると将校達の顔が強張った。「遺憾ながら、我々は
再び戦うことになる。フィンランド政府は平和を求めて協議を続けてきたが、ソ連は侵略の
準備をしている。我々は一歩引かない。各自中隊に戻り最善を尽くせ。」
25:名無し三等兵
10/03/06 12:54:26
映画、ハートマンなんてキーワードのおかげで、頭の中に描かれるイメージが……ww
26:名無し三等兵
10/03/06 13:04:03
>>24
「ソ連の赤いウジ虫どもは、外交関係の断絶をクソったれにも通告してきた!」
「胸くその悪いことに、アカどもとまた戦争だ! 臆病風に吹かれた政府は、ヌルい平和を求めてラチもあかない協議を続けてきたが、アカどもは侵略の準備を進めている! 一歩も引くな! 各自中隊に戻り、怠け者の兵隊どもを目一杯働かせろ!」
と脳内変換するわけですねw
27:名無し三等兵
10/03/07 01:16:12
>>26
さすが軍板、仕事が早いw
>>20
しかしこう見てみると「いざ戦争だ」となると人間対応できないものなんだろうかねぇ。 教育相のズレた発言といい、政府の対応といい…
現代の日本の如く「へーわぼけしてましたー」と言うのとは違って、いずれソ連やドイツの脅威が迫っていて危機意識も高いだろうにねぇ。
28:名無し三等兵
10/03/07 02:32:18
>>26
すべての名詞の前にもれなく
「ファッキン」と付きます
29:名無し三等兵
10/03/07 02:36:02
フィンランド人ならペルケレとかサータナとか連呼するんだろうか?
30:名無し三等兵
10/03/07 05:55:06
フィンにもハートマンなんて名があるんだ。
31:名無し三等兵
10/03/07 08:09:51
ハリウッド渡ったとき改名とかしたんじゃね?
カールとかいってるからドイツ系かしら?
元はハルトマンとかそんな苗字かね?
32:名無し三等兵
10/03/07 10:50:13
>>30
カール・グスタフ・マンネルヘイムもだよね。
33:名無し三等兵
10/03/07 19:37:00
ハートマンの言葉に応える1人の将校がいた。
「いよいよ本番ですな。我が中隊の陣地は誰も通しません。」
第6中隊長アールネ・ユーティライネン中尉であった。
1930年から1935年にかけて、彼は名高いフランス外人部隊に
参加し、モロッコのアトラス山脈でアラブの反乱軍と激戦を
経験した。兵士が付けた彼の仇名は「モロッコの恐怖」であった。
ハートマンは、最初の作戦会議で得たユーティライネンの印象を
後に語っている。「彼と最初に握手した瞬間、信頼できる将校に
出会ったと確信した。彼は困難な状況で戦える本物の軍人だった。」
ユーティライネンもハートマンに同じ感想を持った。
二人は良き友人となった。
34:名無し三等兵
10/03/08 09:44:00
気に入った、ウチに来て妹とファックしてよろしいな関係なんですかねw
いい加減、そこから離れろという声が聞こえてきそうですがww
35:名無し三等兵
10/03/08 18:49:03
モロッコの恐怖、キタ━━(゚∀゚)━━!!
36:名無し三等兵
10/03/09 00:40:11
捕虜を強制性転換、麻酔なし
37:名無し三等兵
10/03/09 21:45:51
29日、第19軍団の指揮下に入るよう命令を受けたソ連第20重戦車旅団長
S. V. ボルジロフ大佐は、部下の大隊長を集合させた。司令部の外では、
戦車のエンジン音が轟いていた。冬期の緊急出動に備えて、戦車は数十分
間隔で暖気運転をしているのだ。
将校達は、ボルジロフの言葉を待った。「命令を伝える。」将校達は姿勢を
正した。「明朝フィンランドに進駐する。第90、91、95大隊は、行軍隊形で
国境へ移動せよ。第93戦車大隊は、訓練のため残る。各大隊の使用道路は、
この後作戦参謀が説明する。作戦開始後の第一目標はキヴェンナーパだ。」
戦車兵達の間では政治将校が演説していた。「フィンランドのブルジョワ達は
ファシストと結託して労働者、農民に迫害を加えている。反動主義者達に
断固たる決意を見せる時が来た。」
38:名無し三等兵
10/03/09 22:48:29
とうとうだな
39:名無し三等兵
10/03/12 20:45:58
銃弾飛び交う戦場に、ロッキングチェアを持ち込んで悠々と指揮してたらしい>モロッコの恐怖
ユーティライネン兄弟に弾は当たらない伝説
40:名無し三等兵
10/03/13 07:52:28
>反動主義者達に断固たる決意を見せる時が来た。
いくつめの死亡フラグだw
41:名無し三等兵
10/03/13 21:36:46
フィンランド軍情報部にレイノ・ハッラマーという少佐がいる。
内戦をウーシマー騎兵連隊の一員として戦い、戦後に情報畑を
歩み始めた。1927年に無線傍受班が出来ると、ハッラマーは
そこに所属し、ドイツ、スイス、イタリアで無線傍受技術を、
オーストリアで暗号解読を学んだ。
この日の夕方、ハッラマーは部下から受け取った報告書を
一読し、顔を強張らせた。その場で彼は、フィンランド軍総司令部に
電話をかけ、マンネルヘイムの腹心のアイロ大佐への取次ぎを
依頼した。「ソ連軍の無線命令を解読しました。明朝6時に
ラウツを攻撃せよ、です。」アイロは暫く待つよう告げた。
やがて受話器の向こうから低い威厳に満ちた声が聞こえた。
「君が暗号解読に責任を持つのだな。」マンネルヘイムであった。
ハッラマーは、既に1週間前からソ連軍が無線を封止しており、
本日それが解除されたことを告げた。「警戒警報を出そう。」
マンネルへイムは決意した。
しかし、情報の信憑性を疑った参謀総長のオシュは、ラウツ方面の
部隊への連絡にとどめ、全軍への警報を発令しなかった。
42:名無し三等兵
10/03/13 22:43:40
マンネルヘイムが戦争を指揮し、アイロが戦争を組織する、と言われた名コンビですね。
43:名無し三等兵
10/03/19 22:32:57
保守
44:名無し三等兵
10/03/20 18:17:35
11月30日木曜日午前6時50分、国境線に布陣したソ連軍砲兵隊は
一斉射撃を始めた。ソ連軍の侵攻が始まったのだ。歩兵部隊が
戦車と共に前進を始める。宣戦布告はなかった。
フィンランド空軍イモラ基地では、パイロット達が朝のブリーフィングの
ために集まっていた。格好路では緊急発進用のフォッカーがエンジンを
起動させている。9時、第24戦隊長リク・ロレンツ大佐が慌しく姿を現せた。
彼はフォルスターから拳銃を引き抜き、空に向かって引き金を引いた。
「本日早朝ソ連軍は国境を越えた。現在爆撃機多数がヴィープリへ
向け領空侵犯中。直ちにこれを撃墜せよ。」パイロット達は一斉に、愛機に
向かって走り出した。
45:名無し三等兵
10/03/20 22:48:01
ついに来た・・・
46:名無し三等兵
10/03/21 22:47:51
午前9時20分にはヘルシンキに空襲警報が発令された。
16歳のマッティ・ヒリー少年は学校で飛行機の爆音を聞いた。
防空壕へ向かう途中で爆弾が炸裂し、生徒達は悲鳴を上げた。
授業は中止になり、彼らは家に向かった。通りには割れた
ガラスが散乱していた。家に着くまでに再び空襲警報が発令
された。ヒリーは、郵便局の屋上の高射砲が火を噴くのを見た。
ロッタ・スヴァルドのレンピは、ラジオが開戦を告げるのを
聞いていた。何処かで何かが爆発するような音が聞こえた。
「すぐにホールに集まって頂戴。」ホールに集合した33名の
少女達にグループ・リーダーは告げた。「タイパレ川を越えて
テレンッティラの学校に移動します。」他の少女達が厩舎から
馬を引っ張り出したり、慌しく片付けをしている合間にも
レンピは食糧を小分けにして箱に詰め、受け取りに来た兵士に
手渡す作業を続けた。「出発するぞ。」年配の軍曹が現れて、
大声で叫んだ。
47:名無し三等兵
10/03/24 11:09:15
教育を受けさせる義務を履行できるのも、平和あってこそですな、
48:名無し三等兵
10/03/26 13:58:29
我らが神は、規制に巻き込まれでもしましたかな。
49:名無し三等兵
10/03/26 22:54:35
保守ageしとくか
50:名無し三等兵
10/03/27 19:24:54
この日が来ることは事前に予期されていたし、防衛計画も用意されていた。
しかし直前の警告にも関わらず、ソ連軍の侵攻はフィンランドに奇襲と
同然の衝撃を与えた。
スオムッサルミでは、ソ連軍国境突破の報は、30日朝M.エロ中尉の
国境警備隊からもたらされた。「戦車を伴う連隊規模のソ連軍侵攻中。」
彼の上官は報告を信じようとしなかった。援軍を求める彼の悲痛な
要請に対する返答は、中尉を落胆させた。
「あまり神経質にならず上手く戦え。」
51:名無し三等兵
10/03/27 19:48:57
エロ中尉ですか?
エーロとかエッロではなくて??
52:名無し三等兵
10/03/27 21:58:48
>>50
なんて泰然自若のムーミンパパ
指揮官たる者こうでなければ…
53:名無し三等兵
10/03/28 22:13:21
カレリア地峡東部では、国境防衛の作戦群Rに所属する独立第6大隊は、
30日夕方ソ連軍と交戦した。ほとんど同じ頃、独立第4大隊もラウツ近郊で
ソ連軍と接触した。しかし、装備も訓練も欠く国境線のフィンランド軍は衆寡
敵せず、総崩れになって後退した。兵士達の間には、ソ連軍が後方に回り
込んだという噂が蔓延していた。
しかし、この2個独立大隊の将兵は市民を避難させ、主戦線の防衛準備の
時間を稼ぐために戦わねばならなかった。フィンランド軍はあらゆる手を使い、
遅滞戦闘を繰り広げた。ソ連軍に宿を与えないために家は焼き払われ、
井戸は埋められ、道には地雷が敷設された。
カレリア地峡を進むソ連第70狙撃師団は、フィンランド軍のバリケードを除去し、
小競り合いを繰り返しながらテリヨキに向かって進んでいた。
54:名無し三等兵
10/03/28 22:40:49
オットー・クーシーネンがアップを開始しました・・・
55:名無し三等兵
10/03/30 14:06:06
おお、いよいよ悪しき資本主義者・帝国主義者に抑圧、搾取されているフィンランド及びフィンランドの労働者人民を、偉大なる同志スターリン
そしてフィンランドの同志クーシネンが解放してあげる聖戦が始まるんですね! フィンランド民主共和国万歳!
…実際の所ソ連帰りのフィンランドの左派勢力は全くといって良いほどソ連側に協力しませんでしたねぇ。
相当ソ連に対して持ってた幻想をぶち壊されたんだろうなぁ…w
56:名無し三等兵
10/03/30 23:31:25
共産党活動分子はフィンランド警察に予備拘禁されてましたしね。
親ソだった社会民主党勢も、明らかな侵略をしかけてきたソ連には強硬だった。
57:名無し三等兵
10/04/05 18:55:15
しかしまあ、さしものフィンランド軍も初動はすっかりしくじってんのな。
こっから立て直しただけでも奇跡的だよねんと、適当な合いの手によって保全w
58:名無し三等兵
10/04/08 22:05:27
保守
59:名無し三等兵
10/04/08 23:04:57
>>57
仕方なくはあるんだよ。
動員や前進配置かけるとそれを口実に相手が襲いかかってくる可能性あるからね。
受身にならざるを得ない。
つうかつい20数年前にそれで大惨事が起こってるw
60:名無し三等兵
10/04/10 20:28:34
>>59
アレはアレで、カイザーの政治的な態度が最大の問題だとは思うんだが…。
玉突き追突のごとき列強各国の動員の連鎖反応がなければ、
もう少し限定的な戦争になった可能性はあったかw
61:名無し三等兵
10/04/10 21:07:47
この日、フィンランド政府は、まさにマンネルヘイムの辞任受諾を決定していた。
開戦の知らせがもたらされると、カッリオ大統領は直ちにマンネルヘイムを国軍
司令官に再任し、マンネルヘイムは朝のうちにこれを応諾した。カヤンダー内閣は
総辞職し、リュッティが新首相となった。この日マンネルヘイムが娘のソフィーに
書き送った手紙が残っている。
「年齢と健康を考えると、総司令官就任は受けるべきではなかった。しかし、私は
大統領と政府の要請を断ることは出来ない。これから私は戦争に臨む。」
62:名無し三等兵
10/04/10 21:21:50
どんな手段を講じた所で、露助は難癖つけて襲って来てたよなぁ
63:名無し三等兵
10/04/11 00:06:12
, -.――--.、
,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ
.i;}' "ミ;;;;:}
|} ,,..、_、 , _,,,..、 |;;;:|
|} ,_tュ,〈 ヒ''tュ_ i;;;;| __________
| ー' | ` - ト'{ /
.「| イ_i _ >、 }〉} < ハンコください
`{| _.ノ;;/;;/,ゞ;ヽ、 .!-' \
| ='" |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
i゙ 、_ ゙,,, ,, ' {
丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ
''"~ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー-
ヽ、oヽ/ \ /o/ |
64:名無し三等兵
10/04/11 00:36:11
>>63
ちょっとワロタ
65:名無し三等兵
10/04/11 10:39:31
>>63>>64
小一時間考えてしまった。
ちょっと河畔で叱られてきます・・・
66:名無し三等兵
10/04/11 17:38:53
次いで、彼は声明を発表した。
「本日大統領は私をフィンランド軍総司令官に任命した。勇敢な
フィンランド軍兵士諸君、多年に渡り我々を脅かしてきた敵が
攻めてきた。まず司令官を信頼せよ。諸君は私を知っている。
私も諸君を知っているし、諸君が任務達成のためには死をも
厭わない事を知っている。この戦争は我々の独立のための
戦い以外の何物でもない。我々は、我々の家、故郷、そして
国家を守るために戦うのだ。」
翌12月1日朝、テリヨキの教会から銃撃を加えていた
フィンランド軍が撤収し、ソ連第70狙撃師団が町に入った。
67:名無し三等兵
10/04/11 22:42:40
フィンランド臨時革命政府の誕生ですか・・・
68:名無し三等兵
10/04/13 22:50:38
>>67
「臨時」だと? テリヨキの政府こそが正統のフィンランド政府だと党も言っているじゃないか!
しかしネタバレ的にはなるけど赤色フィンランド政府はいつ消滅したのかしら。何か冬戦争終った頃には何か影も形も見えなくなってるというか…
69:名無し三等兵
10/04/13 23:38:20
>>68
冬戦争の休戦交渉でフィンランド政府が最も危惧したのが、オットー・クーシネンの革命政府でした。
ソ連がこれをどう扱うか恐れたましたが・・・無かった事になりました。
70:名無し三等兵
10/04/13 23:53:04
1940.3.31のカレロ・フィン・ソヴィエト社会主義共和国の成立までじゃないだろうか?
71:名無し三等兵
10/04/14 23:00:30
この知らせを待っていたかのように、モスクワ放送は「フィンランド国内から
フィンランド人民民主主義共和国政府が樹立されたという放送を傍受した。」
と発表した。その正体はテリヨキに樹立された傀儡政権であり、その首班は、
フィンランド独立戦争時の内戦に敗れソ連に亡命していた、赤衛軍の残党、
オットー・クーシネンであった。クーシネンはラジオを通じて呼びかけた。
「ブルジョア政権の圧政に苦しむフィンランド人民諸君、君達を支配している
殺人者、略奪者どもに対して立ち上がり、ソビエトの解放者に加わろう!」
しかしフィンランドに、このメッセージに共鳴する者はいなかった。左派の
フィンランド社会民主党と貿易組合中央委員会でさえ共同声明を発表し、
彼らの祖国のため銃を取って戦うことを誓った。
左翼の映画監督ヴェイッコ・タピオッバラもその1人であった。彼は
ヘルシンキの空襲にショックを受けた。「労働者の家が破壊されている。
許しがたい行為だ。私は戦いに参加する。」彼は妹に書き送っている。
フィンランド国民は団結した。
72:名無し三等兵
10/04/15 19:15:49
そういや第一次世界大戦では、ヨーロッパ各国で「労働者に祖国はない」というスローガンを掲げて、
左翼勢力が反戦キャンペーンを打ってたんだけどね。
各国の労働者は、大概は素直に「祖国を守る」ために動員に応じていったんだよね。
このことをソ連は全く学習してなかったということだね。
73:名無し三等兵
10/04/17 19:58:20
ラドガ湖北方では、ソ連第18、第168狙撃師団、及び第34戦車旅団がラドガ湖畔から、
第56及び第139狙撃師団がスオ湖の南北から攻勢を開始した。進撃は快調であった。
この地域を守るフィンランド軍は、ユーホ・ヘイスカネン中将の第4軍団である。国境の
防衛部隊、第10独立大隊の第1中隊には、内戦以来の古兵のユーホ・ポッシ軍曹が
いた。彼は自分の分隊の兵士達と、森の中でソ連兵を待った。ギリースーツと呼ばれる
冬季用の白いカモフラージュ・ジャケットを身に付けたフィンランド兵は、風景に
溶け込んだ。やがて街道を進むカーキ色の集団が見えた。
74:名無し三等兵
10/04/18 17:45:05
>>71
> 貿易組合中央委員会
どういう組織なんだろうか?荷役の組合とかかな。
当時のフィンランドが国外に売る物ってのが木以外あまり想像出来ない。
75:名無し三等兵
10/04/18 19:05:03
木材、パルプ、製紙、ゴム加工品、
クロム、ニッケル、銅なんかも採れたんだったかな?
干鱈はご近所さんかw
76:名無し三等兵
10/04/18 20:07:15
「ロシア軍め、パレード気分だな。フィンランド軍の強さを思い知らせていやる。」
ポッシは照星に敵を捉えた。部下の兵士達も銃を構える。ポッシが引き金を引くと、
それをきっかけにフィンランド軍は攻撃を開始した。雪煙の中に、ソ連兵が倒れるのが
見えた。ポッシは素早く遊底を引き起こして排莢し、次弾を装填した。的は幾らでも
いた。この時ポッシは44発を発射し、42名のソ連兵を倒したという。
「軍曹、弾切れです。」ポッシは唇を噛んだ。ソ連兵が算を乱して敗走した後、
幹線道路は封鎖され、部隊は後退した。
77:名無し三等兵
10/04/18 21:43:57
フィンランドの歩兵って軽・重機関銃が少ないイメージがある。
78:名無し三等兵
10/04/18 23:43:21
短機関銃はたくさんあった
79:名無し三等兵
10/04/19 01:00:38
>>77
そのうちマキシムとDPを沢山手に入れるから無問題
80:名無し三等兵
10/04/19 14:36:16
>この時ポッシは44発を発射し、42名のソ連兵を倒したという。
この戦果が至極あたりまえのものに見えてしまうのはなぜだ?w
81:名無し三等兵
10/04/24 01:09:29
保守
82:名無し三等兵
10/04/24 01:50:09
>>75
干鱈と爆撃機とを物々交換して
損をしたというあの国かw
83:名無し三等兵
10/04/24 12:51:07
何処が悪かったんだろうな。
日本では散々だったチコーニャのが良かったんだろうか。
84:名無し三等兵
10/04/24 19:52:42
フィンランド軍の数少ない機動戦力である装甲列車1号は、
第12師団に配属されていた。移動命令を受けた装甲列車
指揮官のK.ヤルヴィネン中尉は、この夜、乗組員達の
休養施設があるムスタカリオ駅に到着した。そこには補給
列車が到着しており、第12師団の連絡将校が待っていた。
「ヤルヴィネン中尉、師団砲兵指揮官からの新しい命令だ。
補給が終了次第スオ湖に進出し、国境で戦闘中の第34
連隊の指揮下に入れ。」
列車は動き始めた。フィンランド第4軍団は、反撃作戦を
実施すべく慌しく部隊を配置していた。スオ湖駅では、
さらに軍曹が指揮する6名の工兵が列車に乗車した。
85:名無し三等兵
10/04/25 12:30:13
装甲列車は機動力のある砲兵の扱いか。
ひょっとして師団砲兵とかになるのか?
86:名無し三等兵
10/04/25 19:58:11
マンネルヘイムは、総司令部を、より前線に近いミッケリに移動させ、
大量の報告書に目を通して精力的に戦況を確認した。物資の備蓄
状況は彼を暗澹たる思いにさせた。
「機関銃弾が2ヶ月半、76mm砲弾21日、122mm砲弾24日、その他の
重砲弾19日、ガソリンとオイルは2ヶ月、航空燃料は1ヶ月分か。」
装備のほとんどは旧式であった。「最も古いもので1877年製、新しい
ものは1934年製です。我々の装備は、謂わば砲兵博物館です。」
砲兵総監のヴィルホ・ネノネンが報告した。
87:名無し三等兵
10/04/25 21:13:12
> 1877年製
これ前装だろうな、多分
88:名無し三等兵
10/04/25 21:20:53
オウルで戦車各坐させたやつかな
89:名無し三等兵
10/04/25 21:22:42
文字通り読めば、フィンランド軍は1~2ヶ月で戦闘能力を失うよな、コレ。
90:名無し三等兵
10/04/25 22:14:45
>>87
ここに冬戦争&継続戦争での発射数等、色々と詳しく載ってる
URLリンク(www.jaegerplatoon.net)
91:名無し三等兵
10/04/25 22:58:48
>>86
うわあ・・・
92:名無し三等兵
10/04/25 23:38:42
貧乏のあまり、砲を一門も持ってない師団が二つあったんだっけ…
93:名無し三等兵
10/04/25 23:41:05
抜けてた
正 : 砲を一門も持ってない砲兵師団が二つあったんだっけ…
94:名無し三等兵
10/04/25 23:52:14
かような状況で師団規模の砲兵部隊を編制したこと自体間違ってるのじゃなかろうか。
95:名無し三等兵
10/04/26 21:52:12
ソ連軍の内情もお粗末なものであった。ソ連は数日で戦争が終わると想定しており、
弾薬補給も10日分程度しかなかった。フィンランドの国境地帯は道路の整備状況が
悪かった。ところが、あまりにも多数のソ連軍部隊が、貧弱な道路に殺到したため、
大渋滞が生じた。
冬戦争前半のソ連軍の戦闘の拙劣さを赤軍大粛清に求める考え方がある。勿論
影響があった可能性は高いが、ノモンハン、ポーランド戦を見る限り、フィンランドの
過酷な風土と想像以上のフィンランド軍の抵抗がソ連の戦争計画を狂わせたという論も
考慮の価値があろう。
「何時になったら動き出すんだ。今日1日で10km も進んでないぞ。」第20重戦車旅団の
ホフロフ中尉は忌々しげに呟いた。街道は戦車隊、馬匹の砲兵隊、補給部隊が入り乱れ、
ごった返していた。まだ、氷の厚さは不十分なため、移動経路は道路のみであった。
装甲部隊は行動の自由を失っていた。
96:名無し三等兵
10/04/26 23:09:50
まさか、フィンランド軍が抵抗するとは考えてませんでしたからね。
3日で十分だ!とか、進み過ぎてスウェーデン国境を越えるなとか、楽観論ばかり・・・
97:名無し三等兵
10/04/27 00:09:02
分ってても滅多なこと言えなかったんじゃないか。
98:名無し三等兵
10/04/27 00:31:57
ポーランド・バルト三国と一瞬で手に入れた後ですし・・・
慢心はしょうがないかな。
99:名無し三等兵
10/04/27 01:43:52
ロシア人すら難渋するフィンランドの悪路凄すぎ
WRCでもF1でも~ネンって名前のドライバーが多いこと
100:名無し三等兵
10/04/29 20:53:19
イモラの第24戦隊は初撃墜を記録した。第3中隊の
エイノ・ルーカネン中尉がフォッカーで哨戒中に
ツポレフSB-2爆撃機を仕留めたのだ。着陸するや
いなやルーカネンは駆け寄ってきた搭乗員、整備員に
胴上げされた。第24戦隊は、この日さらに4機のSB-2を
撃墜している。パイロット達はフォッカーの性能に満足
すると共に、自らの腕前が実戦のレベルに達した事に
自信を持った。
この日からフィンランドは連日の大吹雪に襲われた。
フィンランド気象観測所の発表では、この冬の寒さは
観測記録を破る最低気温が続く。ソ連軍の進撃は
停止した。
101:名無し三等兵
10/04/30 22:27:13
「静かな死」の始まりですか・・・
102:名無し三等兵
10/05/01 00:12:10
>>97
ところがどっこい、かわいそうな事に下っ端兵はガチで
「俺たちは資本主義の名の下に搾取されまくりの労働者を解放する英雄。
国境を越えたら可愛いフィンラド娘が片手に花束、片手にパンを持って出迎えてくれる」と信じていた。
103:名無し三等兵
10/05/01 05:58:58
>>102
自分達でパンをばら撒きに行くはめになったな
空からw
104:名無し三等兵
10/05/01 10:19:36
>>102
どんな戦争でもトップと下っ端はそう考えるだろ。
一番醒めてるのが中間位で。w
105:名無し三等兵
10/05/01 18:56:32
ソ連第163狙撃師団の第759連隊及び偵察大隊はラーテ林道を、
第81及び第662連隊はその北方を進んでいた。3日、ソ連第81
連隊は迫撃砲の支援の元、攻撃を再開した。一度は攻撃を
撃退したものの衆寡敵せず、この4日間の激戦でエロ中尉の
部隊は半数を失ってしまった。苦境に陥った彼は、遂に自らに
向かって拳銃の引き金を引いた。
カレリア地峡では、ラウツとバルケアラが占領された。吹雪の中、
フィンランドの国境防衛部隊は主力と合流するためタイパレへ
後退した。疲れ切った独立第4大隊の兵士達を、味方の工兵隊が
迎えた。「君達が殿だ。ここは封鎖される。」そう言うと、工兵達は
かがみこんで地雷の信管を作動させた。
106:名無し三等兵
10/05/04 18:57:53
フィンランド軍は国境の陣地を捨て、後退を続けている。
イマトラのパルティオン・ホテルの前に止まった乗用車から、
マンネルヘイムが降り立った。そこにはカレリア地峡軍
司令部が設置されている。
「貴官の作戦指導は受動的に過ぎる。」マンネルヘイムは
司令官エステルマン中将を叱責した。プロイセン第27猟兵
大隊出身のエステルマンは、内戦では第5猟兵連隊を率いて
タンペレ、カレリアを転戦した猛者であったが、長身巨躯の
マンネルヘイムの剣幕を受けると子供のように身をすくめた。
「元帥閣下、我々は後退して部隊を温存すべきでしょうか?
それとも現陣地を死守するべきでしょうか?」エステルマンの
問いにマンネルヘイムは苦渋の表情を浮かべた。「現在地点に
留まり、戦闘を継続せよ。」
彼は、ラトガ湖北方の第4軍団にも連絡を取った。軍団長
ヘイスカネン少将が6日に予定された反撃作戦を説明すると、
マンネルヘイムは不機嫌に遮り、即刻反撃するよう命じた。
ラトガ湖北のソ連軍の進行速度は、脅威になりつつあった。
107:名無し三等兵
10/05/05 13:54:22
エステルマンに萌えたw
108:名無し三等兵
10/05/05 14:04:17
エステルといえば旧約聖書のエステル記の主人公だな
聖書で唯一、“神”や“主”という言葉がない書でもある
109:名無し三等兵
10/05/05 16:51:24
裏切り者のフィンランド人は氏んでいいお
110:名無し三等兵
10/05/05 18:44:50
蠅が寄ってくるので下げておきましょう。
111:名無し三等兵
10/05/05 20:16:03
親日フィンランド兵がんばれ。
世界の敵コミンテルンに死を。
112:名無し三等兵
10/05/05 22:10:42
戦闘及び戦時輸送に加えて、一般市民の避難もやらねばならない
軍の仕事の1つであった。国境地帯の住民は、2週間以内に農地、
産業施設を放棄して避難しなければならなかった。疎開事務局が
フィンランド軍総司令部に設置された。
事前に用意された避難計画に加え、野戦軍、とりわけカレリア地峡
軍司令部と第4軍団の協力により、客車855両と貨車6870両が用意
された。7000台近くのあらゆる種類の車両も徴用された。
113:名無し三等兵
10/05/05 23:46:18
親日フィンランド兵がんばれ。
114:名無し三等兵
10/05/06 14:27:27
何だ。一時期の嫌露荒らしがまた湧いてるのか。
115:名無し三等兵
10/05/06 21:37:11 MTGT30oi
何だ。ブサヨクソ連厨がまた湧いてるのか。
116:名無し三等兵
10/05/06 22:17:32
下げましょう。
117:名無し三等兵
10/05/09 22:58:11
家畜を連れ、家財道具を山積みにした馬車や橇と共に群衆が西へ
向かっていた。テレンッティラに到着したロッタ・スヴァルド達は、さらに
リンナンマキに移動して、他のグループと合流した。レンピ達は、早速
お茶を入れ、ベーグルを焼き、それらを避難民に配る仕事を始めた。
あちこちで炎が見え、遠くの森から幾筋も煙が上がっていた。
隣国のスウェーデンは、さらに750台のトラックを援助として送ってきた。
これにより50万人の市民と10万の家畜が避難に成功したという。
118:名無し三等兵
10/05/10 11:04:52
へいや すゔぇりいぇ
119:名無し三等兵
10/05/10 17:55:21
スウェーデンさんマジありがてぇ…
120:名無し三等兵
10/05/11 00:12:23
この辺がスウェーデンの限界だろうな。
121:名無し三等兵
10/05/11 19:39:53
スウェーデンの本気はこれからでつよ
つうかフィンランド堕ちると次は自分とこだしw
122:名無し三等兵
10/05/11 23:11:07
カレリア地峡では、ソ連軍戦車がウーシキルッコに姿を現していた。
リボラ方面でも、ソ連軍はキヴィニエミへ通じる重要な橋を確保した。
2台以上の戦車など見たこともないフィンランド兵は我先に逃げ出した。
準備不足のまま実施された第4軍団の反撃も無残に失敗した。先鋒の
第36連隊の兵士は、ソ連軍戦車が現れるとたちまちパニックに陥った。
マンネルヘイムは第4軍団長をユハン・ハッグルンド少将に交代させた。
彼もまたプロイセン第27猟兵大隊出身で、内戦時にシフヴォの幕僚を
務めた実戦経験豊かな軍人である。
「このままでは総崩れだ。対戦車戦に有効な兵器が必要だ。」
マンネルヘイムはアイロ大佐を呼んだ。対戦車砲の数は圧倒的に不足
していた。「急場凌ぎですが、携帯用兵器を配布します。」アイロの手配
により、前線には簡易な対戦車兵器が配布された。モロトフ・カクテルの
名で知られる火炎瓶である。フィンランド軍は、30年代初期から歩兵が
携帯できる対戦車兵器の必要を実感していた。火炎瓶の有用性は
スペイン内戦で実証されている。1937年独立工兵中隊のクイッティネン
大尉がこの兵器の開発を促進させた。戦争が始まる数週間前には
フィンランド軍は国内数箇所に火炎瓶プラントを確保していた。
123:名無し三等兵
10/05/11 23:31:06
モロトフ・カクテル、キタ━━(゚∀゚)━━!!
124:名無し三等兵
10/05/11 23:37:32
>>121
だからこそ。あの国滅茶シビアだぞ。
助かることは助かるが、まだトラックなら弁解できる。
125:名無し三等兵
10/05/12 00:16:14
ドイツに軍需物資を輸出すると、「誤爆」と称して爆撃されてましたしね、スウェーデンは。
迂闊な事はできません。
126:名無し三等兵
10/05/12 01:26:34
そうそう、スウェーデンも「パン」をプレゼントされてたねw
127:名無し三等兵
10/05/12 13:35:01
スウェーデンが対ソ参戦してたらどうなってただろうね
かつての覇権国家で、高い工業力と軍需産業も持ってるし
バイキング時代からバリバリの武闘派で士気も高いw
まあ冬戦争がさらにこじれるだけだな
128:名無し三等兵
10/05/12 14:04:58
ゲルマン民族発祥の地を守るべく、民族十字軍的な意味合いでドイツが参戦するとか
北欧系移民が多いアメリカがレンドリースするとか
そういうifも楽しいっちゃ楽しいな
129:名無し三等兵
10/05/12 19:24:24
時代は変わるけど、冷戦中にソ連がフィンランドに侵攻した時は
スウェーデンが救援に駆けつける事になってなかった?
130:名無し三等兵
10/05/12 22:39:29
ノルディックバランスにそんなのあったっけ。ソ連進攻時にはスウェーデンはNATO側につくっていう密約は有った見たいだけど
マンネルヘイムも偉いけど、二次大戦時のスウェーデン盟主グスタフ5世も偉い人なのぜ
フィンランドに対する義勇軍を黙認したり、ナチスドイツの恫喝を度々退けたりね。
中立を宣言しながらユダヤ人保護に尽力したり、有名なワレンバーグもスウェーデン外交官。
まあホモなんだが
131:名無し三等兵
10/05/14 20:39:03
ホモだからって何だw
132:名無し三等兵
10/05/15 21:45:55
「コラー川で戦線を維持せよ。」フィンランド第34連隊長ティッティネン大佐は、
後退中の部隊に命じた。銃弾の飛び交う中を、第6中隊長のユーティライネン中尉は
進んでいた。数人の兵士が彼に続こうとした時、ユーティライネンは砲弾の飛翔音を
聞いた。「馬鹿者、付せよ。」兵士達は慌てて遮蔽物に飛び込んだ。砲弾が炸裂した後で
兵士達が顔を上げると、雪煙の中を悠然と歩くユーティライネンの姿が見えた。
「大隊本部から後退命令です。」見習士官が駆け寄って命令を伝えても、彼は聞く耳を
持たず、命令を無視した。他の応召兵の部隊と異なり、彼の中隊は郷土防衛隊員で
編成され、各自が持参しているので武器の心配はない。
ユーティライネンは機関銃の後ろに座ると兵を道路の両脇に配置した。やがて
ソ連軍が現れた。「射撃開始。」フィンランド兵は一斉に発砲し、街道は阿鼻叫喚の
地獄と化した。「長居は無用だ。後退する。」ユーティライネンは退却を命じた。
133:名無し三等兵
10/05/15 23:25:06
応召兵の部隊には武器もなかったのか・・・
134:名無し三等兵
10/05/16 00:34:30
>>133
しかも私服
135:名無し三等兵
10/05/16 01:25:15
勇敢なフィンランドに武器を支援するぞ
つ竹
136:名無し三等兵
10/05/16 01:57:16
>>134
いわゆる「カヤンデル・モデル」
このフィンランド軍装の雄姿を見よ
URLリンク(kotisivukone.fi)
137:名無し三等兵
10/05/16 14:25:49
みんな貧乏が悪いんや・・・
138:名無し三等兵
10/05/16 14:42:51
財布の以上の支出が突然に襲いかかってきただけで、貧乏って気がしないんだよなぁ。
139:名無し三等兵
10/05/16 15:42:06
結局、人的には大損害を受けるけど、兵器面では「焼け太り」する。
わざわざフィンランド軍装備を豊富にする為にせっせと運んでくれたのだね、ロシア軍は。
140:名無し三等兵
10/05/16 19:14:26
その頃、レニングラード軍管区司令官メレツコフ大将は朗報を得た。
第49狙撃師団と第150狙撃師団が、カレリア地峡の全ソ連軍の中で
最初にマンネルヘイム線に到達したのだ。報告を受けたメレツコフは、
まずタイパレ方面で攻勢をかけることとし、司令部で砲兵総監を
務めるウラジミール・グレンタール中将を呼び出した。「同志将軍、
特別部隊を編成する。第49、142、150狙撃師団を指揮してタイパレで
マンネルヘイム線を攻撃し、カキサルミを占領せよ。」メレツコフは、
この攻撃によりフィンランド軍の予備部隊を吸い上げ、その後一気に
ヴィープリ方面を衝くことを構想していた。
141:名無し三等兵
10/05/16 19:50:18
マンネルヘイム線に到着する事と突破する事は、全く違う・・・
142:名無し三等兵
10/05/16 21:36:58
>>136
黒ブーツならかろうじて兵隊に見えなくも無いけど、
ズボンの裾を出した状態とかラップランドブーツとかだったら完全に一般市民だな。
143:名無し三等兵
10/05/16 21:39:16
え、雪かきにあつまった近所のおっちゃんたちじゃないの?
144:名無し三等兵
10/05/17 20:04:20
>>132
兄ユーティライネンの日本語Wikiできてたなw
シモ・ヘイヘ並に最強伝説多い人らしいのに、邦訳・英訳されたものが少なくて良くわからん
このスレでの活躍に期待
145:名無し三等兵
10/05/17 22:06:14
>>139
ロシアに限らずいろんな国の兵器やら何やら少しづつ使ってるけど
部品とか自国のと規格違うだろうにその辺りはどうしてたんだろうな。
余所から部品とりやら現物合わせってのも限界あると思うんだが。
146:名無し三等兵
10/05/19 00:01:58
>>145
戦車の主砲や車載機銃、戦闘機の機銃なんかは
部品や弾薬の入手が簡単なソ連製に換装した例がある。
あとソ連の航空エンジンは30年代に西側のエンジンを
ライセンス生産したりコピーしたりした物なんで
バッファローやMS406のエンジンをソ連製のエンジンに換装したりもした。
なにより各国から寄せ集めた戦闘機は
予備部品の尽きる頃には旧式化しており
ドイツからメッサーを沢山供与されたので徐々にお役ご免に。
147:名無し三等兵
10/05/19 22:52:00
英国製ビッケルス6t軽戦車は、予備部品が無いのでT26から部品を取って維持してました。
ので、どんどんT26化していきました。
エンジンはオリジナル英国製の方が性能が良かったそうな。
148:名無し三等兵
10/05/20 21:36:01
>>146-147
ありがとう。
つまるところ、拾ってきたり買ったりした予備部品が持つ間でその機械はおしまい、
入れ替えるなり、別の使うなりする、と言うことで良いのか?
いや、国内で工場のラインとか作るのかとも思ったんだけど、
鹵獲兵器のためにそこまでするのかとも思って聞いてみた。
149:名無し三等兵
10/05/21 08:06:25
装甲車両では、まともな工場ラインはなかったでしょうね。
自前で沢山作ったのはBT42くらいかな。
トランスミッションとか重要補修部品はどうしてたんだろう。
こっそりスウェーデンに作って貰ったりしてたかも。
150:名無し三等兵
10/05/22 21:42:13
グレンダールは1884年フィンランドに生まれ、ミハイロフスキー軍事大学を卒業した。
大佐の時、第一次世界大戦に従軍し、第1沿岸重砲大隊を指揮してリガの防衛戦を
戦った。帝政ロシア軍時代、フィンランド軍砲兵総監となるヴィルホ・ネノネンとは
旧知の仲であった。戦争直前には、ヴォロノフと同じく赤軍砲兵局次長としてソ連軍
砲兵に関する戦略立案、指揮監督をする立場にいた。
「キヴィニエミの鉄橋を確保しろ。」グレンダールは命令を発した。そこはブオクシ川が
最も細くなる場所であり、鉄道と道路の橋がある交通の要衝であった。
151:名無し三等兵
10/05/22 22:33:18
>>150
グレンダールは祖国に侵攻したってこと?
152:名無し三等兵
10/05/23 17:33:39
>>151
グレンダールは、10月革命後にロシア赤軍に入ったようです。
フィンランドの独立が認知されるようになったのも、第1次大戦後
なので、当時の人には祖国の選択肢があったのでしょう。
マンネルヘイム自身、フィンランドを話せない、帝政ロシアの
近衛騎兵だったわけですし。
共産主義思想に共鳴していたグレンダールの場合、祖国に侵攻
というよりも、解放に来たぐらいのつもりかもしれません。
153:名無し三等兵
10/05/23 18:11:07
ほほう・・・
興味深い話ですね。
154:名無し三等兵
10/05/23 21:33:36
「タイパレ対岸にソ連軍です。」カレリア地峡東部の防衛を担当する
第3軍団通信担当参謀のリューリック・ウィンテル少佐が告げた。
軍団長エリック・ヘインリクス少将は、第10歩兵師団に迎撃を命じた。
予備兵力はない。
12月6日8時15分、吹雪の中、シフォネン大佐の第28歩兵連隊の
陣地正面にソ連第49狙撃師団の兵士達が姿を現した。ロシア軍の
攻勢は、激しい砲撃から始まった。11時、装甲車が前進する。
ソ連軍は未だ凍結していないブオクシ川渡河を試みた。
無人の野の中に巧妙に秘匿された観測哨内のフィンランド軍拠点
アルカザールの指揮官カホネン少尉は、双眼鏡越しに敵を見つめ
続けた。防衛部隊は、この沼地の多い開けた低地に敵が現れる
瞬間をずっと待っていたのだ。
155:名無し三等兵
10/05/28 16:06:59
大歓迎するのかな・・・
156:名無し三等兵
10/05/30 18:25:04 27Ne2IGv
ソ連兵を乗せたボートが川の半ばまで到達した時、
彼は振り返って機銃手に命じた。「始めるぞ。」
信号弾を合図に、カモフラーシュされていた機銃座が、
一斉に火を噴いた。ソ連軍ゴムボートは穴を開けられ、
次々と冷たい水の中へ沈む。
「砲撃開始。」ヤリセバ砲台でも指揮官ニーロ・コスマン
中尉が右手を挙げた。日本製120mm砲が砲門を開く。
冷たい川の中で水柱があがり、架橋中のソ連軍工兵を
吹き飛ばした。何とか川を渡り終えたソ連兵も川岸に
釘付けにされた。誰一人顔を上げることは出来なかった。
そこら中で負傷者が呻き、フィンランド軍の砲弾が
炸裂していた。
157:名無し三等兵
10/06/05 21:25:58 0EsMWOye
マンネルヘイムは多忙を極めた。各方面からソ連軍の
進撃を伝える報告が殺到していた。フィンランド軍
総司令部の地図上には、ソ連軍の所在を示す小旗が
次々と立てられていく。
「第4軍団から支援要請です。」マンネルヘイムは、
アイロ大佐に素早く自軍の状況を確認した。スオ湖
北から進むソ連第139狙撃師団は、45台の戦車と共に
トルバヤルヴィに向かっていた。対する年配の応召兵で
編成され、装備も劣る独立第112大隊は、瞬く間に
蹴散らされた。スオ湖南の第12師団はコラー川で辛うじて
戦線を形成しようとしていた。
「ラトガ・カレリアからカレリア地峡軍の背後を遮断
されたら戦争は終わりだ。」マンネルヘイムはしばし
黙考した。
158:名無し三等兵
10/06/05 23:11:03
酷い戦況だ。
159:名無し三等兵
10/06/06 18:27:47
>>157のシリーズって一から全部書いてるの?
どっかにまとめられてる?
160:名無し三等兵
10/06/06 21:05:36
1からなの
161:名無し三等兵
10/06/12 18:59:08 /qSHkFDd
ソ連軍は、国境全線に渡って攻勢をかけているが、連携は不十分であった。
「例え敵が2倍の優勢であっても、3手に分かれた敵に全力で戦えば、必ず
10対7の優勢で戦える。」マンネルヘイムには勝算があった。
フィンランドの交通網は国境が粗く、内陸部へ行くほど密度を濃くする。
敵は他の戦場に移動するために大回りをしなくてなはらないのだ。つまり、
包囲網を敷く敵よりも中心にいる自軍のほうが移動の優位があるのだ。
彼の頭に各個撃破という考えが浮かんだ。
マンネルヘイムはスオ湖北方のソ連軍が広く分散していることを確認すると、
パーヴォ・タルベラ大佐を呼んだ。
162:名無し三等兵
10/06/12 19:42:52
成程ねえ・・・
163:名無し三等兵
10/06/13 18:44:35 TR1y4z2v
プロイセン猟兵出身のタルベラは、ポルニス連隊第2大隊長として
内戦をカレリアで戦った。その後の東カレリア遠征では1920年の
和平条約署名後も部隊撤収を拒否して、2年間ゲリラ戦を展開し、
この地方の地理、風土に精通していた。
「第16連隊を基幹に新しい戦闘団を編成する。トルバヤルヴィに
向かっている敵第139狙撃師団を撃破せよ。」命令は簡潔であった。
「承知しました。閣下。」タルベラは短く敬礼すると足早に去った。
第16連隊長のアーロ・パヤリ中佐は、タルベラと同じくプロイセン
第27猟兵大隊出身で、内戦を戦った旧知の仲であった。タルベラは、
第16連隊にトルバヤルヴィへ急行するよう命じた。
164:名無し三等兵
10/06/14 19:07:24
>>161
なるほど。交通網の密度差によって括弧撃破のチャンスが得られるのか。
これは気付かなかった。
165:名無し三等兵
10/06/15 01:17:43
タルベラkita-
166:名無し三等兵
10/06/16 07:27:49
ドイツの得意な内線戦略なんだが
10対7の優勢で戦えると言ってるのは詭弁だ。
その間他の正面は0対7、0対6の不戦敗だ。
167:名無し三等兵
10/06/16 08:56:58 UZNJ2Tp8
R:ロシア F:フィンランド
F3
R7→隘路 ↓
R7→→→→→←F4
R6→隘路 ↑
F3
168:名無し三等兵
10/06/16 19:23:02
>>167
さらにR7の後ろに回って補給も絶てば、まさにラーッテ林道
169:名無し三等兵
10/06/19 14:26:20 omacc1Yx
この時、もう一つの焦点はスオムッサルミ、クフモ方面であった。
敵の急激な突出は脅威であったが、フィンランド軍にとって、
残された予備はカレリア地峡での戦いに備えていた第9師団しか
なかった。この時第9師団は人員も装備も完全充足には程遠かったが、
もしもマンネルヘイム線が突破されれば、この師団だけが最後の
兵力であった。しかし北方には、同時に敵を包囲殲滅する機会も
伺えた。マンネルヘイムは迷った。「状況の悪化は想定以上です。」
アイロが決断を促した。
マンネルヘイムは、後にこの時の決断を戦争中最も深刻なものであった、
と回想している。「古典に戻ろう。兵力集中・各個撃破・包囲殲滅だ。
第9師団を投入する。」
170:名無し三等兵
10/06/19 22:58:09
まさに危機だ・・・
171:名無し三等兵
10/06/19 23:17:37
さあ、補給タイムだとばかりにむしゃぶりついておいしく食べたように後世からは見えます。
172:名無し三等兵
10/06/20 20:55:05 Dux6Ki5K
直ちにアイロは増援部隊を編成した。実際には、第9師団は
2手に分けられた。現地は、森と湖に囲まれており、僅かな
道路が予定戦場であった。大部隊の一括投入は現実的では
なかったのだ。
クフモには、第25歩兵連隊が増援に駆けつけ、第54狙撃師団の
進撃を停止することに成功した。ソ連軍に占領される危機に
瀕していたスオムッサルミには、第27歩兵連隊を基幹とする
6000名の派遣を手配した。指揮官の人選には腹案があった。
「ヤルマール・シーラスヴォ大佐に任せたい。彼は恐るべき
狡猾な戦略眼を持っている。あの男ならば可能だろう。」
マンネルヘイムはアイロに告げた。
173:名無し三等兵
10/06/20 22:57:28
フィンランド軍の規模だと、将校団はみんな顔見知りなんだろうか?
174:名無し三等兵
10/06/21 15:17:28
シーラスヴォ、キタ━━(゚∀゚)━━!!
175:名無し三等兵
10/06/21 23:13:43
校長無双キタコレ!!
176:名無し三等兵
10/06/22 23:10:58 4WMVLPH1
シーラスヴォは既に退役し、学校教師をする予備役の将校であったが、
第27プロシア猟兵大隊出身の経験豊かな軍人であった。「ソ連軍は
スオムッサルミで第163狙撃師団と第44自動車化狙撃師団を合流させる
つもりだな。」地図を睨みながら、シーラスヴォは考え込んだ。
スオムッサルミからボスニア湾のオウルまでは、道路で一直線であった。
それが実現するとフィンランドは南北に分断され、フィンランドに
勝ち目が無くなることをシーラスヴォは十分に理解していた。
12月7日、スオ湖の南を進むソ連第56狙撃師団はロイモラ村前面まで
進出した。
177:名無し三等兵
10/06/22 23:54:07
いよいよスオムッサルミ - ラーッテか…
地峡も熱いが国境東も燃えるな
178:名無し三等兵
10/06/23 23:25:39
「ボスニア湾」と書くとユーゴスラヴィアを連想するので、「ボトニア湾」の方がいいんじゃないかと
思うのだが、「ボトニア湾」と書いた本を見たことがない。
179:名無し三等兵
10/06/26 16:25:13
ボスニア湾とボスニアは全く違うかと・・・
180:名無し三等兵
10/06/26 21:48:54
全然違うにも関わらず表記が一緒で紛らわしいから「ト」にしたほうが、
でもそうなってるの見ないなぁ、と言うことかと。
181:名無し三等兵
10/06/26 21:57:53 qfXBpxxK
ソ連軍は線路とこれ平行する街道に沿って、第37、
184、213連隊の順に進んでいる。吹雪に混じった
氷の粒が兵士達の顔を打つ。「国境から35kmだ。」
コラー川を目指す、ソ連第37連隊のポリトルカ・
オレシンは仲間の兵士に話しかけた。彼らの兵力、
装備はフィンランド軍を圧倒していたが、神出鬼没の
スキー部隊の奇襲攻撃には悩まされていた。
「無駄口を叩くな。それから固まって歩くな。」
将校の怒鳴り声が会話を遮った。オレシンは膝まで
沈む雪の中を行軍しながら、フィンランド兵の銃弾を
浴びた上官セムシュキン中尉の悲痛な断末魔の叫びを
思い出した。
182:名無し三等兵
10/06/26 22:07:04
スキー奇襲隊が大歓迎するんですね・・・
183:名無し三等兵
10/06/27 02:08:32
貴方は右手のスオミSMGを選びますか?それとも左手のモロトフカクテルを選びますか?
184:名無し三等兵
10/06/27 10:49:01
ソ連の敗因は雪中装備の不備。特に帽子がいけない。
ケワタガモの剥製を乗っけておけば、人間の頭は狙われなかった。
185:名無し三等兵
10/06/27 15:04:01
次々と打ち落とされるケワタガモの剥製。
そのことごとくが目だけを打ち抜かれているのを見たソ連兵は、一気に士気が下がるのだった。
186:名無し三等兵
10/06/27 17:43:48
ワロタw
187:名無し三等兵
10/06/27 18:48:38 PiYyJyvG
この地を守るフィンランド第34連隊第2大隊、
ユーティライネン中尉の第6中隊から一人の
英雄が生まれる。伝説の狙撃兵シモ・ヘイヘ
伍長である。
白いカモフラージュ・ジャケットを着た第6中隊の
兵士達は道路の両脇に潜み、雪煙の中、戦車を
先頭に立てて街道上を進むソ連軍を見つめていた。
付近は道が少なく、スキー装備なしに道を外れて
進むことは出来なかったのだ。地元出身で幼い頃から
猟師をしていたヘイヘは、銃の腕には自信があった。
「攻撃開始。」ユーティライネンが命ずると、一群の
フィンランド兵が塹壕を飛び出した。彼らは、木材を
キャタピラに突っ込み戦車を停止させ、火炎瓶を
投げつけた。エンジンルームから火の手が上がる。
ヘイヘは、静かにスコープのないモシン・ナガン・
ライフルを構えた。
188:名無し三等兵
10/06/28 02:23:17
白い悪魔キタ―(゚∀゚)―!!
189:名無し三等兵
10/06/28 11:28:12
さあ狩りの時間だ
190:名無し三等兵
10/06/28 16:32:50
ソ連の敗因は、日本から剣道の面を輸入しなかったことにある。
そうすれば、竹のスキーストックで撲られても痛くなかっただろう。
ヘイへの狙撃もうまく面金で受けることによって、即死はまぬがれるのに。
191:名無し三等兵
10/06/28 22:22:47
URLリンク(www.youtube.com)
とても「猟兵行進曲」だとは思えない…
192:名無し三等兵
10/06/28 23:57:29
日本のバードウォッチャー
「ケワタガモを撃っちゃうなんてトンでもない!」
193:名無し三等兵
10/06/29 23:16:07
>>159
もう見てないかもしれないけど、
マンネルヘイム氏に関してはこのスレの前スレから。
さらにその前身の降臨の地はマントイフェル氏のスレだた。
まとめは多分ない。
194:名無し三等兵
10/07/01 18:50:21
>>193
ありがとう
まとめないのか…
作者の許可があればまとめたいのだが
195:名無し三等兵
10/07/02 21:04:25
マンネルヘイムスレに限って言えば前スレのログも持ってるよ。
196:名無し三等兵
10/07/02 21:17:43
>>195
みみずんにあったので大丈夫です
ありがとうございます
197:名無し三等兵
10/07/02 21:18:07
マントイフェルスレのログも持ってる。
ログがなくてもアドレスさえ分かればミラー変換機ってのもある。
URLリンク(www.geocities.jp)
(スレリンク(army板) を入力して変換)
198:名無し三等兵
10/07/03 11:24:18 O/eh/aBn
ソ連軍兵士のカーキ色の軍服は雪の中ではよく目立つ。
ヘイヘは、炎上する3台の戦車の間を走り回る敵兵の姿を、
銃身に付いた鉄製の照星と照門に捉えると引き金を引いた。
標的は仰け反って倒れた。
ヘイヘの銃弾は確実に敵を捉えた。部隊を指揮する将校が倒れ、
駆け寄った衛生兵が撃たれた。それでも怯まず前進する兵士も
狙われ、たまりかねてソ連兵が伏せると、ヘイヘは連絡に走る
伝令を標的にした。銃身が焼け、やがて錆止めのグリースが
流れ出てきた。
攻撃は止む事なく続いた。
199:名無し三等兵
10/07/03 13:54:53
地獄だ・・・
200:名無し三等兵
10/07/04 08:32:43
升
201:名無し三等兵
10/07/04 20:31:45 DPVdzTJD
ソ連軍の戦術は所謂飽和攻撃であった。ソ連軍は次から次へと
新手の攻撃部隊を繰り出す。弾薬が欠乏しつつあり、第6中隊の
兵士の間に無力感が漂い始めた。ユーティライネンは支援砲撃を
依頼した。「支援は却下だ。弾薬が不足している。」砲兵隊の
返事を聞くなり、ユーティライネンは受話器を叩きつけた。
フィンランド軍の砲撃は1日1000発に制限されていたが、ソ連軍は
3万発もの砲弾を撃ち込んだ。「敵は休み知らずか。」彼は唇を
固く噛んだ。
敵はコラー川まで500mまで迫っている。この時ユーティライネンは
汽笛の音を聞いた。「装甲列車が来たぞ。」兵士達は士気を取り戻した。
装甲列車1号はこの日3度に渡り支援攻撃を行い、ソ連軍の進撃を
阻止した。
202:名無し三等兵
10/07/04 22:42:24
装甲列車は良いですな。
203:名無し三等兵
10/07/04 23:02:46
>>198
化け物だ。こりゃ死神扱いされてもおかしくないわ…
204:名無し三等兵
10/07/05 22:05:56
>>203
我が赤軍兵士にあるまじき発言だ。
よろしい前を向いて前進したまえ。
後ろから督戦隊が支援してやる。
205:名無し三等兵
10/07/06 00:04:52
その督戦隊も・・・モッティの中で・・・
206:名無し三等兵
10/07/06 14:46:45
赤軍兵士のカーキ色の軍服は雪の中ではよく目立つ。
督戦隊は、無傷のまま放棄される3台の戦車の間を走り回る味方兵の姿を、
銃身に付いた鉄製の照星と照門に捉えると引き金を引いた。
標的は仰け反って倒れた。
督戦隊の銃弾は確実に味方を捉えた。部隊の指揮を放棄した将校が倒れ、
駆け寄ろうともしない衛生兵が撃たれた。それに怯んで後退する兵士も
狙われ、たまりかねて赤軍兵が伏せると、督戦隊は連絡に走らない
伝令を標的にした。銃身が焼け、やがて錆止めのグリースが
流れ出てきた。
攻撃は止む事なく続いた。
207:名無し三等兵
10/07/06 17:04:50
督戦隊さま精強過ぎス
208:名無し三等兵
10/07/06 22:47:44
>>206
督戦隊所属のヘイヘかよw
209:名無し三等兵
10/07/07 09:49:19
赤い悪魔キタ——(゚∀゚)——!!
210:名無し三等兵
10/07/07 22:34:04
以下、モッティの模式図
雪雪 F雪雪雪雪雪
林林↓林林林林林
F→R←督道道道
林林↑林林林林林
雪雪 F雪雪雪雪雪
F:フィンランド軍
R:ロシア軍
督:ロシア軍督戦隊
↑:射撃方向
林:林
道:道
雪:雪
211:名無し三等兵
10/07/08 01:55:40
>>210
一番の問題は督戦隊の包囲が一番厚いことか・・・
212:名無し三等兵
10/07/08 19:39:39
まだ負けが込んでいる訳でも無いし、偉い人の必死度も低いと思うんだが
実際督戦隊ってこの時期すでに配置されてたのか?
213:名無し三等兵
10/07/08 20:34:22
督戦隊ってもとはトロツキーが内戦のときのレニングラード周辺での戦闘でおっぱじめた奴だから
214:203
10/07/08 22:03:22
私の不用意なレスがこのような結末を招いてしまいました。
ちょっと懲罰大隊に飛ばされてきます。
215:名無し三等兵
10/07/08 23:13:31
>>214
おい待て、おまえは誰だ。
レス番号間違ってないかw
216:名無し三等兵
10/07/08 23:17:57
>>203赤軍兵士にあるまじき不用意発言→>>204督戦隊が支援してやる→以下督戦隊ネタレス
ということでは?
同志>>203の処遇は同志メフリスに決めていただこう。
217:かわうそ
10/07/09 10:45:19
後ろの人などいない!
218:名無し三等兵
10/07/09 19:48:25
こんなに心強い援護が督戦隊なわけないじゃないか!
219:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/10 09:21:40 JAbQfxA8
タルベラが前線に到着した頃、ソ連第139狙撃師団は、
マトカイルマヤを突破し、ヒルヴィス湖畔のコティ島に
達していた。これまでの1週間、ぶっ通しで最前線で
戦ってきた第7自転車大隊と独立第112大隊の兵士達は、
疲れ切っていた。彼らは中年の応召兵で、装備も
貧弱かつ訓練も不十分であった。情報も不足していたし、
悪い噂が蔓延していた。タルベラは士気を立て直すために
反撃を決意した。
「まず主導権を取り戻すのだ。」
220:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/10 10:31:34
フィンランドの自転車大隊に対抗し、ロシアに三輪車大隊が創設されました
・・・懲罰大隊として