10/02/14 01:41:40
デューガン大将の解任と田母神前空幕長の共通点
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田母神論文問題で比較参考になる例として、湾岸戦争直前に解任された米空軍参謀総長マイケル・デューガン大将のケースがあります。
『政府見解と全く異なる見解を将官が勝手にベラベラ喋って更迭される』という点で、田母神前空幕長の更迭と同じものです。
デューガン大将の更迭について、TIME誌が18年前当時の記事内容をWebに掲載しているので紹介します。
Ready, Aim, Fired - TIME
By Bruce van Voorst/Washington. Monday, Oct. 01, 1990
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Last week Cheney fired the highly decorated Air Force chief, General Michael Dugan, for "poor judgment at a sensitive time" in speaking indiscreetly on secret and diplomatically touchy issues relating to the gulf crisis.
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開戦直前の緊迫した状況で、デューガン大将は無分別な発言を繰り返し、ディック・チェイニー国防長官によって空軍参謀総長を解任されました。
チェイニーに対しこの問題を可及的速やかに処理するよう進言したのは、コリン・パウエル統合参謀本部議長です。
(中略)
政府見解と全く異なる主張を行った将官が即刻、解任される。
この点においてデューガン空軍参謀総長と田母神前空幕長の更迭劇は共通しています。
勿論、状況は全く同じではありませんが、政府の意向に沿わない意志を示した事で処断された意味で、同様のケースです。
これについて「個人の見解だから」という言い訳は通用しません。
政府にダメージを与えた、あるいは与えかけた時点で、それは処断されて当然です。