09/11/10 19:28:01
P-47Nは太平洋戦線での使用を想定したもので、サンダーボルトの最後の生産型となった。
ボーイング製の戦略爆撃機、B-29 スーパーフォートレスによる日本本土爆撃に同行・護衛する
戦闘機が必要だったが、長い航続距離が必要だった。サンダーボルトは進化に合わせて胴体内タンクと
ドロップタンクの燃料容量を増大させ、航続距離も伸びてきていたが、さらに燃料を詰め込むには
主翼内にタンクを増やすしかなかった。それまでとは完全に異なるタイプの主翼が作られ、
片翼に190リットル (50 USG) の燃料タンクが収められた。
太平洋戦線向けに設計されたP-47Nだったが、初期に生産された機体は英国へ送られた。
しかし十分な働きを示す前に欧州戦線は終結した。1945年の春、沖縄の伊江島と硫黄島に到着した
P-47Nは予定どおり護衛任務を開始したが、戦闘爆撃任務に使用されることの方が多かった。