09/09/19 23:40:48
★移民受け入れ、是非を論ずる段階ではない
渡部 移民受け入れの問題は、小渕恵三内閣の時代から提言されてましたよね。
今回はあまり目立たなかった。国籍法が改正されたら大変なことになると、右派が攻撃していた。
でも、「日本人の純血を守るんだ」みたいな勢力は、生き残れないんですよ。
なぜかというと、「純血を守った結果、国がつぶれたり、小さくなったりしていいの」と聞いた時、答えがないからです。
ただし、それとは別に、移民を入れた時に起きる摩擦をなくす方法を考える必要がある。
そこは「オール・オア・ナッシング」ではなくて、どういう形で、どういうスピードで、
最終的には日本人として処遇していくのかということです。
なぜかというと、アジア共同体を目標に掲げるというのなら、今の欧州連合(EU)みたいに相当、
行き来が自由になりますからね。移民を含めた人の出入りに対して、考え方を変えなければならない。
今すぐ、そうなるわけではなく、10年、20年、50年といったスパンで、変わることなので、今のうちに頭を切り換えておくということです。
実際、日本人の切り換えって速くて、中国やアジアからのお嫁さんなんてもういっぱいいるわけですよ。
あとはどう、みんなが納得するように戦略を組んでいくかです。
これは民主党と自民党が政策で競争すべきですね。
どっちかが「絶対だめ」と言うよりは、「こうした方がいい」という継続の方向で具体策を探るのが正しい。
渡部 恒雄(わたなべ・つねお)氏 東京財団 上席研究員 写真:URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
日経ビジネス・オンライン (抜粋) URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)