09/09/23 17:21:16
>>72
人文情報はこの草稿の頭で谷間の情勢、家屋のつくりや家業などが大雑把に北部と南部で
違うということが書かれている。
しかし、現地社会の慣習、文化はタリバンの浸透で揺れており、
従来のトロイカ(宗教指導者 部族長老 中央政府の代理人など)から宗教指導者が
頭一つ抜けた状況となっているとアクシデンタルゲリラは書いている。
また、西洋化の波もイスラムと重なるようにある程度は来ているのではないか。
となれば、人文情報に基づいて現地の慣習や文化を構成して、それにしたがって占領施策を
進めるというのも危険が潜んでいることになる。
概して人類学ではいかに現地は西欧社会と異なる独自の文化規範に基づいているかを強調し
また、そういった独自性への愛着、ロマンが下地となっている。このため、近代化や西洋の文物
導入の面などは見逃される可能性がなしとしない。
それに、軍は西洋の法規・倫理に基づいて成り立っており、これに反する行動をとることは
自己の存在自体と矛盾を引き起こし、組織、集団の基礎を危うくしかねない。たとえば
拘束者の処遇と尋問関係がこの好例。
>>69 かなり直截な表現で新戦略と増派の必要性を訴えている。
イギリスでTimesが1千名(情報元によっては規模はこれ以下という話もあり)の増派を検討
しているとのこと。7月のイラクはバスラ撤退まではバスラに4千名規模、アフガンに8千名規模
派遣している。このほかNATO諸国で派遣人員に廻せる余力があるのは仏、独、伊とのこと。
現在、英は9千名を派遣。現役陸軍は10万名を少し上回る規模。
#英の郷土軍の規模と海外派遣の可能性、実際に行われているかについては知らず。