09/12/17 01:32:02
the army in india and the development of frontier warfare 1849-1947
半ば過ぎまで読み終える。
今の西側流の戦争方法と異なり、当時の英軍は懲罰遠征というのをやる。
部族が蜂起したら、根城まででかけてゆき家屋を破壊し、村に居座り、根をあげた
部族男子が降りてきて交渉に応じるまで居座るなどしていたらしい。
インド駐留軍全体の話がつかめていないのでところどころ事情を察しにくい
ところがあるが、小銃の有効射程が伸びてゆき(前装から後装へ)、部族戦士に
普及するにつれて戦術が変化したことが大きく書かれている。
山砲(駄載)の導入は比較的早かったが、航空機、装甲車、装軌車両、速射砲
などは第一次世界大戦が終わってから。
北西辺境での丘陵山岳戦に特化した訓練をどこで行い、野外勤務規定自体を改訂するか、
また、北西辺境向けにインド駐留軍とは別個の軍組織を編成するか、などは大規模作戦ごと
に度々問題となっている。欧州の平原での通常戦向けの訓練と山岳戦の訓練、いずれを
重視すべきかで板ばさみとなるなど今の不正規戦(対内乱戦)と通常戦を巡る議論と似る。