09/10/13 22:47:41
江畑謙介氏死去で、あちこちの軍事関係ブログで追悼の辞掲載されている。
なかには座談のようなスタイルで端的に書いたものもあり、炎上している議員ブログなどあり。
冷静になって、なぜこの議員はこのような話を書くに至ったのか、また、これまでどのような
主張に接し、どのような関係であったのかをみると、一概に非難一辺倒には成れない。
ともかく、軍事専門家というものは欧米のシンクタンクの報告書をみていてもなかなか少ないの実態
だと思われる。仮に軍事的な見識がある者であっても、それを軍事的な知識が欠ける者(私を含めて)
に分かりやすく公開資料だけを使って書くのは難しい。
また、現場を取材するのが不可欠という議論については、現場を理解するにも様々な知識経験の
裏づけが必要である。現場にいる者の説明はその者が相手に説明したい範囲のことに限定されるし、
好意や仕事を果たそうという熱意から、時には法外な約束をしたり、あえて事実に反するような
たとえを使ったりもする。
追悼は、故人が自分に残してくれたことを思い返して感謝する行為であるがゆえ、自分を見直す
行為でもある。この点、議員ブログはかなり大胆な言葉遣いで、軍事に関する知識がまだまだ
正しく広まっていないことを認めるものであったともいえる。
もちろん、政治的に正しい言葉遣いという観点からは脇が甘いのだが、しかし、無下に非難しても
得るところは無い。議員という立場にある者に書いて欲しくは無かった内容ではあるけども、
議員も含めて言論の自由はあり、ブログ毎に座談的なもの、備忘録的なものと位置づけも違う。
公的に発信するとしても対象読者層はそれぞれ異なる。