通商破壊と海上護衛を語る2at ARMY
通商破壊と海上護衛を語る2 - 暇つぶし2ch922:名無し三等兵
10/05/13 14:52:45
忘れたけど、洋上の小島に100個師団とか居て占領できず、
占領根拠地数が足りないまま時間切れ(そのまま講和?)だったと思う。

923:名無し三等兵
10/05/17 22:12:48
まあ世の中にはSPIの "Pacific War" を実際にプレイした勇者もいらっしゃるので……。

924:名無し三等兵
10/05/19 17:58:27
太平洋戦争と日本商船
URLリンク(kondoh-k.at.webry.info)
なつかしい日本の汽船
URLリンク(homepage3.nifty.com)

925:895-900
10/05/19 19:09:48
製鉄、鉄鋼産業について
結局、WW1まで労働者の低賃金で国際競争力を維持していた。
でも生産性の悪さから以下の問題が顕在化するまえに体力を失っていく。
・直接生産に関わらない間接費の高さ
・多品種少量生産にならざるを得ない、日本市場の未成熟
・日本の金利が高い。1910年代は日本が平均7.1、アメリカ51、イギリス3.7

WW1後には、インド銑鉄に価格で全く対抗できない。インドは安くなり、日本は高くなった。
日本が高くなった原因は、労働コストの上昇と、中間財の値上がり。
最大の武器だった労働コストが3倍になってしまうと、上の問題をどうにも解決できないようになった。
インド銑鉄はトン当たり単価が16円とかで、むしろこれを輸入して鋼材を作るほうが経済原則上合理的な状況になった。
なおさら、設備投資は進まない。

結局、生産性の悪さで収益率が悪く、小規模の生産施設で安価な製品作るにはくず鉄が必須だった。
これは、同時期日本だけのではなく、世界各国で普遍的な話。
ここで、日本だけが高炉優先政策をとって、くず鉄に頼らない政策をとったとしても、国際競争力がますます無くなり、死んでしまったかもしれない。
単純に高炉優先政策を補助金なんかで誘導しても、くず鉄依存をなくすということは難しかったんじゃないかな。
アメリカのくず鉄に依存せざる得ないのは、日本の工業化全体の厚みの問題もあるし、この業界の努力だけではどうにもなりそうにない。

(参考:「日本の工業化と鉄鋼産業」とか諸々)

926:名無し三等兵
10/07/02 12:50:05
落ちた?

927:名無し三等兵
10/07/03 17:15:29
日本の製鉄業って1930年代になってあれでも急成長してたような。
1920年代だと年産100万トン代とかでなかったか?
それと銑鉄だけでなく鉄鉱石もインドからの輸入だったような。
現代では中国が製鉄世界一になったけど、中国も結構くず鉄依存だよね。
それは鉄の価格上昇の影響もあるだろうけど。
でも戦後日本が一気に造船も製鉄も、アメリカ抜いて世界一になったのはすごい。

928:名無し三等兵
10/07/05 10:11:03
通商破壊には関係ないが、日本の急成長と敗戦によるドツボというと
パラグアイを思い出す。
あの国はスペインからの独立後数十年にわたり鎖国していた。
時の大統領が政敵である貿易業者を干すのが目的だった。
その後の大統領が開国して富国強兵に努め
輸入ばかりだったのが輸出が増え貿易黒字になった。
南米で最初の鉄道を引いた。南米最大と号する陸軍を常備した。
その大統領の二世がウルグァイの内政に干渉したあげく
ブラジルとアルゼンチン両方を敵に回した。

日本は天皇の一声で全軍が武器を捨てたが、
パラグアイにはそういうものがなかったので首都を奥地に移すこと三度、
大統領が死ぬまで戦争が続き、男の子まで武器を持って戦い、
捕虜や民間人に対する敵の扱いも残虐だったので、
飢饉や流行病のためもあって人口は激減した。
特に子供を作れる様な男子はほとんど居なくなったそうだ。
おまけに日本みたいに戦勝国間の共産主義と自由陣営との対立や
戦争がなかったので、占領軍であるブラジルは傀儡政権を置いて
二度とパラグアイが工業国として立てないような政策をとらせることを続けた。
そのせいでその後一世紀半を経た今日でもパラグアイは四流国で、
ろくなものが作れない。

929:名無し三等兵
10/07/13 11:41:44
ほしゅ

930:名無し三等兵
10/07/16 16:27:23
大海令第十六号 昭和十七年四月十日
一、連合艦隊司令長官ハ南西方面艦隊司令長官ヲシテ主トシテ第一海上護衛隊ヲ以テ左記海域ノ海上交通保護ニ任ゼシムべシ
第一保護海域(北緯三四度線以北海面及東経一三三度以東海面ヲ除ク)
第二保護海域(北緯二七度線以北海面ヲ除ク)
大海令第十七号 昭和十七年四月十日
一、連合艦隊司令長官ハ第四艦隊司令長官ヲシテ主トシテ第二海上護衛隊ヲ以テ左海域ノ海上交通保護ニ任ゼシムべシ
第一保護海域(北緯三五度線以北海面及東経一三三度以西海面ヲ除ク)
大海令第二十一号 昭和十七年十月七日
横須賀鎮守府司令長官ハ横須賀鎮守府、大湊警備府両所管警備区ニ亘ル海上交通保護実施ノ統制ニ関シ大湊警備府司令長官ニ必要ナル指示ヲ為スベシ
大海令第二十二号 昭和十七年十月二十一日
一、呉鎮守府司令長官ハ大阪警備府所管警備区内ノ防空並ニ瀬戸内海ノ防衛実施ノ統制ニ関シ大阪警備府司令長官ニ必要ナル指示ヲ為スベシ
二、横須賀鎮守府司令長官ハ横須賀鎮守府大阪警備府両所管警備区ニ亘ル海上交通保護実施ノ統制ニ関シ大阪警備府司令長官ニ必要ナル指示ヲ為スベシ
大海令第二十六号 昭和十八年十一月十五日
一、海上護衛司令長官ハ麾下海上護衛隊ヲシテ主トシテ其ノ担任航路ノ船団護衛ニ任ゼシムルト共ニ海上交通保護及対潜作戦ニ関シ各鎮守府司令長官及各警備府(海南警備府ヲ除ク)司令長官ヲ指揮スベシ
二、海上護衛司令長官、支那方面艦隊司令長官及連合艦隊司令長官ハ海上交通保護ニ関シ互ニ協力スベシ

931:名無し三等兵
10/07/16 17:07:51
そういや大海令ってゲームがむかしあったな。
アートディンクだったっけ?

932:名無し三等兵
10/07/16 18:03:11
通商破壊=潜水艦、海上護衛=潜水艦対策というイメージが横行してるが。
通商路の制海権をとる事こそ、最大の通商破壊であり海上護衛なんだが。
フィリピンを奪われて飛行場から空襲されたら、潜水艦対策が万全でも何の意味もない。
江戸時代から日本は、外国による江戸湾封鎖を最も恐れていた(だから運河やお台場を建設した)。

933:名無し三等兵
10/07/17 00:24:11
>>932
打ち出の小槌って知っているよな?
たったソレさえあれば、前線の兵力を史実と同等に維持しながら後方の護衛兵力を史実よりアップさせることが可能。

934:名無し三等兵
10/07/17 01:28:00
潜水艦による通商破壊は海上戦の趨勢が必ずしも直結しないから
個別の議論が成り立つわけであり

935:名無し三等兵
10/07/17 03:40:28
支那事変で日本軍が中国沿岸部を飛び飛びで占領しているのは港を占領する事で海上輸送の断絶を、
仏印を占領する事で同方面からの陸路による補給路の断絶を狙っているわけだからな。
ビルマ占領もビルマロード封鎖が目的の一つなわけだし。

それなのになんで日本軍は敵の輸送路の事は考えない、正面での戦闘のみしか考えない軍隊なんて言われるのだろうか。

936:名無し三等兵
10/07/17 14:46:25 A9gR3Dkq
日中戦争で海軍は中支や南支で大規模な封鎖戦やったよね。
2次大戦でも米豪遮断を考慮した戦略を立てたり(基地航空隊による通商破壊)。
インド洋でもたびたび通商破壊戦を計画している(潜水艦だけでなく水上部隊も投入した)。
それなのに、潜水艦の活動が活発でない=通商破壊に熱心でないと言われてしまう。
艦隊決戦は米渡洋艦隊による、通商路の封鎖を阻止する為なのに護衛に熱心でないとか言われる。
護衛ってのは直接護衛だけでなく、安全な航路帯をつくる間接護衛もあるのに。
空で例えると爆撃機を直接護衛するだけでなく、戦闘機単独での制空権奪取の作戦も間接護衛になる。

937:名無し三等兵
10/07/19 18:26:33
昭和18年5月21日永野修身軍令部総長は、後藤英次鎮海警備司令官に対し、黄海に対潜防御用機雷原を敷設すること下令した。
特設巡洋艦「西貢丸」、特設敷設艦「高栄丸」、「新興丸」は、一時的に鎮海警備府に編入され、朝鮮半島の南西端から南西に向け、長さ158浬に渡り2列6,000個の機雷を浅深度に敷設することになった。
昭和18年6月初め黄海南部に3隻が並行に航行し、80メートル間隔で震度13メートルと23メートルに敷設。
昭和18年9月敷設艦「那沙美」が黄海に機雷を敷設、同機雷原を強化。
昭和19年1月敷設艦「厳島」が黄海に機雷を敷設、同機雷原を強化した。 
昭和19年1月~2月哨区が黄海の米潜水艦「スコーピオン」は、1月6日以後消息を絶ち、黄海に敷設された機雷原にて沈没したものと推定されている。 
哨区が黄海の米潜水艦「エスコラ-」は、9月18日ハワイを出撃。10月17日に僚艦「パーチ」に「本艦の現在位置は黄海にあり」と通信を送り、以後、消息を絶った。

938:名無し三等兵
10/07/19 18:30:58
昭和19年6月19~20日第四機雷礁(沖縄付近)で敷設作業がおこなわれた。
第十八戦隊:敷設艦「常盤」・特設巡洋艦「西貢丸」・特設敷設艦「高栄丸」・特設敷設艦「新興丸」
警戒隊:水雷艇「友鶴」(第四海上護衛隊)・敷設艇「鷹島」(大島防備隊)・駆潜艇第五八号(第四海上護衛隊)
上記、特設艦艇は、九三式機雷と六号二型機雷を合計1,650個を距離165キロ、各100メートル間隔で深度13メートルに敷設した。
昭和20年1月沖縄近海の配置についていた「ソードフィッシュ」への屋久島近海に移動する命令に対し、1月3日受信確認の通信を送信。
以後、音信を絶ち、沖縄近海で機雷原にて沈没したと推定される。

939:名無し三等兵
10/07/19 18:37:04
第二三特別根拠地隊:特設捕獲網艇「長良丸」(855総トン)・特設駆潜艇「鵲丸」(417総トン)
昭和19年8月7日、セレベス島北方にて船団上空直衛中の九五式水上偵察機が、潜航中の米潜水艦「サランドス」を発見、60キロ対潜爆弾2発を投下。
深度21メートルにいた「サランドス」の艦尾下方で爆発。
さらに護衛中の二三特根所属の特設捕獲網艇「長良丸」、特設駆潜艇「鵲丸」の2隻がこの潜水艦に対して爆雷攻撃を行う。
「サランドス」は、この攻撃を避けるために深度130メートルに沈下したが、左舷減速装置、右舷水深コントローラーが破損、出力は三分の二に減じた。
また、後部発射菅の魚雷の推進装置が動き始め、やむなく「サランドス」は深度30メートルまで浮上し、魚雷を発射。20秒後に魚雷は早爆した。
「サランドス」は作戦を中止し、右舷1軸でオーストラリアに帰還した。その後、損傷が甚大であったので本国に大修理のため向かう。戦列復帰は翌年4月であった。

940:名無し三等兵
10/07/19 19:19:40
>>937-939
機雷原というと、大井さんの本を思い出すね。


941:名無し三等兵
10/07/20 14:44:02
昭和18年6月16~24日「白糖灯台沖対潜攻撃」 
三陸白糖灯台沖にて、大湊空の飛行機が潜没している潜水艦を発見。水偵6機と特設駆潜艇「水上丸」の協同攻撃により、大量の油の湧出を確認した。
岩手県釜石沖にて、第二六一五船団(3隻)を護衛中の駆逐艦「野風」と水偵の対潜攻撃の記録もある。 
6月22日大湊空の水偵が、白糖灯台沖にて船団護衛中、船団前方に移動する油泡を発見。この油泡の前方80~100メートルに対潜爆弾2発を投下。応援の水偵が到着、対潜爆弾を投下した。
午後敷設艦「白神」と特設監視艇「宮丸」(81トン)が到着し、爆雷を投下した。
その後、特設監視艇「海和丸」(99トン)、特設駆潜艇「水上丸」(97トン)、特設駆潜艇「文山丸」(97トン)が到着、さらに爆雷攻撃を行う。夕方重油の湧出点は移動を停止した。
6月23日「白神」、「水上丸」が現場に到着、爆雷を投下。
水偵により投下された対潜爆弾は59発、水上艦艇による爆雷投下は66発。
【戦果】撃沈:潜水艦1隻[水偵/敷設艦「白神」/特設監視艇「宮丸」/特設監視艇「海和丸」/特設駆潜艇「水上丸」/特設駆潜艇「文山丸」による協同攻撃
《米軍記録》喪失:潜水艦「ランナー」

942:名無し三等兵
10/07/20 14:49:16
昭和19年6月14~18日「三陸沖対潜攻撃」 
6月14日八戸の北方海域で、「相模川丸」(6,886トン)が雷撃を受ける。被害は不明だが沈没はしなかった。
大湊防備部隊、北三陸部隊、大湊空が協同して潜水艦を探知、追跡。白糖灯台の北東7.7浬付近の機雷原に追い込んだ。
追跡艦艇は付近で、コルクや筏の破片を発見、幅50メートル、長さ5,200メートルの油帯を確認、撃沈確実とした。 
6月18日
0700北三陸部隊の特設監視艇「宮丸」(81トン)が、物見崎南西10キロに南方へ幅100メートル、長さ2キロの油帯を発見。
0830大湊空の水偵が現場に到着し、対潜爆弾3発を投下。
0849「宮丸」が爆雷を投下。
1100水偵が幅10メートル、長さ200メートルの油の流出を確認。
1300「宮丸」が再度爆雷を投下。この攻撃で直径2メートルの気泡が上がり、油が湧出してきた。
1550応援に来た特設駆潜艇「文山丸」(97トン)が爆雷を投下。
2010幅100メートルにわたり油が広がってきた。「文山丸」「宮丸」が投下した爆雷は18個。
【戦果】撃沈:潜水艦1隻:水偵/特設監視艇「宮丸」/特設駆潜艇「文山丸」による協同攻撃
《米軍記録》喪失:潜水艦「ゴレット」


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