10/01/24 08:12:16
一枚舵で狙えるメリットは、単純化と軽量化と、その結果としての価格低減。
それと推進抵抗の軽減。
WWⅠ期のイギリスの水槽実験では、舵のない船体に対する抵抗増が
・一枚舵で1%増
・当時の英式主力艦で採用されていた並列2枚舵(金剛や長門も同じ)7%増。
・直列2枚舵2%増
と判明し、とくに高速艦においてそれまでの並列2枚舵は不利と見なされるように
なり、レナウン以降、KGⅤ級まで大き目の一枚舵になった。
日本では昭和期の大和でや翔鶴、大鳳で直列2枚舵となった。大和では応答性が問題
になったが空母でのそういう問題は聞かない。
アメリカは、アラスカやフレチャー級で懲りたのか戦後建造の戦闘艦艇では、比較的
低速な量産フリゲイトのみで採用されている。
フレチャー級も戦後1,2年でほぼ全艦が予備艦になり、後期建造艦だと1944年に
竣工して2年程度で予備役になった艦もある。
朝鮮戦争で大半が現役に復帰したが、その際に舵面積増大などの改善策が施されたという。