09/06/26 00:45:36
かつてユダヤ人の大思想家でフランス革命に大きな思想的影響を与えたジャン・ジャック・ルソーは、
かの有名な『社会契約論』で次の如きことをいっている。>>90
日本人のためにちょっと説明しておくと、欧州でも、また最近追放されたイランの王室でも、
君主はみな国民大衆に対しては搾取者の地位にあるものである。
したがって、亡命するときは財産を持って高飛びする。これが常識である。
だが、日本人の知っている限り、このようなことは君主制というものの概念の中には全く存在しないのである。
しかるに、ユダヤ人ルソーの思想は搾取、被搾取の関係にない君主制を求めているわけである。
これは確かに理想である。しかし残念ながら、
ルソーはそのようなものが実在できるはずもないからやむを得ず、民主主義を選ぶというものである。
私がルソーの時代に生きていたならば、ルソーにこういったであろう。
「直ちに書きかけの社会契約論など破り捨て、速やかに東洋の偉大な君主国へ馳せ参ぜよ」と。
URLリンク(hexagon.inri.client.jp)
イマヌエル・カント - Wikipedia
URLリンク(ja.wikipedia.org)
カントはルソーの著作を読み、その肯定的な人間観に影響を受けた。
国家は他の国家との間により上位の共通な権力を持たないために権利を巡った競合を
繰り広げることになり、お互いに対してはなお自然状態にある。
国家にとっての自然状態(戦争状態)を脱して恒久的な平和をもたらすことは
人類にとっては現実には到達し得ないが到達すべきであるような理念である。
カントは、この恒久的な平和状態へと近づくために、世界市民法と自由な国家の連合を構想している。
『法論』や『永遠平和のために』で述べられているこの構想は、国際連盟結成の思想的基盤を用意した。
「永久平和のために」の中では江戸日本の当時の対外政策を評価している。