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20年までに複数の空母、中国が建造見通し…米年次報告
3月26日13時15分配信 読売新聞
【ワシントン=小川聡】米国防総省は25日、2009年版の「中国の軍事力に関する年次報告書」を米議会に提出、公表した。
この中で、「中国海軍は20年までに複数の空母を建造する方針だ」とする見通しが初めて示された。
報告書は、中国軍高官が昨年11~12月に、「問題は空母を持つかどうかではなく、空母を使って何をするかだ」などと、空母保有の意図を表明したと指摘。
艦載機として、ロシアから「スホイ33」の購入を目指しているとした。
そのうえで、「15年までに運用可能な国産空母を持つことはないだろう」としながら、中国の造船能力や外国からの支援を踏まえ、20年までに空母を複数保有すると分析した。
一方、中国海軍がソマリア沖の海賊対策に護衛艦を派遣するなど、「遠洋作戦能力」を強化していることを「国際社会に貢献できる」と評価する一方、「拡大された軍事力が何に使われるのか、不透明さが多く残っている」とけん制した。