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冷戦時代であれば最大の脅威であったソ連に対抗するために多数の
戦車をそろえる必要があったでしょうが、ソ連崩壊後は6000両程度の
59式シリーズとその発展型を更新しなければならない差し迫った脅威
は消滅してしまったので、陸軍の新規装備の調達は大幅に圧縮される
ことになってしまいました。
海空装備が優先され、陸軍の装備にしても重装備よりも冷戦終結後の
各国の動向を参考にした、国内の治安や国境紛争などに対処可能な
高い機動力を有した装輪車両を揃える方が予算を取りやすいのがここ
数年の状況です。
となると、戦車技術が途絶えないように開発を継続しつつ、実際の配備は
少数に留め、開発によって得られた技術を既存車両の近代化にフィード
バックすることで出来るだけ戦力の陳腐化を抑えるという手段をとる以外
の選択肢は無いのが現状でしょう。
鄧小平による改革開放以降の中国の兵器開発方針である「多数開発、少
数配備」という方針が最も強く現れているのが、陸軍では戦車部門ではな
いかと思われます。