09/03/17 22:09:07
>>196
ナチス体制下の対外経済関係においてはあまり外貨準備は関係ない
なぜならナチス政権はバーダー取引を発展した二国間清算協定を中東欧や中南米各国と締結していたため
金(きん)や国際決済手段が必要ないからだ
もともと独から主に米からの国際長期信用資金が流出が起きたのは30年6月に米がスムート・ホーリー関税法を施行したからである
しかしながら独は国際収支が黒字で国際短期信用資金の借り入れで辛うじてしのいでいた
だが政情不安、関税同盟を締結しようとしていたオーストリアでの金融破綻でついに欧州一の工業国に回復していた独にも恐慌が波及
米大統領フーバーが政府間債務支払一時停止を提案したが、既に時遅く
独の英仏への賠償支払、そしてその賠償金を基にした英仏の米への戦債返済は不能になった
ナチスの経済政策により38年には失業率は2%に激減し、農産物価格も統制安定化した
工業生産も例えばアルミニウム生産は160万tと米の130万tを抜き世界一となるなど復調した