09/03/14 00:13:46
>>146
GDPが国力の目安になるとは限らない
GDPは別に産業生産力イコールではないからだ
前述してあるが、英仏は特に産業生産力による富より金融資本による債権回収による富が前者より圧倒的に多いからだ
英でいえば例えば日露戦争前後における多額の日本の外債購入
日本はこの膨大な債務返済に苦しんだ
一人当たりGDPで米が英を越したのは第一次世界大戦後だ
しかし誰からの目からしても大戦前から米の方が英より国力は上に見える
当然だ、既に大戦前から米のみらず独に対しても各産業部門で抜かれその輸出攻勢で国際収支は19世紀末から常に赤字であったからだ
造船を除く鉄鋼、軽金属、機械、電機製品、化学等の各工業部門で米独の後塵を拝し、貿易摩擦化した
特に1873年のオーストリア発の恐慌で英の不況は顕著で保護貿易化を狙い全植民地をブロック化した関税同盟結成を模索したり必死だった
1910年の英の国際収支決済を見ると歴然だ
英は米に対し5000万ポンドの収支赤字、主に独が相手の欧州大陸に対し4500万ポンドの収支赤字
英が収支黒字なのは前述レスにあるようにインドに6000万ポンドの黒字、次いで日本に対する主に債権回収による1300万ポンドの黒字
全体の収支差引で結局2700万ポンドの巨額の収支赤字を計上しているのである