09/01/12 12:39:59
>>643
>>657
アントニー・ビーヴァーの「スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943」に
次のような記述がある。
一〇月一六日の朝、ソヴィエト人民委員会のアレクセイ・コスイギン副委員長が
委員会の建物に入ってみると、すべてが放置されていた。すきま風で書類は
散乱し、ドアは開いたまま、無人のオフィスの電話があちこちで鳴っている。
首脳部が首都を去ったかどうか確かめようと電話をかけてきているのだろう。
そう思ったコスイギンは部屋から部屋へ駆けずり回って電話に出た。だが、間に合って
受話器をとっても、相手は無言のままである。招待を明らかにした上級職員はたった一人だ。
モスクワは降伏するのかと、彼は無愛想に訊ねた。