08/12/04 00:23:01
米技術専門誌のポピュラーメカニクスは11月11日号で「史上最強の軍用機、ベスト6(The 6 Most Lethal
Aircraft in History)」という特集記事を組み、独自調査に基づく航空機史上に残る名機ベスト6を発表した。
それによると、ベスト1の名誉に輝いたのは第一次世界大戦に活躍した事実上、世界初の戦闘機「フォッカ
ー・アインデッカー(Fokker Eindecker)」。2位は第二次世界大戦初期から中期に活躍した日本の「ゼロ戦」。
3位は第二次世界大戦初期後期に登場し、その後の戦略爆撃機のベースともなった米国の爆撃機「B-29」、
続く4位以下からはようやく現代の軍用機が登場し、4位はガンシップの別名で有名な米国の対地攻撃機
「AC- 130」、5位もやはり対地攻撃機の「A-10」、6位は攻撃型ヘリコプターの「AH-64」となった。
1位の座に輝いた「フォッカー・アインデッカー」は日本ではなじみが薄いが、1915年に登場した戦闘用に開発
が進められた世界初の航空機となる。1914年7月に勃発した第一次世界大戦では大戦の当初から航空機を
用いた戦闘が行われたが、大戦初期に導入された「戦闘機」はそれまでは航空郵便などで用いられてきた
機体の流用で、最初から戦闘目的で開発された機体としては、この「フォッカー・アインデッカー」が世界初で、
この機体が当時の列強に与えた衝撃は、甚大なものがあったという。
2位に輝いた日本の「ゼロ戦」に関しても第二次世界大戦初期に米軍に与えた衝撃は並大抵なものではなかった
とポピュラーメカニクス誌では米国の著名な戦史家、ジョナサン・パーシャル(Jon Parshall)氏のコトバを借りて
述べている。曰く「日本軍は大戦末期になり、欧米がスピットファイア、ハリケーン、Fw-190、Bf-109、 P-51、
P-38といった最新鋭の機体を投入してからも、時代遅れになったゼロ戦を飛ばし続けた。しかし、少なくとも
大戦初期においてゼロ戦に太刀打ちできる機体は皆無だった」と。
3位の「B-29」が大戦末期の日本に与えた衝撃と被害の大きさはいうまでもないだろう。
航空機の専門家と退役軍人に対するアンケート結果から導き出されたとするこの結果、莫大な予算を投じられ
てきた現代の米国の戦闘機が1機も含まれていないのは気になるところだ。
URLリンク(www.technobahn.com)