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「パイロット責めないで」 戦闘機墜落で家族失った韓国系男性に寄付殺到
12月12日10時9分配信 産経新聞
【ロサンゼルス＝松尾理也】米カリフォルニア州サンディエゴ近郊の住宅街に８日、米軍のＦＡ１８戦闘攻撃機が墜落した事故で、
妻、子供２人、義母の一家４人を失いながらも、「墜落機のパイロットを責めないでほしい」と気丈に語った韓国出身の商店主、ユン・ドンユンさん（３７）の発言を、米メディアが連日大きく報道している。
ユンさんの元にはすでに数十件の寄付が寄せられるとともに、寄付に関する電話の問い合わせが相次いでいるという。
事故後、会見したユンさんは涙をこらえながら、「パイロットは（事故を避けるため）全力を尽くした。彼がこれ以上苦しむことがないよう祈ってほしい」と話した。パイロットは墜落直前に脱出し、無事だった。
事故にうちひしがれつつ、加害者にも配慮を示すユンさんの姿はテレビで伝えられ、大きな反響を呼んだ。
今回の事故で亡くなったのは、妻のヨンミさん（３６）、長女グレースちゃん（１）、生後２カ月の次女レイチェルちゃん、育児手伝いのため韓国から訪問中だったヨンミさんの母親（６０）の４人。
一家は最近、被害に遭った住宅に引っ越してきたばかりだった。
ユンさんの支援にあたっている地元教会関係者は、「会見が放送された後、全米各地はもとより、欧州やアジアからも支援が寄せられている」と話している。