09/01/04 03:54:42
この音声でグリズリーに襲われているのはティモシー・トレッドウェルと、
その恋人エイミー。ティモシーは13年もの間、毎年アラスカにキャンプを
張ってグリズリーの生態を研究してきた自然活動家だ。
彼の研究スタイルの特徴は、普通なら即座に食い殺されてもおかしくないような
超至近距離からグリズリーを撮影すること。まったくの丸腰でグリズリーに
近づいていき、「愛してるよ」「いい子だね」等の優しい囁きとともに彼等との
コミュニケーションを計る。また彼等を獣扱いせず、一頭一頭に名前をつけて
一人の人間のように扱った。ティモシーはグリズリーを本当の友達だと思っていたし、
グリズリーの生き方を尊敬し、彼等のようになりたいと願っていた。
が、ティモシーにとって誤算だったのは、グリズリーの方は彼のことを「何だか
頭のおかしい奴がいるな」程度にしか認識していなかったことだ。
そしてティモシーがグリズリーに近づき始めてから13年目の夏、
例によって不用意にグリズリーとの距離を縮めてきたティモシーを見た
一頭の年老いたグリズリーは、不意にあることに気が付いた。
「こいつ、ひょっとしたら食えるんじゃないか?」
6分間に渡る音声には、四肢を無惨に引き裂かれる前のティモシーと
エイミーの断末魔の叫びが克明に記録されている(映像が残されていないのは
エイミーがカメラの蓋を外し忘れたためだ)。
URLリンク(d.hatena.ne.jp)
Audio of Timothy Treadwell's Last Moments ("Grizzly Man")
URLリンク(jp.youtube.com)