09/01/22 23:45:23
>>383
副砲廃止論に反対。
米以外で唯一両用砲で済ませた英の砲の性能は正直対空砲として使えないから米を対象にするとして…
5inクラスの砲だけでは、中小艦艇に対してすら打撃力に不足を生ずる。
WW2で唯一と言っていい成功した両用砲、米5in砲は貫通力が1万mでも50mm程度しかない。
駆逐艦に対しても近距離でなければ有効な打撃力足りえず、結構弾数を要する事が予想される数値である。
いくら射撃速度重視と言っても的に捕らえなければならんので初っ端から速射力が生かせるわけでもない。
対して、例として日15.5cm砲は1万5千mでも70mm前後の貫通力を有し、早くから有効な打撃力を行使できる。
数隻同時に迫ることが予想される敵中小艦艇に対し、距離的にも打撃力的にもより有力である6インチ砲を捨て、
5inクラスの砲で固めた場合、近距離まで接近されてしか有力な応戦が出来ず、しかもそこから破壊にもたつく様では、
日酸素魚雷でなくとも雷撃射程に入りこまれてしまう。
米5in両用砲は高角砲としての性質が強い砲であり、対艦砲としての能力は最高と言うわけでもない。
日本の駆逐艦に搭載されている砲と比較してみる。米両用砲の重量は駆逐艦用連装砲塔Mark22の物。
米12.7cmMk12(L38) 砲塔重量34.1t 射撃速度15発/分 初速792mps 最大射程16070m
日三年式12.7cm(L50) 砲塔重量32.5t 射撃速度10発/分 初速910mps 最大射程18380m
射撃速度以外は基本的に劣る。米のは射撃速度は高い(職人芸の最高値だと毎分22発行く)が、
毎分15発の最大値などいつまでも続けていられるものでもない。揚弾が追いつかんし、放熱もヤバイ。
所詮両用砲オンリーなんぞ常に大量の護衛艦艇をつけられる英米海軍でしか取れる選択ではない。
独は実際にロクに護衛もつけず行動させるときも多い。仏伊もそれほど余裕があるわけでなし。
英に至っては結局少数の護衛しかつけずに運用してたがよくあんな失敗作13.3cmだけでいけると判断したものだ。
日本は規模的にはやれそうなんだが駆逐艦に至るまで敵に突っ込ませる機満々だしやっぱり厳しい。
大体2国しかやってない戦艦への両用砲搭載で成功したのは米のみ、仮にやって失敗作だったら目も当てられない。