08/05/20 23:01:25 DpHGRXiP
>>67 >>この宇垣組閣断念事件の登場人物は、帝国陸軍奇人変人列伝を
>>作れば確実に登場する人々ですね。
まあ、田中新一は意外と『兵務課』が長いからですね。
2・26事件後に軍紀粛正のため、「兵務局」が軍務局から分離独立します。ちょうど
その頃に田中新一は兵務課高級課員(課長代理)に配属されて(1936年3月27日)
順当に兵務課長となりました(1936年8月~1937年3月)。
ですから同じ軍紀を取り締まる部署として、憲兵司令官の中島今朝吾と、兵務課長の
田中新一は繋がりができる訳です。まあ、●「奇人変人」の類が軍紀を取り締まるとは
これいかに。やはりマトモな神経では、下克上の陸軍を取り締まれないのでしょう。
さて憲兵司令官の中島今朝吾は、副官を連れて宇垣に『特攻』をかける訳ですが、
もちろん中島の独断ではありませんでした。もし独断ならそれこそキチガイですw。
中堅幕僚の突き上げを喰らった寺内寿一陸相が、『陸軍の総意』という名目で
宇垣に組閣を断念させるよう中島に代理で行かせたのでした―。