08/10/03 01:30:09 xGFFkKr8
この警備地区はクリークと堤防に囲まれた水田地帯で相当豊からしく、有名な
上海ガ二の原産地でもありました。富農も多く警備を始めて2~3日しますと、
あちこちから「新四軍が来た!討伐してくれ」「紅軍の工作員が村人を煽動
している。捕えてくれ!」と言ってきます。
そうして出動すると、大抵は遅すぎて取り逃がす結果となるのですが、必ずご馳走を
用意して待ってくれていました。豊かな地域であるがゆえに、共産党の浸透に対する
恐怖心は格別だったようです。
その後、情報を集めるために付近の有力者に集まってもらうと、「日本軍はいつまで
いるのか?」と尋ねられます。そこで自分が「交代の国民党軍が来るまでだ」と答え
ますと、「永久駐屯を望む。国府軍は当てにならぬ」と真剣に訴えるのでビックリ
します。人から頼られれば悪い気はしませんが、自国の軍隊が信用できず、「敵軍の
捕虜」に自分の身の安全を託そうと願うのですから、何だか気の毒に思えてきました。
今なら日本の自衛隊が信用できず、在日米軍に身の安全を求めるようなものですw。