08/07/14 19:28:23
海外の軍事情報の翻訳や解釈に生涯をかけた人は、明治以来数えられないほど多く出た。
しかし日本側からも海外へ軍事情報を発信し、解説しないかぎり、真の論理性も客観性も鍛えられない。
「自国のほうから情報を発信して自国に有利な状況を作り上げる」というのが国際社会の常套である。
しかし軍事情報や知識に対して受身の反応しかしないのが日本の軍事知識人の特徴だった。
同じ極東アジア諸国を比較しても中国人や韓国人による自国の軍事情報を扱う英語サイトは多くある。
しかし日本の場合、そのような英語サイトは皆無であるし、外国人の閲覧者や利用者も少ない。
時には自国に有利なディスインフォメーションを行うことも可能であるというのに
日本の官民には他国に自国の軍事情報を広めて有効に理解させようという発想が欠落している。
他国の情報を分析したり解釈するのは得意だが、自国のほうから情報発信しようという発想に乏しい。
海外へと発信される日本の軍事情報の多くが、多少の日本語を解せる欧米人によるものだったり、
日本語を解せる中国人や韓国人が自国の軍事サイト経由で内容を歪曲して発信されたものが多数を占める。
他国の人間が日本語を解せて海外へ自由に恣意的に情報発信している現状において
海外へ情報を発信せず沈黙さえしていれば自国に有利になると勘違いしているのは
WW2から何も日本人は学習していないということを証明しているだけに過ぎないのだ。
受身の体質から脱却しないかぎり、真の軍事知識は一生かかっても本当には身につかない。
軍事知識を海外へ情報発信できる力が身につかないと、真の高い軍事知識も身につかない。
youtubeでもいい、海外の軍事掲示板でもいい、海外版ウィキペディアでもいい、
日本人は自分自身で出来ることから、少しずつ海外へ正確な情報を発信せねばならない状況が迫っている。