09/01/22 05:31:08
>>943
格納庫の片隅に無造作に積まれた、資材の物陰から話しかけてくる屠龍の声。
(声)「…覚えているか?俺が格納庫を僚機に取られて途方にくれていたら、お前がこっそり自分の格納庫に招き寄せて
寝場所を提供してくれた時のことを」
月光「ああ、そんな事もあった。何しろ共に夜間任務というのもあり、他人事には思えずつい放っておけなかったからな…」
(声)「その時から組織の枠を越えた俺たちの交流が始まった。それまで海軍機は無能な連中ばかりと思っていたが
お前だけは違った。ある時は偵察機、ある時は夜間戦闘機、またある時は後継機を育成する母親的存在と、その名の示す通り
月が満ち欠けていく様に属性を変えていく、しかし献身的なまでに勤勉で情に厚いという本質はいつも一緒だ。
いつしかお前は俺にとって、何物にも代え難い、無二の親友となっていった。お前が目の前から消えてしまう事を
俺は一番恐れている。たとえこの国が滅びようと、他の全てを犠牲にしてでもお前だけは失いたくないんだ…」
月光「屠龍、私たち兵器はつまるところ人の手によって作り出された道具だ。道具である以上必要に応じて改良を施され、
いずれ寿命もしくは必要とされなくなる時が来れば役目を終える、そういう定めじゃないのか?」
>>944
降り注ぐ銃弾の雨 交錯する銀色の矢
異世界より派遣された鋼の鳥たちは、ミサイル発射地点近くの丘の上で尚も戦いの舞踏を続けていた。
そうした中、XFV-14Bの奮戦によりロシア型日本機は数を減らしていく。
Su-35J「馬鹿な!性能や数では我々が上回るはず…」
Su-47J「並の機体には真似できない機動性…あのVTOL機は化け物か!?」
XFV-14B「確かにお前たちは選りすぐりの精鋭なんだろう、だが『ロシア語で考え』たらどうという事はなくなった」
Su-35J「貴様、よくもぬけぬけと!こいつさえ倒せれば後は雑魚ばかりだというのに…」
A-4E 「蝶の様に舞い、蜂の様に刺す…か」
AV-8B+「それってアリって奴の戦法だっけ?でも空飛ぶ蟻なんてアリ得ないよな。
蟻が空を飛んだら蜂の立場がないじゃん、なあ海軍の忠犬ハチさんよ」
F/A-18E「(脱力)…根本的にお前は色々間違ってるから、これ以上喋らない方がいいぞ」
その間にもまた一機、戦闘不能に追い込まれていくロシア型日本機勢。