08/07/03 21:54:11
所は変わり、東京湾沖に浮かぶ、現代米軍機母艦。
XFV-14B「一体何が起こってるんだ?」
会議室のスクリーンに映し出された被害状況写真を見ながら、XFVがぼやく。
F/A-18E「我々も目下、全力で調査中だ。おいおい詳細もわかると思うんだがな……」
AV-8B+「おいおいだぁ?冗談じゃねぇよ!イオージマに上陸したこの時代の米軍はどうなったんだよ!!」
語気荒くF/A-18に噛み付くAV-8B+。
F/A-18E「あだだだ!ノズルを噛むな!!とにかく被害状況は現在調査中だ」
XFV-14B「と言ってもなぁ……」
再度スクリーンに映し出された、E-2Cが撮影した島の全景写真を見やる。
XFV-14B「これじゃ生存者はほぼ絶望的だし、日本側だって無事じゃ済まんぞ。それに……」
顔を伏せるXFV。
XFV-14B「兄貴の消息だってわからない。奴らが出てこないって事は、撃退には成功したんだろうけど」
F/A-18E「その件で進展だ。館山沖でEF-2000の残骸が見つかったそうだ」
海兵隊機一同「!?」
F/A-18E「まだオールド・ゼロの残骸は見つかっていないが……。恐らく奴が撃墜したんだろう」
しばしの沈黙。そしてそれを振り払うように、F/A-18が宣言する。
F/A-18E「現状で我々が出来る事は酷く少ない。が……」
一度言葉を切り、不敵な笑みを見せるF/A-18。
F/A-18E「味方を増やす事は出来る」
XFV-14B「どう言う意味だよ?」
F/A-18E「航空自衛隊機及び日本海軍機と連絡を密に取り、共同戦線を張る。つまり我々が空自と行動を共にする」
唖然とする会議室の一同。
XFV-14B「本気か?」
F/A-18E「もちろん。これ以上の最善策が有るのなら、俺が教えて貰いたい」
翼を畳んで『お手上げ』のジェスチュアをするF/A-18。
楽しそうにそれを見ていたXFV。突然振り返ると、ドアに向かって一言。
XFV-14B「帰ってきたのかあに……き?」
そこには誰も居ない。