08/06/12 02:50:24
そして子供たちは…
「………」
「…………あれ?」
電光「…お姉ちゃん、僕たち動ける、助かったんだよ!」
極光「でも、あんな至近距離で、どうして…?」
目を開けて恐る恐る周囲を見渡してみると
「あなたは………!!!」
「…良かっ…た、間一髪…間に合って…」
機体に無数の穴を空けられ、弱々しいエンジン音を立てながら、四式襲撃機>>515号機がそこに横たわっていた。
極光「あなたが私達の盾になって下さったんですか?しっかりして下さい!」
四式襲撃機「あの時は…あいつに逆らえなくて…言う事を聞いてしまったんだけど…酷い事をしてしまって…本当に…ごめんね…
あの日から…ずっと…ずっと…後悔していたんだ…」
電光「でも僕たちはあの後助かったし、そんなの気にしなくていいんだよう…」
四式襲撃機「臆病者の俺なんかに比べて…君たちは命がけで…お母さんを取り戻そうとしていたね…こんないい子達なのに…
崖下に突き落とした俺が…君たちのお母さんに叱られて…当たり前だよね…?」
極光「……!早く手当てを、誰か!」
四式襲撃機「もしも…再び飛び回れる時が…来るのならば…今度こそ…君たちと…友だち…に…」
その言葉を最期に、四式襲撃機の機能は完全に止まったのである。