08/06/12 00:45:14
残留思念となった二機の作戦指示が続く。
FSX90(残留思念)「あの胴下部分に取り付けられた銃器が見えるか?強力な破壊光線を照射する装置だ。
つまりあれを封じ込めさえすれば、向こうの攻撃はほぼ無力化できる」
F2(残留思念)「高威力であるが故の弱点もある。膨大なエネルギーを消費するため連射はできない、また照射の瞬間は全機能を
集中させるためその他の攻撃及び行動は全て停止する。その隙をついてあの装置に空対空ミサイルを叩き込のだ」
FSX90(残留思念)「目標物に照準を合わせてロックオンすれば後は自動追尾する。光線と相殺されるのを考慮し
二方向から挟み撃ちにすれば、ほぼ確実に破壊できるだろう」
F2(残留思念)「お前達がこの姿でいられるのは限られた時間だが、向こうも状況は似たようなものだ。度重なる戦闘と不釣り合いな
強力兵装で機体を酷使しているため、最早限界に近づいているはず。一瞬の判断が勝敗を決めるだろう、健闘を祈る!」
極光(変身中)「そうか、光線を撃たせるような状況をとにかく作り出せばいいのね」
電光(変身中)「でもどうやって?お母さんもさっきに比べて大分慎重になってきたみたい」
その様子を見守っていた火龍たちは…
火龍「済まないが坊や、もう一度俺をぶら下げて飛ぶ事は出来るか?」
震電「…分かった!あの子達が行動しやすいように囮になるんだね?でもそれなら僕が単独で行くよ」
火龍「いや、ちょっと考える事があってな…それじゃ頼んだぜ!」
一対二で睨み合う中、上空から話しかける声がした。
火龍「そこのオバサン!さっきより動きがのろくなってるみたいだけど、もう年なんだから無理しない方がいいんじゃない?
(子供たちに目配せをする)」
月光「死に損ないが…まずはお前たちから片づけてやる(レーザー光線充填開始)」
極光(変身中)「(火龍さん、感謝します)電光!今がチャンスよ!目標物捕捉、ミサイル発射準備完了!」
電光(変身中)「了解!こちらもミサイル発射準備完了!」
「「行っっけぇぇぇーーーーー!!!!!」」
「……何!!!」
月光が周囲に注意を向けた時は既に遅く、二発のミサイルが回避不能なまでに接近していた。