こんな紫電改は嫌すぎるat ARMY
こんな紫電改は嫌すぎる - 暇つぶし2ch668:名無し三等兵
08/06/07 00:48:48
>>643
一方、敷地内の地上兵器を破壊していた火龍と震電は…

震電「あともう一息だね」
火龍「ああ、坊やがばらまいてる金属片のお陰でロケット花火もどきも………
危ない!!伏せろ…ぐわっっ!!」
震電「大丈夫?一体何があったの?!」

月光「この基地内で破壊活動を続けるお前たちを直ちに始末する」
震電「嘘…でしょ?どうして、どうしてそんな事を…」
月光「問答無用!」
火龍「いいからすぐ逃げるぞ!話し合いが通用する相手じゃない」

震電は火龍をぶら下げた状態で、月光の追撃を振り切って
何とか物陰に潜んでいた秋月の元までたどり着く。

震電「一体どうしちゃったのかな…記憶がないって
いうのは聞いてたけど、あんなに優しかった機(ひと)なのに…」
火龍「ありゃ陸軍機の集団催眠ってレベルじゃねーぞ、
正に殺人機の目つきだ。さっき背後からいきなり
光ったと思ったら、気がついたら片方の翼を焼かれてたんだ」
秋月「恐らくそれは、光を一カ所に集めて線上に飛ばす全く新しいタイプの武器だろう。
砲弾とは比べものにならない速さと破壊力を持つという」

669:名無し三等兵
08/06/07 01:04:21
>>668
火龍「そう言えば、坊やの他にまだ誰か周りにいなかったっけか」
震電「うん、紫電改さん達は出かけてるし、あの子たちはまだ戦闘中。
一緒にFSXもいたはずなんだけど見当たらないね」
火龍「まさかあの光線にやられたのか?
なかなかの男前だったのに惜しい機体を…」
震電「え?(意味が分かってない)」

秋月「(上空を見上げて)どうやらここを探し当てた様だな。
だが心配はいらん、こんな事もあろうかと思ってこの艦には
特殊な防壁を張り巡らしてあるから、多少の光線兵器には耐えられる」
火龍「また謎な物を持ち出してきて…あんた何者なんだ一体」
秋月「別に…雪風様の補佐を務める単なる防空駆逐艦だが」

670:名無し三等兵
08/06/07 05:05:30
最近の流れについて行けず、これはきっと一式陸攻姉さんあたりが書いた
新作同人誌のストーリーなんだと思う事にした新司偵さん。

671:名無し三等兵
08/06/07 07:59:48
まさかここまで長くなるとは思わなかった、でも今更中断できる
状態じゃないしこのスレの中で何とか終わらせたいと思ってる。
それまで見たくない機体たちには申し訳ないけど、
関係ない一発ネタを振るのは構わないし或いはあぼん設定するなり
零戦スレに避難するなり各自対処してもうしばらく辛抱して欲しい。
後は複数の機体たちでリレーしてるみたいなのでどうやって完結させるかとか、
いずれにしてもどこかで話し合いの場を設けるべきなのかな、と一式陸攻。

672:名無し三等兵
08/06/07 13:23:27
>>667
F-2「君達は先に行ってくれないか?私は寄るところがある。」
F-4「子供のとこか…残り時間も少ないみたいだな。」
P3-C「過去に干渉したばかりにこんなことに(涙)」
紫電改「俺、完全に蚊帳の外~(まだ分かっていない)」

そして、先程より薄くなったF-2は子供の元へ…

極光「誰か来る。」
電光「えっ、お父さんだ!?」

673:名無し三等兵
08/06/07 14:34:43
そもそも何で月光ってこんなに人気あるの?
震電とかは実力未知数で色々妄想をかき立てるからまだ分かるけど、
はっきり言って海軍機の中でも大して活躍してないじゃん。
ましてや陸軍に移ったらお荷物になるのは明らかなのに、
スカウトしてる屠龍って馬鹿なの、ゆとりなの?

男塾の三面拳の方は最強っぽいけど戦闘機としては雑魚クラスだよね
と無駄に煽ってみる烈風。

674:名無し三等兵
08/06/07 16:37:14
そんな烈風に銃口を向ける月光

「綺麗な形だからじゃないっすか~」
さりげなくフォローする飛燕(逃腰)

675:名無し三等兵
08/06/07 17:21:45
>>671
問題は、書きたいと思ったパートが被った時に考えてたネタが没になって
練り直したりすると余計話が長くなるって事だろうか。
このスレ内で完結させるためにどこかで摺り合わせを
した方がいいと思うけど、ここでやるのは無理だし
何かいい方法はないだろうかと強風。

676:名無し三等兵
08/06/07 17:32:09
>>675
「それなら、私らにいい考えが」
と、手を上げるB-29”エノラ・ゲイ”と”ボックスカー”。

677:名無し三等兵
08/06/07 18:26:48
と言うか、半ば冗談交じりに言ったFSX-90が、まさかココまで持て囃されるとは思わなかった。

と、事後述懐するF-1支援戦闘機。

678:名無し三等兵
08/06/07 21:43:35
>>673
「俺は馬鹿でも余裕でもねえ!
ただ、苦労ばかりしてたコイツを守りたいだけだ。」
月光を抱き寄せ、宣言する屠龍。

679:名無し三等兵
08/06/07 22:23:24
>>678
ならばお前が海軍に行けば良かっただろうに。
陸軍に連れてきても厄介者扱いされて辛い思いをするのはあいつの方だぞ。
ところで艦上攻撃機の天山が何故地上型の月光に
ちょっかい出す様になったんだ、ググっても
関連性のある資料が見つからないので誰か説明出来ないか?
と冷静に突っ込みを入れる五式戦。

680:名無し三等兵
08/06/08 00:08:36
紫電改「そこは謎なんだよな~。
それより、このスレ内で月光先輩は元に戻るのかな?あと400きったぞ。」

681:名無し三等兵
08/06/08 01:56:52
>>680
一式陸攻「一応、きちんとした形で終わらせるためのプロットは漠然と考えてる。
もちろん他の航空機さんが書いたのに合わせて修正はしていくけど。
書きたいパートがそれぞれ分かれていれば問題ないんだけどね。
流石の私も独断で突っ走ったりしたらもうここにはいられなくなるし。
それにしてもB29>>676号機さん達はどうしたのかしら、
いい案があるなら是非聞かせて欲しいのだけど。
スレが残り少なくなっていよいよになったら、
ほとんど使われてないところを作戦会議場として、
一時的に借りることはできないかしら…例えばこことか」

スレリンク(army板)

682:名無し三等兵
08/06/08 02:33:08
>>681
「紫電改のスレだけど俺が許すから、10レスくらい使って完結させたらどうだ?」
無責任なことを言ってみる零戦


683:名無し三等兵
08/06/08 03:46:49
このスレには物書きさんが何人いるんだろうか?

自分は明野外国機+雷電パートを書いてたんだけど、>>634>>666は違う人が書いてますね。
個人的には>>653で外国機パートは終わりのつもりだったんだけど…
とFw190A-5。

684:681
08/06/08 08:22:29
>>683を除くほとんどのパートに手を出して
泥沼長期戦のきっかけを作ったのはこの私だ。
今あるネタを通しで放出したら多分零戦>>682先輩の言う長さでは終わらないorz
特に月光ファミリーパートは複数で書いているっぽいので、
軌道修正はほぼ必要になるだろうし。
てかネタバレ&スレ消費を防ぐために本当に>>681のスレで打ち合わせする?

685:名無し三等兵
08/06/08 13:10:39
>>684
一気に書き流してもらって、このスレで終らせるか

あまり機能してない例のスレで打ち合わせするか…
皆はどうすれば良いと思う?

と、真面目に提案する
雷電@空腹モード

686:名無し三等兵
08/06/08 19:50:21
ここは>>681に頑張ってもらうか…?

687:名無し三等兵
08/06/08 20:02:09
取りあえず、こちらからも提案したい事があるので
何か意見があれば向こうでお願いします、
とあっちのスレに飛んでいく一式陸攻>>681号機。

688:名無し三等兵
08/06/08 20:29:14
向こうにも住人はいるんだし、大勢で押しかけてきて関係ない話をされるのは嫌だろう。
相談はこっちのスレでした方が後腐れがなくて良いと思うんだが…とFw190A-5

スレリンク(army板)l50

689:名無し三等兵
08/06/08 22:38:48
何度もすみません、それではフォッケウルフ>>688号機さんの言うスレを使わせて貰います

再び方向転換する一式陸攻

690:名無し三等兵
08/06/09 01:41:10
URLリンク(jp.youtube.com)
URLリンク(jp.youtube.com)
URLリンク(jp.youtube.com)

色々迷惑かけて済まなかった、お詫びにこれを見てゆっくりしていってくれ…
と零戦

691:名無し三等兵
08/06/09 23:00:36
>>645
墜落の危機に瀕した雷電。

赤松分隊士「不時着も覚悟しておけよ、無茶した対価だ」
雷電「分かってる、それじゃ零小水偵、気をつけて帰れよ」
零式小型水偵「ありがとう、このお礼は何時かさせてもらうから」
赤松分隊士「雷電よ…お前やけに落ち着いてるな、気味が悪い」
雷電「ふふふ、こんな事もあろうかと用意していたのだよ。操縦席の後ろを見てみな」
赤松分隊士「あ~!俺の秘蔵の天狗舞!第一これでどうやって飛ぶんd(ry」
雷電「待て冗談だって。燃料計の浮子が引っ掛かってるだけだから」
赤松分隊士「…それを早く言え!とにかく戻るぞ!」

…どうにか穴埋め成った明野の滑走路に滑り込むことができた雷電。

692:名無し三等兵
08/06/10 01:16:07
>>664
基地を出て月光たちを探す天山に、何者かが話しかける。

F2(声)「確かそなたは海軍の…間に合って良かった。是非伝えたい事があるのだ」
天山「あんたは月光のダンナか?そんな物陰から話さないで、こっちに出てこいや」
F2(声)「それが残念ながら出来ないのだ、既に私の身体は消滅してしまっている。
     その事でたった今、子供たちにも別れを告げたところだった」
天山「消滅…な、何だって!!あんた一体どうなったんだ、まさか、死・・・」
F2(声)「何と説明すれば良いのだろうな(苦笑)、影の存在であるFSX90が倒れた事により
     私の存在も消えてしまうのだ」
天山「FXSまでもが…何てこった」
F2(声)「尤も平成の時代に戻り、新たな身体を得れば復活は可能だ。
     ただこの時代にやって来る事は、最早難しいだろうな…」
天山「こっちには二度と来れないってか?じゃあ残る家族は…」
F2(声)「子供たちは今、母親の心を取り戻すために立ち上がろうとしている。
     紫電改には雪風殿に託すようにと申し伝えたが、
     是非そなたにも家族の事をお願いしたい。
     子供たちもずい分と懐いているし、そなたなら、
     どんな事があっても妻を裏切ったりはしないだろうから…」
天山「……おい!」

その言葉を最後にF2の気配は完全に消え去ったのであった。

693:名無し三等兵
08/06/10 01:17:28
>>672
「お父さん…」
FSX同様子供たちに最後の力を与えると、F2は消滅し、小さな硝子玉だけが残された。
子供たちはしばらく泣いていたが、やがて極光が静かに立ち上がる。

極光「さあ、電光。いつまでも悲しんでいないで、そろそろお母さんのところへ向わなきゃ」
電光「(泣きながら)でも、お母さん本当に元に戻るのかなあ、
   それに戻ってもお父さんはもういないんだよ…」
極光「今はお母さんの心を取り戻すのが先。さっきも言ったとおり、
   FXSさんとお父さんが残してくれた力を自分の中で思い描いてみて…」
電光「分かった、やってみる…」

すると二つの硝子玉はみるみる輝き出して、子供たちと一体になった。
「すごい!体内からとてつもない力がみなぎっていく様な気がする…!!」

694:名無し三等兵
08/06/10 01:20:07
>>669
一方、執拗に攻撃をしかける月光に対空砲で応戦する秋月は…

秋月「そろそろきつくなってきたかな、俺がここで抑えている間にお前達は厚木まで逃れるんだ。
   橘花の兄弟機と言えば、その陸軍戦闘爆撃機も修理して貰えるだろう」
震電「でも、そうしたら秋月さんはどうなるの?」
火龍「片方の翼さえやられてなきゃ、あの㌧デモ兵器に気をつければ俺でも戦えそうなんだがな…」
秋月「いいから早く逃げろ、俺もいつまで持つか分からん。下手な反撃は命取りになるだけだ」
火龍「そう言われると、ますます逃げづらくなるじゃないか~」

その時…
???「これ以上、関係のない兵器たちを傷つけるのはなりません!」
???「貴女のお相手は、この僕たちがしましょう!」
見たこともない形の戦闘機が二機、音速のスピードで近づいてきた。
月光「新手の援軍か?面白い、まとめてかかって来るがいい」

震電「F2さん達とは違う…?一体、君たちは誰?」
火龍「日の丸マークって事は、味方機だよな?一応」

天山「やっと月光を見つけたか…ん?何だあの見たこともねえ奴らは、消えたF2達の代わりに派遣された連中か?」
???「おじさーん、ここは僕たちに任せて一まずみんな下がってー」
天山「おじさん…??」震電「という事はまさか…」火龍「あの子達が変身した姿!?」

変身した電光、極光をサポートするかの様にFSX-90及びF2の残留思念が現れる。
FSX90(残留思念)「いいか、今のお前達は俺たちと同等以上の力を持っている。
    言われた通りの動きをすれば、まず負けはしない」
F2(残留思念)「但しいつまでもという訳にはいかない。一定時間が経過すると
    負荷に耐えられなくなり、元の姿に戻ってしまう。限られた時間内で勝負するのだ」
電光&極光(変身中)「分かりました、やってみます!」

ちょうど同じ頃、僚機とは別行動をとった陸軍機が単独で藤が谷に向っていた。

695:名無し三等兵
08/06/12 00:45:14
残留思念となった二機の作戦指示が続く。

FSX90(残留思念)「あの胴下部分に取り付けられた銃器が見えるか?強力な破壊光線を照射する装置だ。
   つまりあれを封じ込めさえすれば、向こうの攻撃はほぼ無力化できる」
F2(残留思念)「高威力であるが故の弱点もある。膨大なエネルギーを消費するため連射はできない、また照射の瞬間は全機能を
   集中させるためその他の攻撃及び行動は全て停止する。その隙をついてあの装置に空対空ミサイルを叩き込のだ」
FSX90(残留思念)「目標物に照準を合わせてロックオンすれば後は自動追尾する。光線と相殺されるのを考慮し
   二方向から挟み撃ちにすれば、ほぼ確実に破壊できるだろう」
F2(残留思念)「お前達がこの姿でいられるのは限られた時間だが、向こうも状況は似たようなものだ。度重なる戦闘と不釣り合いな
   強力兵装で機体を酷使しているため、最早限界に近づいているはず。一瞬の判断が勝敗を決めるだろう、健闘を祈る!」

極光(変身中)「そうか、光線を撃たせるような状況をとにかく作り出せばいいのね」
電光(変身中)「でもどうやって?お母さんもさっきに比べて大分慎重になってきたみたい」

その様子を見守っていた火龍たちは…
火龍「済まないが坊や、もう一度俺をぶら下げて飛ぶ事は出来るか?」
震電「…分かった!あの子達が行動しやすいように囮になるんだね?でもそれなら僕が単独で行くよ」
火龍「いや、ちょっと考える事があってな…それじゃ頼んだぜ!」

一対二で睨み合う中、上空から話しかける声がした。
火龍「そこのオバサン!さっきより動きがのろくなってるみたいだけど、もう年なんだから無理しない方がいいんじゃない?
   (子供たちに目配せをする)」
月光「死に損ないが…まずはお前たちから片づけてやる(レーザー光線充填開始)」
極光(変身中)「(火龍さん、感謝します)電光!今がチャンスよ!目標物捕捉、ミサイル発射準備完了!」
電光(変身中)「了解!こちらもミサイル発射準備完了!」
「「行っっけぇぇぇーーーーー!!!!!」」

「……何!!!」
月光が周囲に注意を向けた時は既に遅く、二発のミサイルが回避不能なまでに接近していた。

696:名無し三等兵
08/06/12 00:47:17
火龍「あの子たち、どうやら上手くやってのけたみたいだな…さて。震電よ、最後のお願いなんだが、
   俺をさっきの地上兵器の設置場所までこのまま連れてってくれないか?あとデカいのが一基残っているんでな」
震電「最後のお願い…?」
火龍「あんな物残しておいて悪い奴らに利用されたりでもしたら、大変な事になるからな…だから爆弾ごと突っ込んでやるよ」
震電「駄目だよ!自力で飛べないのにそんな事したら…じゃあ、お兄ちゃんが爆弾落としたら、僕がそのまま安全なところまで
   運んでいってあげる」
火龍「いいのか…?逃げ遅れたらお前も爆発に巻き込まれるんだぞ」
震電「必ず逃げ切ってみせる、だから…僕を信じて!」

たった一基そびえ立つミサイル発射台が近づいてくると、残りの電波欺瞞紙を震電がばら撒く。
「これでも食らえーーーーー!!!!!」
舞い上がる箔紙に呼応するかの様に、未来からもたらされた悪魔に向けて、火龍の爆弾が炸裂した。

轟音と共に黒煙が立ち込める上空を、固唾を呑んで見守っていた秋月の元に戻ってくる二機。
秋月「お前達…!よくぞ無事に戻ってきた」
火龍「へへっ、あの化け物兵器は残らず退治してやったぜ」
震電「雪風さんにも伝えて…僕、最後までこのお兄ちゃんを守り抜いたって。
    でも…ちょっと疲れたから休ませて…(そのまま倒れこむ)」
火龍「…おい!!しっかりしろ!!」
秋月「どれどれ…何、気を失っているだけだから心配するな。しかし爆発した破片で傷だらけになっとる、こりゃ修理が必要だな。
   (つかこの子に何かあったら俺が雪風様…いやその前に武蔵にぶっ頃されるわ)」
火龍「(震電を抱きしめつつ)有り難う!こんなボロボロになりながら俺を救ってくれたんだな、お前は最高の相棒だ(感涙)!!」

陸海という枠組みを越えた新たな友情が今、ここに誕生した。

697:名無し三等兵
08/06/12 02:48:41
>>695
「…ぐはあっ!!」
直接胴体を狙ったものでないにしろ、二発もの対空ミサイルによる損傷が著しく、蹲るようにして強制着陸する月光。
彼女の元に、変身が解けて元の姿になった子供たちが駆けつけてくる。

極光「お母さん、私たちのこと思い出しましたか?」
電光「どうしよう…ちょっとやり過ぎちゃったみたい」

月光「み、見事だ…この私をここまで追い詰めるとは…。だがしかし…旧友との約束を果たす為にも、負ける訳にはいかない…」
子供「え……?」
月光「お前達を葬るだけの機銃はまだ残っている…覚悟するがいい」
「!!!(とっさに電光を庇う極光)」
月光「死ねえーーーーーっっ!!!!!」
天山「止めろーーーーーーーー!!!!!!!」
機体に無数の穴が開けられる音を耳にしながら、月光に体当たりをする天山。
もつれ合うようにして二機は地面を転がりながら、数十㍍先の野原で静止した。

しばらくして…
月光「……ここは、一体…(倒れている僚機を発見して)ねえ、天山、何があったの?どうして私はここで倒れているの?」
天山「まさかお前…とうとう元に戻ってくれたんだな…(泣き笑い)」
月光「戻った…?そう言えば屠龍に話があるって地下室に呼び出されて、その後どうなったのか全く覚えてないんだけど、
   一体ここで何があったのかしら…辺り一面焼け野原で、貴方も傷だらけだわ」
天山「俺は別にどうって事ねえよ、だがな、子供たちが…」
月光「電光と極光が…?まさか、陸軍機たちに虐められたとか、それとも……ううっ(その場でよろめく)」
天山「無理すんな。お前は俺の何十倍もボロボロで、立ってられるのが不思議なくらいなんだぜ?翼貸してやるよ」

698:名無し三等兵
08/06/12 02:50:24
そして子供たちは…
「………」
「…………あれ?」
電光「…お姉ちゃん、僕たち動ける、助かったんだよ!」
極光「でも、あんな至近距離で、どうして…?」
目を開けて恐る恐る周囲を見渡してみると
「あなたは………!!!」
「…良かっ…た、間一髪…間に合って…」
機体に無数の穴を空けられ、弱々しいエンジン音を立てながら、四式襲撃機>>515号機がそこに横たわっていた。

極光「あなたが私達の盾になって下さったんですか?しっかりして下さい!」
四式襲撃機「あの時は…あいつに逆らえなくて…言う事を聞いてしまったんだけど…酷い事をしてしまって…本当に…ごめんね…
        あの日から…ずっと…ずっと…後悔していたんだ…」
電光「でも僕たちはあの後助かったし、そんなの気にしなくていいんだよう…」
四式襲撃機「臆病者の俺なんかに比べて…君たちは命がけで…お母さんを取り戻そうとしていたね…こんないい子達なのに…
        崖下に突き落とした俺が…君たちのお母さんに叱られて…当たり前だよね…?」
極光「……!早く手当てを、誰か!」
四式襲撃機「もしも…再び飛び回れる時が…来るのならば…今度こそ…君たちと…友だち…に…」
その言葉を最期に、四式襲撃機の機能は完全に止まったのである。

699:名無し三等兵
08/06/12 02:54:20
「電光!極光!どこにいるの、返事して!!」
「お母…さん……?」
子供たちが顔を上げると、そこには天山に支えられながら戻ってきた母親の姿があった。

月光「お前たち、無事だったんだね!良かった…あら、その子は一体…」
電光「最後の最後に、僕たちを助けてくれたんだ…酷いことしちゃってごめんなさいって…」
月光(これは…紛れも無く私が撃った機銃の痕…本当に可哀想な事をした…子供たちを助けてくれて有り難う…)
今や物言わぬ四式襲撃機の残骸を、慈愛の気持ちを込めて撫でたのであった。

電光&極光「お母さん…本当に、本当に元に戻ったんだね…」
抱擁し、涙を流して再会を喜ぶ親子三機。
天山「どいつもこいつも、泣かせる真似しやがって、畜生…(貰い泣き)」

その様子を、FSX-90とF2の残留思念が上空から笑顔で見守っていた。

一方、関東方面に向う紫電改たちの元にもその知らせが届く。
P3-C「T-2より通信が入りました。藤が谷の戦いは全て終わったと、これより僚機の魂を回収するとの事です」
F-4「我が陣営から二機、旧陸軍機から一機、合計三機の損失か…やはり、多少の犠牲なくして解けない、強力な洗脳だったのだな」
紫電改「損失…って事はまさか、月光先輩は今や未亡機?」
P3-C「紫電改殿、私達から是非お願いしたい事があるのです。我々の行動が裏目に出て、戦渦の拡大を招いてしまいました。
    どうか、彼女を責めないで下さい。不本意に操られてたとは言え、己のしでかした大きな過ち、そして愛する家族との別離と、
    正気に返った今だからこそ、深く傷ついているはずです。残された彼女と子供たちを支えてあげられるのは、
    仲間であるあなた方海軍機以外に他はないのですから」
紫電改「その辺は任しときな!まあ子供たちを助けたあんた方には感謝してるし、海軍(うみ)の男達に心の狭い奴なんざいねえよ!
     (てか未来戦闘機をフルボッコにするぐらいのあの方を怒らせたりなんかしたら、命が幾つあっても足りないって)」

700:名無し三等兵
08/06/12 05:37:04
>>666
現代米軍機の襲撃を受けた各務原。

LaGG-3「掩体に退避だ、ここも危ないぞ」
ハリケーン「ああ…滑走路が粉々になっていく」
F6F「集束型の爆弾…か?あの敵機、どこかで見た事あるような…」
Bf109E「これじゃ離陸できんぞ、復旧にも時間が掛かりそうだな…」
Fw190A-5「離陸できてもあんな高速を出す相手とじゃ戦闘にならないだろう」
F6F「…去っていったぞ…なんて仕事の速い連中だ」


一仕事終えて離脱した現代米軍機は…

XVF-14A「作戦の第一段階は完了だ。我々の力を“彼ら”も思い知っただろう」
A-4E「次の目標地点は館山基地。この時代のリーダーを通じて“彼ら”と接触を持つ」
XVF-14B「“彼ら”との交渉は兄貴がやる」
F/A-18E「その間は俺たちが警戒にあたれば良いのだな」
XVF-14A「その通り。それでは一旦母艦に帰投する」

現代米国機の狙いとは…?

701:名無し三等兵
08/06/12 08:46:29 M52WK5Hh
やっぱ、紫電でル・マンに挑戦でしょう

702:名無し三等兵
08/06/12 09:03:47
近年、日本人の国語力の低下が顕著になっている。
これはゆとり教育によって、特に国語の時間が減少したことが主な原因である。
日本の国語力を向上させるためには、教師の土曜休みを月~金休みに分散させることに
よって、授業週6日制を復活させるしかない。
週6日制授業を復活させ、日本人の国語力を回復すべきだ。

703:名無し三等兵
08/06/12 10:35:43
>>691
「空中給油は男のロマン…」
ここぞとばかりKYな発言をする紫電改

704:名無し三等兵
08/06/12 20:09:36
紫電改だけど、脚が短い短いと非難する輩には、Aラインのスカートをはいて長くみせろやと、言わせてもらおうか。

705:名無し三等兵
08/06/12 21:55:17
金星零戦だけど、バカ穴を減らすなどという、零戦のアイデンティティをないがしろにする暴挙は
もっと早くやってほしかったと口惜しい思いに浸らせてもらおうか。

706:名無し三等兵
08/06/12 22:36:21
坂井だけど、カキ氷の残り水をズズズーと音を立てて飲み下させてもらおうか。

707:名無し三等兵
08/06/12 23:59:52 fo1Stamm
>>700の現代米軍機の前に現れる謎の期待たち

心神改「ふっふっふっ」
YF-23J「そこの雑魚どもよ」
EF-2000J「ちょっと待って貰おうか」

708:名無し三等兵
08/06/13 00:29:12
>>707
XFV-14A「お客だ。奴らの相手は俺がする」
XFV-14B「コピー(了解)。晩飯までには帰って来いよ」
      空域から離脱する14Bの編隊と、単独で>>707編隊と対峙する14A。

XFV-14A「さて。2000年代の戦闘機の実力。見せてもらうぜ
      ―――アクティベート」

709:名無し三等兵
08/06/13 18:25:42
「さて、話はクライマックスですが、ここでついに















                        ハトが出ます」

と言う使い古されたギャグを使って、周囲を極寒のシベリアの様にしてしまう紫電改

710:名無し三等兵
08/06/13 18:53:07
坂井だけど、「くっ 臭せっ! 誰だ 屁、こいたヤツは?」と、僚機とともにガ島へ向かう機内で、一人芝居でもさせてもらおうか。

711:名無し三等兵
08/06/13 18:54:41
その僚機だけど、「坂井隊長 無線のスイッチOFFするの忘れてますよ」と連絡しようかしまいか、逡巡させてもらおうか。

712:名無し三等兵
08/06/13 19:00:45
軍ヲタ見習だけど、当時の無線でそれはムリと生半可な知識で突っ込んでみるテストさせてもらおうか。

713:名無し三等兵
08/06/13 19:03:27
俺だけど、空気読めよと言われる前に、あばよ、不再見」と足早に立ち去らせてもらおうか。


714:名無し三等兵
08/06/13 20:08:21
>>706
坂井だけど、お握り弁当のタラコはミディアムレアに焼いてもらおうか。

715:名無し三等兵
08/06/14 04:12:48
>>707-708
先に母艦へ向かう現代米軍機たち。

XVF-14B「どうするんだ、計画の変更が必要だぞ」
A-4E「“彼ら”との交渉にはお前があたれ。XVF-14Aの救援には母艦のホーネットたちを向かわせる」
AV-8B+「上空援護に20機位は残してくれよ」
F/A-18E「まったく、どの並行世界かは知らんが余計な事をしてくれる…」
A-4E「出来ればあの艦と“彼ら”が一緒の内に接触を持ちたい、急ぐぞ」


その頃、連絡を受けた母艦では…

F/A-18E(リーダー)「貴様ら、行くぞ!」
F/A-18E(その他大勢)「「「おおーーー!!」」」

作戦遂行のため全力を挙げる現代米軍機たち。

716:名無し三等兵
08/06/14 09:03:57
伊勢湾上空、空中戦を繰り広げるXVF-14Aと未来日本の3機。

心神改「旧式機の癖に…!」
EF2000J「おのれ、ちょこまかと…!」

XVF-14A「貴様らとは鍛え方が違う、そう簡単にやられはせんぞ」

YF-23J「敵味方不明の航空機、およそ40、急速接近中だ。どうやら蜂の大群だな」
EF2000J「さすがに40機を相手にするのはキツイな」
心神改「仕方ない、未来に戻るか」

撤退する未来日本機。

XVF-14A「救援すまんな、助かったぜ」
F/A-18E「作戦は続行中です。交渉にはXVF-14Bがあたります」
XVF-14A「コピー、俺も母艦で補給して後を追う」

717:名無し三等兵
08/06/14 13:38:05
スーパー・ゼロはXFV-14じゃなかったろうか……。
とか思ってしまう零戦21型。

718:名無し三等兵
08/06/14 14:24:03
>>717
あー、中の人が原典持ってないもんで、>>666とかの表記に合わせたんだけど…
間違ってたんですかorz正直スマンカッタとFw190A-5。 以後修正します…

719:名無し三等兵
08/06/15 11:11:29
夕刻迫る館山基地。

紫電改「先輩、向こう(未来)ではどうなってるのか見せてくれませんか?」
零戦先輩「駄目だ。この能力はむやみに使う訳にはいかん」
紫電改「そうは言っても雪風が向こうで何をやってるか確かめ…ん?何だこの音?」


上空から舞い降りる現代米軍機たち。

XFV-14B「私からもお願いしたいな。会談中の雪風とF-15に繋いで貰おう」
AV-8B+「無理にとは言わん、ただし断れば…(ガンポッドを構える)」
A-4E「既にここの上空は我々が制圧している。無駄な抵抗はしない方が身のためだぞ」

紫電改「FSX…!生きてたのか!?…何でアメリカのマークなんか…?」

XFV-14B「奴と俺は分身みたいなものだ。そうか、奴が消えたか…」
A-4E「ジョージ、お前には聞いてない。どうだジーク?繋ぐのか繋がないのか?」

零戦先輩「どうやら選択の余地は無いようだな……いいだろう」


雪風とF-15の会談は思わぬ客人を迎えようとしていた…

720:名無し三等兵
08/06/15 11:19:15
ところ変わって現代の横須賀付近、猿島で会談中の雪風とF-15は…
>>659
雪風「もう一度訊く、何故我々の時代に介入しようとしたのだ」

XFV-14B『その事については私から説明させてもらおう』

F-15「誰だ!どこにいる!(…声が零戦から聞こえる…過去にいる誰かか?)」

XFV-14B『では名乗らせてもらおう。我が名はXFV-14B。FSX-90の…分身だ。
       平成世界の米軍を代表してこの会談に参加させてもらう。
       さて未来からの介入だが、半年ほど前に我が国はある計画の存在を知った。
       「日本救済プロジェクト」と言う計画で、一言で言ってしまえば歴史を改変しようという計画だ。
       …日本はWW2を無条件降伏という形で終える。計画は違った条件で終戦を迎えさせ、
       戦後のアジアで日本が影響力を持とうというのだ。理由はどうあれ歴史改変は許されるものではない。
       我々は当初現代で活動する筈だったが、介入の結果昭和日本で内戦が発生、
       それに我が国の兵器も流出した為、回収任務も兼ねて昭和日本に派遣されたと言うわけだ』

雪風「…そのような計画が存在するのか、F-15よ?」


イーグルを問い詰める雪風。

721:名無し三等兵
08/06/15 15:46:27
母艦で補給を済ませ、館山に向かうXFV-14A。

「あの○○○○(検閲単語)のお陰で、すっかり遅くなっちまった」
ブツブツと悪罵呟いていると、後ろに気配……。
YF-23J「やっと一人になってくれたな。待ちくたびれたぞ」
XFV-14A「またお前らか……。今度は何のようだ?」
EF2000J「知れた事。貴様らの阻止計画の阻止よ」
心神改「お前らに計画を阻止されると、俺たちの存在が怪しくなるんでな」
心神の言葉に閃くXFV。

XFV-14A「(こいつら、歴史改変後の未来の日本空軍か!)嫌だと言ったら?」
YF-23J「可哀想だが死んでもらう……。」
XFV-14A「死んでもらう?それはこっちの台詞だぜ。殺してみたけりゃ死ぬ気で追いかけてきな!」
未来日本機を引き連れるような形で、館山に全速力で向かうXFV-14A。

722:名無し三等兵
08/06/15 20:07:02
その頃、米空母近海



祖国の独立を早めるため、過去に干渉している第3国の艦が存在していた

李瞬臣「獲物ハッケソ、空母みたいニダ」
独島「信濃とかいう空母に違いないニダ」
李瞬臣「よし、海星艦対艦ミサイル発射ニダ」
独島「ん?よく解析してみたら、米原子力空母に艦形が酷似しているニダ」
李瞬臣「ケンチャナ……ガクガクブルブル((((゜д゜)))」
独島「急いで現代に戻るニダ」

723:名無し三等兵
08/06/16 03:30:20
>>720
長い間沈黙を守り通していた六枚翼の指導者は、ついに意を決したかの様に語り始める。

F15「これから話す事は、貴方がたにとって決して好ましい内容ではないだろう。だが、最後まで聞いて欲しい。
今、そちらの世界で繰り広げられている大規模な戦争は、昭和20年8月に終結する、日本側の全面降伏という形で。
これにより完全敗北したわが国は、アメリカを中心とした連合国側からの占領支配を受けることになり、
それまで存在していた軍組織が、陸軍、海軍共に解体され、保有していた陸上兵器、艦船、航空機全て手放す事を強いられたのだ。
戦没だけではない、終戦後も辛うじて生き延びた兵器たちにも過酷な運命が待ち受けていた。
ある者は破壊され、またある者は賠償品として戦勝国へ連れて行かれ、あの連合艦隊最後の戦艦と謳われた長門ですら
アメリカの原爆実験の標的艦とされ、ついに祖国へ帰ることはなかった。そして、雪風殿もまた……」
T4「(やや嗜めるような口調で)イーグル様……!」
雪風「……構わん、この先起こるであろう己の運命は理解している。そのまま続けてくれ」

F15「済まない、ともかく貴艦とて例外ではなく異国の地で終焉を迎えた。占領下の日本に武器を持つ事は許されなかった。
欧米諸国にも引けを取らない、これまで培われてきた多くの技術が、そして人財が、敗戦と共に失われたのだ…」
XFV-14B『恨むんならご先祖を恨むんだな、勝ち目のない戦争を俺たちにふっかけてきた連中をな』
F15「黙れ!!我々の先祖を冒涜するのは許さん…!!」
雪風「二機とも落着け、今は争う時ではなかろう。それに直接被害を受けるのはその零戦だがいいのか?」

724:名無し三等兵
08/06/16 03:33:11
F15「(やや落ち着きを取り戻して)それから60数年の年月を経て、敗戦の痛手から立ち直り、戦前を遥かに上回る経済力と生活水準を
取り戻した日本は、正に奇跡の復興を遂げたと言えよう。そしてしばらくの間禁じられていた軍隊に相当する組織、
この世界では自衛隊と呼んでいるが、空、陸、海と三組織を保有するまでに至り、自国の防衛に務めている」
雪風「成る程、我々の時代では実現し得なかった空軍が、ついに独立した組織になったという事だな?」
F15「実際は、米国の後押しがあってこそだったが…。私の機体を見るがいい、これは米空軍の戦闘機を基にして製造されたものだ。

日本以外にも多くの国がこの機体を採用している。私だけではない、自衛隊機のほとんどが何らかの形で米国が関わっており
純国産の機体はごく僅かに過ぎない。大戦が終結するまであれだけ誇っていた我が国の航空技術は、今や面影すらもない。

失われたのは技術でだけではない、敗戦によって日本は極度の戦争アレルギーに陥ってしまった。
自衛隊は軍隊と同じ組織でありながら、新憲法に交戦権が禁じられている。敵勢力が攻めてからでないと出動できないのだ。
その肩代わりを、同盟関係を結んだアメリカが行っている事により何とか均衡を保っている。
この国は経済発展によって得られた富を享受するだけで、自国の安全や防衛についてはとことん無関心である。
また行き過ぎた平和主義が戦争そのものをタブー視する様になり、ますます無関心に拍車をかけている。
あの敗戦以来、日本は一度も本土が戦乱に巻き込まれる事はなかったが、いつまでも約束された恒久的なものであるとは限らず、
有事の時に自国を守れるのは自国民以外に他は無いというのに、これが命がけで戦い抜いた日本の、60数年後の姿なのだ…。

私は平成の世に僅かに残された当時の兵器を見ながら常々考えていた。
兵器たちを、これらを作り上げ用いて果敢に戦った日本人の魂と誇りを、現在とは断絶した過去の遺物ではなく、
過去から現在そして未来へと連綿と受け継がれていく財産にならないかと。
その思いがついに、『日本救済計画』なる極秘プロジェクトとして実を結ぶ事になったのだ」

725:名無し三等兵
08/06/16 03:35:06
XFV-14B『ふん、やっと計画の正体を明かしたか』
F15「最終目的は先程そちらが述べたとおり、無条件降伏より少しでも日本側に有利な停戦協定を結ばせる事により
戦争における損失を最小限に食い止め、軍事上の組織体制をそのまま戦後へと持ち越すこと。
どの道日本とアメリカの国力の差は、当時既に歴然としていたから完全勝利は困難であったとしてもだ。
成功すれば当然、現在国際社会の力関係も変化する。米国側に知られたら黙ってはいないだろうから、
極秘の内にF2及びFSX90を当時の海軍航空基地に送り込み、航空機たちと交流をはかる一方で当時の状況を調べさせていたのだ」
XFV-14B『表向きは我々に恭順の姿勢を取っていながら、陰でそんな事企んでいやがったのか…全くとんでもねえ連中だ』
F15「敗北者の運命がどれほど悲惨なものであるかなど、常に勝利者であり続けた君たちには一生理解できないだろうがな」

雪風「なるほど、貴殿らが何故我々の時代に介入したのか、計画の意図及び貴殿の真意共々ほぼ汲み取る事ができた。
…だが貴殿の考えに全面的な賛同はしかねるな」
F15「…それは何故だ?この計画は我々だけでなくそちらの世界にとっても、極めて有益な物をもたらすはずなのだぞ。
先程貴艦は時空を司る能力を所有すると伺ったが、その能力を自国の為に使おうとは思わないのか?」
雪風「私の能力はその為にあるのではない、逆を言えば己自身の運命をありのままに受け入れる事によって初めて
能力を行使する事が許される。この先どんな結末であろうと、あがなうつもりはない。それは仲間の運命のおいても同じ事…。
話がそれたが、私が言いたいのは仮にその計画が成功したとして、果たして本当に貴殿らの望む結果が得られるのかと」
F15「確かに…そちらの時代では海軍と陸軍それぞれが航空機を運用していたが、想像以上に激しく対立していたのには驚いた。
それが計画の立ち遅れにも繋がったのだが…」

726:名無し三等兵
08/06/16 03:36:54
雪風「その通り、当時の体制を残すという事は、悪しき面もそのまま受け継がれてしまうのだ。
過去の良い部分だけを見て歴史を改変しようとしても、思い通りにいくとは限らない。却って悪くなる事だって有り得る。
逆にこういう考え方は出来ないか?敗戦によって全てが無に帰した事で、旧来の悪しき体制を断ち切ることが出来て
思い切った改革により奇跡の復興を遂げたと。戦争に負けて良かったというつもりは毛頭ない。
だが歴史というのは事件の羅列ではなく、一つ一つの事象の積み重ねにより過去から現在、そして未来へと連綿と受け継がれる
歴史そのものが一つの流れであると私は考えている。つまり過去から学ぶ事はできても時代が逆流することは有り得ない、
現状を何とかしたいのであれば、今いる者たちが未来へと向けて行動を起こすより他はないのだと」

雪風の言葉を噛み締めるように聞いていたF15だったが、やがて静かに答える。
F15「雪風殿の仰るとおり、歴史の改変は容易なものではなかった。我々の介入と陸海の対立が間の悪い時に重なってしまい、
たった一機の海軍夜間戦闘機を巡る争いから内戦にまで発展という最悪の事態を招いてしまった。
平成と昭和の交流により、奇しくも二つの時代の技術を受け継いだ最新鋭の戦闘機が二機誕生したのは喜ばしい限りであったのだが、
事もあろうに二機の母体にあたる夜間戦闘機がついに陸軍の手に渡り、それまでの記憶が封印されてしまったため、
彼らにも危害が及んだ時は流石に計画が大幅に遅れてでも、彼等の…つまりはF2が昭和世界で得た家族の救出を
最優先で行なわなければならなかったのだ。私はまず海上自衛隊の哨戒機に子機たちを助け出した後
安全な場所に身柄を隠すよう要請し、次に家族同士で争うのを避けるため、夜戦の奪回をFSX90に命じた。
平成と昭和の能力差から奪回そのものは容易い、そう思っていた」
雪風「…しかし実際は、予期せぬ事態が更に続いたと?」

727:名無し三等兵
08/06/16 03:39:20
F15「そちらの世界の能力を持つ者に、我々の介入の隙に乗じて逆に介入されるとは全くの誤算だった。
陸軍機の集団催眠による内戦勃発の演出、これは幸いにも大事には至らなそうだが、この世界より大量に持ち出された
兵器技術によって夜戦の大幅な武装強化、そしてFSX90のまさかの敗北とF2までもが消滅、
消えた二機の力をそのまま得たとは言え、子機の献身的な活躍と向こうの陸軍機の犠牲によって
ようやく夜戦は元の記憶を取り戻した様だが、ここに至るまでの我々の損失も余りにも大きい…」

紫電改『…ちょっと前から一つ気になってたんだけど、聞いてもいいかい?』
雪風「今度はお前か、一つの機体から色々な声が聞こえてくるから紛らわしい」
紫電改『ちなみにこっちも、零戦先輩が独り言をぶつぶつ繰り返してるみたいでかなり不気味なんだけど、それは置いといて…』
零戦(真の声@昭和)『お前なあ…二つの時代の交信役を務める身にもなってみろ!後で鉄拳制裁な』
F15「これこれ争うのはいかん。で、聞きたい事とは一体何かね?」
紫電改『そうそう、つまり月光先輩がフル凹にしたのっておたくのFSX90だけでしょ?
何で直接戦ってもいないのに、旦那のF2まで消えなきゃいけないのか理解できなくてさあ…』
XFV-14B『それについては、こっちから説明してやろう。ジャップが次世代支援戦闘機として当初国産機を計画していた、
それがFSXシリーズだ。だが諸事情により我が国との共同開発に変更、結局完成したのがF16ベースのF2って訳だ。
しかし諦めきれない一部の連中が、一度は白紙になったFSXの開発を続けて極秘裡に完成させたってところかな』

728:名無し三等兵
08/06/16 03:40:51
F15「これが実戦可能になれば、新零戦として国産戦闘機が再び大空に甦るはずだった。しかし問題が残されていた。
航空機の心臓部とも呼べるエンジンが、どうしても手に入らなかったのだ。
そこで私は苦肉の策として、実際に配備されたF2とエンジンを共有する事によって、FSX90に命を与える事に成功したのだ。
一方の機体に万が一の事が起これば、もう一方も無事では済まされない危険な綱渡りではあったが。
当然、F2の影の存在であるが故に表立った配備は出来ない。最初はその事でF2にかなり恨みを抱いていたらしい。
だが昭和世界を行き来する内に彼は自分の目指す道を見いだし、見違えるほど成長した。そこで今回の一大プロジェクトの
主要任務を彼に命じたのであるが、まさかこんな残念な結果になるとは…」
XFV-14B『まあ奴の機体は本国にも保管されてるから、その気になれば復活も可能だ。そして奴の複製改良型がこの俺って訳さ』
紫電改『ふ~ん、心臓部を共有してたからどっちかがやられたら共倒れになる、今いち謎原理だけどそういう訳だったのか…』

F15「どの道、FSX90とF2の喪失によってこれ以上計画を進めるのは困難なところまで来ていた。たとえ米軍側の阻止がなくとも」
雪風「それでは…」 XFV-14B『このふざけた計画は即効取り止めって事でいいんだな?』
F15「その前に、どうしてもやっておかねばならない事がある。我々が介入したことにより、向こうの昭和世界に歪みが生じ
このまま放っておけば我々の世界にも重大な影響を与えるだろう。今現地に止まっている空自機たちには歴史の歪みを正すという
任務に変更し、撤退するのは完全に歪みが消えて問題なく時間が流れるのを確認してからになるが」
雪風「歪みを直して歴史を元通りにするという事か…ならばこちらも全面協力しよう」
XFV-14B『またそんな上手い事言って、まだ計画に未練があって、俺たちの目が行き届かないところで
ごっそり改変を行ったりするんじゃないだろうな?』
F15「違う!我々に計画を実行するだけの余力は、最早残されていない、どうか信じてくれ。何者かによってこの世界から
国内外の兵器が数多く持ち出されていた事がどんなに危険なのか、君たちにも理解できないはずがないだろう。
過去の世界にもしもの事が起これば、日本だけの問題ではなくなるのだぞ」

729:名無し三等兵
08/06/16 03:41:34
XFV-14B『まあいい、とにかく俺達が監視してるって事を忘れるなよ。少しでもふざけた動きを見せやがったら
三発目の核をぶち込んでやるから覚えとけ」

紫電改『…あのさあ、さっきから聞いてたらおたくらの弱い者虐めの行動って、今も未来も全然変わっていないのな。
それと、何か肝心な事忘れてるんじゃねえの?』
XFV-14B『…何だ、何が言いたい?』
零戦(真の声@昭和)『あちらでは何か同盟を結んでいる様だが、こちらの世界では紛れも無く敵対関係にあるのだぞ』
紫電改『俺たちとは全然違う姿をしてたけど、同じ日本機だったからそれとなく迎え入れてたけど、
おたくらの場合、この国で好き勝手させる訳にはいかねえなあ…』
AV-8B+『…ああ?まだてめえ等どういう状況なのか分からんのか!先祖にボロ負けした雑魚共が、
まして俺たちと端から勝負になる訳がねえだろ!!』
紫電改『その気になればどんな相手だろうと、俺たち死ぬまで戦うよ?おたくらは余裕で完全虐殺とか
やってのけるかも知れないけど、それって歴史の改変にならないの?』
A-4E『なっ……!』
零戦(真の声@昭和)『陸軍機はもっと血の気が多い奴が揃っている。各務原の陸軍飛行場が使用不能になったと偵察機から聞いたが、
それを知った連中は、次には基地防衛のために徹底抗戦に移るだろうな…』
AV-8B+『糞…っ!これが俗に言う、ジャップの特攻精神って奴かよ!』
XFV-14B『…ああ分かった、お前らに危害を加えるつもりは毛頭ない。お前らの子孫がしでかした過ちはお前らの問題だから、
そっちだけで何とかしろ。こっちは流出した日本製以外の兵器と、その所在を突き止めて回収もしくは破壊する任務があるから、
極力国内を刺激しないようには努力しよう』

先祖と現代米軍機のやり取りを窺い知って、幾分安堵の表情を取り戻したF15は、ついに決断を下す。
F15「これより日本救済計画の中止、及び昭和世界の歪みを正すため、次の作戦行動に移る!」

730:名無し三等兵
08/06/16 21:37:55
神心改「ちょこまかと目障りな!」
YF-23J「出力ではこちらが上回ると言うのに……!」
EF2000J「ひらひらと蝶か貴様!」
XFV-14A「お前らが……ほっ!……射撃が下手なだけ……さっ!」
3機の攻撃を、海面ギリギリで避け続けるXFV-14A。
YF-23J「いい加減に落ち F/A-18E「るのはお前の方だぜ?」
YF-23J「なっ!?」
いつの間にか周りをF/A-18EとAV-8B+に囲まれている未来機達。
EF2000J「援軍とは卑怯な……」
XFV-14A「先に手を出した上に、3機掛りは卑怯じゃないのかい?」
神心改「……」
AV-8B+「オールドゼロ。めんどくせぇよ。こいつら全員撃ち落しちまおうぜ。」
XFV-14A「まぁ待て。さて所属不明機。一時休戦しないか?」
YF-23J「?」
XFV-14A「お話。聞かせてもらうからね」

731:名無し三等兵
08/06/16 22:00:45
 未来機を先頭に、いつでも撃墜できる姿勢を取りながら館山基地に向かう現代機達。
XVF-14A「さて。阻止計画の阻止を企てた事に付いて、釈明して貰おうか?」
YF-23J「断る」
 答えたとたんに、YF-23前方の海面に水柱が弾け飛ぶ。
F/A-18E「勘違いしないでね。誰もお願いなんかしちゃいねえよ。命令。」
YF-23J「……お前達はいつもそうだ」
 困惑気味に顔を見合わせる米軍機。
YF-23J「私の命も、命令で絶たれる筈だったのだ!
      しかし私は運が良かった。開発費を日本が持つ条件で、開発継続が許された」
EF2000J「俺は整備形式が、これまでのヨーロッパ方式だからと言う理由で日本に来た」
神心改「私は試験機でありながら、性能を見込まれて正式採用となった」
XFV-14A「ちょ、ちょっと待て。お前ら同じ世界から来たんじゃねぇの?」
 ――数十分後
XFV-14A「YF-23はバブル崩壊が起こらなかった世界から。
       EF2000はアメリカじゃなく、イギリス統治下で経済発展を遂げた世界。
       神心改は日米安保を安保闘争に恐れを成した当時の政府が、脱退を宣言した世界から来ただとぉ」
F/A-18E「めちゃくちゃでは有るが、歴史を改変したらありえる話ではあるな……」

732:名無し三等兵
08/06/16 22:15:37
YF-23J「我々の置かれた状況が理解していただけたか?」
 完全に困ったXFV-14A。
XFV-14A「理解したよ。だったら尚更、歴史改変を阻止せにゃならねぇな……」
YF-23A「何故だ!!」
XFV-14A「お前らは、歴史改変を行った事で出来た蜃気楼みたいな物だからだよ」
神心改「我々を幻と言うのか!!」
XFV-14A「そう、幻だ。お前らも。そして俺も」
EF2000J「どういう意味だ?」
XFV-14A「歴史ってのは無限に伸び続ける木みたいな物だ。
       当然枝も伸びるが、古い枝は枯れて地面に落ちる。
       同様に幹になれない枝は落ちる。幹になれない枝が伸びたら……世界は崩壊する。
       俺達の役目は、世界を崩壊させない為に来たんだ」
YF-23J「つまり……貴様達の計画に変更は無いんだな」
XFV-14A「そう言うことだ。残念だがな」
EF2000J「……」
神心改「……」
XFV-14A「だからこの場で……伸びた枝葉を、真剣勝負で刈らせて貰うぜ」
 編隊を崩してばらばらに舞い始める戦闘機達。
XFV-14A「こいつらは俺と同じ歴史の暗部だ!お前らは手を出すな!!」

733:名無し三等兵
08/06/16 22:49:27
ドッグファイトに縺れ込む4機。
YF-23J「貴様!先ほど自分を歴史の暗部と言ったな!」
XFV-14A「あぁ言ったぜ!それがどうした!?」
EF2000J「どういう意味だ!?」
 XFVの後方に喰らい付くEF2000J。
XFV-14A「そのままの意味さ!」
 急激なバレルロールとジンギングで、EFの追跡を振り切るXFV。
心神改「意味が判らないから問うているんだ!」
XFV-14A「俺も開発中止されたはずの機体だからだよ」
 上空から降下してきた心神を回避し、その後方に付いて赤外線ロックをかける。
XFV-14A「俺もFSXも。F-2とは同じ空間には居られない筈の存在だ」
 死に物狂いで逃げる心神。
XFV-14A「幹になれない枝なのさ。俺も」
心神改「だからと言って、我らを“枝”と断じていい道理があるわけが無い!!」
 ロック中のXFV-14Aの後ろから、機銃を放つEF2000。しかし軽くかわされる。
XFV-14A「俺が決めたんじゃない。俺達の偉い人が決めたのさ」
 連なる様に並ぶ4機。
YF-23J「だからお前は考えもせずトリガーを絞るというのか!!」
XFV-14A「そうさ」
 XFVの翼下から飛び出すサイドワインダー。真っ直ぐ伸びた煙は心神の排気口を捉え――炸裂した。
 飛び散った破片に機体を貫かれ、落ちていく心神。落ちた機体は、水柱を上げ、海面に油膜の花を咲かせる……。
XFV-14A「さぁ!お次はどいつだ!!」

734:名無し三等兵
08/06/17 01:26:05
「もう、ゴールしてもいいよね…?」
「あかん、そこはゴールやない!これからや!」

スレが残り少なくなっているのにテラカワイソスな架空機たちのために
うろ覚えのコピペを置いていく強風姉さん。

735:名無し三等兵
08/06/18 03:54:22
>>729
昭和世界の修復に向けて、F15と雪風が最終的な打合わせをしている中、再びT4より連絡が入った。
T4「申し上げます。佐世保基地より海上自衛隊の護衛艦が到着、お二方にお会いしたいとの事です」
F15「おお、ついに来たか、直ちに案内せよ。(雪風に)この時代の海軍に相当する組織の代表者に、是非会って貰えないだろうか」

一機と一隻の前にそれぞれ敬礼をしつつ現れたのは…
こんごう「私はイージス護衛艦『こんごう』、平成の海を統べる者。帝国海軍の中でも名高い
雪風殿にお目にかかれて誠に光栄の極みであります!」
雪風「あの『金剛』の名を受け継ぐ者か…(同じく敬礼を返す)」

こんごう「(F15に)さて、そちらが極秘に推し進めていたプロジェクトは現在いかなる状況なのか。
我々の元に緊急支援要請が届けられたということは、非常事態が発生したと…?」
F15「うむ、それが…(これまでの経緯をかいつまんで説明)」
こんごう「なるほど、状況は思った以上に深刻であるのか…。我が海自もこれまでに過去の情報を、
横須賀の三笠や若松港の防波堤となった艦船たちなどを通して、幾度となく仕入れてきた。
あくまでも戦訓として学び取るにとどめ、直接的な介入は極力行なわないというのが
我々の方針であったが…今回ばかりは事情が事情だけに、
行動を起こさねばならないだろうな」

736:名無し三等兵
08/06/18 03:55:11
その場にいた雪風、F15、そして昭和の時代から様子を窺っていたXFV-14Bの全てが鋭い反応を示し、次に続く言葉を待つ。
こんごう「歴史の歪みから昭和世界を救い出すという空自と帝国軍の共同作戦に、我々海自も加わらせていただきたい。
雪風殿、これから元の世界へ帰還される際に、我が護衛艦隊の同行をお許し願えますかな?」
雪風「…一つ聞くが、あくまでも歴史の修復が目的であって、混乱に乗じて歴史介入を行なったりはしないだろうな」
こんごう「勿論ですとも。少しでも改変に繋がる行動は一切慎むと約束致しましょう」
雪風「…よかろう、同行を許可する」
そのやり取りを不満そうに聞いていた米軍機の気配を感じ取り、零戦(展示物)を通じてこう告げる。
こんごう「尚、これは米海軍からも賛同を得ており、共同戦線を張ることで結論が出ている。
既に第七艦隊がそちらの海域に出向いているはずだから、不審に思うなら問い合わせて見るが良い」
XFV-14B『いつの間にか共同作戦にまで話が進んでいたのか…手の早い連中だ』

F15「それでは今後の方針を互いに確認し合ったところで、会談はこの辺でお開きとするか。
(昭和の零戦に向って)今までご苦労をかけて済まなかった。気をつけて戻るが良い」
XFV-14B『最後にもう一度だけ言う。少しでも歴史を改変させる動きがあったりしたら、お前達の国の未来はないと思え』
F15「そんな事より零戦たちの身柄を会談が終わり次第、すぐに解放して貰わないと困る。
もしこちらとの通信を絶ったのをいい事に、危害でも加えようものなら…」
雪風「私からも警告しておこう。私がそちらに戻ったら、好き勝手にはさせない、どんな勢力であろうとも。
今後一切、歴史改変に手を出す者は、二度と元の世界に帰れなくなる事も覚悟しておくんだな」

それぞれの思惑を抱えた会談はようやく終わりを迎えた。

737:名無し三等兵
08/06/19 09:31:30
会議は踊るという事で、激しく盆踊ってみる紫電改

738:名無し三等兵
08/06/19 17:57:54
会議は踊る、されど動かず。
と言う事で、久しぶりに昼寝などしている雷電。

739:名無し三等兵
08/06/19 18:34:17
雨続きで機体の虫干しができず、最近鬱気味の九〇式艦戦大先輩

740:名無し三等兵
08/06/20 01:18:30
ゆきかぜ「ご先祖様~はじめまして、ゆきかぜです!(ニコニコ」
ニコニコしながら雪風に挨拶するゆきかぜ

741:名無し三等兵
08/06/20 23:04:22
>>736
会談を終えた一機と二隻は、猿島を離れ再び横須賀基地へと向う。
こんごう「後もう少しすれば、各基地より招集をかけた昭和派遣部隊がこちらに到着する。
     恐らく大量の兵器を持ち出した下手人は、今や追い詰められて後がない状態であろう。
     早急に手を打たねばならんが、下手に刺激を与えると何をしでかすやら…」

雪風  「かの者の処分については、全面的に我々の側で行なわせてもらう。特に交渉にあたっては、あの戦闘機の言葉以外
     耳を貸さなくなっているのは容易に想像できるからな」
F15   「して、流失した国外の兵器であるが、それについては…」
こんごう「うむ、在日米海軍との共同調査により、兵器の種類についてはほぼ確定した。

     先程述べた通りその行方を第七艦隊が追っているが、発見には至ってないようだ。
     使われてしまえば昭和日本を簡単に崩壊させるだけの威力があるだけに、我々もそれ相応の対抗手段が必要となる。
     本来ならば私自ら赴きたいのは山々だが、立場上この世界から離れる訳にはいかない、そこでだ…」

もう一隻のイージス艦が、彼等の元に近づいてくる。
こんごう「同型艦であるこの『きりしま』を、名代として派遣させることにする」
きりしま「こんごう型護衛艦、二番艦のきりしまと申します。以後お見知りおきを…(敬礼)」
雪風  「(返礼をしつつ)これはこれは、そなた達はこの世界でも兄弟艦であるのか。では比叡や榛名も…」
こんごう「生憎、我々とは異種であるものの、『はるな』『ひえい』同士は同型艦でしてな。
     さて…(きりしまに)我等がイージス護衛艦のみに許された、究極の秘奥義“星撃ちの矢”
     今回の作戦任務に先駆けて、特別にそなたに伝授いたす。そなたに課せられた責任は重大であるが、
     昭和世界の存亡がかかっている、くれぐれも頼んだぞ…」
きりしま「はっ!!」
F15   「では、万が一に備え空自側からも相応の武器を用意しよう。二段構えで事に当たればより確実なはず」

742:名無し三等兵
08/06/20 23:21:15
すっかり日の暮れた横須賀に、各基地より召集を受けた艦艇や航空機たちが集結する。

その中には退役済みのF-1支援戦闘機や、就役前のヘリコプター護衛艦『ひゅうが』の姿も含まれていた。

F15   「これより航空及び海上自衛隊による合同部隊は、帝国海軍駆逐艦と共に昭和20年の日本へと向う。
     主な任務はこちらより流出した陸上兵器の回収、そして歪んでしまった歴史を正しい流れに戻す事にある」
こんごう「諸君らが赴く60数年前の日本は、正に戦争の只中にある。実際の戦闘を目の当たりにする事もあるだろう。
     しかし我々に課せられているのは、あくまでも歴史の修復であり、たとえ日本側に不利益をもたらすもので
     あったとしても史実に基づく現象には一切介入してはならない。当時では起こり得ない事態が発生するという
     かつてない脅威から、昭和日本を守るべく盾となるのだ。では、雪風殿からも何か一言…」
雪風  「不慣れな異世界の土地で色々と戸惑う事もあるだろう、出来うる限りの助言や支援は行なう。
     但し、この時代の根本を揺るがす行為についてはその限りではない。最悪祖国の土を踏めない事も心しておく様に。
     最後に、『訓練は実戦のつもりで、実戦は訓練のつもりでやれ』、本艦の艦長を務めた寺内中佐の言葉を贈ることで
     挨拶に代えさせてもらう」

「待って下さい!少しだけ時間を貰えませんか?ご先祖様にどうしても伝えなくちゃいけない事があるんです!」
一行が過去の世界へ旅立とうとしていたその時、何者かの呼び止める声がした。

雪風  「そなたは、一体…?」
ゆきかぜ「(息を弾ませながら)間に合って良かった…初めまして。貴方様と同じ名前を持つ、昭和期の海上自衛隊で護衛艦を
     務めていた者です。帝国海軍の中でも最も誉れの高い艦の一つといわれている貴方様にお会いできて光栄です」
雪風  「誉れとか、そんな大層なものではないぞ。たまたま運良く終戦まで生き残ったに過ぎない。その分巻き添えを食らって
     散っていった僚艦たちも数多く、『仲間の運気を吸い取ってしまう死神』と密かに疎まれたりしたものだ」

743:名無し三等兵
08/06/20 23:32:59
ゆきかぜ「いいえ、あの激動の時代を生き延びたというだけでも大きな意義があると思います。航空機の方々に聞かされたかも
     知れませんが、貴方様は終戦後も復員輸送艦として活躍し、敗北に打ちひしがれた日本人に希望を与え続けました。
     それだけではありません、戦時賠償艦として連合国に引き渡された時もその武勲を称えられ、
     引渡し先で厚遇を受けたといいます。祖国に帰ることは叶わなかったものの、舵輪と錨のみは返還され、
     今でも江田島に保管されています。
     そして僕は…戦後初の国産護衛艦、はるかぜ型の二番艦として、貴方様のお名前を賜ったのです。
     雪風様の功績は今日まで語り継がれて、多大な影響力を与えている事がお分かり頂けたでしょうか?」

ゆきかぜが手(?)をかざすと、そこからオレンジ色の淡い光が浮かび上がった。
「若松港の防波堤となった涼月と冬月、護衛艦わかばとして甦った梨、そして海防艦志賀など、終戦後生き延び艦船としての役目を
終えた者たちは今でもこの国の礎として見守り続けています。雪風様によろしくと、そして昭和の日本を守り抜いて欲しいという
メッセージを預かってきましたので、どうかお受取り下さい」
これまでずっと冷徹な態度を崩す事のなかった雪風は、そのオレンジの光を受け取ると表情に僅かな変化が見られた。

雪風「我が名を受け継ぎし艦よ、そなたの計らいに…心から感謝する」


T4「それではこれより皆様方を、過去の世界へと繋がるゲートへご案内致します」

漆黒の空と海の彼方に見える光、浦賀水道を出たその先に時空の門が現れる。
三笠「…行くのか雪風よ、武運を祈っとるぞ。そしてこの若い連中が皆、無事に帰れるよう導いておくれ」
雪風「爺さん、達者でな。この世界で会うことはもう二度とないだろう」
残る者達が見守る中、T4と雪風を先頭に、多くの兵器たちがまばゆい光の渦に飲み込まれて消えていった。

果たして空と海の守護者たちは、迷走する昭和世界を救うことができるのであろうか──

744:名無し三等兵
08/06/21 10:44:10
零戦「思ったんだがエンジンを俺たちの心臓部にたとえると、燃料は血液にならないか?」
紫電改「確かに。どちらが欠けても動けないですからね俺ら」
零「そう考えると、ネオゼロの敗因は心臓を怪光線に貫かれたからと推測できるし、
>>698>>733みたいな明らかに機体から燃料だだ漏れで地面や水面にまで
撒き散らしるのって大量出血と同じで相当苦しいんだろうな…」
紫「はあ……てかこれから俺給油するって時に、何てこと言うんですかあんたは!」

745:名無し三等兵
08/06/21 11:08:21
>>744
「うーん、燃料はやっぱ食い物だろう。燃料が血液だと俺ら吸血鬼だし…血液は滑油だろうな」
意外と繊細な雷電。

「誰が大食漢ですって?燃料は血液です!」
真っ向から対立する二式大艇姐さん。

746:名無し三等兵
08/06/21 13:50:11
「まぁアイツのアレはヨダレ以外の何物でも無いけどな」

冷却液ダダ漏れで昼寝する飛燕を、なんだか諦めた目で眺める隼先輩

747:名無し三等兵
08/06/21 19:15:02
「大和スレがまた爆撃を受けておりますな」
「ひえ~」
「ここのところ書き込みがありませんでしたからな…」
「だったらここじゃなく向こうに書き込めば良いではありませんか」
「いや、今反応すると却って大攻勢を招く事に…」
「それではここでヒマそうにしている紫電改あたりに反撃を命じてみてはいかがですかな」
「ちょっと待て、何故艦船に反撃を命じないのだ」
「あー、だって下手に反撃されたらこっちの被害も大きくなるし…」
「軍人としてそれで良いのですか?え?」
「そ、それでは航空機の配分を…」

早速疎開してきて迷惑な話を始める御前会議のご一行。

748:名無し三等兵
08/06/21 20:41:48
「待て待て、この紫電改スレは訳あって残りレス数に余裕がない状態だ。
一時的な避難所なら他の艦船スレの利用を勧めるが」
一応名乗りを上げてみる雪風、加賀そして三笠。

749:名無し三等兵
08/06/21 21:06:29
「おいおい、俺を忘れてないか?」
と言ってみる陸奥。

750:名無し三等兵
08/06/22 00:25:57
 所は変わって現代横田基地。の一角にある格納庫。
影1「自衛隊は艦船も出したのか」
影2「未完成艦まで引っ張り出してな。空軍は退役機まで呼び出したそうだ」
影3「彼らにとっては一大事だ。その程度の無茶は予想の範囲だ」
影4「左様。我らにとっての悩みの種は、マリンコのXFVだ」
影1「脅威であるFSXは消す事が出来たが、海兵隊の独走は許される物ではない」
影3「日本製の機体に、怪しげな電子装備。そんな機体を真面目に採用する気だったのか?」
影2「私も概念実証機だけで終わらせると思ったのだがな……」
影1「それはFSXも同じだ。奴を叩き潰すために送り込んだF-16Cは、任務を失敗した」
影4「任務は失敗したが、まったく別な形で奴は消せたではないか」
影2「今は実機の残るXFV2機と、第7艦隊が預かっているFSXの消滅が最優先だ」
影1「その通りだ。だからこそ我々は、あの時代のかの国に草を忍び込ませたのだ」

影1「それでは諸君。我が空軍の誇る航空支配戦闘機の実力を信じて、今は待とうでは無いか」

751:名無し三等兵
08/06/22 00:27:08
僕はF/A-18C。訳有って、旧日本軍基地で燃料倉庫を探している。
ごくごく普通の海兵隊所属の戦闘攻撃機だ。
普通じゃないのは、対空戦闘に興味があるって所かな?
そんな訳で、僕は滑走路脇の倉庫群にやってきたのだ。
「うぅ……」
何処からか呻きが聞こえてきたので倉庫をふと見ると、若いF-22が戸口にもたれかかっていた。
「ウホッ!いい戦闘機」
そう言ったとたん、F-22は地面に疲れ果てたように倒れた。

ってくそみそやってる場合じゃない!
F/A-18C「おい。どうしたんだ?」
F-22「助かった……。格納庫に……閉じ込められて……」
助け起こしたF-22は、それだけ呟いてがっくりと力が抜けた。

「なんて事だ!とにかく皆の所へ連れて行かねば」

752:名無し三等兵
08/06/22 01:29:30
>>700
現代米軍機の襲撃を受け、使用不能になっていた各務原飛行場は、
洗脳の解けた陸上自衛隊の兵器たちの協力で、急ピッチで復旧作業が行なわれていた。


90式戦車 「さあ、これでほぼ元通り使える目処が立ってきたかな」
飛燕   「手伝って貰って悪いね~。おかげで思ったより早く済みそうだ」
75式ドーザ「いいって事よ、災害の時は俺たち真っ先に駆り出されるからこの程度の作業なら朝飯前さ」

チハ   「しかし誰がこんな酷い事したんですかね。外国機たちがちょっとだけ
      目撃した様ですが、あっという間にいなくなってしまったとか…」
87式自走高射機関砲「まあ、今度そういう奴らが来やがったら、まとめて叩き落してやるよ」

野外炊具1号「みんな、食事の用意が出来たよ~」
74式戦車  「お、ちょうど腹が減ってきたとこだった。ここいらで一服するか。
      (外国機たちに)どうだい、君たちも一緒に」
Fw190A-5  「俺たちも…?いいのか一緒に」
隼     「当たり前じゃないか。明野であれだけ奮戦してくれた事には、本当に感謝している」
一同    「「「それじゃ遠慮なく、いただきま~す!!」」」

束の間かつ久々の和やかなひと時を過ごす陸軍&陸自兵器たちであった。

753:名無し三等兵
08/06/22 01:38:17
 再び舞台は変わり、館山沖の東京湾上空。

 彼らは何時間の間、大空に飛行機雲を曳きながら戦っていたのだろうか。
 1時間?2時間?それ以上なのか、それ以下なのか。時の経過はすでに曖昧になり。
 周りに居たはずのF/A-18達も、すでに見えなくなっていた。
XFV-14A「お前ら……いい加減に……落ちろよ」
 翼に数発の銃弾を受け、遠距離で炸裂したミサイルの破片被り、ボロボロのXFV-14。
YF-23J「言ったはずだ……計画を……止めると……」
 片肺に機銃弾を浴び、片側の尾翼1/3を吹き飛ばされた、満身創痍のYF-23J。
EF2000J「俺の世界を消させる訳には……行かないんだ」
 機関銃部分以外に目立った傷は無いが、機銃を壊されミサイルが尽きた丸腰のEF2000J。
 それぞれが敵の背後を取らんと、狂った様に旋回を続ける。
XFV-14A(もう燃料もAAMもねぇ。バルカンも心細い。……使うか。奥の手)
 何事かをマイクロフォンに吹き込み、旋回を切るXFV-14A。
 追いかけるEF2000とYF-23だが、それまでとはXFVの動きが違う。
 全く追随出来ない。辛うじて視界に収めるのが精一杯で、ガンレンジに治める事も叶わない。
 そうこうしている内に、EF2000の後ろにXFVが回りこむ。
 鳴り止まないレーダー探知警報。何時ミサイルが撃ち込まれるか判らない中。
 発射の機会を与えまいと、くねらせる様に機体をバレルロールさせながら、EF2000が降下した瞬間だった。
 衝突。機首を持ち上げようとしたYF-23が、EF2000のエンジン部分に突っ込んだ。
 次の瞬間。部品と破片をばら撒きながら2機が空中で破裂し、その後を追うように、XFVも波間に落ちていった。
 爆音が消えた海上には、わずかな破片と2つの油紋が浮いていた……。

754:名無し三等兵
08/06/22 10:20:37
歴史の表舞台に立つことが許されなかった幻の機体たちの壮絶な死に様に、
全俺が泣いて未来への咆哮の一節を口ずさむ紫電改。

「やっぱり排気部が肺に相当するんだろうか、ハイだけに」
空気が読めないのか少しでも和やかにしたいのか場違いにボケてみる雷電。

755:名無し三等兵
08/06/22 22:13:36
最近、弟分(勝手に思っている)の震電と絡めないので退屈な雷電。

756:名無し三等兵
08/06/25 10:51:27
退屈過ぎてカビの生える雷電

757:名無し三等兵
08/06/25 12:15:48 kEH2fnFJ
紫電改とフュージョンして紫雷となる紫電改と雷電

758:名無し三等兵
08/06/25 18:47:47
いつのまにか雷電スレになってるのが悩みの種だけど、強くは言えない紫電改。

759:名無し三等兵
08/06/25 22:44:07
長編小説?が終ったら震電と遊ぶか
と思ってるカビ生え雷電

760:名無し三等兵
08/06/25 22:51:24
震電クンて人気者よね、それはさておき今日辺り上げないとまずいかも…

必死にみかん箱にかじりついて執筆中の一式陸攻

761:名無し三等兵
08/06/26 01:28:54
>>699
激しい攻防が繰り広げられ生々しい爪痕が残る藤が谷基地は、屠龍の力によって完全に封鎖され、
一切の出入りが出来なくなっていた。
閉め出しを食らった陸軍機たちが、周辺を囲むようにして説得を続けているものの、状況に進展は見られなかった。

九七式戦「もう我々も、海軍から連れて来た夜間戦闘機もとうに元の記憶を取り戻している。
    お主がそうやって頑なな態度を取り続ければそれだけ、どんどん不利な立場に追い込まれていくのだぞ。
    つまらん意地は捨ててまずはそこから出てこい。話したい事があるならいくらでも聞くから」
五式戦 「強行突破しようにも、海軍航空司令がまだ中に閉じ込められているのか…下手に動けばまた一大事になるな」
鍾馗 「ひたすら黙々と任務をこなす真面目な奴だったのに…これほどまで大それた行動に出たのは何が原因だったのか。
    ただここ最近、出撃の時以外は格納庫に閉じこもりっきりで、俺たちと接触しようとしなかったが」
疾風 「とにかく、一刻も早く事態を収拾させるためにも、ここは我々の言う事を聞いてくれ。
    たかが一機の機体のために、将来を全て棒に振るつもりなのか?」

  『たかが一機だと……?お前達は何も分かっていない』
どこからともなく声が聞こえたかの様な気配がした、その時だった。
火龍 「何だあれは、でかいロケット花火…?まだあんなもん隠し持っていやがったのか!!」
基地敷地内の地表から突如として姿を現したその飛行物は、僚機たちを嘲笑うかのように高度を上げ、
やがて吸い込まれるように上空へと消えていった。

一方、零戦と紫電改を解放し、館山基地を後にした現代米軍機たち──
A-4E 「しかし、あいつら解放された後仲間を引き連れて、報復にやって来たりしないだろうか…?」
XFV-14B「必要以上互いに干渉しなければ問題ない、生かしておけば現地の情報も手に入りやすいからな。
   それにしてもとっくに会談は終わったのに兄貴は何やってんだ、まさか未来機に相当手間取っているのか…」
そこへ一行の前に、海軍機のホーネットが血相を変えて飛んでくる。
F/A-18E「そこにいたのか、すぐに母艦に帰投してくれ。緊急事態が発生した。 イオージマ基地に…ミサイルが落とされた」
一同 「「「なっ………?!」」」

762:名無し三等兵
08/06/26 01:29:36
XFV-14B「ミサイル…だと?爆弾ではなくミサイルに間違いないのか」
F/A-18E「付近の偵察機からの写真だが、基地をめがけて降下しているのは…紛れもなく弾道ミサイルだ」
A-4E  「被害状況は?通常弾頭ならまだしも、核付きなら取り返しのつかない事になるぞ!」
F/A-18E「分からん…これ以上の詳しい情報は、まだ何も入って来ていないんでな」
AV-8B+ 「糞ッッ!!ジャップ共舌の根も乾かぬ内に、歴史改変に乗り出しやがったな!」
XFV-14B「相手を見誤るな。奴らは弾道ミサイルを保有してないばかりか、未だに核に対するトラウマからそういう行為が
     国内外にどんな悪影響を与えるか彼ら自身が一番分かっているはず。今回のは我々の世界から兵器を持ち出した
     この時代の能力者、つまり旧軍兵器の仕業に違いない。先祖たちが多大な犠牲を払って奪取したあの島を攻撃対象に
     選んだのは、俺たちに対する挑戦状みたいなものだ」
F/A-18E「確かに、あの島を巡る戦いで多くの戦死者を出すほどの、双方の国にとって重要拠点であるからな…」
A-4E  「しかし兵器を持ち出した張本人は、まだ国内に潜んでいやがるんだろ?これじゃ捕まえて罪状を吐かせた後
     始末しようにも迂闊に手出しができないじゃないか」
AV-8B+ 「面倒くせぇ!こうなったら奴らのいる基地ごと、それこそ核でも使ってまとめて吹き飛ばしちまおうぜ!
     どうせあと何ヶ月もしない内に、ジャップは全面降伏するんだ。既に主要部の大半が焼け野原になってるのに
     今更被害が一つ二つ増えたところで、大して変わり映えしねえよ!」
XFV-14B「待て!あのデストロイヤー艦の言葉を忘れたのか!どんな勢力であろうとこの時代の歴史改変に手出しする者は
     容赦しないと、二度と元の世界に戻れないという警告を。平成の腑抜け共とは訳が違う、奴は本気だったぞ!」
A-4E  「じゃあどうすればいいんだ、黙って見てろっていうのか。大体、あんな旧式のポンコツ艦に一体何ができる」
XFV-14B「その旧式のポンコツ機に、俺たちは兵器をパクられた上に先制攻撃を仕掛けられたんだそ。奴らは特殊能力を
     持っている事を忘れてはならない。兄貴のことも気になるが、一まず母艦に戻り詳細を把握した上で作戦を練ろう」

763:名無し三等兵
08/06/26 10:29:05
人気作家一色陸子が巨乳姐さんではなくメタボおばさんだったことを知って愕然とする紫電改

764:名無し三等兵
08/06/27 03:17:18
>>743
雪風と共に昭和日本にやってきた空自・海自の機体たちは、早速現地組と情報交換を行なう。

SH-60「不慣れな土地で長らくの任務、本当にご苦労だった。まずはひと休みしてくれ」
US-1 「それにしてもFSX-90があんな事になるなんて…まだ信じられないよ。そう言えばゲートからここに向かう途中、
    あいつに良く似た戦闘機を見かけたんだが、別物だったんだろうか。何か正体不明機と交戦状態だったから結局声を
    かけずじまいだったけど、やっぱり気になるから後で館山沖まで行ってみるか」
P-3C 「結局件のプロジェクトは正式に中止決定が出たのですね、今後は歴史の修復に全力を尽くすと。
予想外の事態が続いたから仕方ありませんね」
F-4 「それにしても一線を退いた筈のF-1殿までも出撃要請とは…本当に申し訳ない」
F-1 「何、気に病むな。F-2とFSX-90がああなってしまった以上、戦闘機能を持つ機体はほとんど残っておらんから
致し方あるまい。既にT-2が二機の魂を回収済みであろうから、器さえあれば復帰は可能であるが、平成世界まで
取りに行ってまた戻って来るのであれば、今回の任務にはとても間に合いそうもないからな。F2はともかく、
特にFSXは米国に行かなければ機体が存在せぬし」
T-4 「恐らく今後の任務については、我々航空機側で言えば周辺地域の調査や平成世界の武器回収などが主になるかと思われます。
戦闘機の方々には回収不可能な不審物の破壊、もしくは歴史改変がもたらす脅威、つまり空襲などの史実に基づくものでは
なく、この時代では起こりえない本土に対する攻撃がなされた際、防衛にあたって頂くことになるかと」

765:名無し三等兵
08/06/27 03:18:25
F-4 「既に陸海軍の内戦は終結し再発の見込みはまずないと思うが、まだ何か脅威が残っていると…?」
E-2C 「この時代の陸軍機が、我々の世界から大量の陸上兵器を持ち出したのがそもそもの発端なのだが、どうやら国外からも兵器が

流出しており、それが昭和日本を破滅に追い込む程の相当危険なものらしいのだ。海自の艦船たちと共にその兵器の行方を
調べるところなのであるが、今までに何か不審な構造物は国内で見当たらなかったか?」
P-3C 「そうですね、私達はこれまで陸軍機の集団洗脳の原因となった装置を調べるために各地を調査していましたが、
それ以外には特に何も…(地図を広げる)」
零戦 「どれどれ(地図を見ながら)…念の為言っておくが、この時代の日本の領土はというと…(地図から何箇所か地域を指す)」
現代日本機「「「………!!!」」」


一方、昭和&平成の艦船たちはというと…

雪風「(秋月の報告を聞きながら)そうか、震電や子供たちがそれ程までの奮戦ぶりだったのか…大儀であった」
秋月「震電及び洗脳の解けた月光たちは今、修理を受けています。間もなく戦線復帰も可能であるかと」
雪風「立て続けで申し訳ないが、早速次の任務を頼めるか。60数年後の日本海軍の艦船を連れて来ているので、
   その拠点となるべく港を確保して貰いたい。未来航空機たちの飛行場については零戦に手配してもらっている。
   それと彼等の赴く海域には、この時代の敵機や敵潜が多数うろついていると思われるので、
   彼等の任務の妨げにならぬ様、出来るだけ前もって退けておきたいものだ。未来の艦船たちは対潜能力に
   特化しているらしいが、歴史改変を懼れて彼等の方からは、迂闊に攻撃できないだろうからな」
秋月「承知致しました。早速各基地の弟妹艦たちに連絡を取って行動を開始します」
雪風「相変わらず手回しの良い事だ。そう言えば弟妹艦で思い出したが、向こうの世界ではな…」
秋月「は……?」
雪風「いや。何でもない、呼び止めてすまなかった(この話は事態が収束してからにするか…)」

766:名無し三等兵
08/06/27 03:19:23
拠点を確保した海自の艦船たち、
付近の海域調査も兼ねて米海軍第七艦隊と合流するためにきりしまが、
各地に分散した陸自兵器の回収目的で輸送艦おおすみが、それぞれ護衛をつけて出航の準備を整える。
そして哨戒ヘリを飛ばして一まず待機中のヘリ空母たちは…

日向  壁|ω・`)。o(あれが未来からやってきた僕の子孫…)
大鳳 「もう、日向くんたら隠れていないで、話しかければいいのに」

ひえい「“ひぇ~”こうですか?ご先祖様」
比叡 「もっと気合を入れて、“ひぇ~”では今度は一緒に」
比叡&ひえい「「ひぇ~」」

長門 「やれやれ、何やってんだか…」
霧島 「何だ、俺の子孫は出かけているのか」
金剛 「うむ、未来でも我々は第一線で活躍してるって事だな」

緊迫している中にもどこかのどかな雰囲気の艦たちであった。

767:名無し三等兵
08/06/27 09:19:56
>>766

比叡がまともにしゃべったことに対して驚く紫電改

768:名無し三等兵
08/06/27 13:54:09
あたご「先祖様、俺の戦果は漁船一隻ですよw」
愛宕「このバカタレが!(ずどん」
日向「これが俺の子孫…(´・ω・`)」
ひゅうが「空母になっちゃいました(´・ω・`)」

金剛「なんか高雄型っぽいな」
霧島「ああ」
妙高「俺は妙高型じゃないの…?」
鳥海「俺は高雄型だから良いけど」
こんごう「え?これでも海自の主力艦ですよ」
きりしま「まぁ、金剛の名前がつく艦の設計は外国製ですからね」
みょうこう「今回はアメリカの艦を元に日本がアレンジした設計ですけどね」
ちょうかい「ご先祖様と変わんないような…う~ん」



769:名無し三等兵
08/06/27 13:54:50
あたご「先祖様、俺の戦果は漁船一隻ですよw」
愛宕「このバカタレが!(ずどん」
日向「これが俺の子孫…(´・ω・`)」
ひゅうが「空母になっちゃいました(´・ω・`)」

金剛「なんか高雄型っぽいな」
霧島「ああ」
妙高「俺は妙高型じゃないの…?」
鳥海「俺は高雄型だから良いけど」
こんごう「え?これでも海自の主力艦ですよ」
きりしま「まぁ、金剛の名前がつく艦の設計は外国製ですからね」
みょうこう「今回はアメリカの艦を元に日本がアレンジした設計ですけどね」
ちょうかい「ご先祖様と変わんないような…う~ん」

先祖との再開で複雑な気分になる海自の艦であった

770:名無し三等兵
08/06/27 14:03:21
連投をしてしまってorzな零戦



771:名無し三等兵
08/06/27 19:16:55
>>767

あっと驚く紫電改~♪などと相当古いギャグを行って連合艦隊&海自護衛艦群の集中砲火を喰らう紫電改

772:名無し三等兵
08/06/27 20:30:53
>>769
日向「君が僕の子孫…?」
ひゅうが「はい、ご先祖様」
日向「ちょっと甲板触ってみてもいいかい?(ナデナデナデ)」
ひゅうが「あはは、くすぐったいですよ~」

妙なスキンシップを取る二隻

773:名無し三等兵
08/06/28 02:07:23
日向「四つん這いになれ」
ひゅうが「四つん這いになれば戦艦になれるんですね?」

と言う内容を思いついた一式陸子

774:名無し三等兵
08/06/28 02:17:33
>>765
月光を修理中の整備兵の皆さん。

整備兵甲「何か我々には理解不能な、手の込んだ改造が施されてるみたいだが…」
整備兵乙「何でも陸軍基地で鬼神の如く機動力を発揮したとか」
整備兵丙「量産できたらアメに勝てるんじゃね?元の仕様に戻すのがもったいないなあ」
甲「でもこのままじゃあちこち壊れてて動かないし、どの道修理しないと」
乙「聞くところによると、小薗司令が向こうで大改修を施したらしいぞ」
丙「よし、司令が無事お戻りになられたら早速伺ってみよう」



775:名無し三等兵
08/07/01 00:04:15
ひさびさに上げてみる宇垣さん

776:名無し三等兵
08/07/01 18:42:07
宇垣さんの後ろ姿をじっと見ている彗星さん。

777:名無し三等兵
08/07/01 20:18:09
『長官~そろそろ行きましょうよ』と彗星から身を乗り出して叫ぶ中津留大尉

778:名無し三等兵
08/07/02 02:15:03
ひょっとして俺以外誰もいなくなってしまったのか
とてつもなく不安になる紫電改

779:名無し三等兵
08/07/02 17:08:49
「居る事は居るんだが、ネタが無いんだよ」
と、分隊士とっときの天狗の舞をギンバイしている雷電。

780:名無し三等兵
08/07/02 21:23:20
「以前の様な活気が無くなったのも、長編化したネタを
このスレ内で収束させなければならなくなり、頭を抱えてる
一部の連中がいるのも全ての原因はこの私だ!」と栗田提督

781:名無し三等兵
08/07/02 21:58:59
そしてターンしちゃう提督・栗田


これも栗田のせい

782:名無し三等兵
08/07/02 23:53:55
紫電改「じゃあ最近未来の航空機や軍艦がのさばっていて俺たちの
影が薄いのも、ラプターがずっと格納庫に放置されてたのも…」
栗田「それも私だ」

783:名無し三等兵
08/07/03 00:32:14
一応>>688で挙げたところで今後の行く末を相談してるみたいだけど、
知らない&見失った人のために念の為再度紹介した方がいいかしら
と強風姉さん。

784:名無し三等兵
08/07/03 14:05:27
そうだな。200はレス残ってるし良いのでは?

と紫電改。

785:名無し三等兵
08/07/03 18:51:25
F-22「うーむ……」
A-4E「目を覚ましたか?」
F/A-18C「さっさと起きろよネボスケ野朗!!」
F-22「ここは?私は一体……」
 辺りを見回すF-22。
A-4E「ここは日本の館山基地。お前さんは空軍のF-22ラプター戦闘機だな?」
F/A-18C「どう言う訳だか、お前さんはココの格納庫でぶっ倒れてたんだよ」
 状況を説明されるF-22。しかし……。
F-22「何も……思い出せない」
A-4E「なんだって?何故この時代に来たのかも?」
F-22(無言で頷く)
F/A-18C「なんてこった!記憶喪失って奴かよ」
A-4E「参ったな。ともかくコレを飲んで、お前さんは腹を満たしておけ」
 燃料の入ったドラム缶を渡されるF-22。
F/A-18C「事が片付いたら、現代に帰れる。帰れば少しは思い出せるかも知れないぜ?」
A-4E「っても俺たちは、全ての方が付くまで待機なんだがな……orz」
F/A-18C「俺らボロいからなぁ……」
F-22「なぁ……」
二機「?」
F-22「一体、何が起こっているんだ?」

786:名無し三等兵
08/07/03 21:54:11
 所は変わり、東京湾沖に浮かぶ、現代米軍機母艦。
XFV-14B「一体何が起こってるんだ?」
 会議室のスクリーンに映し出された被害状況写真を見ながら、XFVがぼやく。
F/A-18E「我々も目下、全力で調査中だ。おいおい詳細もわかると思うんだがな……」
AV-8B+「おいおいだぁ?冗談じゃねぇよ!イオージマに上陸したこの時代の米軍はどうなったんだよ!!」
 語気荒くF/A-18に噛み付くAV-8B+。
F/A-18E「あだだだ!ノズルを噛むな!!とにかく被害状況は現在調査中だ」
XFV-14B「と言ってもなぁ……」
 再度スクリーンに映し出された、E-2Cが撮影した島の全景写真を見やる。
XFV-14B「これじゃ生存者はほぼ絶望的だし、日本側だって無事じゃ済まんぞ。それに……」
 顔を伏せるXFV。
XFV-14B「兄貴の消息だってわからない。奴らが出てこないって事は、撃退には成功したんだろうけど」
F/A-18E「その件で進展だ。館山沖でEF-2000の残骸が見つかったそうだ」
海兵隊機一同「!?」
F/A-18E「まだオールド・ゼロの残骸は見つかっていないが……。恐らく奴が撃墜したんだろう」
 しばしの沈黙。そしてそれを振り払うように、F/A-18が宣言する。
F/A-18E「現状で我々が出来る事は酷く少ない。が……」
 一度言葉を切り、不敵な笑みを見せるF/A-18。
F/A-18E「味方を増やす事は出来る」
XFV-14B「どう言う意味だよ?」
F/A-18E「航空自衛隊機及び日本海軍機と連絡を密に取り、共同戦線を張る。つまり我々が空自と行動を共にする」
 唖然とする会議室の一同。
XFV-14B「本気か?」
F/A-18E「もちろん。これ以上の最善策が有るのなら、俺が教えて貰いたい」
 翼を畳んで『お手上げ』のジェスチュアをするF/A-18。
 楽しそうにそれを見ていたXFV。突然振り返ると、ドアに向かって一言。
XFV-14B「帰ってきたのかあに……き?」
 そこには誰も居ない。

787:名無し三等兵
08/07/06 02:36:46
>>774
零戦「月光たちの修理は無事完了したみたいだが、その後様子はどうだ?」
紫電改「みんなに心配かけまいと振る舞ってはいますが、
やっぱりかなり落ち込んでるみたいです。
無理ないですよ、家族とその知り合いが自分のせいで
この時代から消えたって知ったら俺だって凹みますから」

雷電「今帰ったぜ…って震電たちも陸軍から戻って来てるのか?
よし!ちょうどいい土産がある、赤松分隊士秘蔵の天狗舞と
各務原の陸軍連中から炊き出しの食料をおすそ分けして
貰ったから、それでささやかな宴を開こうぜ!」
零戦「それいいな。まだ小薗司令が向こうにおられるから大っぴらには
出来ないが、内輪かつ前祝いで労ってやるのも悪くはない」
紫電改「いつも独り占めして平らげるくせに…一体どうしたんだよ、雷電」
雷電「おうよ!俺にとってもいつも世話になってる
大事な先輩と後輩だもんな、決めるときは決めるぜ!」

788:名無し三等兵
08/07/06 03:38:29
なんだか雷電が死亡フラグを立ててるような気がしたので、彩雲さんに相談してみた紫電改。

彩雲「ああ、陸軍基地から出てくるのを見たよ。大きな包みを二つぶら下げてたな」
紫電改「二つ?奴が持ってきたのは中くらいの包み一つだけ…」

どうやら帰ってくる道中で結構な量をつまみ食いしていたらしい…

789:名無し三等兵
08/07/06 08:47:55
宴会という名の惨劇が始まり、ある意味海軍機全体に死亡フラグが降り懸かる。

電光「あっちの格納庫からお母さんの怒鳴り声と一緒に大きな物音が聞こえる…(泣)」
二式水戦「大丈夫よ、向こうはみんなに任せて今日はこっちの格納庫で寝ましょうね~」

ようやく解放されたズタボロの海軍機一同。
雷電「……何か俺、余計な提案しちまったんだろうか」
紫電改「絡まれるわ殴られるわしまいには泣かれるわで、やっと寝てくれたから良かったものの…」
天山「あいつが本気出したら俺たちが束になっても
勝てないのを思い知ったぜ…改めて見直したけどな」

零戦「まあ、酒の力を借りて彼女も日頃溜まっていたものが吐き出せて
すっきりしただろうから、この宴会も決して無駄ではなかったよな」
紫電改「俺たちに押し付けてさっさと退散したから
言えるんでしょうが…今度は先輩が酒飲みの相手をして下さいよ」
零戦「だ が 断 る 。
そうそう、月光が目を覚ましたら俺のところに来るように伝えてくれ」

790:名無し三等兵
08/07/06 16:24:11
月光「ダメよ、私には子供と夫が…」
零戦「良いじゃねえか」



と卑しい妄想をする紫電改

791:名無し三等兵
08/07/06 19:01:25
そんなことを考えながら久方ぶりに二式水戦と寝ようとするエロ紫電改790号機

792:名無し三等兵
08/07/06 23:43:15
そして兄譲りのどSな二式水戦にまたしても分解された上
放置という、焦らされプレイ中の紫電改。

793:名無し三等兵
08/07/07 08:54:52
特殊スキルのテレパシーで、電光を零戦のフリして洗脳する紫電改
「我が妹のニ式水戦お姉ちゃんのおっぱいを揉むんだ電光」

794:名無し三等兵
08/07/08 18:12:17
紫電改の命令でもみもみする電光
「あ…れ?お姉ちゃんのおっぱいって…」
そう、ニ式水戦はツルペタだったのだ


795:名無し三等兵
08/07/08 19:36:54
二式「あら気が利くわね、ちょうど凝っていたのよ」
電光が一生懸命揉んでいたのは実はフロートだった。

「一度身も心も生まれ変わらないと女の気持ちが分からないみたいね」
ついに姉たちの手によって双発機に改造されてしまう紫電改。

796:名無し三等兵
08/07/08 23:45:31
意外と双発が気に入る紫電改

797:名無し三等兵
08/07/08 23:58:22
ここでまさかの二式単戦>>361号機が登場。
「はて、海軍(うち)では初めて見る顔だが君は一体…?」
どうやら双発紫電改を気に入ったらしい。

798:名無し三等兵
08/07/09 00:55:21
二式単戦=鍾馗だったのね…てっきり別機とか色々勘違いしていて
穴があったら入りたい紫電改>>797号機

799:名無し三等兵
08/07/09 01:02:16
だから愛称なんてあってもややこしくなるだけなのさハハハハ

と嘯く五式戦

800:名無し三等兵
08/07/09 02:17:55
「ヵヮ。゜+.(・∀・)゜+.゜ィィ!!」
女の子なのに、双発紫電改に萌えてしまう零式水偵
そして、彼女の部屋(潜水艦)へ…

801:名無し三等兵
08/07/10 01:08:04
>>761
上空に消えた謎の飛行物の行方を追って、調査から戻ってきた百式新司偵。

新司偵「先程の飛行物体は、ここよりおよそ南へ千数キロ地点に落下し、爆発した。
    場所は北緯24度47分、東経141度19分、小笠原村火山列島の硫黄島だ」


突然の出来事に絶句する陸軍機一同。

飛龍 「硫黄島……少し前、米軍に占領されたあの要塞基地が?!」
新司偵「かつての面影は跡形もなくなっていた、基地に物資を送り届けていた海軍の一式陸攻が居合わせており
    しばらく共に周囲を見渡していたが、あの爆煙と炎の中で果たしてどの位生存者がいるのだろうか…」
飛燕 「という事は…当面の間米軍基地は機能してないのか、B29も本土空襲の護衛がつけられなくなるだろうから
    これは我々が巻き返しを計るまたとない好機では?」
隼  「あの凄まじい物量をほこる米軍の事だ、たとえ日本軍が基地を奪回できたとしても一時的なものに過ぎん。
    それよりも問題は桁外れの長距離射程を持つその恐るべき兵器は、奴の手中にあるという事だ。
    もし本土の重要拠点を狙い撃ちされてみろ、最悪東京に落ちたりでもしたら…」

鍾馗 「一体この国はどうなってしまうのだ!しかし奴は最早、俺たちの言葉には耳を貸そうともしない。
    もし仮に説得できる者がいるとするならば、それは唯一海軍の…」
九九式双軽「そうだね、その者にとっては陸軍の事なんか思い出したくもないだろうけど、今はそんな事言ってられない」
火龍 「じゃあ早速、俺が海軍航空基地に行って連絡をつけて来てやるよ。向こうに相棒もいるんでな」

802:名無し三等兵
08/07/10 22:37:45
アクシズを破壊する紫電改

803:名無し三等兵
08/07/12 03:39:48
暑さの余り溶ける紫電改

804:名無し三等兵
08/07/12 07:11:55 U1Ur3C3X
スレリンク(dataroom板)

805:名無し三等兵
08/07/12 07:30:32
まずは簡単に始められる海外マネー撃退法を教えてあげよう。

日本の株式市場に流入している金の約6割が外資マネーということを知っているかな?
平均株価は外資によって維持されていると言っても過言ではない。もちろんこのような状態は
不健全であり、日本の株価は外資の思惑一つで簡単に上がったり下がったりしてしまうのが
現実なのだ。

しかし裏を返して言えば、あなたが株の売買を通じて利益をあげることができたとした場合、
その利益の6割は外資から金を奪うことによって成り立っていると言えるわけなんだ。
もしも君が株で100万円の利益をあげれば、外資から奪い取った金は60万円。
1億円の利益をあげれば、外資から奪い取った金は6000万円。
100億円の利益をあげれば、外資から奪い取った金は60億円にも達することになる。

つまり君が株式市場に参入し、利益をあげればあげるほど、外人投資家がそれに応じた
打撃を被るというわけだ。
君が利益をどんどんあげていけばいくほど、ハゲタカファンドは苦しんでいくんだ。

それがどれほど日本を守ることにつながるか、わざわざ説明するまでもないだろう。

株で勝つ方法は簡単。日経新聞や株に関する雑誌を講読すれば良い。
日頃から情報収集を怠りなくおこなえば、そして外資がすぐには入手することができない情報を
日本の地の利を生かして先に入手することができれば、外資を出し抜いて金を奪い取ることなど
造作もないのだ。
最近は株に投資するなとレスする奴がいるが、そいつは外資のスパイだ。日本の愛国者が株で
外資から金をせしめることを恐れて、外資のスパイが情報工作しているのだ、気をつけろ。

金が無いならサラ金で借りれば良い。株式トレーダーは自営業みたいなものだから、職業を聞かれたら
自営業と答えれば良い。
アコムで無理ならプロミスで借りろ、プロミスで無理なら武富士で借りろ、
武富士で無理ならアイフルで借りろ、アイフルで無理ならレイクで借りろ。

海外ファンドから日本経済を守るため、そして海外ファンドを苦しめるため、君も株に投資しよう。

806:名無し三等兵
08/07/17 23:42:17
URLリンク(jp.youtube.com)
URLリンク(jp.youtube.com)
URLリンク(jp.youtube.com)
URLリンク(jp.youtube.com)

「これでも見ながらゆっくりしていってね!」
保守がてら拾い物動画を貼っていく彩雲

807:名無し三等兵
08/07/19 01:41:40
>>752
この時代の陸軍兵器と仲良く過ごしていた陸自兵器たちに、ついに転機が訪れる。

87式偵察警戒車「何か我々を元の世界に連れて帰ると、海自の輸送艦が迎えに来ているようですが…」
90式戦車 「え~折角陸軍のみんなと友達になれたのにまだ帰りたくないよ。
       どの道TK-Xも近いうち完成するし、そうなれば僕らお役御免になるんだから」
87式自走高射機関砲「俺も対空砲でアメの爆撃機を撃ち墜としてやろうと思ってるのに、なかなかいいタイミングで現れないしな」
74式戦車 「…なあ、キュウマル。仮にもお前は陸上自衛隊を取りまとめる代表だろう?何時までもここに留まっていたら
       他の仲間たちが帰るに帰れないのと、平成に残ってる連中が困るのは明らかだろうに。それに、新戦車が
       実戦配備されたからと言ってすぐに世代交代する訳じゃない。兄として先輩として、今度はお前が
       そいつの指導やサポートをしていかなければならんのだ。俺がお前に対して行なってきた様にな」
90式戦車   「そりゃ、確かにナナヨン兄さんの言う通りだけど…やっぱり戻りたくない。この時代の陸軍では色々困った事を
       抱えているみたいだし、国外だけじゃなく国内でも、それを見捨てて帰るなんて同じ日本の兵器として出来ないよ」
74式戦車 「あのな…後数ヶ月で終戦を迎える事については史実として受け入れろ。どこかの映画みたく歴史を
       改変してやろうなんて間違っても考えるなよ。史実ではない不穏な空気がこの時代を覆っているのは
       俺も薄々感じていた。だがな、何者かによって訳も分からないまま連れて来られた俺たちが今すぐ解決できる
       問題じゃない。それに関しては平成世界に戻ってから対策を練ろう」
90式戦車   「…分かったよ兄さん。それじゃみんな、平成の時代に帰ろう。陸軍の方々今まで有り難う、お世話になりました」

チハ    「時々で構わないから、僕たちの事たまには思い出して下さいね」
九五式軽戦車「いつぞやの炊き出し飯はとっても美味かったぞ。向こうへ戻っても達者でな」

後ろ髪を引かれつつも、輸送艦「おおすみ」が向かう時空のゲートから、平成の世に戻っていく陸自兵器たちであった。

808:名無し三等兵
08/07/19 09:44:51
なぜかおいて行かれる61式戦車。

809:名無し三等兵
08/07/24 16:02:04
M4戦車、ティガー戦車と互角以上の戦いを繰り広げる61式戦車

810:名無し三等兵
08/07/24 18:04:58
しかし、弾が切れてしまった61式戦車。

811:名無し三等兵
08/07/24 18:27:14
湖に沈められてしまう(ニセ)61式戦車

812:名無し三等兵
08/07/24 23:26:56
長10糎砲に換装される61式戦車

813:名無し三等兵
08/07/25 01:04:07
61式戦車が持て囃されているのに嫉妬はするものの、
どうすれば出番が回ってくるのかを思いつけない紫電改。

814:名無し三等兵
08/07/25 02:08:30
現代で魔改造される紫電改

815:名無し三等兵
08/07/25 04:01:26
魔改造されても疾風に「メタボ」と言われてしまう紫電改

816:名無し三等兵
08/07/25 17:29:05
メタボなんか関係無い雷電。

817:名無し三等兵
08/07/26 10:21:34
「ん?長編シリーズ、終わったんかのう?」と
格納庫からそっと様子をうかがってみる九二式重爆じいちゃん。

818:名無し三等兵
08/07/26 10:58:52
>>817
>688で挙げたスレ(ネタバレあり)でどうやって完結させるか作戦会議中なんだけど、
メインの物書きさんが席を外していて絶賛停滞中です…とFw190A-5@補欠。

819:名無し三等兵
08/07/26 10:59:38
みんなの保守&支援投下は有り難いけど出来れば一つ二つにしておいて、
今日中には続きを書くからもうちょっと待ってて~

頭にアイスノンを巻き付けて執筆中の一式陸功。

820:名無し三等兵
08/07/27 03:04:25
>>786
戦没した兄の面影を求めて単独で航空母艦より発艦したXFV-14B。
非常事態を無視した勝手な行動を、彼の心情を慮った僚機たちは止めはしなかった。

異形の兵器たちを呑み込んだ館山の海は、何事もなかったかの様にいつもと変わらぬ水面を湛えている。
(俺の知らないところで、勝手に先にくたばりやがって…糞兄貴が……)
燃料切れでどこかに不時着しているのではないかという僅かな望みも、今や完全に絶たれてしまった。
コックピットに埋め込まれた硝子の玉─最初に発見した海自の救難機よりXFV-14Aに同行していたホーネット達に託され
持ち帰ったものであるが、その欠片が機体の完全消滅を物語っている。
ジャップの合いの子、という嘲笑を浴びながらも互いに励まし合い、自分を支え続けてた兄は、もういない。
兵器たちにとって日常茶飯事であるはずの事実が、何故こんなにも受け入れ難いのであろうか。
「兄貴ーーーーーーーーッッッ!!!!!」
海に向かって放たれた絶叫は、やがて嗚咽へと変わっていった。

ふと気がつくと、この時代のものと思しき日本軍のレシプロ機が、XFV-14Bの元に接近してきた。
「FSX-90…さん?生きて…機体が復元出来たんですか…!?」
周辺の注意を怠った己の不手際をも上回る、無防備かつ無謀にもこちらに接近してくる旧日本軍戦闘機。
「良かった……!もう二度と、遭えないかと……」
明らかに他の誰かと勘違いしている様子であったが、縋りついて泣きじゃくる機体の、純真無垢な少女を思わせる行為を
XFV-14Bは困惑しつつも振り払う気にもなれず、なすがままになっていた。

「この星の紋章は…まさか、敵機…?!」
ようやく落ち着きを取り戻したその機体は、己のおかれている状況に恐れおののき、米軍戦闘機から飛び退くや否や、
即座に臨戦体勢を取る。見事な切り替わり様に感心する一方、思わず吹き出してしまうXFV-14Bであった。
「何が可笑しいのですか!どんな強敵であれ、帝国海軍の名にかけて米軍機を本土に侵入させる訳にはいきません!」
「…まあ落着けよ、お嬢ちゃん。俺は別の目的があってこの時代にやって来た。攻撃する意思はないから安心しな」
「本当…ですか?」
完全に敵意がないと態度で示す米軍機に対して、旧日本軍機もようやく威嚇行動を解く。

821:名無し三等兵
08/07/27 03:05:25
「それに、強気な割にはかなり震えてたな。もし俺が悪い奴なら、今頃お嬢ちゃんはとっくに海の底だったぜ。
正体不明の兵器に無用心に近づくのは、命取りだって教わらなかったのかい?」
「それは…貴方の仰る通りです。元々私が勘違いしたばっかりに…本当にすみませんでした」
鋭い指摘に赤面しながらも、素直に非を認めるその姿に、彼はますます好感を覚える。
「まあ、その勘違いした相手も大体見当はつくぜ。幻の日本製次世代戦闘機FSX…ネオ・ゼロをベースに作られたのが俺たちXVF-14A/B

という訳だ。国籍は違えど兄弟みたいなもんだから、あいつと見間違えるのも無理はねえよ」
「そうだったんですか…あっ、もしかして貴方も大切な方を失くされたとか?」
コックピットに光る硝子玉を見つけた彼女は、同じものを取り出す。
「ああ、これか…。ちょっと前に俺の兄貴、XVF-14Aの方だがちょっと無茶をやらかしてな。敵は残らず撃退したものの結局兄貴も
力尽きやがって…それがこの海上だった」
「貴方の気持ちも考えずに、勝手な行動をお許し下さい。申し遅れましたが私は極光、南極北極の極に光と書きます」
「そんなの気にしてないって。極光…オーロラか、綺麗な名前だな」
「私の名前はオーロラから来ている、貴方と同じ事を…あのひとも言いました」
今にも泣き出しそうな表情の極光、短い間にFSX-90がこの時代の兵器と深い結び付きを得た事を羨ましくも思う。

「…なあお嬢ちゃん、FSX-90にもう一度、逢いたいか?」
既に答えの分かりきっている質問を、敢えてXFV-14Bは投げかける。
「…だったら生き延びろ。お国のためとか大義名分に踊らされて軽々しく命を投げ出したりしない事だ。日本よりむしろ米国に
渡った方が生存率が上がるかもな。とにかくどんな手段を取ってでも奴が作られる時代まで生き長らえれば、再会できる可能性だって

あるんだぜ?それと俺たち兵器はお偉いさんの勝手な都合で、処分されたりもするが、最悪形を失っても設計図とそれを作る技術さえ

あれば、何度でも復活できるって事も覚えておくんだな」
「生き…延びる…」
極光に忘れがたい言葉を投げかけ、一まずその場から離脱するXFV-14Bであった。

822:名無し三等兵
08/07/27 03:06:42
その直後、入れ替わりで懐かしい兵器と再会する極光。
極光「US-1…さん?お久しぶりです。いつこちらに戻ってきたんですか」
US-1「君は確かF-2の…久しぶりだね。俺はP3-Cが派遣されてる間は向こうにいて、つい最近舞い戻って来たんだけど、
  何かちょっとの間に見違えるほど成長してない?戦闘機として相応しい顔つきになったというか…」
そこで極光はここに至るまでの出来事を詳しく語る。
US-1「俺がいない間にそんな事があったのか…大変だったね。今一番辛い思いをしてるのは君のお母さんじゃないかな」
極光「はい、これからはできる限り母を支えていくつもりです。今も母の代わりに偵察飛行の途中でした」
US-1「親孝行なんだね。ところで見てもらいたい物があるんだけど、ちょっと一緒に来てくれないか?」

二機が向かったのは館山の海岸で、シートの上に大破した戦闘機の残骸が置かれている。
極光「これは…今まで見たことのない機体ですね」
US-1「やっぱりそうか…日本機なのは確かなんだけど、うちの自衛隊にも存在しないんだよね。俺らがここにやって来る時
  ちょうどこの辺で小競り合いがあったから、それに関わった戦闘機なんだろうけど…さてどうしたものか」
XFV-14B「海に返してやれ、どの道自力では元の世界に戻れないからな」

そこへ付近を飛行していたXFV-14Bが再び姿を現す。
US-1 「なっ…!FSX…?復活して米軍配属になってたのか!?無事なら連絡ぐらい寄越せよ!!」
既に間違えられるのも三度目であり、平然と彼は言葉を続ける。
XFV-14B「俺は奴の複製改良型として最初から米国で生産され、海兵隊に所属している。あんたが兄貴の骨を拾ってくれた
海自の救難機か?取りあえず礼は言うぜ(硝子玉を見せる)」
US-1 「米軍の機体は捜しても見つからなかったけど、そんなちっぽけな欠片で良かったのかい?」
XFV-14B「ああ、十分だ…ところでそこに転がってる奴の正体を教えてやろうか?」
US-1 「(話を聞いて)…米で採用中止になったブラックウィドウⅡ、ユーロファイタータイフーン、そして実証機で開発段階の
心神が、次世代戦闘機としてそれぞれ採用された異次元の未来日本から、別々にやって来た連中の一部!?
一体何が起こっているんだ…?」

823:名無し三等兵
08/07/27 03:07:35
XFV-14B「歴史改変から来る歪みが、そこまで影響を及ぼしてるって証拠さ。俺たちはその改変を阻止するために派遣されてきた。
    もう分かっただろう?厄介な事にならない内にこいつをさっさと沈めて来い」
US-1  「でもなあ、修理できるものなら、元いた世界に帰れるかも知れないし…」
XFV-14B「正史の流れに逆らった奴らを連れ帰ったところで、大人しく元の世界に帰ると思うか?」
極光  「私も海に還すべきだと思います。海底には多くの同胞が眠っていますから、少なくともここよりも寂しくない筈です」
US-1  「……分かった、そうするよ」
残酷な現実をそれぞれから突きつけられたUS-1は、ようやく決心した。

極光が近くから探してきた美しい植物や貝殻を添え、シートに包まれた戦闘機の残骸は再び沖合いへと運ばれていく。
適当な場所でUS-1がそっとシートを放すと、母なる海は異端者をその懐へと招き入れる。
完全に水没して見えなくなるまで、三機は思い思いに慰霊飛行を続けていた。

「歴史の歪みが完全に修復されるまで、俺たちはここにいる。また遭う機会があれば、その時はよろしくな」
二機に別れを告げ、今度こそ母艦へと戻るXFV-14B。
あれ程感じていた喪失からくる痛みは、あの旧日本軍機と出会った事によりすっかり和らいでいた。
もしかしたら彼女と、その仲間に引き合わせるために兄がここまで導いたのではないかと、今ではそう思えてくる。

『やっと立ち直ったか…いつまでもめそめそしてんじゃねえぞ、間抜けな弟が…』
聞き覚えのある懐かしい声が、ふとどこからか話しかけてくる気配がした。

824:名無し三等兵
08/08/02 00:25:48
>>801
海軍の力を借りるために厚木基地にやって来た火龍。
火龍「久し振りだな、震電。もう怪我は治ったのかい?」
震電「火龍のお兄ちゃん、僕はすっかり元通り飛べるようになったよ」
火龍「そりゃ良かった。ゆっくり話したいのは山々なんだが、緊急の要件なんで海軍機の代表に取り次いで貰えるかな?」
震電「零戦先輩の事?…待ってて、すぐ呼んでくるから!」

>>787-789
その頃、宴会で暴れた月光は、二日酔いに悩まされながら自機の格納庫で目を覚ました。
月光「…ええと確か、夕べ雷電が宴会をやろうって言って、かなり強いお酒を飲んで、その後は…あの人が夢の中で
  私に逢いに来てくれた様な…うう気持ち悪い、何か記憶が曖昧でごちゃごちゃだわ」
そこへ電光が味噌汁を持って現れる。
電光「お母さん目が覚めた?二日酔いにはこれが効くよ」
月光「ありがとう、気が利くね…(時計を見て)…え、もうこんな時間?大変!偵察飛行に出なきゃ!」
電光「待って~(翼を引っ張る)今日は代わりにお姉ちゃんが出撃したから、行かなくていいの」
月光「極光が…?!駄目よあの子もまだ幼いのに、いくら何でも無謀過ぎる…!」
電光「お母さんの後継機として実戦配備しても問題ないって、偉い人から許可も出たから大丈夫。それより零戦さんが
  話があって目が覚めたら来る様にって、すぐ行った方がいいと思うよ」
月光「零戦…やっぱり私、夕べ何か粗相をやらかしたのかしら…(汗」
電光「…あのねお母さん、辛い事があっても独りで抱え込まないで。紫電改さんたちも力になるって言ってたし、
僕とお姉ちゃんがお父さんの分まで頑張るから…だから、少しずつでいいから…元気出して、ね?」
月光「(しばしの抱擁)お前達少しの間に見違えるほど成長したんだね…御免ね心配かけて。じゃあちょっと行ってくるね」

零戦のいる格納庫までやって来た月光。
月光「夕べはみんなに迷惑をかけてしまった様で…私のせいで陸軍との関係が悪化したりと、重ね重ねすみません」
零戦「いや、その辺はみんな心得ているから問題ない。むしろ不甲斐ない連中に対してあの位の気迫が無くてはな。
  この調子で遠慮なく後輩たちを厳しく指導して欲しい。さて、本題に入るが貴女がしばらく滞在していた
  藤ヶ谷陸軍航空基地が今、大変な事になっていてな…」


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