08/07/16 13:35:32
↑詳細解説㌧クス!
当時の92式重機納入価格で、家が一軒買えたという話もありますなw
それほど高価な重機と遜色無い性能のチェコ軽機が戦場にたくさん遺棄されてるんだから、
貧乏日本軍としては大喜びで拾い集めて“我方新鋭軽機”として再利用してた訳ですがw
ピダーセン小銃の尺取虫機構は、その後の日本製自動小銃の試作品に取り入れられますが、
当時の設計思想では反動利用式が好まれました。
ガス圧利用式は既に軽機用として広く使われていましたが、それでも日本人が反動利用式
に拘った一番の理由は、ガス圧利用式では必須となる銃身への横穴開けに抵抗があった
ためでした。
銃身への横穴開けは、完成した銃身に横穴を開ける作業な上に、歩留まりが悪いため
製造する側としては大量の不良銃身を出すリスクがありました。
そのため、30-06に比べれば弱装の276ピダーセン弾が反動利用式で発射できるピダーセン小銃
が日本軍の目に留まった訳ですが、こちらは7.7mm弾の採用で全部白紙となっています。
その後、日本の自動小銃開発が再始動するのは、対米開戦後に占領したフィリピンで、大量
のM1ガランド小銃が鹵獲されてからになります。
M1ガランドをテストした陸軍は、その性能と信頼性に惚れ込んで、国産でのコピーを目指しま
すが、とりあえず すぐに使用したかった海軍は7.7mmへのボアアップ加工をしたガランド改造
小銃を配備しています。
陸軍の国産コピーガランド製造は、強靭な機関部に使われた特殊鋼が国内で調達できず、
従来の銃器用鋳鋼材を使用して失敗し、再設計に手間取っているうちに終戦を迎えています。