08/06/06 12:02:38 Ny3yDNHT
↑彼はある日、伝令に出たまま帰らず、原隊では戦死扱いとして処理した。
しばらく経って、立派な紅軍兵士となった彼が、武装解除に来た八路軍の通訳としてかつての戦友の前に現れた。
原隊復帰の上での帰国を勧める小隊長に向かって、「次は南京です」と彼は笑って答えたという。
その後も かつての戦友の元には、南京や北京・丹東といった彼の足跡が伺える地の消印が押された手紙がしばし届いていたが、朝鮮戦争が終わった頃に届いた南寧の消印が押された手紙を最後に途絶えた。
その後間もなく、インドシナで中国の支援する共産政権がフランスを破って独立を達成した、との新聞記事が掲載されているのを見て、戦友たちは彼の長い旅路がようやく終わった事を悟った。