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2019年09月06日16時15分
【ロンドン時事】ジンバブエのムナンガグワ大統領は６日、ロバート・ムガベ前大統領が死去したと発表した。９５歳だった。１９８０年、ジンバブエを建国して独立を果たした。白人政権を武力で倒したことからアフリカの黒人の間で英雄視された。一方で、野党弾圧などの強権統治で２０１７年の失脚まで国家権力を握り続け、欧米からは「独裁者」と厳しい批判を浴びた。
ロイター通信によると、治療滞在先のシンガポールで亡くなった。２４年、当時の英領南ローデシア（現ジンバブエ）生まれ。カトリック教徒として育てられ、１７歳で教員資格を取得。６０年代から白人少数支配に対する抵抗運動に参加し、１０年間の獄中生活を経て隣国に出国。その後、ゲリラ部隊を率いて武装闘争を展開し、黒人の間で「自由の戦士」「英雄」と称された。
８０年の総選挙に勝利し初代首相に。８７年、大統領に就任した。人種融和を進めたほか、教育・医療環境の改善に努め、アフリカ最高水準の識字率と乳児死亡率の低下を実現。国際社会から「ジンバブエの奇跡」と称賛された。
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