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2017/2/25 7:00
千葉県市原市は同市田淵地区の地層「千葉セクション」を国の天然記念物に指定するよう、７月にも国に申請する。
同地層の存在により、現在は名称がない太古の一時代が「チバニアン」と名付けられる可能性があり、
国際的な関心が高まっていることから、指定によって地層の保護と知名度向上を目指す。
地層周辺は私有地が多いため地権者や国・県と協議し３月中に対象地域を決める。その後、
研究者らと共に保存活用計画を策定。７月にも文化庁へ申請し、2018年にも指定を受ける段取りだ。
指定されれば文化財保護法で保護対象となるほか、国の補助金も得られるようになる。
千葉セクションには77万年前の火山灰が堆積し、過去に地球上でＮ極とＳ極の逆転が繰り返された痕跡を確認できる。
国際地質科学連合は地質上の時代の境を観察・研究しやすい１カ所を国際標準模式地として定め、
時代名を付けているが、77万年前を含む中期はまだ名称がない。
千葉セクションが模式地になるとラテン語で千葉時代を意味する「チバニアン」との名称が付く見通し。
イタリアの２カ所と三つどもえの争いだが、早ければ年内にも決まると見られている。