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【介護をめぐる問題】
家族形態の変容は、介護をめぐる問題にも大きな影響を与えています。要介護者等からみたおもな介護者は、約6割が同居している人となっており、そのうち女性が7割近くを占めています。介護者の年齢についてみると、男女とも7割近くが60歳以上であり、いわゆる【老老介護】のケースが相当数存在していることがわかります。
また、家族の介護と仕事の両立という課題に直面するなかで、【介護離職】と呼ばれるように、離職や転職を余儀なくされる介護者も少なくありません。「平成29年度就業構造基本調査」によると、2016(平成28)年10月から2017(平成29)年9月の1年間に介護・看護のために前職を離職した者は9万9000人で、そのうち女性が約8割を占めています。