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「哀れな憂国物語」
4月某日。
遂にガス・水道・電気も止められ、蝋燭一本の明りの中、床に座って並ぶ
母親と二人で、一本のうどんを眺めながら母親が言う。
「憂国ちゃん、今日の夕飯は一本のうどんよ。電気も水道もガスも止められているから、
このまま食べるのよ」
母は唇をかみしめ、手を固く握りしめながら言う
「あなたがまともな人間だったなら」
母親の言葉も理解できず、憂国は目の前の一本のうどんに
手を伸ばそうとしたとき・・・・母親はゆっくりと言う・・・
「そのうどんは、私が国から頂いている生活保護と、
私が身を粉にして働いて手に入れたお金で買ったうどんの一本なの。
働かずに一日中2チャンネルとかいうところに居座って、
人様に迷惑ばかりかけているあなたには、それを口にする資格はありません
貴方に寄生されるのにも疲れました。
今日限り、ここから出て行ってください。」
親にも見放され、住むところも失い、汚物地帯に帰るしかない憂国は、
青鼻水をタレ流しながら汚物地帯に帰る途中の磯子駅のホームでこうつぶやく。
”私はなぜ、皆から嫌われているのだろう・・・私はどうしたら人間として
みんなに認められるのだろう・・・”
そのとき、ホームにいた一人の若者がこうつぶやいた。
「お前は一生、人に認められることはない・・・」
この日を最後にその後、憂国を見たものはひとりとしていない・・・・