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ところがこの歌を詠んだ素性法師は、男性のお坊さんです。
そこから、多くの解説書は、素性法師がホモのオネエであって、彼氏の男性が振り向いてくれないことを嘆いて詠んだ歌なのだ、などといった解説をしています。
そのようにはっきりと書いてある本もあれば、直接的にホモとは書いてなくても、読む側がそのようにしか受け取れないような解説をしているものもあります。
実際、私も学生時代に「昔もホモはいたんだねえ」と教師から教わった記憶があります。
しかしこの歌を詠んだ素性法師は、生まれたときからお坊さんだった人ではありません。
出家する前は、良岑玄利(よしみねのはるとし)といって、左近将監(さこんのしょうげん)を勤めた人です。
左近将監というのは、徳川家康と同じ位(くらい)です。
つまりその時代の武門のトップであり、いまで言ったら、防衛大臣、ひとむかし前なら陸軍大将や海軍大将に相当する役職を持った人だったのです。