21/04/23 02:25:41.79 s/pkn2o40.net
「大男が膝立ちになり、肺を押しつぶそうとしているようだった」。苦しさで声も出ず、眠れない日々。酸素投与量が増え、1月8日には神戸大病院(同市中央区)に転院した。集中治療室に入り、命が危ぶまれる時期もあったが回復。西市民病院に戻り、コロナ治療は終えたものの、同25日にリハビリ病院「荻原みさき病院」(同市兵庫区)に転院することになった。
転院当初は、とにかく息が苦しかった。深い呼吸を促すため、肋骨(ろっこつ)の間や肩甲骨の周りの凝り固まった筋肉を根気よくマッサージでほぐす。理学療法士らの指導を受けながら、筋肉トレーニングやバランス機能の回復に努めた。
生活復帰へ向けた3月3日の調理訓練では、焼きそばを作るだけなのに息が切れ、途中で何度も休んだ。同10日には自宅に1泊だけ帰宅。風呂上がりにドライヤーで髪を乾かす力が出ず、息が上がってテーブルに突っ伏した。
周囲からは「なぜそんなに長く入院しているのか」といった疑問の目を向けられ、傷ついた。かつては自身も「リハビリ病院は、筋力トレーニングするだけの場所」と思っていた。落ち込む心を奮い立たせ、ただただ回復を信じて闘った。
同病院の深井功一郎看護部長は「治療でしばらく寝たきりになると、筋力や神経など全ての身体機能が一気に低下し、取り戻すのに何倍もの時間がかかる」と指摘する