20/07/12 10:50:46 cn5OhqnK0.net
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えんろんの父母は内縁の夫婦で、ともに朝鮮人と日本人の混血である。家は民生委員のはからいでやっと借りられたあばら家で、ベニヤ板を打ちつけただけの壁にトタン屋根。下水道敷設の分担金が払えなかったので便所もなく、家族は裏山に穴を掘って用を足していた。母親は掃除や整頓に興味がなく、家の中は土と埃だらけで、鼠がしょっちゅう走りまわる。えんろん家はここに住居をかまえて35年になるが、村の一員としての「区入り」すら認められていなかった。
貧しい在日部落の中でもえんろんの家は特に貧しかった。父は日雇い人夫だったが給料はすべて飲んでしまうアル中同然の男で、母親は聾唖だった。掘っ立て小屋同然の家に家族がひしめきあって暮らしているえんろん家は、部落の中でももてあまし者だった。
年寄りが多く、旧弊な体質の残る村で、えんろん一家はつねに日本人からは「この朝鮮が!」と言って蔑まれるばかりではなく、同じ在日部落の中ですら「貧乏人!」と敬遠されて李は育った。
えんろんは内気でおとなしい子どもだったが、ひどい夜尿症のため、「小便小僧」「寝小便やーい」とからかわれた。母親の愛情を全く受けずに育った。小学校では尿臭のためイジメにあい、学校をさぼって、ひとりで近くの山で遊ぶことが多かった。学校を卒業したあと、いずれも寝小便を嫌われて首になり、1年で14、5ヶ所も勤め先を変えた。えんろんはこのように、夜尿症に苦しめられ、これが原因で次第に歪んだ性格を形成していくことになる。
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