20/05/29 01:48:55 HxqTMGMK0.net
ことの発端は、都議会で「行き過ぎたジェンダー・性教育」に懸念を持つ議員が、当時の東京都教育長に、この頃七生養護学校で使われていた『からだうた』という歌の歌詞について「質問」しました。
この『からだうた』の歌詞をここで書き記す前に、これがどういった目的で作成されたか、という背景を説明したいと思います。
知的障がいのある子どもたちにとって、思春期に入って、自分の体が大きく変化すること、その変化が性的にどういう意味をもつか、ということを理解するのはかなりの困難が伴います。
そして、知的障がいのある子どもたちの周りにいる大人にとって、この子たちが性犯罪の被害者に、そして加害者にならないためにはどうしたらいいのか、ということが大きな、そして切実な問題となってくるのです。
そこで、七生養護学校の教員たちは、子どもたちに、「自分の体はとっても大切なものなんだよ」、というメッセージをしっかり学んでもらうことにしました。
その教育活動の一環して、体の部位の名称をリズムに乗ってゆっくりと教えるためこの『からだうた』を作り、子どもたちの理解を促そうとしたのでした。
『からだうた』は授業の始まりに同性の先生と1対1になって、歌に合わせて体に触れてもらいながら(性器には触れません)、心の交流を深め、体のつながりや名称を意識させていく歌遊びです。
*************************
あたま、あたま、あたまのしたには首があって
肩がある、肩から腕、ひじ、また腕、手首があって
手があるよ(右と左を繰り返す)。
胸にオッパイ、おなかにおへそ、おなかのしたが
ワギナ(ペニス)だよ、背中は見えない、背中はひろい、
腰があって、お尻だよ、ふともも、ひざ、すね、足首、かかと、
足のうら、つまさき(右と左を繰り返す)、おしまい
*************************
皆さんは、この歌詞がこういった状況の元、養護学校というある意味においては、特殊な環境で教師が生徒たちに懸命に自分の体のことを教えようとしていることに関してどんな感想をお持ちになるでしょうか。