暇つぶし2chat SISOU
- 暇つぶし2ch7:Bしかし少しばかりの「謝礼」を持参したことを告げると、態度が変わり、部屋に招き入れられる。 風呂無し築50年六畳一間の高田の部屋には、段ボールなどが乱雑に置かれていた。こたつの上のノートパソコンは手垢が目立つ。 アパートの住人で日本人なのは高田と80代の独居男性だけで、他は外国人労働者だという。薄い窓からは耳になじみの無い言語で歌う子供の声が聞こえる。 10年ぶりに会う高田誠は、白髪が目立つが、意外と血色もよくあまり老けていなかった。若々しい、というより、都知事選で「桜井誠」の時間は止まっている のではないか、私はそう感じた。しかし、現在の高田は足が若干不自由だという。 杖をついて歩く高田の姿に10年の月日の重さを感じながら、ザンビア人の女将さんが経営する近所の一杯飲屋へ共に歩く。高田の話によると、この店は朝から 営業しているそうだ。私はホッピーを二杯と串揚げ、もつ煮込み、カクテキなどを注文した。ややうつむき加減で話しづらそうにしていた高田だが、アルコールが入り やや饒舌になる。よほど久しぶりのアルコールだったのか高田は顔を紅潮させ2杯目を飲みだす頃には興奮気味に過去の武勇伝を語りはじめた。 「わたしはかつて日本を変える唯一の男と言われてたんですよ。」「私以上の朝鮮の専門家は日本に存在しないのですよ。日本の大学で朝鮮を研究している所は ありませんから。」「私は韓国から反韓極右の総帥と恐れられてKBSのインタビューを受けたこともある。」「ポーランドのブダペストで開催された世界右翼大会に 日本代表として招待された。」「私は選挙で10万票を獲得したことがある。」高田の饒舌は10分少々続いたが、言えば言うほど現実との乖離が脳裏によぎるのだろう。




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