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「川崎」ほど今の日本を体現している町はない
東洋経済オンライン 中村 陽子 2018/03/11 17:00
東京と横浜の間、人口150万人都市・川崎。郊外住宅地やタワーマンション開発で話題の市北西部からJR川崎駅をまたいだ南側は容貌が一変。
ディストピアとも表される川崎区が広がる。『ルポ 川崎』を書いた音楽ライターの磯部涼氏に現在の川崎について聞いた。
川崎、中でも川崎区という土地を描くことで、日本の問題点が浮かび上がる。華やかなショッピングモールの横に関東有数の性風俗街・堀之内、日雇い労働者や
高齢者の簡易宿泊所が並ぶ日進町、在日外国人のコミュニティ・桜本があり、工場労働者たちのバラック群がルーツの池上町、その背後に京浜工業地帯が
広がっている。狭い1つの区の中に実に多様な顔が凝縮された街です。
川崎区で育った若者たちって、本当に川崎区から出ない。中卒で地元で職人とか工事関係の仕事をして、10代終わりで子どもができ家庭を持ってという、区内で
人生が完結していく子が本当に多いんです。そんな中で、特に中高生の間でBAD HOPはあこがれの存在。不良の子どもは職人になるかヤクザになるかしか
なかったところに、ラッパーになるという第3の道が開けた。
貧困、ヤクザ、ドラッグ、人種差別、売春が日常にある環境で、地元の子たちが初めてラップに触れたとき、これは自分たちの文化だ、って思ったと思うんです。
ラップの聖地でもある米国シカゴのサウスサイドも同じような貧困地区。ラッパー同士が幼なじみのギャングで、成功してもずっと地元に残って仲間たちでやってる、
その辺が自分たちとそっくりだ、と。そいつらは音楽で状況を変え、底辺から抜け出そうとしてる、そういう生き方もあると知った。
川崎に凝縮されている「日常」
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